199 / 207
ヤンヤンに帰省
199.
しおりを挟む
「ぉいてかないで...」
部屋に戻るとククルの声が微かに聞こえる。
ベットを覗くと寝ている様だが、夢に魘されてるのか涙を流していた。
「はぁ、仕方がなかったとはいえ、流石にちょっとコレは不味いな。」
最近少しマシになっていたククルの情緒不安定が再発しそうな予感に溜め息がでる。
とりあえず今日のところは寝るとしよう。
ククルが寝ている横に潜り込み就寝した。
「ゔぅ、アイザック」
「ん、ククルどした?」
「頭痛いよぉ」
グズるククルに夜中おこされた。
声はするけど起き上がる程の元気はないみたいで横になったまましがみついてくる。
身体が熱いのでおそらく熱も出ているのだろう。
「薬を取ってくるから少し待てるか?」
しがみついたまま首を横に振るので仕方なく抱っこして調合室にいく。
棚から薬を取り出してリビングに移動。
水と薬を渡すと素直に飲んでグッタリしている。
そのまま部屋に戻りククルをベットに寝かせた。
暫くすると寝息が聞こえてきたので落ち着いた様だ。
さっき薬を取りに行って気がついたがストックの薬が殆どなかった。
回復が早いか薬切れが早いか。
「不味いな。この子市販の薬があんまり効かないから」
明日様子を見て回復が見込めないならマリアント様にでも相談してみようか。
今考えても仕方がないので寝る事にした。
翌朝、ククルの起きる気配はないので着替えてリビングに降りる。
朝食用に昨日ハナが準備してくれたサンドイッチと珈琲を持って自室に戻る。
部屋に入ると物音でククルが起きたみたいでこちらに顔を向けている。
「気分はどうだ?」
「、、、」
無言で横に首を振ってることから良くはないのが見受けられるがイマイチわからない。
「何か食べれるか?果物はどうだ?」
なんとなく縦に首を振ったのでリビングまで食べれそうな物を撮りに行き部屋に戻る。
ククルをベットに座らせて果物を口元に持って行くと無言で頬張りモグモグしている。
「もう、いらない」
三切れほど食べて終了の様なので薬を飲ませた。
「ククル、薬のストックがあんまり無いんだがどうする?市販の物を用意するか?」
「魔石頂戴。ソル呼んで」
口数少なく要件を伝えてきたのでとりあえず言われたとおり魔石を渡して研究所までソルを呼びにいった。
「アイザックさん、もう大丈夫なのですか!」
研究所の入口で待っていると慌ててソルがやってきた。
「すいません。ご心配をお掛けしました。私はすっかり元通りで大丈夫です。それよりククルがちょっと大変で」
ソルには以前話してあったので今の状況を説明し、呼んでくる様に言われたので迎えに来たと伝える。
とりあえず直ぐに準備して来ますと言い残し、走って行った。
部屋に戻るとククルの声が微かに聞こえる。
ベットを覗くと寝ている様だが、夢に魘されてるのか涙を流していた。
「はぁ、仕方がなかったとはいえ、流石にちょっとコレは不味いな。」
最近少しマシになっていたククルの情緒不安定が再発しそうな予感に溜め息がでる。
とりあえず今日のところは寝るとしよう。
ククルが寝ている横に潜り込み就寝した。
「ゔぅ、アイザック」
「ん、ククルどした?」
「頭痛いよぉ」
グズるククルに夜中おこされた。
声はするけど起き上がる程の元気はないみたいで横になったまましがみついてくる。
身体が熱いのでおそらく熱も出ているのだろう。
「薬を取ってくるから少し待てるか?」
しがみついたまま首を横に振るので仕方なく抱っこして調合室にいく。
棚から薬を取り出してリビングに移動。
水と薬を渡すと素直に飲んでグッタリしている。
そのまま部屋に戻りククルをベットに寝かせた。
暫くすると寝息が聞こえてきたので落ち着いた様だ。
さっき薬を取りに行って気がついたがストックの薬が殆どなかった。
回復が早いか薬切れが早いか。
「不味いな。この子市販の薬があんまり効かないから」
明日様子を見て回復が見込めないならマリアント様にでも相談してみようか。
今考えても仕方がないので寝る事にした。
翌朝、ククルの起きる気配はないので着替えてリビングに降りる。
朝食用に昨日ハナが準備してくれたサンドイッチと珈琲を持って自室に戻る。
部屋に入ると物音でククルが起きたみたいでこちらに顔を向けている。
「気分はどうだ?」
「、、、」
無言で横に首を振ってることから良くはないのが見受けられるがイマイチわからない。
「何か食べれるか?果物はどうだ?」
なんとなく縦に首を振ったのでリビングまで食べれそうな物を撮りに行き部屋に戻る。
ククルをベットに座らせて果物を口元に持って行くと無言で頬張りモグモグしている。
「もう、いらない」
三切れほど食べて終了の様なので薬を飲ませた。
「ククル、薬のストックがあんまり無いんだがどうする?市販の物を用意するか?」
「魔石頂戴。ソル呼んで」
口数少なく要件を伝えてきたのでとりあえず言われたとおり魔石を渡して研究所までソルを呼びにいった。
「アイザックさん、もう大丈夫なのですか!」
研究所の入口で待っていると慌ててソルがやってきた。
「すいません。ご心配をお掛けしました。私はすっかり元通りで大丈夫です。それよりククルがちょっと大変で」
ソルには以前話してあったので今の状況を説明し、呼んでくる様に言われたので迎えに来たと伝える。
とりあえず直ぐに準備して来ますと言い残し、走って行った。
580
あなたにおすすめの小説
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
1歳児天使の異世界生活!
春爛漫
ファンタジー
夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。
※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。
裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~
あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい?
とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。
犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
公爵令嬢やめて15年、噂の森でスローライフしてたら最強になりました!〜レベルカンストなので冒険に出る準備、なんて思ったけどハプニングだらけ〜
咲月ねむと
ファンタジー
息苦しい貴族社会から逃げ出して15年。
元公爵令嬢の私、リーナは「魔物の森」の奥で、相棒のもふもふフェンリルと気ままなスローライフを満喫していた。
そんなある日、ひょんなことから自分のレベルがカンストしていることに気づいてしまう。
「せっかくだし、冒険に出てみようかしら?」
軽い気持ちで始めた“冒険の準備”は、しかし、初日からハプニングの連続!
金策のために採った薬草は、国宝級の秘薬で鑑定士が気絶。
街でチンピラに絡まれれば、無自覚な威圧で撃退し、
初仕事では天災級の魔法でギルドの備品を物理的に破壊!
気づけばいきなり最高ランクの「Sランク冒険者」に認定され、
ボロボロの城壁を「日曜大工のノリ」で修理したら、神々しすぎる城塞が爆誕してしまった。
本人はいたって平和に、堅実に、お金を稼ぎたいだけなのに、規格外の生活魔法は今日も今日とて大暴走!
ついには帝国の精鋭部隊に追われる亡国の王子様まで保護してしまい、私の「冒険の準備」は、いつの間にか世界の運命を左右する壮大な旅へと変わってしまって……!?
これは、最強の力を持ってしまったおっとり元令嬢が、その力に全く気づかないまま、周囲に勘違いと畏怖と伝説を振りまいていく、勘違いスローライフ・コメディ!
本人はいつでも、至って真面目にお掃除とお料理をしたいだけなんです。信じてください!
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる