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51話 新たな学年
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僕の名前はシュン。国設アトラト学園言語学科所属。二年生だ。
魔法が使えないという理由で親に見放されてしまった僕は得意の貴族言語を磨こうとこの学校に通うことにした。
ちなみに、この貴族言語というのはいわゆる日本語の漢字と平仮名である。そしてこの世界で一般的に使われる文字は一般文字といい、日本語のカタカナと同じように使っている。
さて、ここまで読んで何となく分かるだろう。僕は異世界転生をしている。なぜ転生したのかは割愛させてもらうが、異世界でまあまあ楽しくやらせてもらっているとだけは言っておこうか。
本題に入ることにしよう。学年は変わったものの、クラスのメンバー、そして担任は変わっていない。
二年生になったというのはあくまで学校の他のクラスから見れば、でありこのクラスの中ではまだ一年生の感覚でいた。のだが……。
「失礼しまーす!」
はて、こんなに元気なクラスメイトはいただろうか。というか見覚えがある。あれは……。
「「「焼肉定食先輩!」」」
いつの間にそんな名前がついたのだろうか。まあ、事の発端は僕にあるためなんともいえないが……。
「我がクラスへようこそ!このクラスはかつて私がいたクラスで、さm……」
喋っている途中にも関わらず先輩は後ろから素手で口を封じられる。
「多分、席のどこかにプリントが隠されてると思うので見つけた方は私にお伝え下さい。うちのアホが失礼しました」
あ、この光景去年も見たことある。というか、あの人達って一年先輩だったのね。
「あの人達の関係性ってあんまり良くわからないよね」
話しかけてきたのはフレイドだ。本を読むことが好きな。
「知らないけど、恋でもしてるんじゃない?」
そういった瞬間にフレイドの眼鏡がズレる。フレイドはそれを直すと「まさかぁ」と言った。
恋をしているかどうかは怪しいにしても、すぐにすっ飛んでくるあの素早さは彼のことを監視しているかなにかしていないと出せなさそうな気はするのだが……。
まあ日本では愛だの恋だのはしてこなかったので僕にはよくわからないです。はい。
そんなわけでその話は無かったことにしようとしていたのだが、その先輩がしきじきに声をかけて来たので忘れようにも忘れられなくなってしまった。
「確かあなたがシュン、で間違いないね?」
「そうですけど、どういったご用件で?」
「そうねぇ、一応機密だから生徒会役員室まで来てもらえるかしら?」
なんとなく察しが付いたような気がするので「いいですよ」と返して生徒会役員室へ行った。
「それで、なんだけど……」
一応確認しておこう。先輩のスカーフは、白に緑の線。
つまり生徒会役員である。
「私が言語学科代表生徒会役員になりましたシュレイです」
つまり、クレミアから役割を渡されたわけだ。僕は軽く礼をした。
「それで、話というのは?」
あなたを、生徒会役員に立候補したいんです。
魔法が使えないという理由で親に見放されてしまった僕は得意の貴族言語を磨こうとこの学校に通うことにした。
ちなみに、この貴族言語というのはいわゆる日本語の漢字と平仮名である。そしてこの世界で一般的に使われる文字は一般文字といい、日本語のカタカナと同じように使っている。
さて、ここまで読んで何となく分かるだろう。僕は異世界転生をしている。なぜ転生したのかは割愛させてもらうが、異世界でまあまあ楽しくやらせてもらっているとだけは言っておこうか。
本題に入ることにしよう。学年は変わったものの、クラスのメンバー、そして担任は変わっていない。
二年生になったというのはあくまで学校の他のクラスから見れば、でありこのクラスの中ではまだ一年生の感覚でいた。のだが……。
「失礼しまーす!」
はて、こんなに元気なクラスメイトはいただろうか。というか見覚えがある。あれは……。
「「「焼肉定食先輩!」」」
いつの間にそんな名前がついたのだろうか。まあ、事の発端は僕にあるためなんともいえないが……。
「我がクラスへようこそ!このクラスはかつて私がいたクラスで、さm……」
喋っている途中にも関わらず先輩は後ろから素手で口を封じられる。
「多分、席のどこかにプリントが隠されてると思うので見つけた方は私にお伝え下さい。うちのアホが失礼しました」
あ、この光景去年も見たことある。というか、あの人達って一年先輩だったのね。
「あの人達の関係性ってあんまり良くわからないよね」
話しかけてきたのはフレイドだ。本を読むことが好きな。
「知らないけど、恋でもしてるんじゃない?」
そういった瞬間にフレイドの眼鏡がズレる。フレイドはそれを直すと「まさかぁ」と言った。
恋をしているかどうかは怪しいにしても、すぐにすっ飛んでくるあの素早さは彼のことを監視しているかなにかしていないと出せなさそうな気はするのだが……。
まあ日本では愛だの恋だのはしてこなかったので僕にはよくわからないです。はい。
そんなわけでその話は無かったことにしようとしていたのだが、その先輩がしきじきに声をかけて来たので忘れようにも忘れられなくなってしまった。
「確かあなたがシュン、で間違いないね?」
「そうですけど、どういったご用件で?」
「そうねぇ、一応機密だから生徒会役員室まで来てもらえるかしら?」
なんとなく察しが付いたような気がするので「いいですよ」と返して生徒会役員室へ行った。
「それで、なんだけど……」
一応確認しておこう。先輩のスカーフは、白に緑の線。
つまり生徒会役員である。
「私が言語学科代表生徒会役員になりましたシュレイです」
つまり、クレミアから役割を渡されたわけだ。僕は軽く礼をした。
「それで、話というのは?」
あなたを、生徒会役員に立候補したいんです。
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