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プロローグ
どうも、どうやらクラス転移した先は王城のようです
しおりを挟む光の奔流に意識が飲み込まれてから、どれくらいの時間が経ったのだろうか。
永遠のようにも、一瞬のようにも感じられた浮遊感が途切れ、最初に俺の感覚を刺激したのは、花の香りだった。甘く、それでいてどこか清涼感のある、嗅いだことのない花の香り。次いで、瞼の裏に柔らかな光を感じ、遠くでざわめく人々の声が微かに聞こえてくる。
ゆっくりと目を開けると、視界に飛び込んできたのは、俺が今まで生きてきた中で見たどんな景色よりも、圧倒的に荘厳な光景だった。
高い、高い天井。そこには、神々と英雄たちの戦いを描いたであろう巨大なフレスコ画が、まるで生きているかのように躍動していた。天井から吊り下げられた、数えきれないほどの宝石が散りばめられた巨大なシャンデリアが、万華鏡のような光を放っている。床は鏡のように磨き上げられた一枚岩の大理石で、俺たちの姿をぼんやりと映し出していた。側面の壁には、美しいステンドグラスが嵌め込まれ、そこから差し込む色とりどりの光が、幻想的な模様を床に描き出している。
「……ここ、どこ?」
隣で、クラスメイトの一人が呆然と呟いた。その声に、俺もようやく我に返る。周囲を見渡せば、俺と同じように呆然と立ち尽くすクラスの面々がいた。皆、何が起きたのか理解できず、不安と困惑の表情を浮かべている。
ここは、教室ではない。日本のどこでもない。
石造りの壁、豪奢な装飾、そしてこの空気感。ラノベで幾度となく読んだ知識が、俺の頭の中で答えを導き出す。
(間違いない……ここは、王城だ)
俺たちがいる場所は、玉座の間、とでも呼ぶべき広大なホールだった。俺たちの足元から、真紅の絨毯が一本の道のように真っ直гуと伸びている。そして、その道の先、数段高くなった壇上には、黄金と宝石でこれでもかと装飾された、巨大な玉座が鎮座していた。
そこに腰かけているのは、いかにも王様、といった風体の恰幅のいい中年男性だった。ビロードの豪奢なマントを羽織り、頭には王冠、指には大ぶりの指輪がいくつも嵌められている。その鋭い眼光は、値踏みするように、俺たち一人ひとりをじろりと見定めている。
玉座の左右には、全身を白銀の鎧で固めた騎士たちが、微動だにせず直立していた。その腰に下げられた長剣の柄には、皆一様に同じ紋章が刻まれている。彼らが放つのは、戦場を生き抜いてきた者だけが持つ、鋼のようなプレッシャーだ。下手に動けば、即座に首を刎ねられる。そんな無言の圧力が、ホール全体に満ちていた。
さらに後方、壁際には、派手な絹の服を着た貴族らしき男女が数人、扇で口元を隠しながら、こちらを珍しい見世物でも見るかのようにヒソヒソと囁き合っている。
「な、なんなんだよ、ここ……」
「映画の撮影……?でも、カメラなんてどこにもないし……」
「ママに会いたい……」
クラスメイトたちの不安は、やがて恐怖へと変わっていく。すすり泣く声も聞こえ始めた。そりゃそうだろう。ついさっきまで見慣れた教室にいたはずが、いきなりこんな場所に放り出されたのだ。だが、俺はと言えば、恐怖よりも好奇心と興奮が勝っていた。
(すごい……本物だ。剣も、鎧も、王様も……。本当に、異世界に来ちまったんだ)
胸の高鳴りを必死に抑え、俺は目の前の王が口を開くのを待った。やがて、玉座に座る王が、ホール全体に響き渡るような、重々しい声で語り始めた。
「よくぞ参った、異世界の勇者たちよ」
勇者。その言葉に、クラスメイトたちの間にどよめきが走る。
「そなたらをこの世界、アストライア王国へ召喚したのには、訳がある。我が国は、数年ほど前から北方の魔王城より現れた魔族や魔物の軍勢に攻め入られ、国土は疲弊し、民は苦しみに喘いでおる。かの者どもの力はあまりに強大で、我らの騎士団をもってしても、なすすべがないのが現状だ。そこで、古の秘術を用い、異世界より救世主――すなわち、勇者であるそなたらを、お呼びした次第」
王はそこで一度言葉を切り、悲壮な表情を作って続ける。
「どうか、そなたらの力で、この国をおびやかす魔王を打ち倒し、我らアストライア王国に再び平和の光を取り戻してはくれぬだろうか」
感動的な演説だ。クラスの何人かは、その言葉に心を動かされたような顔をしている。だが、俺は冷めた目で王と、その周囲を観察していた。
(……胡散臭い)
民が苦しんでいる、と言いながら、王や貴族たちの身なりは最高級品ばかりだ。玉座の横には、見たこともない瑞々しい果物や、巨大な肉の塊が山と積まれ、年代物のワインらしき瓶がずらりと並んでいる。危機に瀕している国の為政者が、こんな贅沢三昧な生活を送れるものだろうか。それに、一方的に俺たちを呼びつけておいて、自分たちの都合で「魔王を倒してくれ」とは、あまりにも虫が良すぎる。
