79 / 112
79
しおりを挟む
「エアさん、大変です! 作物に関してはかなりの量があるので問題ないとは思いますが、その他の商品が今ある分で足りるか足りないか……足りたとしても、明日の分が足りないだろうとダニエルが!
商業ギルドの方は、状況を見て1人走って戻られました。おそらくギルドへの報告だろうと思いますが」
「今から急いで作りませんか? お手伝いしますので!」
別荘でモフモフまみれになって遊んでいる所に、念の為待機していたマルセルさんとシモンさんが慌てて駆け寄ってきた(良かった簡易扉設置してて)
どうやら人が人を呼びお店は大変な人だかりになっているらしい。幸いキチンと対応は出来ているらしいのだが商品の在庫が心配になるほどとは……
でも確かに今後の事も考えて作り方を覚えて欲しいと思っていた飴作りと、ポーションの瓶詰作業を手伝って貰えればとても助かる。
「おにぇがいちまちゅ! じゃっくしゃんたちみょ、てちゅだっちぇ♪」
急いで別荘内のキッチンに移動して、まずはお薬キャンディーを一緒に作ればすぐに覚えてくれて、味の違いで発生する注意点を伝えておけば大丈夫!
キャンディーは任せてポーション作成なんだけど、錬金釜で作れる量は最大20本なんだよね~。
もしものために錬金釜を複製して……複製した物に魔法を付~与~! どうだ、できたか!?
《錬金釜・改良版》
一度に作成できる量が大幅に増えたよ! 以前は20本程度だったけど!?
瓶に入った状態で出来るから、瓶詰作業の必要がなくなったわよ~♡
光を発したら蓋を閉めてご覧なさい。どのタイプを作っても最適もしくはイメージした容器に詰められた状態に。
(神より)
エア所有の錬金釜全てを同じようにしておいた。ポーション以外にも使えるぞ。
鑑定した瞬間、思わず天高くガッツポーズ!!
『ありがとう神様! メッセージを見れば協力してくれたのがすぐわかる♪ 瓶詰なし!? 最高だわ~♪』
その後、嬉しさ全開でポーションを作成。今までと同量を入れてみるとまだ余裕だったので、様子を見ながら追加した結果3回分の材料が投入可能になっていた。
出来たポーションは今まで使っていたポーション瓶と寸分違わぬ瓶に入っていて、なんと120本! 3回分の材料で6回分の量……2倍の生産が出来るとは!!
素材を集めるのは薬草畑で育てているので苦労はないし、作れる量が多くなったからとっても楽ちん♪
神様からのメッセージを信じて、前回は時間が掛かったクリームやシャンプーなども、ポイポイ素材を入れてクルクルクル~♪ 蓋を閉めて錬金釜がポワ~ッと光ったら完成!
ホントステキ! クリームも何もかも、一気に大量生産が出来てる~! 思わず錬金釜に抱き着いてスリスリスリスリスリスリ♡
〔〔〔〔エア……〕〕〕〕
〔エア~、嬉しかったのは分ったから戻ってこい。用意する物は終わったのか?〕
はっ! 失礼、興奮しすぎてしまいました。落ち着いて、冷静に……ん? "ポーション以外にも"ってなってたよね?
もしかして……?
思い付いた通り、出来てしまいました! イェ~!!
錬金釜でワックスペーパーも、もちろん蜜蝋もだけど、何よりも驚いたのは、お薬キャンディーと普通の飴ちゃんがキッチリワックスペーパーに包まれた状態で出来た事……包むのもなかなか手間のかかる作業なので助かるけど♪
「それどうなってるんだ!? 何で紙を入れてないのに、包まれて出てくるんだ!?」
「凄~い、これいいね、仕事がはかどるね~」
「さすがエアさんの持ち物ですね。1度に出来る量も凄いですが、完成品になるとは」
「……これで楽になる……良かった。エアは頑張りすぎ」
ザックさん達が錬金釜の高性能さ加減に興奮したり感動したり、わたしの仕事量が増えている事を気にしてくれたりと忙しいけど、飴ちゃん作りからはキッチンで始めた事もあり、側でキョトンと見ていたマルセルさんとシモンさんは……
「え、あれ? 錬金釜ってこんな事出来たっけ!?」
「いや、前に見たことが一度あるが……絶対違った! でもエアさんだから」
またか~!! またよく聞く"エアだから"だ……でもいいんだもん! 本当に助かるからね♪
そんなこんなしながら皆の協力があって、補充分が完成~!
お店にはマルセルさん達に届けてもらって、別荘に残ったわたしは……今出来る事をする!
「⦅ザックさん、ちょっと森に行ってくるね! ビャク達行こう⦆」
〔〔いく~♪ なにするの?〕〕
「⦅ふふふ、美味しい物を作るのに必要な道具作りだよ~⦆」
そう美味しい物……ハムやベーコンの燻製室とかなんだけど、ただね? 嬉しい誤算があったの♪
カカオなんだけど本当ならカカオポッドからカカオ豆の取り出しや発酵とか時間と手間がかかるんだけど、この世界のカカオはアボカドに似ていて果肉も種もチョコになるんだけど、果肉はホワイトチョコで種は茶色いチョコになるんだよ!
でもその結果、発酵が要らないって事になったんだけど……果肉はそのまま加熱で良いけど、種は焙煎が必要なのは変わらない。
おっと、話がそれてしまったが、わたしが急いで作りたいのは燻製室なの! ハム、ベーコンもだけど、ウインナーが食べたいんだ~!! あとサラミ~
密閉性の高い物の方が、温度も保たれやすいし香りも付きやすい。棚を作って並べられる所がいるけど煙と熱が通るように網が良いし、吊るせる場所がいる。
チップに食材からの脂が落ちるといけないのでチップ置き場には傘がいるし……
身近にいるのがよく食べる人ばかりなので、完成したのは燻製屋さんでも開くのかと思えるほど大きな燻製室ではなく、燻製小屋……いやこれは家だね。
流石にやり過ぎたかと思ったけど、いっぱい作れて便利だし"大は小を兼ねる"って言うし別にいいか♪
燻製の仕込みに取り掛かる。魔法を使って上手くいけば今日中に食べれる物が出来るかも?
燻煙法は種類があるけど、食材を考えてまずはベーコンにするのに温燻、その後生ハムで冷燻かな? 工程も簡単な物で、味付けもしくは塩漬け→乾燥→燻煙だし。
あ~!! ソーセージ作ってなかった~! 燻製下準備の休ませ中に解体して……ダメだ……ギルドに出す分しか残ってない……
インベントリ内のオークの数を思い出して思わず膝から崩れ落ちてしまった……。
〔どうした!? 何か問題か?〕
ルンルンしていたのに突然崩れ落ちたのを心配して、ビャク達モフモフ軍団を始めザックさん達も寄ってきた
「⦅持ってたオークを全部ギルドに出す約束しちゃったからね、今思い付いたことが出来ない事に気付いちゃったんだよ……
次外に出る時までのお預けなんだ……⦆」
〔それは新しい食べ方か?〕
「⦅ん~? あるかどうかわかんないんだよね~。ミンチにしたお肉の料理なんだけど⦆」
〔オークが良いのか? 他のでは無理なのか〕
「⦅ダブルホーンブル、ミノタウロスでもいけるかも!? それならある、やってみよう! じゃあ、その前に燻製から♪⦆」
水と砂糖、塩コショウとハーブに1日~2日間漬け込み、塩抜き1時間ほどしたらボイルして乾燥のタイプと、塩コショウとハーブを直接揉み込んで寝かせるタイプの2種類に挑戦してみることに。
お肉を寝かせるのはウエストポーチで出来るから簡単だしね♡
初挑戦だから不安だけど、失敗しても何とか調理して食べれるはず! ジャーキーも作ってみようっと♪
解体していたミノタウロスの腸を調べてみたら……綺麗になってるけどケーシングにはなってなかったので、イメージの力を利用して創造魔法を実行。
「⦅うふふふふふ……できた~! やったよ、やりました! これで出来る……と思う⦆」
世界辞書と創造魔法様様だね~、一瞬で完成するなんて♪
この際中身もミノタウロスにしようとミンサーにどんどん入れていき、塩コショウに少しの砂糖、タイムなどのハーブを加え手の熱で肉の脂が溶けないように、ボールの表面をほんの少し冷やしながら魔法で混ぜる作業を大量に作っていく。
同じ味ばかりではなくハーブを変えて数種類を、お店への商品補充を終えて戻ってきたマルセルさん達も一緒になって作っていく……が、もうかなりのお肉が用意できたしそろそろいいかな~? と思うのに何故か全員から"まだまだ足りない!"と猛反対されて延々と作り続けている。
どんだけ作ればいいんでしょうか!? 流石にもういいでしょう!?
