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世界樹への道のり
どうも、どうやら捕獲作戦は静粛に行うようです
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ジュッテルの地下水道は、地上とは全く異なる、独自の生態系と、掟を持つ、巨大な迷宮だった。俺たちは、闇市場の喧騒を背に、ターゲットである『古き理の探求者』の構成員の男を、影のように、追跡していた。
男は、よほど、闇市場での取引に、緊張していたらしい。時折、神経質に、何度も、何度も、背後を振り返る。その度に、俺たちは、壁の窪みや、太い水道管の影に、息を殺して、身を隠した。
「……まずいな。このままじゃ、気づかれる」
俺は、通信魔道具を通して、仲間たちに、小声で、指示を送る。
「奴は、この先の、三つ目の分岐を、右に曲がる。シルフィが、そう教えてくれてる。エルマは、一本、北側の並行通路を通って、先回りしてくれ。俺とシュタで、このまま、奴を追い込む」
『了解した。あんまり、派手にやるんじゃないよ』
エルマの、頼もしい声が、返ってくる。
俺たちは、シルフィの『共鳴感応』による、未来予測にも近い、敵意の先読みと、俺の『自然の心得』による、完璧なマッピング能力を組み合わせ、この、複雑怪奇な迷宮を、まるで、自分の庭のように、進んでいく。
やがて、ターゲットの男は、一つの、行き止まりの、古いメンテナンス用通路へと、足を踏み入れた。おそらく、ここで、手に入れた品を、確認するつもりなのだろう。
(……好都合だ。ここで、決める)
俺は、シュタに、目配せをした。
そして、『自然操作』を発動。俺の意思を受け、通路の入り口にあった、古く、錆びついた、鉄格子が、何の予兆もなく、ガシャン!という、けたたましい音を立てて、落下した。
「なっ!?なんだ!?」
突然の轟音に、男は、驚き、飛び上がる。そして、自分の退路が、完全に、断たれたことに気づき、顔を、恐怖に、歪ませた。
「ひ、ひぃっ……!だ、誰だ!」
男は、パニックに陥り、通路の奥へと、駆け出す。だが、その先には――。
「……よう。どこへ、行くってんだい?」
通路の、奥の暗闇から、巨大なウォーハンマーを、その肩に担いだ、エルマが、ぬっと、姿を現していた。その口元には、獰猛な、笑みが浮かんでいる。
「た、助けてくれ!お、俺は、ただの、使いっ走りで……!」
男は、完全に、進退窮まった。そして、最後の抵抗とばかりに、懐から、短剣を抜き放ち、魔法の詠唱を、始めようとする。
だが、その、全ての行動は、あまりにも、遅すぎた。
俺の体は、彼が、悲鳴を上げるよりも、速く、動いていた。
ガルドさんとの修行で、体に叩き込まれた、高速の踏み込み。スキル『ダッシュ』と、『身体強化』を、組み合わせた、神速の動き。
俺は、まるで、瞬間移動したかのように、男の背後に、音もなく、出現していた。
そして、その、無防備な、首の付け根へと、手刀を、的確に、振り下ろす。
「――がっ……」
男は、声にならない、呻き声を一つ上げると、白目を剥き、その場に、崩れ落ちた。
捕獲、完了。
戦闘にすら、ならなかった。
俺たちは、気を失った男を、近くにあった、忘れられた、小さな管理室へと、引きずり込んだ。エルマが、手際よく、男を、ロープで、椅子に、ぐるぐる巻きにする。
しばらくして、男は、呻き声を上げながら、意識を取り戻した。
「……こ、ここは……。き、貴様ら、一体、何者だ!俺を、どうするつもりだ!」
「まあ、落ち着きなよ。あんたに、いくつか、聞きたいことがあるだけさ」
エルマが、その巨大なウォーハンマーを、男の、目の前で、ブン、と振り回してみせる。
「あたしたちの、質問に、素直に、答えるなら、命だけは、助けてやらないこともない。だが、もし、くだらない、忠誠心なんぞを、見せるつもりなら……。このハンマーで、あんたの指の骨を、一本ずつ、丁寧に、砕いてから、下水に放り込んでやる。どっちがいい、選びな」
