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77話 二年生の試験
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僕は今、猛烈に勉強をしなければならなかった。
試験のことなどほとんど抜け落ちていたし、心配事も重なってやる気にもなれなかった。
しかし、一度集中してしまえば筆はどんどんと進んでいく。
嫌なことを忘れ去りたいからか、それとも単純に覚えていただけなのかは分からないが、一心不乱に勉強をしていた。
身体が未発達な部分は根性で乗り越えはじめ、徹夜ができるようになった。
試験当日。
前日からテスト勉強に漬け込んできたせいか自分でもテンションがおかしいと思った。
それは、セイヨウと話しているときだった。
「シュン、大丈夫か?目の下にくまができてるぞ?」
「大隈重信、西郷隆盛……」
「これはシュン、駄目みたいだな」
実際、僕はチャイムの音で目を覚ます。
試験は終わったような雰囲気だったが、はたして何を解いたのか記憶がない。
「あー、早く帰ろ」
僕はさっさと立ち上がって帰ろうとする。
靴を履き替えて、初夏の差し込む光にじりじりとやかれ、人でごった返す校内を歩いていく。
視界がブレる。やばい、と思った時にとっさに口にしようとしたのは
「Wa……」
そのまま意識は薄れていった。
次に起きた時には、青空ではなく白い天井が見えた。
肌触りや天井以外の景色からここが保健室なんだろうなということがわかる。
誰が介抱してくれたのだろうか……?
「あら、目を覚ましたみたいね。良かったわ」
その声はシュレイの声だった。
その隣には、「焼肉定食先輩」がいる。
お願いだから本名を教えてくれ。
「ケトロムがたまたまあなたを見つけてくれたのよ、シュンくんがぶっ倒れてるって」
オーケー。ケトロムというのね。
「時には先輩も頼りになるだろ?」
「あなたは私は生徒会役員だってことを忘れてさっさと帰ろうとしていたのを忘れないでほしいわ」
「それは、それだ……」
ケトロムが少しがっくりするのを横目にシュレイが僕に話しかけてくる。
「どうやら、ただの疲労だったみたいだが心当たりはあるか?」
「心当たりしかないです……」
寝る間も惜しんでの猛勉強、徹夜続きの日々。
むしろ試験が終わったあとで良かったとすら思うほど疲労は溜まっていた。
「もう少し寝てると良いと思うわ。私達は生徒会の仕事も終わらせないといけないから」
「えー、俺もやんのー?」
「あなたの方が単純作業は早いでしょ」
「おっと、遠回しにバカと言いたいのか?そうは言わせないぞ」
「そんなことは言わないからさっさと手伝いなさい、バカ」
「言ってるじゃんかー!」
と本気なのか冗談なのか、シュレイ達は部屋を出ていってしまった。
「いやはや、張り込んでみるべきでしたな、保健室」
カーテンの奥から声が聞こえてくる。まさに、その声は……!
「サレスティ!?」
ベッドでくつろぐサレスティがいたのだった。
「もう一度、勝負に挑ませてくれないかな?」
試験のことなどほとんど抜け落ちていたし、心配事も重なってやる気にもなれなかった。
しかし、一度集中してしまえば筆はどんどんと進んでいく。
嫌なことを忘れ去りたいからか、それとも単純に覚えていただけなのかは分からないが、一心不乱に勉強をしていた。
身体が未発達な部分は根性で乗り越えはじめ、徹夜ができるようになった。
試験当日。
前日からテスト勉強に漬け込んできたせいか自分でもテンションがおかしいと思った。
それは、セイヨウと話しているときだった。
「シュン、大丈夫か?目の下にくまができてるぞ?」
「大隈重信、西郷隆盛……」
「これはシュン、駄目みたいだな」
実際、僕はチャイムの音で目を覚ます。
試験は終わったような雰囲気だったが、はたして何を解いたのか記憶がない。
「あー、早く帰ろ」
僕はさっさと立ち上がって帰ろうとする。
靴を履き替えて、初夏の差し込む光にじりじりとやかれ、人でごった返す校内を歩いていく。
視界がブレる。やばい、と思った時にとっさに口にしようとしたのは
「Wa……」
そのまま意識は薄れていった。
次に起きた時には、青空ではなく白い天井が見えた。
肌触りや天井以外の景色からここが保健室なんだろうなということがわかる。
誰が介抱してくれたのだろうか……?
「あら、目を覚ましたみたいね。良かったわ」
その声はシュレイの声だった。
その隣には、「焼肉定食先輩」がいる。
お願いだから本名を教えてくれ。
「ケトロムがたまたまあなたを見つけてくれたのよ、シュンくんがぶっ倒れてるって」
オーケー。ケトロムというのね。
「時には先輩も頼りになるだろ?」
「あなたは私は生徒会役員だってことを忘れてさっさと帰ろうとしていたのを忘れないでほしいわ」
「それは、それだ……」
ケトロムが少しがっくりするのを横目にシュレイが僕に話しかけてくる。
「どうやら、ただの疲労だったみたいだが心当たりはあるか?」
「心当たりしかないです……」
寝る間も惜しんでの猛勉強、徹夜続きの日々。
むしろ試験が終わったあとで良かったとすら思うほど疲労は溜まっていた。
「もう少し寝てると良いと思うわ。私達は生徒会の仕事も終わらせないといけないから」
「えー、俺もやんのー?」
「あなたの方が単純作業は早いでしょ」
「おっと、遠回しにバカと言いたいのか?そうは言わせないぞ」
「そんなことは言わないからさっさと手伝いなさい、バカ」
「言ってるじゃんかー!」
と本気なのか冗談なのか、シュレイ達は部屋を出ていってしまった。
「いやはや、張り込んでみるべきでしたな、保健室」
カーテンの奥から声が聞こえてくる。まさに、その声は……!
「サレスティ!?」
ベッドでくつろぐサレスティがいたのだった。
「もう一度、勝負に挑ませてくれないかな?」
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