流星少年が欲しい、命の精と甘美な躍動

星谷芽樂(井上詩楓)

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第四章

第25話「必要なこと」♥

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 ――クリュクリュッ、クチュッ!
「――あっ!」

 媚肉をなぞられる指先に、ウォラーレの肌が少しずつさざめいて熱を灯していく。

 ――クチュ……。
「んっ……」
「無理に我慢するな。秘部を触られて感じるのは当然の反応だ。それでも痛くなれば止めるし、気持ち良くなるなら負担を減らせて好都合だ」
「……気持ち良くなると負担を減らせるの?」
「あぁ。本来は気持ち良くなる事で中が柔らかくなり、粘膜が伸びやすくなる。そうなれば太い塔を挿れても切れる事はないし、痛みも感じない筈なんだ」

(――だから無理やり犯されていた時、全く気持ち良くなくて激痛ばかりしていたんだ……)

 ウォラーレは、気持ち良いと思っていたはずの交合が何故苦痛でしかなかったのか理解できた気がした。

「負担は減らしたい……」

 ウォラーレが両手を胸元で組み、俯いて小さく呟く。その言葉にウクダーも目尻を目一杯綻ばせ、何度もうなづいたのだった。

「あぁ、そうだな。勿論だ……」
 ――クチュ、ヌチュ。
「あ……ん……」
「大丈夫か?」
「うん……だい、じょうぶ……んん……」

 カファニの時と全く違う指遣い。あの時はズンズンと強引に奥へ掻き分けていったのに、今はねっとり媚肉を舐められる感じがする。

 これだけでも、ウクダーの想いがひしひしと伝わる。
 自分に向けられた思いやる心。それが切ないくらいに伝わり、ウォラーレの髄奥から沸々と蕩けるような熱が込み上げたのだった。

 ――ヌチュチュ……クチュクチュクチュ。
「あっ……あ、ん……」

 身体が火照りだし、全身の力が抜けていく。媚薬で無理やり感じさせるものとは全く違う。自らの身体が、心が、望んでウクダーに全てを委ねようとしている。

 これが本当の愛撫……嬉しくて感動して、ウォラーレは泣いてしまいそうだった。
 自分の身体が勝手に秘部を広げて腰をうねらせる。
 ウクダーの愛が欲しいと、魂の奥深くから必死にせがんでいる。

「ウクダァァ……ウクダァァ……」
「……感じてきたか?」
 ――ピチュ、ヌチョッ、クチュッ。
「うん、うんっ……はっ……んぅ……」

 時折指を曲げて掻き出す動きに、ウォラーレの下腹部から甘い電流が流れ出した。
 卑しい精液が胎内から垂れ出ているというのに、指の滑らかさに期待して淫らな神経が研ぎ澄まされていく。

(ダ、ダメ……このままじゃイっちゃう……汚い精を掻き出してる最中なのに……!)

 ウォラーレの呼吸が乱れだし、雪原のような下腹がヒクヒクと震え始めた。
 媚肉が悦んでうねりを上げ始め、愛撫する指先と絡み合おうとする。

 ――グプッ、コポポポ……ゴプッ。
「ウォラーレ、どんどん精液が出てきたぞ、その調子だ」
「あっあっあっ、だめっ……イっちゃう……止めて、おねがいっ、こんな時に……っっ!」

 しかしウクダーはウォラーレの言葉を聞かず、逆に指をもう一本増やして悦ぶ媚肉をゆっくり大きく揉み解した。
 胎内では性感帯である胡桃のシコリや精嚢を揺り動かされ、ウォラーレの下腹部から絶頂の潮流が押し寄せようとする。
  
「――あっ、あっ、あぁぁ! だめぇぇっ! あぁぁっ、あぁぁぁんっ! イくぅぅっイっちゃうぅぅぅっ!!」

 細い腰が浮かび、下肢がガクガクと痙攣し始める。それでも胎内に埋まる二本の指は揺動をやめず、吐き出す精液を何度も掻き出そうとした。

 ――グチュグチュグチュッ! グポッグポッ! ゴプッ!
「あぁぁっ、ハァハァハァッ! んはぁぁぁっ!! イ、イくっっ…………やぁぁぁぁァァッッ!!」
 ――ガクガクガクッ!! ビュルッ、ゴポポポッ、ビュクビュクビュクッッ!!

 絶頂の勢いによって、掻き出しきれなかった精液が水鉄砲のように噴き出した。
 それはウクダーの指や腕を汚し、服も、ベッドの一面や壁まで広範囲に白濁液が飛び散ったのである。

「凄い……こんな大量に飛び散るとは……」
「ハァハァ……あぁぁっ、ウクダー……ご、ごめんなさいっ!」

 さすがのウクダーも、飛散した精液の量に驚いた様子だった。しかしすぐにウォラーレを見つめ、汚れていない方の手でウォラーレの頭を撫でであげた。

「少しやり過ぎた……身体は大丈夫か?」
「う、うん……痛くなかった。でもウクダーが……」

 気色悪い精液がウクダーの全身にまみれてしまっている。
 今度こそ引かれる……そう感じたウォラーレは、身を縮こませて恐る恐るウクダーを見つめていた。

「俺なら気にするな。服やベッドの敷き布は取って洗えばいい。壁だってほら、すぐ拭き取れる」

 ウクダーは汚れた服の袖で壁に飛んだ精液を拭き取った。軽い口調で、全く気にしていないという素振りを見せる。
 
「でも……気持ち悪いのに……ごめんなさい……」
「だから気にするな。服だって脱いでしまえば何でもない」

 消沈するウォラーレに、ウクダーは濡れた服やズボンを投げ捨てて下履き一枚の姿で笑ってみせた。

「それより、胎内にある精液は全部出せたのか?」
「……どうだろう」

 ウォラーレは下腹に手を当てて少し押さえてみた。
 動く度にここの奥がずっとグルグル掻き混ぜられている気がして、どんよりと重かった。
 それは奥宮に溜まった精液のせいだと思うが、今の絶頂で腹奥が空になったかはよく分からない。

「そうか……少しいいか?」
「……?」

 ウクダーはもう一度二本の指を蕾の中に挿入し、今度は媚肉の奥深くを探ろうと指の根元まで深くうずめた。

「あっ……」

 未だ絶頂の余韻が残る媚肉は、ウクダーの骨太な指の愛撫を期待している。
 しかしウクダーは真剣な表情でウォラーレの下腹部を押さえ、胎内の違和感を指先で感じ取ろうとしていた。

「……ウクダー?」
「そのまま動かないでいてくれ」
 
 その表情は真剣そのもので、とても情事のためにやっているとは思えない。
 そして数分無音の時が過ぎ、何かを感じたウクダーはおもむろに胎内の指を抜いたのだった。

「……恐らく、奥宮に入り込んだ精は出せていない」
「えっ?」
「奥宮の手前には中に入った精を堰き止める為の奥唇というものがある。胎内の一番奥の、最高の性感帯と言われている場所だ。下腹を押した時、奥からダラダラと液体が漏れ出していた。だから恐らく、全部を出しきれていないと思う……」
「じゃあ、そこも指で掻き出していいよ? 早く気持ち悪い精液を全部吐き出したいっ」
「しかし、奥唇や奥宮は指ではとても届かない。だから『奥』なんだ」

 その言葉を聞いたウォラーレの表情が、みるみる憔悴の色を濃くさせてゆく。
 
「そんなっ!? じゃあどうすれば全部吐き出せるの!? またボクが気持ち良くなってイっちゃえば全部出てくる?」
「今さっき絶頂しても出なかったって事だ。下腹を押して無理やり出そうとしても、漏れ出て来るのはたかが知れてる……」

 気まずそうに俯くウクダーは、そのまま言葉を止めてしまった。
 その表情を見て、ウォラーレは最悪の状況が脳裏を過ぎる。
 
 腹の中に一生精液を留めなくてはいけないのか? そんなのは絶対に嫌だ。あの欲望に溺れた薄汚い精液を溜め込んでいたら、それこそ奥宮が腐ってしまいそうだ。
 
 再びあの悪夢が蘇ったウォラーレは腹の底から嘔吐が込み上げてきて、思わずウクダーの腕へとしがみついたのだった。 

「い、いやだっ! なんとかして出したい! 痛くても良いからっ、苦しくても我慢するからっ!」

 ウォラーレの必死な眼差しと声に、ウクダーは視線を合わせようとして直ぐさま逸らす。

「他にも方法はある。確かにあるのだが……」

 彼はしばらく自身の頭の中でグルグルと自問自答し、話しても良いのかと何度か声に出そうとしてようやく重い口を開いた。

「……精留塔で奥宮に精液を入れたなら、同じく精留塔で奥宮内の精を掻き出せる。兜の張りはその為のものだからな。だが……」
「あ……」

 それは、二人が身体を深く一つにするという意味に他ならない。だが今のウォラーレにとって、その方法は心の傷を更に抉る行為になるかもしれない。

(ウォラーレは我慢してでも俺の塔で全て出し切りたいと言うだろう。それに……)

 ウクダーは自身の腕にしがみつくウォラーレの涙ぐむ姿を見て下腹部が唸った。

 ウォラーレが自分の塔で気持ち良くなってくれるなら、それが一番嬉しい。もっとそうさせたいと本能が歓喜に溢れるだろう。
 
 しかし、もしウォラーレが自分の挿入で痛がったり苦しんだりしたら……それはつまり、自分の淡い想いが拒否されたという事を表している。

(そうなってしまったら、俺はどんな気持ちでウォラーレの胎内を扱けばいいんだ!?)

 密かに願っていた両思いが破談したら、自分は冷静に精を掻き出すことだけに集中出来るのか。
 互いの心が寄り添うことはないと突きつけらても尚、身体を一つにするむごさに自分が耐えられるのだろうか……。

 その後しばらく、部屋内は張り詰めた空気の無音の空間となった。

 互いになんと言えば良いのか、慎重に言葉を選んでいる。しかしその大事な一言が見つからず、二人はただ無意味に足元だけを見つめてしまうのだった。

「…………ボクは、いいよ」

 最初に言葉を発したのはウォラーレだった。
 貧弱な薄い肩を更に小さく窄め、隣に座るウクダーを見上げた。

 しかし、その窄める肩が微かに震えている。その仕草がどんな心情を示しているのか、ウクダーには手に取るように理解できた。

 本当は怖いのだ。あの悪夢が蘇らないか、蕾の裂けた傷口がより開いてしまわないか。胎内の粘膜が破れたら……?
 ウォラーレはウクダーの塔の太さを見知っている。その証拠に、ウォラーレの赤らめていた肌や頬はみるみる血の気が引いていた。

「ウォラーレ、無理にする必要はないだろう。いずれ奥宮の精は体内に還元されて……」

 その時、ウクダーが言い終わらないうちに必死な顔のウォラーレが首を思い切り横に振った。

「だめなの! あれから、分かった事があるから……」
「分かった事?」
「……イヤだと思った人の精液は身体に還元されない。いつまでも中に残ったままで、気持ち悪いの……」
「えっ? そう……なのか……」

 戸惑うウクダーに、ウォラーレは俯いたまま小さくうなづいた。

「だからね、ウクダーの言う通りだったの……精を貰うのは誰でも良い訳じゃなかった……ウクダーが『愛する者同士の尊い行いだ』って言ってくれたのに、ボク……ボクッ……ぐすっ!」

 ウォラーレは肩を振るわせ、堪えていた涙が再び溢れ出てしまった。
 自責の念と情けなさで、何度後悔したか数え切れない。
 それでもじっと聞いて静かに受け入れてくれるウクダーに申し訳なさが込み上げ、ウォラーレは身を小さく屈めて声を殺し、泣いた。

「ウォラーレ……ずっと、辛かったんだな……」

 華奢な背中を逞しい腕が包もうとする。するとウォラーレは我慢しきれずウクダーの胸元にすがり、大声で嗚咽した。

「うわぁぁぁぁん!! ひぐっ、ひっぐ! だからっ……ひぐっ、はや、く。ふぐっ、気持ち悪い精を……ひくっひぐっ、出、したい、のっ……ひぐっ!」

 嗚咽が止まらないにもかかわらず、ウォラーレはウクダーを見つめて懸命に思いを伝えようとする。

「ぐすっ! ウクダー、なら……ひぐっ! 痛くても、ひくっ、苦しくてもっ怖くてもっ! ぐすっぐすっ、我慢するから!」
「ウォラーレ……」
「おねがいっ……おねがいっ……!!」

 泣き腫らす透き通った虹色の瞳に、ウクダーの心は息が詰まるほど締め付けられた。

 助けたい……そういう単純な想いだけではない。
 頼ってもらえる事に喜びを感じ、ウォラーレに狂おしいほど愛おしさを感じる。
 
 今更、自分の保心を考えてどうする。ウォラーレの為なら、自分がどれだけ身や心が傷つけられても些細な事ではないか。全てを包み込みたい。愛しいウォラーレの為に。

 ウクダーは咄嗟にウォラーレを抱き締めていた。そして冷えきった肌を、慈しみを持って暖めてあげる。

「……夜は長い。お前の身体と気持ちを第一に、焦らずやっていこう。俺も最後まで付き合うから……もう、泣かなくていい……」
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