エルマの、完璧な、悪役(ヒール)っぷり。男は、顔を真っ青にして、ガタガタと、震え始めた。だが、それでも、唇を、固く結び、何も、話そうとはしない。よほど、組織への、恐怖が、体に、染みついているらしい。
(……脅しだけじゃ、ダメか)
俺は、一歩、前に出た。そして、男が、闇市場で手に入れた、あの、魔力で封印された、木箱を、彼の、目の前の、テーブルに、置く。
「……面白いな。あんたの組織は、あんたみたいな、使いっ走りに、随分と、大事なものを、運ばせるらしい」
「……な、何のことだか、さっぱり……」
「そうか?じゃあ、当ててやろうか。この中身」
俺は、その木箱に、そっと、手を触れる。そして、『真贋鑑定』スキルを、発動させた。
「……なるほどな。精巧な、魔力封印の術式だ。だが、その中身は、ただの石ころだ。そこらの、道端に転がってる石ころに、ほんの少しだけ、魔力を付与して、あたかも、貴重なアーティファクトのように、見せかけているだけの、な。……これは、あんたたちの組織が、よく使う、『囮』だろ?あんたは、この、ガラクタを運ぶためだけに、こんな、危険な場所に、送り込まれた。そして、もし、誰かに、襲われたり、捕まったりしても、組織にとっては、痛くも、痒くもない。あんたは、ただの、使い捨ての、駒なんだよ」
俺が、淡々と、事実を告げると、男の、目に、初めて、動揺の光が、浮かんだ。自分が、信じていた組織に、いいように、利用され、捨て駒にされていたという、残酷な真実。それが、彼の、最後の、忠誠心を、打ち砕いた。
「……そんな……。俺は、組織のために、ずっと……」
男が、絶望に、打ちひしがれている、その時だった。
シュタが、そっと、彼に、近づいた。そして、生活魔法で作り出した、一杯の、清らかな水を、彼の口元へと、差し出す。
「……これを、どうぞ」
「……え?」
「私たちは、あなたを、殺したいわけじゃないんです。私たちは、ただ、あなたたちの組織が、やろうとしていることを、止めたいだけなんです。……もう、たくさんの人が、傷ついて、悲しんでいますから」
シュタの、どこまでも、優しく、そして、透き通るような声。
「もし、あなたが、知っていることを、話してくれたら、私たちは、あなたを、解放します。この街から、遠く、遠く、離れた場所へ、逃がしてあげます。組織からも、警備隊からも、追われることのない、新しい人生を、始めるお手伝いを、します。……だから、お願いです。私たちに、力を貸してください」
エルマの、暴力的な『脅し』。
俺の、理詰めによる、精神的な『破壊』。
そして、シュタの、慈愛に満ちた、『救済』。
この、硬軟織り交ぜた、完璧な揺さぶりに、男の心は、ついに、完全に、折れた。
「……わかった。わかったよ……。話す。俺が、知ってること、全部、話すから……。だから、助けてくれ……」
男は、泣きじゃくりながら、全てを、白状し始めた。
奴らの、ジュッテルでのアジトの場所が、『賢者の錬金塔』の地下にあること。
そのアジトが、無数の、錬金生物によって、警備されていること。
そして――。
「……三日後だ。三日後の、満月の夜に、組織の、最重要儀式が、執り行われる。その儀式のために、本国から、ゼノン様や、セラフィーナ様をはじめ、多くの、幹部の方々が、このアジトに、集結することになっているんだ……」
三日後。
それは、奴らの守りが、最も、手厚くなる時であり、同時に、幹部連中を、一網打尽にできる、千載一遇の、好機でもあった。
俺たちは、必要な情報を、全て、引き出した。
そして、男を、再び、気絶させると、ロープで縛ったまま、下水道の、目立たない場所に、放置した。いずれ、警備隊が、見つけるだろう。
俺たちは、隠れ家である、エルマの工房へと、戻った。
「ターゲットは、定まった。決戦は、三日後の夜だ」
俺は、仲間たちの顔を、見回す。
