未来を信じる君と。

「天才科学者」
俺はかつてそう呼ばれていた。テレビに出て。持て囃されて。大手研究会社に就職して。いろんな仕事をもらって。
俺はその時、なんでも出来ると思っていた…

ただ1つの過去を抱えて。

そんな昔の俺を“狂わす“一大プロジェクトがこの部署に入る。
「宇宙エレベーター開発」
名前だけ聞けばただの名誉ある計画である。
だがこの宇宙エレベーター研究過程で起きたあの一件で俺は塞ぎ込んでしまった。

時は無情に過ぎ行き、30歳になった今の俺は、3年前に起きた「あの一件」と昔の同僚を思い出し、今日も仕事へと向かう。
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