205 / 207
ヤンヤンに帰省
205.
しおりを挟む
おじいちゃんとお昼を食べてから一緒に買い物に行く事になった。
これといって目的がある訳では無かったが私の好奇心のままにさせてくれるからあっちこっちと寄り道した。
そのおかげがモヤモヤしていた気持ちがすっかり晴れた。
そうして私は一つの決断をだした。
屋敷に帰り、夕食までは部屋でゆっくりくつろいだ。
おじいちゃんと夕食を頂き、食後に話がしたいと時間をもらう。
「さて、ククルよ。改めてどおした?」
私は今回、色々考えて出した決断についておじいちゃんに説明する事にした。
年が明けたら隣国に留学したいと。
このまま、アイザックに頼りっぱなしも良く無いと思う事、元々色々なところに行きたかった事。
私の事を知らない人の中で勉強したい事など思った事を伝えた。
話を聞いたおじいちゃんも難しい顔をしている。
大きく一つ溜息をつき、こちらに向いた。
「あい、わかった。ただし一つ条件がある。ユミンを連れて行きなさい。流石に1人では許可が出来ない。2人で行くなら許可を出そう」
「わかりました。ありがとうございます。ユミンには私から話をしますので詳しくはその後で良いですか?後、アイザックにも伝えますが私のタイミングで話をしたいのでそれまでは秘密でお願いします」
流石に未成年なので保護者の承認が無いと他国へは渡れない。
なんか難問の一つが突破できた気分だ。
この留学については以前学園で少し話を聞いた時から興味はあった。
ただ、村の事があったから無理かなと思ってだけどちゃんと準備したら行けそうだし、そう思ったら行きたくなった。
アイザックの側は居心地は良いけどこのままではダメな気がする。
ホントは子供だし気にすることはないけども、やっぱり成人した記憶があるせいで色々な罪悪感に駆られてしまう。
翌日、ユミンの帰りに合わせて村に戻る事にした。
私の仕事の事に着いてはおじいちゃんがアイザック用に書簡へまとめてくれた。
馬車の中でユミンに留学の事を話したら最初はびっくりしてたけど、段々興味を示してくれて最後は一緒にいくと言ってくれた。
とりあえず今はアイザックには内緒な事も伝え、来週改めておじいちゃんと一緒に詳しく話したい旨、伝え今は黙っててもらうことをお願いする。
「わかりました。お誘い頂きありがとうございます」
満面の笑みで返事がもらえた。
屋敷に着いたらとりあえずアイザックに書簡を渡し中身を確認してもらう。
「ククルはこの内容を承諾してるのかい」
「おじいちゃんと色々話せて納得してるよ」
「そうか。それなら俺からは特に無いかな。だからって自由にやりすぎて無茶はするなよ」
苦笑いながらも了解のお返事はしておいた。
これといって目的がある訳では無かったが私の好奇心のままにさせてくれるからあっちこっちと寄り道した。
そのおかげがモヤモヤしていた気持ちがすっかり晴れた。
そうして私は一つの決断をだした。
屋敷に帰り、夕食までは部屋でゆっくりくつろいだ。
おじいちゃんと夕食を頂き、食後に話がしたいと時間をもらう。
「さて、ククルよ。改めてどおした?」
私は今回、色々考えて出した決断についておじいちゃんに説明する事にした。
年が明けたら隣国に留学したいと。
このまま、アイザックに頼りっぱなしも良く無いと思う事、元々色々なところに行きたかった事。
私の事を知らない人の中で勉強したい事など思った事を伝えた。
話を聞いたおじいちゃんも難しい顔をしている。
大きく一つ溜息をつき、こちらに向いた。
「あい、わかった。ただし一つ条件がある。ユミンを連れて行きなさい。流石に1人では許可が出来ない。2人で行くなら許可を出そう」
「わかりました。ありがとうございます。ユミンには私から話をしますので詳しくはその後で良いですか?後、アイザックにも伝えますが私のタイミングで話をしたいのでそれまでは秘密でお願いします」
流石に未成年なので保護者の承認が無いと他国へは渡れない。
なんか難問の一つが突破できた気分だ。
この留学については以前学園で少し話を聞いた時から興味はあった。
ただ、村の事があったから無理かなと思ってだけどちゃんと準備したら行けそうだし、そう思ったら行きたくなった。
アイザックの側は居心地は良いけどこのままではダメな気がする。
ホントは子供だし気にすることはないけども、やっぱり成人した記憶があるせいで色々な罪悪感に駆られてしまう。
翌日、ユミンの帰りに合わせて村に戻る事にした。
私の仕事の事に着いてはおじいちゃんがアイザック用に書簡へまとめてくれた。
馬車の中でユミンに留学の事を話したら最初はびっくりしてたけど、段々興味を示してくれて最後は一緒にいくと言ってくれた。
とりあえず今はアイザックには内緒な事も伝え、来週改めておじいちゃんと一緒に詳しく話したい旨、伝え今は黙っててもらうことをお願いする。
「わかりました。お誘い頂きありがとうございます」
満面の笑みで返事がもらえた。
屋敷に着いたらとりあえずアイザックに書簡を渡し中身を確認してもらう。
「ククルはこの内容を承諾してるのかい」
「おじいちゃんと色々話せて納得してるよ」
「そうか。それなら俺からは特に無いかな。だからって自由にやりすぎて無茶はするなよ」
苦笑いながらも了解のお返事はしておいた。
330
あなたにおすすめの小説
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~
あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい?
とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。
犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる