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第46話 パーティーの準備 ★リオ SIDE
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アルフ様達にパーティーに出る準備をする様に伝え、私もカミルも部屋に戻り、お互い着替えてから呼ばれるまでお茶をする事になった。
「リオ、動画を見る限り、次のターゲットはリオの様に思えるのだが……」
「えぇ?私は何の役にも立っておりませんし、誰の邪魔にもならないでしょう?カミルなら狙う理由も分かるけど、私を消しても何も変わらないと思うけど?」
「そう言うと思っていたよ……リオは自分の価値を理解していないからなぁ……」
「えぇ、その通りですわ。リオお嬢様は、ご自身の価値をもっと良く知るべきだと思います」
「そうですよね!リオお嬢様の容姿も才能も何もかもが素晴らしいと言うのに!」
リリアンヌとマリーが褒めてくれている。聞く限り、陛下の家族である王子達を狙った犯行だった訳だし、私はカミルの婚約者ではあるけど、何もしていない。ちゃんと目立たない様に努力して来たしね?
「まぁ良いや……リオに狙いを定めた所で何も出来ないだろうしなぁ。ソラもいるし、大聖女であるリオに何か出来るとも思えないしね……」
「そうでしょうけども、魔封じの魔道具だけにはお気を付けてくださいませ。リオお嬢様は、魔封じの魔道具をご覧になった事はありますでしょうか?」
「魔封じ?魔力を封じる魔道具かしら?見た事は無いわねぇ……」
「えっ?あぁ、そうか……リオ、魔封じは犯罪者が魔法を使える場合に、腕か首に着ける事が多いのだが、アレは力任せに外そうとすると、首の場合は窒息死するし、腕の場合は捥げる可能性があるんだ。だから、何かつけられたと思ったら、自力で外そうとしちゃ駄目なんだよ」
「えぇ――!痛そうな魔道具なのね……着けられたら何も出来ないじゃ無い。もしかして、ソラを呼ぶのも無理なのかしら?」
「うーん、恐らく無理だろうね。魔力を封じるから、魔力を辿ってリオを探す事が出来ないからね。城内なら残留魔力を辿れば何とかなると思うけど、城から出たらほぼ無理だろうね」
「なるほど……まぁ、魔封じを着けられる隙を作らない様に気を付けるわ。魔法さえ使えれば、何とかなるとは思うし?」
「そうだね。既にリオは隠密魔法も使えるんだしね。僕の執務室や私室が危なければ、デュークの執務室にでも匿って貰えば大丈夫だよ」
「そうね、そうさせて貰いましょう。何かあった時の事を想定しなければならないなんて……平穏に暮らせたら良いのにね」
「ごめんね、リオ。僕を含めた王家のゴタゴタに巻き込んでしまったね……」
「カミルが悪い訳じゃ無いでしょう?それに、カミルやカミルの家族も、私に守れる力があるなら……それは私にとって喜ばしい事よ」
「ありがとう、リオ。そう言ってくれると嬉しいよ。僕も出来る限りの事はするし、リオを守るのは僕でありたいと思っているよ」
「ふふっ、ありがとう。私は果報者だわ」
2人で微笑み合っていると、扉をノックする音が聞こえたわ。リリアンヌが扉を開くと、デュークが立っていた。
「殿下、そろそろ時間だ。準備は……大丈夫そうだな」
「こちらは大丈夫。二人組の事は聞いたかい?」
「あぁ、聞いたが……リオ殿、決して1人きりになられません様に。狙われる対象だと分かっているのですから、出来るだけ殿下か私の側にいらしてくださいね」
「もう、デュークまで……二人とも過保護なんだから」
「デューク、リオは自分が狙われるとは思っていないから、我々がしっかりすべきだと思う……」
「…………分かった」
二人は大きく息を吐くと、パーティー会場へ向かおうと言う事になった。私は長身の二人に挟まれて、少し窮屈に思いながらパーティー会場へ向かったのだった。
「リオ、動画を見る限り、次のターゲットはリオの様に思えるのだが……」
「えぇ?私は何の役にも立っておりませんし、誰の邪魔にもならないでしょう?カミルなら狙う理由も分かるけど、私を消しても何も変わらないと思うけど?」
「そう言うと思っていたよ……リオは自分の価値を理解していないからなぁ……」
「えぇ、その通りですわ。リオお嬢様は、ご自身の価値をもっと良く知るべきだと思います」
「そうですよね!リオお嬢様の容姿も才能も何もかもが素晴らしいと言うのに!」
リリアンヌとマリーが褒めてくれている。聞く限り、陛下の家族である王子達を狙った犯行だった訳だし、私はカミルの婚約者ではあるけど、何もしていない。ちゃんと目立たない様に努力して来たしね?
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「そうでしょうけども、魔封じの魔道具だけにはお気を付けてくださいませ。リオお嬢様は、魔封じの魔道具をご覧になった事はありますでしょうか?」
「魔封じ?魔力を封じる魔道具かしら?見た事は無いわねぇ……」
「えっ?あぁ、そうか……リオ、魔封じは犯罪者が魔法を使える場合に、腕か首に着ける事が多いのだが、アレは力任せに外そうとすると、首の場合は窒息死するし、腕の場合は捥げる可能性があるんだ。だから、何かつけられたと思ったら、自力で外そうとしちゃ駄目なんだよ」
「えぇ――!痛そうな魔道具なのね……着けられたら何も出来ないじゃ無い。もしかして、ソラを呼ぶのも無理なのかしら?」
「うーん、恐らく無理だろうね。魔力を封じるから、魔力を辿ってリオを探す事が出来ないからね。城内なら残留魔力を辿れば何とかなると思うけど、城から出たらほぼ無理だろうね」
「なるほど……まぁ、魔封じを着けられる隙を作らない様に気を付けるわ。魔法さえ使えれば、何とかなるとは思うし?」
「そうだね。既にリオは隠密魔法も使えるんだしね。僕の執務室や私室が危なければ、デュークの執務室にでも匿って貰えば大丈夫だよ」
「そうね、そうさせて貰いましょう。何かあった時の事を想定しなければならないなんて……平穏に暮らせたら良いのにね」
「ごめんね、リオ。僕を含めた王家のゴタゴタに巻き込んでしまったね……」
「カミルが悪い訳じゃ無いでしょう?それに、カミルやカミルの家族も、私に守れる力があるなら……それは私にとって喜ばしい事よ」
「ありがとう、リオ。そう言ってくれると嬉しいよ。僕も出来る限りの事はするし、リオを守るのは僕でありたいと思っているよ」
「ふふっ、ありがとう。私は果報者だわ」
2人で微笑み合っていると、扉をノックする音が聞こえたわ。リリアンヌが扉を開くと、デュークが立っていた。
「殿下、そろそろ時間だ。準備は……大丈夫そうだな」
「こちらは大丈夫。二人組の事は聞いたかい?」
「あぁ、聞いたが……リオ殿、決して1人きりになられません様に。狙われる対象だと分かっているのですから、出来るだけ殿下か私の側にいらしてくださいね」
「もう、デュークまで……二人とも過保護なんだから」
「デューク、リオは自分が狙われるとは思っていないから、我々がしっかりすべきだと思う……」
「…………分かった」
二人は大きく息を吐くと、パーティー会場へ向かおうと言う事になった。私は長身の二人に挟まれて、少し窮屈に思いながらパーティー会場へ向かったのだった。
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