俺がそんなことを考えていると、案の定、一人の男子生徒が声を荒らげた。クラスでも目立つグループにいる、少し素行の悪い奴だ。
「ふざけんなよ、じじい!勝手に俺たちをこんな場所に連れてきやがって、魔王を倒せだぁ?俺たちが戦って死んだらどう責任取るんだよ!戦いなんてしたこともねぇ俺たちが、勇者だかなんだか知らねぇが、てめぇらのために命を懸けられるわけねぇだろうが!」
その言葉に、他の数人も「そうだ、そうだ!」「元の世界に帰せ!」と煽り立てる。その瞬間、玉座の脇に控えていた騎士の一人が、カッと目を見開いた。
「貴様らッ!アストライア国王陛下に対し、その無礼な物言い……万死に値する!どうやら、己の立場というものを、その体に教え込んでやる必要がありそうだな!」
シュンッ!と風を切る音と共に、騎士が腰の長剣を抜き放ち、反論した生徒へと猛然と斬りかかった。あまりの速さに、誰も反応できない。ギラリと光る刃が、生徒の首筋に迫る。
「きゃあああっ!」
悲鳴が上がる。血飛沫が舞う光景を誰もが想像した、その刹那。
「――待て」
王の、低く、しかし絶対的な静止の声が響いた。
騎士の剣は、生徒の喉元、数ミリのところでピタリと静止していた。切っ先から放たれる殺気に、生徒は腰を抜かしてその場にへたり込む。
「し、しかし、陛下!」
「よい。余の言うことが聞けぬと申すか?」
「……はっ!失礼いたしました」
騎士は無言で剣を鞘に納め、元の位置に戻る。だが、その行動がもたらした効果は絶大だった。先ほどまでの威勢はどこへやら、教室は再び死んだような沈黙に支配される。恐怖と絶望。自分たちが、圧倒的に弱い立場であり、生殺与奪の権を完全に握られているという事実を、クラスの全員が骨身に染みて理解したのだ。
その重苦しい沈黙を打ち破ったのは、やはり、あの男だった。
「落ち着いてくれ、みんな。まずは、話を聞こう」
剣崎光。彼は、恐怖に震える仲間たちを落ち着かせるように、穏やかな、しかし力強い声で言った。
「パニックになる気持ちはわかる。でも、このままじゃ何も解決しない。俺たちが置かれた状況を正確に理解して、その上で、俺たちの要求を伝えるんだ。そうじゃないと、分かり合うことはできないはずだ」
不思議なものだ。光がそう言うと、あれほどまでに混乱していたクラスの空気が、少しずつ鎮まっていく。これが、天性のカリスマというやつか。光はクラスの代表として一歩前に出ると、王に向かって深々と頭を下げた。
「陛下。先ほどの我が友人の無礼、心よりお詫び申し上げます。しかし、どうか我々の心情もお察しください。我々は昨日まで、戦いも、誰かを殺すことも知らずに生きてきた、ただの学生です。そんな我々が、貴国を救う戦力になれるとは到底思えません。その上で、お尋ねしたい。我々は、元の世界に戻ることはできるのでしょうか。そして、ここにいる間、我々の衣食住、そして安全は保証されるのでしょうか」
見事な切り返しだった。ただ反発するのではなく、相手を立てつつ、こちらの要求を論理的に伝える。光は、玉座の間に召喚された直後だというのに、すでにリーダーとしての役目を果たしていた。
すると、王は満足げに頷き、説明を始めた。
衣食住は、王城内に用意された特別な居住区で、最高のものを提供すること。戦闘に関しては、王国随一の剣士と魔法使いを師範としてつけ、徹底的に鍛え上げること。そして、異世界からやってきた勇者には、この世界の人間を遥かに凌駕する潜在能力――『ステータス』が与えられていること。
「我々に、特別な力がある、と?」
光が聞き返すと、王は自信たっぷりに言った。
「うむ。それなら、まずはそなたら自身の目で確かめてみるがいい。心の中で、ただ一言、『ステータス』と念じてみよ。さすれば、そなたらに与えられた天賦の力がわかるはずだ。だが、我々もそなたらの力を把握しておく必要がある。確認した者から、あそこにある『鑑定の魔道具』に手をおいてもらおう」
ステータス。
その言葉が、教室に、いや、玉座の間に魔法のように広がった。ゲームやラノベに慣れ親しんだ俺たち世代にとって、それは絶望の中に差し込んだ、一筋の希望の光だった。
(チートか……!俺にも、何かすごい力が与えられているのか!?)
さっきまでの不安はどこへやら、俺の心は再び、異世界への期待と興奮で満たされていく。周囲のクラスメイトたちも、ざわめきながら、恐る恐る、そして期待に満ちた表情で、心の中でその言葉を唱え始めていた。
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