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タイタ族の話
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太陽が大分上ってきた頃
「じゃあ、今日はここまで。」
「「ありがとうございました、師匠。」」
「本当に行っちゃうの?」
「うん。」
「師匠‼️」
「どうかした?」
「いつか戻ってきたときに、ルッカ様が戻ってきていたら、ルッカ様を守ってくれませんか?」
「その役目は二人に任せるよ。」
「どうしてですか?」
「俺たちじゃまだ・・・。」
「大丈夫だよ。二人とも強いんだから自信もちな‼️」
「「はい。」」
「でも、これからも訓練は怠らないでね。」
「少し休んだだけで腕は鈍るからね‼️」
「分かりました。」
「じゃあ、これからも頑張って。」
「「ありがとうございました、師匠。」」
「バイバイ、お姉ちゃん。」
「バイバイ、三人とも元気でね。」
ユリシロは手を振りながら去って行った。「本当に行っちゃったんだよね?」
「うん。」
「でも、安心しろ。お前のことは俺らが絶対守ってやるからな‼️」
「うん。ありがとう、お兄ちゃん。」
「師匠が戻ってきたら驚かせてやるんだ。」
「どうやって?」
「そんなの決まってるだろう強くなってだよ‼️」
「そうだな。」
「なぁ、ひとつお願いがあるんだけど。」
「?」
「俺と勝負してくれない、チャキ。」
「いいけど、どうして?」
「内緒。」
「あっそ。まぁいいや。でも、勝ったら教えろよな。」
「分かった。」
二人は剣を構えた。
その頃ユリシロは、街中を歩いていた。
「どうかした?」
「ツェアン‼️ちょうどいいところに。」
「何かあったの?」
「特にはないけど・・・。あ、そうだ。お願いしてもいい?」
「何を?」
「この手紙をお父さんに渡しておいて欲しいんだ。」
「別に構わないけど。」
「ありがとう。そういえば、ツェアンは何してたの?」
「アラクランの人達の様子を見てきてたんだ。」
「ねぇ、それってどこのお店?」
「そこを真っ直ぐ行った角のと・・・。」
「ありがとう、ツェアン。」
「まっ待って、ユリシロ。お店は一つじゃ・・・。」
ユリシロは走り去ってしまった。
「まぁ、しょうがないか。とりあえず、ユリシロのお父さんに手紙を渡そう。」
ユリシロは角のお店に来ていた。
「あの、すみません。こちらにポリーという方はいらっしゃらないでしょうか?」
「申し訳ありませんが・・・。」
「そうですか。ありがとうございました。」
ユリシロは色んなお店に行き、聞いてまわったが、首を振られるばかり。日もすっかり暮れて諦めかけていたとき
「何してるの?」
「ポリー‼️良かった、ずっと探してたんだ。」
「何か用?」
「キツルに戻る前に話しておきたいことがあって。」
「え!キツルに戻るって今から?」
「うん、そのつもりだけど。」
「やめときな。今から向かったって着くのは真夜中だよ。そんな時間に来られても、向こうは迷惑だと思うよ。」
「そうだね。でもどうしよう。今さら引き返せないし・・・。」
「家に泊まってけばいいよ。」
「本当‼️」
「そこで話も聞くよ。」
「ありがとう。」
ユリシロはポリーに抱きついた。
「こら、離れろ。」
「ごめん。」
ユリシロはポリーから離れた。
二人はポリーの家に向かった。
ポリーの家で
「ところで話って?」
「あ、うん、そのさ。私たちって前は賊で、血は繋がってないけど姉妹としてやってきたじゃん。ポリーはエキドナとして、私はアントレーネとしてやってきたわけじゃん。」
「といっても、あんたは賊の活動は何もしてないけどね。」
「まぁ、一旦それはおいといて。」
「うん。」
「でもさ、本当はポリーはリランカの公爵家の令嬢じゃん。」
「そういえばそうだったな。」
「でも私は違う。だから、ポリーがやるべきなんだと思う。」
「何を?」
「サイファ殿下との見合いを。」
「は‼️‼️ ちょっと待って。今なんて言った?」
「ポリーがサイファ殿下との見合いをするべきだって。」
「あんた正気?」
「うん。だって、地位的にはなんの問題もない。」
「でも元は賊だよ。」
「私だってそうだよ。でも、お父さんはそれを知らないから、もう予定をくんだって。」
「はぁ。で、私にどうして欲しいの?」
「・・・見合いを私に代わりして欲しい。」
「・・・いいよ。賊の頭をやっていたような人がこんな暮らし出来てるのは、あんたのおかげだもん。」
「いいの‼️」
「ただし、見合いをするだけ。その先どうするかは自分で決める。」
「うん。」
「さ、もう寝な。どうせ早くこっちを出るんだろ。」
「ありがとう。」
「そういえば、いつこの事話に行くんだ?」
「もうしばらく待ってくれないかな?キツルで少し話してきたい人がいるから。」
「分かったよ。よくなったら、またここに来な。」
「うん。」
「お休み。」
「お休み。」
二人とも眠りについた。
「じゃあ、今日はここまで。」
「「ありがとうございました、師匠。」」
「本当に行っちゃうの?」
「うん。」
「師匠‼️」
「どうかした?」
「いつか戻ってきたときに、ルッカ様が戻ってきていたら、ルッカ様を守ってくれませんか?」
「その役目は二人に任せるよ。」
「どうしてですか?」
「俺たちじゃまだ・・・。」
「大丈夫だよ。二人とも強いんだから自信もちな‼️」
「「はい。」」
「でも、これからも訓練は怠らないでね。」
「少し休んだだけで腕は鈍るからね‼️」
「分かりました。」
「じゃあ、これからも頑張って。」
「「ありがとうございました、師匠。」」
「バイバイ、お姉ちゃん。」
「バイバイ、三人とも元気でね。」
ユリシロは手を振りながら去って行った。「本当に行っちゃったんだよね?」
「うん。」
「でも、安心しろ。お前のことは俺らが絶対守ってやるからな‼️」
「うん。ありがとう、お兄ちゃん。」
「師匠が戻ってきたら驚かせてやるんだ。」
「どうやって?」
「そんなの決まってるだろう強くなってだよ‼️」
「そうだな。」
「なぁ、ひとつお願いがあるんだけど。」
「?」
「俺と勝負してくれない、チャキ。」
「いいけど、どうして?」
「内緒。」
「あっそ。まぁいいや。でも、勝ったら教えろよな。」
「分かった。」
二人は剣を構えた。
その頃ユリシロは、街中を歩いていた。
「どうかした?」
「ツェアン‼️ちょうどいいところに。」
「何かあったの?」
「特にはないけど・・・。あ、そうだ。お願いしてもいい?」
「何を?」
「この手紙をお父さんに渡しておいて欲しいんだ。」
「別に構わないけど。」
「ありがとう。そういえば、ツェアンは何してたの?」
「アラクランの人達の様子を見てきてたんだ。」
「ねぇ、それってどこのお店?」
「そこを真っ直ぐ行った角のと・・・。」
「ありがとう、ツェアン。」
「まっ待って、ユリシロ。お店は一つじゃ・・・。」
ユリシロは走り去ってしまった。
「まぁ、しょうがないか。とりあえず、ユリシロのお父さんに手紙を渡そう。」
ユリシロは角のお店に来ていた。
「あの、すみません。こちらにポリーという方はいらっしゃらないでしょうか?」
「申し訳ありませんが・・・。」
「そうですか。ありがとうございました。」
ユリシロは色んなお店に行き、聞いてまわったが、首を振られるばかり。日もすっかり暮れて諦めかけていたとき
「何してるの?」
「ポリー‼️良かった、ずっと探してたんだ。」
「何か用?」
「キツルに戻る前に話しておきたいことがあって。」
「え!キツルに戻るって今から?」
「うん、そのつもりだけど。」
「やめときな。今から向かったって着くのは真夜中だよ。そんな時間に来られても、向こうは迷惑だと思うよ。」
「そうだね。でもどうしよう。今さら引き返せないし・・・。」
「家に泊まってけばいいよ。」
「本当‼️」
「そこで話も聞くよ。」
「ありがとう。」
ユリシロはポリーに抱きついた。
「こら、離れろ。」
「ごめん。」
ユリシロはポリーから離れた。
二人はポリーの家に向かった。
ポリーの家で
「ところで話って?」
「あ、うん、そのさ。私たちって前は賊で、血は繋がってないけど姉妹としてやってきたじゃん。ポリーはエキドナとして、私はアントレーネとしてやってきたわけじゃん。」
「といっても、あんたは賊の活動は何もしてないけどね。」
「まぁ、一旦それはおいといて。」
「うん。」
「でもさ、本当はポリーはリランカの公爵家の令嬢じゃん。」
「そういえばそうだったな。」
「でも私は違う。だから、ポリーがやるべきなんだと思う。」
「何を?」
「サイファ殿下との見合いを。」
「は‼️‼️ ちょっと待って。今なんて言った?」
「ポリーがサイファ殿下との見合いをするべきだって。」
「あんた正気?」
「うん。だって、地位的にはなんの問題もない。」
「でも元は賊だよ。」
「私だってそうだよ。でも、お父さんはそれを知らないから、もう予定をくんだって。」
「はぁ。で、私にどうして欲しいの?」
「・・・見合いを私に代わりして欲しい。」
「・・・いいよ。賊の頭をやっていたような人がこんな暮らし出来てるのは、あんたのおかげだもん。」
「いいの‼️」
「ただし、見合いをするだけ。その先どうするかは自分で決める。」
「うん。」
「さ、もう寝な。どうせ早くこっちを出るんだろ。」
「ありがとう。」
「そういえば、いつこの事話に行くんだ?」
「もうしばらく待ってくれないかな?キツルで少し話してきたい人がいるから。」
「分かったよ。よくなったら、またここに来な。」
「うん。」
「お休み。」
「お休み。」
二人とも眠りについた。
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