武器に契約破棄されたら健康になったので、幸福を目指して生きることにした

 エルフや獣人たちと違い人間は魔法を使えない。そのくせ体内には魔力があって、大きすぎると魔力中毒症という病気になる。
 幼い頃からその魔力に苦しめられていた俺は体が弱く運動なんてろくにできなかった。うちは代々騎士であるレズリー伯爵家だ。家族たちは俺を冷ややかな目で見ていた。
 そしてそれは俺と契約した剣、カタリナもそうだった。
 彼女は『サーバント』と呼ばれる人格をもった道具で、契約すると人間でも魔法を使えるようになる。魔力中毒症の俺は彼女と契約し魔法を使うことで体内の魔力を放出してなんとか生きていた。それほどまでに俺の魔力は莫大だった。

 ある日突然、俺の部屋のドアが開いてカタリナと父が入ってきた。
 彼らは俺がカタリナに暴力を振い、使い潰そうとしていると、ありもしない理由をつけた。
「ニコラ。お前を廃嫡する。道義に反するお前にレズリー伯爵を継がせるわけにはいかない」
 父はそういった
「私は貴方との契約を破棄します。もう、耐えられません」
 カタリナはそういった。

 契約を破棄され廃嫡され家を追い出された俺は遠く離れた場所で目を覚ます。
 気づくと、俺の体からは魔力中毒症の症状が消えて健康になっていた。体が軽い。
 なぜかは、わかっていた。そして同じ理由からあることができるようになっていて……。

 辛く苦しい毎日だった。
 次こそは幸せな人生を歩こう。

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