「俺たちは、奴らの、本拠地に、正面から、殴り込みをかける」
俺の言葉に、誰も、異論はなかった。
その瞳には、恐怖ではなく、決意の光が、宿っていた。
男は、よほど、闇市場での取引に、緊張していたらしい。時折、神経質に、何度も、何度も、背後を振り返る。その度に、俺たちは、壁の窪みや、太い水道管の影に、息を殺して、身を隠した。
「……まずいな。このままじゃ、気づかれる」
俺は、通信魔道具を通して、仲間たちに、小声で、指示を送る。
「奴は、この先の、三つ目の分岐を、右に曲がる。シルフィが、そう教えてくれてる。エルマは、一本、北側の並行通路を通って、先回りしてくれ。俺とシュタで、このまま、奴を追い込む」
『了解した。あんまり、派手にやるんじゃないよ』
エルマの、頼もしい声が、返ってくる。
俺たちは、シルフィの『共鳴感応』による、未来予測にも近い、敵意の先読みと、俺の『自然の心得』による、完璧なマッピング能力を組み合わせ、この、複雑怪奇な迷宮を、まるで、自分の庭のように、進んでいく。
やがて、ターゲットの男は、一つの、行き止まりの、古いメンテナンス用通路へと、足を踏み入れた。おそらく、ここで、手に入れた品を、確認するつもりなのだろう。
(……好都合だ。ここで、決める)
俺は、シュタに、目配せをした。
そして、『自然操作』を発動。俺の意思を受け、通路の入り口にあった、古く、錆びついた、鉄格子が、何の予兆もなく、ガシャン!という、けたたましい音を立てて、落下した。
「なっ!?なんだ!?」
突然の轟音に、男は、驚き、飛び上がる。そして、自分の退路が、完全に、断たれたことに気づき、顔を、恐怖に、歪ませた。
「ひ、ひぃっ……!だ、誰だ!」
男は、パニックに陥り、通路の奥へと、駆け出す。だが、その先には――。
「……よう。どこへ、行くってんだい?」
通路の、奥の暗闇から、巨大なウォーハンマーを、その肩に担いだ、エルマが、ぬっと、姿を現していた。その口元には、獰猛な、笑みが浮かんでいる。
「た、助けてくれ!お、俺は、ただの、使いっ走りで……!」
男は、完全に、進退窮まった。そして、最後の抵抗とばかりに、懐から、短剣を抜き放ち、魔法の詠唱を、始めようとする。
だが、その、全ての行動は、あまりにも、遅すぎた。
俺の体は、彼が、悲鳴を上げるよりも、速く、動いていた。
ガルドさんとの修行で、体に叩き込まれた、高速の踏み込み。スキル『ダッシュ』と、『身体強化』を、組み合わせた、神速の動き。
俺は、まるで、瞬間移動したかのように、男の背後に、音もなく、出現していた。
そして、その、無防備な、首の付け根へと、手刀を、的確に、振り下ろす。
「――がっ……」
男は、声にならない、呻き声を一つ上げると、白目を剥き、その場に、崩れ落ちた。
捕獲、完了。
戦闘にすら、ならなかった。
俺たちは、気を失った男を、近くにあった、忘れられた、小さな管理室へと、引きずり込んだ。エルマが、手際よく、男を、ロープで、椅子に、ぐるぐる巻きにする。
しばらくして、男は、呻き声を上げながら、意識を取り戻した。
「……こ、ここは……。き、貴様ら、一体、何者だ!俺を、どうするつもりだ!」
「まあ、落ち着きなよ。あんたに、いくつか、聞きたいことがあるだけさ」
エルマが、その巨大なウォーハンマーを、男の、目の前で、ブン、と振り回してみせる。
「あたしたちの、質問に、素直に、答えるなら、命だけは、助けてやらないこともない。だが、もし、くだらない、忠誠心なんぞを、見せるつもりなら……。このハンマーで、あんたの指の骨を、一本ずつ、丁寧に、砕いてから、下水に放り込んでやる。どっちがいい、選びな」
エルマの、完璧な、悪役(ヒール)っぷり。男は、顔を真っ青にして、ガタガタと、震え始めた。だが、それでも、唇を、固く結び、何も、話そうとはしない。よほど、組織への、恐怖が、体に、染みついているらしい。
(……脅しだけじゃ、ダメか)
