魔力を枯らした皇女は眠れる愛され姫

──姫は、今日もどこかで寝落ちている。

膨大な魔力を持って生まれた皇女クラヴィナは、皆から恐れられていた。
皇后であった母親の命と魔力を奪って生まれ堕ちた為、父親である皇帝や二人の兄達からも敬遠されている。
離れの宮殿でひっそりと生きてきた彼女だったが、帝国が千年に一度訪れる災い「啓示の標」に見舞われることを知る。
クラヴィナは障壁で守られた部屋にいるよう命令されたが、巨大な隕石が迫ってきた時、自身の魔力を使って災いから国や民を守った。
しかし、それによって彼女の魔力は底を尽き、心臓の代わりとなる魔宝石は砕け散った。
クラヴィナは死を覚悟したが、目覚めると災いから一年が過ぎていて…。
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