転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん

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ヤンヤンに帰省

204.

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王都の馬車乗り場でユミンと別れ、公爵邸まで歩いて向かう。

門番に挨拶をし、中に入るとおじいちゃんが迎えてくれた。
「おかえりククル」
「ただいまおじいちゃん。急にごめんね」
「構わんよ。さぁ、お茶でもしようか」
応接室でまったりお茶をしながら昨日の事をポツリポツリと説明した。
おじいちゃんは相槌を打ちながら話を聞いてくれた。
「なるほどなるほど。ククルはどうしたいんだ?」
「んー、正直わからない。話してるうちに段々腹が立ってきて考えが纏まらないんだぁ」
「そかそか。ちょっとした提案だけどな聞いてみるか。別に強制する気は全く無い。参考程度にな」
そうして話された内容はまず、村の事は委任の申請は出す方が良いだろうとの事。
長期で不在にする場合も有効に使える。
次に研究室については元々、マイペースにすればよかっただけだった。
冒険者に至っては最初に身分証代わりに登録したのがきっかけで今となっては無くても大丈夫。
「ようは難しく考えすぎたから、真面目に全て熟そうとするから大変なんだ」
自己分析ができてちょっとだけスッキリした。
「アイザック殿も真面目だから柔軟に考えられなかったのだろ」
「そうなんだけどね、だからってアイザックにベース配分されれのはちょっと違うと思うの。」
「なるほど、それなら一度アイザック殿と離れたらどうだ?元々、彼を助けてその見返りで一緒にいただけなら必ずしもこれからも行動を共にする必要性もないだろ。」
「そうなんだけど」
ククルはどうしたいんだか自分でもわからない様子。
「まあ、今すぐ答えを出さなくて良いだろう。しばらく、王都でゆっくり考えたらどうだい?」
「わかった。しばらくここでゆっくりするね」
ククルは考えが纏まるまで王都に滞在する事にした。

ヒストラルはアイザックに向けて手紙を送った。
ククルとの今日話し合った内容、しばらく王都に滞在する旨、村の委任申請についてなど多岐にわたる内容と心配無用な事を書いた。
委任についてはは自領より補佐官を送り滞在させる準備を進めた。

翌日、ククルを連れて王都研究所に向かった。
おじいちゃんはドルフさんを呼び、私が王都に来ている経緯を話し、周りの大人が頼りすぎだと叱りつけた。
まさかドルフさんに説教するとは思わなかったのでビックリしたが怒られた本人はバツが悪いのか目を逸らす。
「まぁ、分かってはいたけどついな。ごめんよ」
こうして研究所の仕事は王家に納品する分も含めて全てが期限、個数の定め無しとなり私の自由で良い事になった。

おじいちゃんが街に行こうと言うので馬車で移動する。
「おじいちゃんありがとう」
「気にするな。そもそもククルみたいなまだ年端かも無い子供に仕事として押し付ける方がわるい」
そんな感じで笑い飛ばしてくれた。
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