俺は、一歩、前に出た。そして、男が、闇市場で手に入れた、あの、魔力で封印された、木箱を、彼の、目の前の、テーブルに、置く。
「……面白いな。あんたの組織は、あんたみたいな、使いっ走りに、随分と、大事なものを、運ばせるらしい」
「……な、何のことだか、さっぱり……」
「そうか?じゃあ、当ててやろうか。この中身」
俺は、その木箱に、そっと、手を触れる。そして、『真贋鑑定』スキルを、発動させた。
「……なるほどな。精巧な、魔力封印の術式だ。だが、その中身は、ただの石ころだ。そこらの、道端に転がってる石ころに、ほんの少しだけ、魔力を付与して、あたかも、貴重なアーティファクトのように、見せかけているだけの、な。……これは、あんたたちの組織が、よく使う、『囮』だろ?あんたは、この、ガラクタを運ぶためだけに、こんな、危険な場所に、送り込まれた。そして、もし、誰かに、襲われたり、捕まったりしても、組織にとっては、痛くも、痒くもない。あんたは、ただの、使い捨ての、駒なんだよ」
俺が、淡々と、事実を告げると、男の、目に、初めて、動揺の光が、浮かんだ。自分が、信じていた組織に、いいように、利用され、捨て駒にされていたという、残酷な真実。それが、彼の、最後の、忠誠心を、打ち砕いた。
「……そんな……。俺は、組織のために、ずっと……」
男が、絶望に、打ちひしがれている、その時だった。
シュタが、そっと、彼に、近づいた。そして、生活魔法で作り出した、一杯の、清らかな水を、彼の口元へと、差し出す。
「……これを、どうぞ」
「……え?」
「私たちは、あなたを、殺したいわけじゃないんです。私たちは、ただ、あなたたちの組織が、やろうとしていることを、止めたいだけなんです。……もう、たくさんの人が、傷ついて、悲しんでいますから」
シュタの、どこまでも、優しく、そして、透き通るような声。
「もし、あなたが、知っていることを、話してくれたら、私たちは、あなたを、解放します。この街から、遠く、遠く、離れた場所へ、逃がしてあげます。組織からも、警備隊からも、追われることのない、新しい人生を、始めるお手伝いを、します。……だから、お願いです。私たちに、力を貸してください」
エルマの、暴力的な『脅し』。
俺の、理詰めによる、精神的な『破壊』。
そして、シュタの、慈愛に満ちた、『救済』。
この、硬軟織り交ぜた、完璧な揺さぶりに、男の心は、ついに、完全に、折れた。
「……わかった。わかったよ……。話す。俺が、知ってること、全部、話すから……。だから、助けてくれ……」
男は、泣きじゃくりながら、全てを、白状し始めた。
奴らの、ジュッテルでのアジトの場所が、『賢者の錬金塔』の地下にあること。
そのアジトが、無数の、錬金生物によって、警備されていること。
そして――。
「……三日後だ。三日後の、満月の夜に、組織の、最重要儀式が、執り行われる。その儀式のために、本国から、ゼノン様や、セラフィーナ様をはじめ、多くの、幹部の方々が、このアジトに、集結することになっているんだ……」
三日後。
それは、奴らの守りが、最も、手厚くなる時であり、同時に、幹部連中を、一網打尽にできる、千載一遇の、好機でもあった。
俺たちは、必要な情報を、全て、引き出した。
そして、男を、再び、気絶させると、ロープで縛ったまま、下水道の、目立たない場所に、放置した。いずれ、警備隊が、見つけるだろう。
俺たちは、隠れ家である、エルマの工房へと、戻った。
「ターゲットは、定まった。決戦は、三日後の夜だ」
俺は、仲間たちの顔を、見回す。
「俺たちは、奴らの、本拠地に、正面から、殴り込みをかける」
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その瞳には、恐怖ではなく、決意の光が、宿っていた。
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