フォーカスレンズであなたをのぞいて…

はるの すみれ

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私の初恋

* ホットティをめしあがれ

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  「頼むっっ!!2、3日でいいんだ!」


  「樹君、頭上げて!皆見てるし!あのっ話はゆっくり聞くからそのっとりあえず帰り支度するから待ってて!!!」


  教室の中にいた生徒たちの視線を浴びながら慌てて帰り支度を済ませると乙葉に手を振って教室から飛び出した。


  「おまたせっ!」


  「わりぃ、急がせて」


  「ううん大丈夫だよ、それで話ってお仕事の事だよね?私に何か出来ることがあればお手伝いするけど…」


  「こんな事頼むのは嫌だったんだけどな…」


  「なんでも話して!」


  「バイトのメンバーがさ…三人もインフルエンザになりやがって…今週の土日だけ手伝いに来てくれないか!」


 私はすぐに頷こうとしたけれど普段から樹君の仕事に対する真剣さを感じているから即答するのは失礼だと思い、樹君に問いかけてみた。


  「ねぇ樹君?私が行って出来ることがあるのかな?私、樹君の足は引っ張りたくないから簡単には答えられないよ」


  樹君は私の言葉を聞くと優しい笑みを浮かべた。


  「大丈夫、俺がくっついて教えるから」


  「樹君の役に立てるなら私、頑張る!!!」


  「柚子…やっぱり天使だ!」


  樹君は私の頭を優しく撫でると写真部の部室まで私を送り届けてくれた。


  樹君は今日はバイがあるらしく、手を振ると走って姿を消してしまった。


  大好きな樹君の姿が見えなくなると私は部室のドアを開いた。


  「こんにちは、失礼します!」


  「おお、花ちゃんこんにちは」


  私が室内に入ると穂乃果先輩が笑顔で出迎えてくれた。きっと乙葉がまだ来ていないのは霧島君と一緒に部室に向かってるからだろう。


  そう思うと微笑ましくて自然と笑顔になっていたらしい。穂乃果先輩が私を見つめてニタニタと怪し気な笑みを浮かべていた。


  「穂乃果先輩、どうして笑ってるんですか!?」


  「花ちゃんの顔が恋する乙女の顔全開だったからさぁ、つい可愛いなって思って」


    「そっ、そんな顔してましたか…?」


  「うんうん、上崎と付き合ってから毎日してるよ」


  「えぇ…」


  穂乃果先輩の言葉に驚いて自分の頬を触ってみた。
 柔らかい感触以外は分からないけれど穂乃果先輩の言う、恋する乙女の顔というのを樹君にも見られてると思うと恥ずかしくなってくる。


  そんな私を楽し気に眺めながら穂乃果先輩はぽつりと呟いた。


  「花ちゃんはやっぱり可愛い…上崎には勿体無いよ」


  「私こそ樹君に相応しいのか悩む時もありますよ」


  「大丈夫だよ!花ちゃんは自信持ちなさいな!私が保証するから」


  「ありがとうございます!」


  「あっ、そうだ!冬休み中に愛理先輩がみんなで集まりたいって言ってるんだけど予定立てない?」


  「いいですねぇ」


  私たちは部室に置いてあるメモ帳を広げて予定を書き始めた。
 明日から私たちは冬休みに入る。


  樹君はバイトもあるし自動車学校にも通っているからなかなかデートの予定も立てられなかった。


  だけど私は樹君の声を聞けるだけで幸せになれるから不満は全くなかった。
 乙葉からよくそのことについて聞かれるけどその度に私は同じ回答をして乙葉の呆れ顔を拝んでいた。


  穂乃果先輩と話が弾んで楽しんでいると部室の扉が開き、乙葉と霧島君が姿を現した。


  「こんにちは!」 「こんちは」


  「おぅ、ラブラブカップル!」


  「松川先輩その呼び方やめてくださいよ、なんかはずいっす」


  「可愛いぞ少年、さあさあ座って座って、お喋りしようじゃないか」


  乙葉たちは穂乃果先輩に従って椅子に腰掛けた。
  その瞬間、霧島君が私の方を見て口を開いた。


  「柚子先輩、バイトの手伝いに来るってマジですか?しかも鬼教官付きだなんて聞いちゃったんすけど」


  「鬼教官?バイトのお手伝いには行くよ」


  「ああ、可哀想な柚子先輩…」


  「霧島君?」


  「先にばらしとくと、崎先輩仕事モード入ると別人に変身するんすよ…あれは鬼ですよ…普段はヘラヘラしてるから余計に怖さが倍増してたまにおっかなくて近づけないっすもん」


  「そんなに怖いの?」


  「あの人、仕事特化の人間ですから…」


  私たちの神妙な会話を聞いていた穂乃果先輩は大声で笑い始めた。 


  「上崎が鬼だなんてあり得ないでしょ!あはは」


  霧島君は首を横に振った。


  「崎先輩の怖さは体験しなきゃわかんないっすよ」


  「そんなに怖いの?」


  「崎先輩と時間が被ったから変えて欲しいってよくバイト仲間から言われますもん」


  「マジ?」


  「はい、マジです」


  穂乃果先輩はしばらく驚いていたようだけど、話に飽きたのか鞄から携帯を取り出して弄り始めた。


  「まあ、改めてバイト仲間としてよろしくお願いします」


  「よろしくね、霧島君!」


  今日は来年の部員の勧誘ポスターを作って部活を終えた。
 帰りの電車の中で乙葉から私がバイトをすることについてかなり心配されたけど、頑張ると言い張り乙葉を納得させた。



  それから何日か経ち、樹君のお手伝いをする日がやってきた。
  今になってスローリーな私がバイトなんてきっと迷惑なんじゃないかとか失敗したらどうしようとか不安が押し寄せてきて胸が締め付けられていく。


  緊張しながら電車を降りると、樹君からメッセージが届いた。


  『おはよう、店に着いたらレジの横の扉から事務所に来て欲しい、来たら説明するから、俺は先にバイト入るから、またな』


   私は樹君に返信をしてから、樹君の待つファミリーショップに向かった。


  普段、食事に来るときは緊張なんてしないのに今日は胸が締め付けられるくらいに緊張して、足がすくんでいた。


 私は大きく深呼吸してからお店のドアを開いた。
 店内に樹君の姿は見えなかったけど霧島さんの姿が私に手を振って事務所まで案内してくれた。


  「おはよう花白さん、本当に来てくれてありがとう、上崎は今、業者の人と話してるからこれに着替えて待っていて」


  「ありがとうございます!よろしくお願いします」


  「着替え終わったらそのままそこにいて、多分上崎もすぐ来るから」


  「はい、分かりました」


  霧島さんと霧島君と顔はそっくりなのに性格が兄弟とは思えないほど違う。
  樹君は霧島さん達兄弟をそっくりだと言っていたけど私には俄かに信じられなかった。 

  そんなことを考えながら霧島さんから手渡されたクリーム色の制服に身を通した。
 ボタンを留めてリボンを結んだ。


  なかなかに可愛いデザインだけど、緊張のせいかぎこちなく感じた。


  更衣室から出てしばらく待っていると事務所の奥の方から駆け足で樹君がやってきた。


  「おはよう柚子、ありがとうな…制服似合ってる…あっいけねーちゃんと仕事モードはいらねーと!」


  樹君は自分の両頬を掌で叩くと私に向き直り説明を始めた。
  いつも一緒にいる樹君とは違った雰囲気に胸がキュッと締め付けられる。


  これは緊張というよりも、まだ知らない樹君を見つけられたことの喜びからくるものだと考えるだけで恥ずかしくなる。


  「まず髪の毛が肩まであるから縛ってくれ、後仕事中は花白さん、上崎さんで呼び合うからな、それと俺には敬語を使ってくれ、仕事で分からないことはそのままにせず、ちゃんと相談すること、報連相は基本だから…後は挨拶はちゃんと自分から目を見てしてほしい、仕事については今から説明するから」


  「はい!」


  私は言われた通り髪の毛を縛り、帽子の中にしまいこんだ。
  厨房に手を洗ってから入ると、客席から見るお店と店員として見るお店の違いに驚いた。


  「あっそうだ、霧島さんがここには二人いるからお兄貴の方は副店長って呼んでる」


  「はい、わかりました!」


  「よし、じゃあ花白さん、今日はよろしくお願いします」


  「よろしくお願いします」


  樹君から花白さんと呼ばれるのは一年ぶりくらいでなんだか懐かしい気もしてくる。
 今はそれよりも仕事に集中しないといけないのに、仕事モードの樹君が格好良くてドキドキしてしまう自分が情けなかった。


  「じゃあ花白さんを開店前に皆に紹介するからついてきて」


  「はい」


  私は厨房内にいた三人に男性に挨拶をした。
 一人は樹君の叔父で店長上崎さん、二人目は霧島君のお兄さんの副店長、三人目は初めて会うバイトの男の子の山田さん。


  三人に名前を告げて頭を下げると店長からリラックスしていいんだよと優しく声をかけられた。
  その後に小さな声で、


  「この店で一番怖いのは樹だから樹のこと嫌わないであげてね」

と茶目っ気たっぷりに囁かれた。
 

    霧島君の言ってたことは冗談じゃなかったんだ…。
  でもそれだけお仕事に真剣なんだよね…。
  やっぱり素敵だな…。


  「おっ、柚子ちゃん樹のこと考えて顔が真っ赤になってるよ、可愛いなぁ」


  「えっ!?店長本当ですかっ?すみませんっ」


  「ふははは、可愛い、可愛い!樹には勿体無いなぁ、よくあんな真面目な堅物好きになったな、本当にありがとうな」


  「そんなっ堅物なんて思ったことありません!とっても素敵な方です!」


  店長の口車に乗せられて遂、ムキになって恥ずかしい事を口走ってしまった自分に気付いて体中が熱くなった。


  「おーい、花白さん、ちょっといいかな?」


  「はい、今行きます!!!」


  未だに真っ赤な顔をしている私を、遠くから樹君が呼び出した。
 店長に会釈してから樹君の方に急いで移動した。


  「ごめん花白さん、店長に捕まってた?ちょっと先にレジの使い方とメニューと挨拶だけ教えたいんだけどいいかな?」


  「はい、よろしくお願いします」


  樹君は丁寧に分かりやすい説明を私にしてくれた。
  普段の樹君とは違い、表情が引き締まっていてまるで別人みたいだった。


  「分からないことがあったら聞いて、朝も言ったけど分からないままにしないことが一番大切だから、それと無理はしないで、これはその…」


  「はいっ?」


  「個人的なお願い…あぁもう柚子がいると調子狂う…心配で見ちゃいられねー…とにかく!俺の近くにいろよな、後から来るバイト達なんか柚子のこと変な目で見るのは分かってるし、あぁもう…」


  仕事モードから一変して普段の樹君が現れて少しだけホッとして頬が緩んだ。


  「上崎先輩の指示に従って動くので大丈夫です!変な目がどんな目かは分からないですが頑張ります!」


  「はぁ…もう…よし!がんばろーな!!!」


  私の言葉を聞いて溜息を漏らした樹君を見つめながら大きく頷いた。


  大丈夫、樹君が側にいてくれる!


  私の緊張はいつの間にか溶けていて不思議な安心感に満ち溢れていた。
 きっと樹君が私を支えてくれているからだろう。


  そう思うと樹君に対する好きが溢れそうになる。 


    私は深呼吸をして気持ちを切り替えた。


  11時になり他に3人のバイトがやって来て、そのうちの一人は私もよく知る霧島純一君だった。


  「はよざいまーす、あっまじで柚子先輩がいる、うわぁまじで鬼教官が付ている…可哀想に」


  「純一、しばかれたいのか?」


  「うわぁ怖っ!」


  私はそんな会話を微笑ましく見つめていた。


  一番目のお客様が来たのは11時半になってからだった。
  そこから立て続けにお客様が押し寄せて私はただ樹君の指示に従って動いていた。


  「花白さんちょっといい?」


  「はい」


  お客様が途切れた隙を見て樹君から事務所に呼び出された。


  「花白さん、お客様の前で後ろに手は組まないこと!組むなら前に左手を上にして組むこと!右手を上にしたら敵意を表す表現になるからな…あと言葉遣い、ごめんなさいじゃなくて申し訳ないありません、わかりましたじゃなくてかしこまりましたに変えてください!」


  「はい!」


  「じゃあ次から意識して、仕事戻ろう」


  「はい!」


  私が厨房に戻ると、他のバイトの人達が私をじろじろと眺めていた。
  なんでだろうと首を傾げていると後ろから霧島君に肩を叩かれた。


  「?」


  「柚子先輩大丈夫っすか?鬼教官に絞られて嫌になってませんか?みんな心配してたんすよ」


  「えっ!?私を?」


  「他に誰を心配しるんすか?」


  「えっ?私は樹君からダメなところを教えてもらっただけで絞られてなんかいないよ?」


  「はぁ、柚子先輩らしいっす!まあ、無事で何よりって話でした!早く戻らないとまた鬼教官に捕まりますよ」


  「もう、鬼教官じゃないよ?優しいよ?じゃあ戻るね!心配してくれてありがとう!」


 私は霧島君に手を振って持ち場に戻った。



  この日はこうして過ぎていき、時刻は午後5時を差していた。
 店長の計らいで樹君と私は同じ時間にバイトが終わった。


 挨拶をしてファミリーショップから出ると、事務作業をしてから来ると言った樹君を店の外で待った。


  「柚子!わりぃ待たせた」


  「ううん、大丈夫だよ!」 


    「柚子、今日はごめん…仕事になると前が見えなくなって強く言い過ぎなのは分かってるんだけど…ああいう言い方しかできなくて…傷ついたよな?」


  やっぱり樹君は優しい…。
  鬼なんかじゃない、素敵な教官さんだ。


  「ううん、私、すっごく勉強になってよかった!社会に出る前に言葉遣いも、接客姿勢も教えてもらわないと分からないことばっかりだったから感謝してるよ!それに、お仕事姿の樹君が格好良くてもっと好きになっちゃった…えへへ」


 「あぁもう…柚子といると心臓もたねぇ…本当可愛い過ぎて…もう…柚子のせいだからな」


 私が気付いた時には樹君の唇が私の唇に触れていて
私はただ樹君からのキスを甘く受け入れた。


  私達の唇が離れると樹君の顔が真っ赤に染まっているのが目に入った。


  「い…樹君」


  「柚子、顔真っ赤」


  「樹君も…」


  「やっぱり俺、柚子がいないとダメだ…」


  「私だってそうだよ」


  私は樹君にそっと抱きしめられた。
  柔らかい優しい匂いが鼻腔をくすぐって耳の当たる胸からは心拍音が聞こえてくる。


  「柚子が気になって仕事が手に付かなかった、独占欲がこんなに強くなってるの知らなかった」


  「ん?」


  「他の奴に見られるのもやだし、客の視線が柚子に集まるのもやだし、俺って馬鹿だな…」


  「えへへ、樹君がそんなこと言ってくれるなんて幸せだな…」


  「嫌じゃねーの?」


  「嫌じゃないよ、私のこと大切にしてくれてるのが伝わってくるよ」


  「柚子、ありがとな、」


  「ううん、今日は全然役に立てなかった」


  私は今日一日を振り返って口を零した。
  樹君の足を引っ張っていたのは間違いない。


  「バイトもだけどさ、俺なんかと付き合ってくれたこともありがとう」


  「えっ?私こそありがとう…」


  「ああ、可愛いくて死ぬってこういうことなんだって今わかった」


  「ん?」


  樹君の言葉の意味が理解出来なくて首を傾げていた。すっかり忘れていたけどここは人目につかない場所と言えどお店の目の前で。


  この後、バイト終わりの霧島君が通って散々からかわれることになるなんてこの時の私は知らない。


  それでも私は幸せだった。
  樹君がそばにいてくれるから。


  今日も私は君に恋をする。 
  
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