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『我慢したけど……気になるなぁ。食べたら無くなっちゃうし……この世界の材料で作れるかな? あっ……鑑定してみれば何かわかったかも?』
そんな事に気付いた時には既に2階の部屋である。
『今までと違うんだから、これからは鑑定を癖付けたほうがいいわね。……ところでこの部屋、ホントにわたしの憧れが一杯だわ!
特にこのハンギングチェア! ずーっと気になってたけど部屋に合わないから諦めてたのよねー。この世界に来てようやく夢が叶ったわ~。………ん?』
ふと気になったのは、ベッドサイドテーブルの上にある黒い板。
黒い板を手に取り、ハンギングチェアに乗る(ゆらゆら……)
「うふふふ。いいでしゅね~」
さてとこれは何かな?
『鑑定さんお願い! なんてね~……【今はまだ使用できません】ってどうゆうこと? 今はって事はいずれ使えるようになる、それにサイドテーブルなんて目に付く所にあるって事は大事な物だと思うんだけどなぁ……ま~使えないなら仕方ない。
それよりこの椅子のゆらゆら感、最高かよ!』
よく分からないけど大事な物に感じる黒い板を元通りに戻して、再びハンギングチェアに戻る。その際インベントリから暖かそうな毛布を取り出すのも忘れずに。
ベッドできちんと休むべきだとは、ちゃんと解っているのだ、だがしかし……
『この揺れが、誘惑するのよー! そ・れ・に3歳という身体の小さい時にしかこんな事出来ないもん♪
ホント眠りを誘う良い揺れ加減……。
夢なら覚めてくれますように……おやすみなさい』
⦅相沢さん……、相沢悠さん、貴方には本当に申し訳ないことをしてしまいました。
本来ならば起こり得るはずのない、歪みに対応しようとした際、まだ死を迎えるはずではなかった相沢さんを誤って巻き込んでしまったのです。
せめてものお詫びに、別の世界ではありますが新しい人生を送ってほしくて転生してもらいました。
少しでも助けとなれるよう、能力は付けているつもりです、これ迄とは全く違う生活ですので是非活用してください。
相沢さんの人生が幸福に満ちたものになるよう見守っています。
出来ればで良いのですが、きちんと説明をさせて頂きたいので一度教会へいらしてください。
お待ちしています⦆
『……ん? ここは……あぁ、そっか~、夢じゃなかったかぁ……まぁ解ってたことだけど!
夢の中だったから? 声は聞こえるのに姿は見えないし、こっちから話しかけられないんだもん、聞きたい事があったのに。
教会か……じゃあ夢で話しかけてきた声って神様?
やっぱり小説みたいに教会で祈ったら、ちゃんと会話が出来るのかしらね、もしそうなら……ふふ……楽しみね。出来ればって言われたけど、転生やスキルさん達のお礼も伝えたいし……頑張ろう!』
夢を思い出しながら支度に取り掛かるが……大きな問題がある……それはファッションセンス!
完成した物を見る分には可愛い・素敵と思えるのだが、自分自身で組み合わせるとなると途端にダメなのだ!
インベントリだけじゃなくクローゼットの中にも大量の服があるのに気づいたときは頭を抱えてしまった。
だが、わたしは今までの私とは違うのだ!
「ふはははは、わたちに ふかにょうは にゃいにょでしゅ!」
おそらく世界ではなく私個人に与えられた物なのだろうと思うが種類は豊富でも、その全ての服と靴、小物類に至るまで一括トータルコーディネート(組み合わせ変更にも即対応)してくれる簡単苦労知らずなのです。
そして本日選んだ服は…瞳の色に合わせた青色で裾回りには緻密な刺繍が施された可愛いワンピースとセットの編み上げブーツ。
『やったー! これからは悩む必要がなくなる。最高に素敵な能力に感謝します』
そんな事に気付いた時には既に2階の部屋である。
『今までと違うんだから、これからは鑑定を癖付けたほうがいいわね。……ところでこの部屋、ホントにわたしの憧れが一杯だわ!
特にこのハンギングチェア! ずーっと気になってたけど部屋に合わないから諦めてたのよねー。この世界に来てようやく夢が叶ったわ~。………ん?』
ふと気になったのは、ベッドサイドテーブルの上にある黒い板。
黒い板を手に取り、ハンギングチェアに乗る(ゆらゆら……)
「うふふふ。いいでしゅね~」
さてとこれは何かな?
『鑑定さんお願い! なんてね~……【今はまだ使用できません】ってどうゆうこと? 今はって事はいずれ使えるようになる、それにサイドテーブルなんて目に付く所にあるって事は大事な物だと思うんだけどなぁ……ま~使えないなら仕方ない。
それよりこの椅子のゆらゆら感、最高かよ!』
よく分からないけど大事な物に感じる黒い板を元通りに戻して、再びハンギングチェアに戻る。その際インベントリから暖かそうな毛布を取り出すのも忘れずに。
ベッドできちんと休むべきだとは、ちゃんと解っているのだ、だがしかし……
『この揺れが、誘惑するのよー! そ・れ・に3歳という身体の小さい時にしかこんな事出来ないもん♪
ホント眠りを誘う良い揺れ加減……。
夢なら覚めてくれますように……おやすみなさい』
⦅相沢さん……、相沢悠さん、貴方には本当に申し訳ないことをしてしまいました。
本来ならば起こり得るはずのない、歪みに対応しようとした際、まだ死を迎えるはずではなかった相沢さんを誤って巻き込んでしまったのです。
せめてものお詫びに、別の世界ではありますが新しい人生を送ってほしくて転生してもらいました。
少しでも助けとなれるよう、能力は付けているつもりです、これ迄とは全く違う生活ですので是非活用してください。
相沢さんの人生が幸福に満ちたものになるよう見守っています。
出来ればで良いのですが、きちんと説明をさせて頂きたいので一度教会へいらしてください。
お待ちしています⦆
『……ん? ここは……あぁ、そっか~、夢じゃなかったかぁ……まぁ解ってたことだけど!
夢の中だったから? 声は聞こえるのに姿は見えないし、こっちから話しかけられないんだもん、聞きたい事があったのに。
教会か……じゃあ夢で話しかけてきた声って神様?
やっぱり小説みたいに教会で祈ったら、ちゃんと会話が出来るのかしらね、もしそうなら……ふふ……楽しみね。出来ればって言われたけど、転生やスキルさん達のお礼も伝えたいし……頑張ろう!』
夢を思い出しながら支度に取り掛かるが……大きな問題がある……それはファッションセンス!
完成した物を見る分には可愛い・素敵と思えるのだが、自分自身で組み合わせるとなると途端にダメなのだ!
インベントリだけじゃなくクローゼットの中にも大量の服があるのに気づいたときは頭を抱えてしまった。
だが、わたしは今までの私とは違うのだ!
「ふはははは、わたちに ふかにょうは にゃいにょでしゅ!」
おそらく世界ではなく私個人に与えられた物なのだろうと思うが種類は豊富でも、その全ての服と靴、小物類に至るまで一括トータルコーディネート(組み合わせ変更にも即対応)してくれる簡単苦労知らずなのです。
そして本日選んだ服は…瞳の色に合わせた青色で裾回りには緻密な刺繍が施された可愛いワンピースとセットの編み上げブーツ。
『やったー! これからは悩む必要がなくなる。最高に素敵な能力に感謝します』
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