貧乏くじ令嬢との婚約を解消した話
「アーラ様、また……?」
「おかわいそうに、貧乏くじばかりね」
「やめなさいよ、失礼よ。それに、誰かが貧乏くじを引かなきゃいけないんだから……」
(……そのせいなんじゃないか?)
ヌマジークはふと、そう思った。
学園に入ってから、いや、アーラと婚約してから特についていない。父である王からも、教師からも、褒められた覚えがろくにないのだ。
「おかわいそうに、貧乏くじばかりね」
「やめなさいよ、失礼よ。それに、誰かが貧乏くじを引かなきゃいけないんだから……」
(……そのせいなんじゃないか?)
ヌマジークはふと、そう思った。
学園に入ってから、いや、アーラと婚約してから特についていない。父である王からも、教師からも、褒められた覚えがろくにないのだ。
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