ミンサーを2台複製して合計3台で手分けをして、ケーシングに肉を詰めていくが詰め過ぎると破れてしまうので様子を見ながら……でもさすが厨房に立っていただけあって、マルセルさんもシモンさんも簡単な説明ですぐコツを掴むから早く詰め終えたので、今度は食べやすい長さにねじりまとめたら吊るして乾かす。
とんでもない量になりました……ウインナー屋さんに転職かな!?
表面が乾く程度に風を当てたら80度のお湯で15~20分茹でればいいはず!
確か高温で茹でたら破れやすいんだったかな? 魔法は良いよね~、何度も感じるけど今回のお湯にしても温度計要らないもん♪
「できちゃ~!!」
「これで完成ですか!?」
「なかなか大変ですが、この道具のお陰でかなり楽ですね」
マルセルさんとシモンさんは、やっぱり気になる所が料理人だわ。そして……食いしん坊さん達は……
〔〔もうたべれる?〕〕
〔〔気になるな! 早く食べてみたい〕〕
「「「もう食べていいの!? 味が気になる」」」
「これがオークでしたかった調理法ですか? ミノタウロスの出来が気になりますね、ミノタウロスは高級肉ですが、どう変わったのか?」
〔お肉という事だけでなく、エアさんが作った事でさらに気になります〕
かなり興味津々だ~! でも確かに気になるよね……まずそのままと、軽く焼いて味見してみようかな?
「「「「おっっいし~い!!」」」」
凄い力入ってたな……でも出来立て食べるの初めてだけど、ホント美味しいコレ!
〔〔〔〔〔おいしい!〕〕〕〕〕
「これはまた……肉の旨味がとんでもない」
「初めて食べました、とても美味しいですね!」
「こんじょは、かりゅく、やいちぇみよ~!」
「焼くんですか? 分かりました」
フライパンで表面に焼き色が軽く付く程度に……やばい……いい匂いが~
「食べる前から分かる、間違いなく美味しい!」
「……匂いが……早く」
「良かった~、いっぱい作って。これ絶対間違いなく皆たくさん食べるよ~、止まらないね、想像だけど~」
「いや間違ってないだろう。見ろ……凄いから……」
ん? おぉぅ……凄い事になってるねビャク達全員、アサギちゃんまでも大量のヨダレが
「さっきのもお肉の感じが強くておいしかったですが、今度は噛んだときプリッて!!」
「プリッでジュワッ~。たまりません!」
マルセルさん達興奮し過ぎ、落ち着いて~。
〔〔えあ~、もうない~?〕〕
「もうちょっと食べたいよ~。これ美味しい~」
「……あともう一本……おねがい」
「だめでしゅよ? こりぇは、あじみでしゅかりゃにぇ?」
まったく何を言っているのか……みんなお仕事中で頑張っているんですよ!? ふ~、やれやれ。
商業ギルドの方は、状況を見て1人走って戻られました。おそらくギルドへの報告だろうと思いますが」
「今から急いで作りませんか? お手伝いしますので!」
別荘でモフモフまみれになって遊んでいる所に、念の為待機していたマルセルさんとシモンさんが慌てて駆け寄ってきた(良かった簡易扉設置してて)
どうやら人が人を呼びお店は大変な人だかりになっているらしい。幸いキチンと対応は出来ているらしいのだが商品の在庫が心配になるほどとは……
でも確かに今後の事も考えて作り方を覚えて欲しいと思っていた飴作りと、ポーションの瓶詰作業を手伝って貰えればとても助かる。
「おにぇがいちまちゅ! じゃっくしゃんたちみょ、てちゅだっちぇ♪」
急いで別荘内のキッチンに移動して、まずはお薬キャンディーを一緒に作ればすぐに覚えてくれて、味の違いで発生する注意点を伝えておけば大丈夫!
キャンディーは任せてポーション作成なんだけど、錬金釜で作れる量は最大20本なんだよね~。
もしものために錬金釜を複製して……複製した物に魔法を付~与~! どうだ、できたか!?
《錬金釜・改良版》
一度に作成できる量が大幅に増えたよ! 以前は20本程度だったけど!?
瓶に入った状態で出来るから、瓶詰作業の必要がなくなったわよ~♡
光を発したら蓋を閉めてご覧なさい。どのタイプを作っても最適もしくはイメージした容器に詰められた状態に。
(神より)
エア所有の錬金釜全てを同じようにしておいた。ポーション以外にも使えるぞ。
鑑定した瞬間、思わず天高くガッツポーズ!!
『ありがとう神様! メッセージを見れば協力してくれたのがすぐわかる♪ 瓶詰なし!? 最高だわ~♪』
その後、嬉しさ全開でポーションを作成。今までと同量を入れてみるとまだ余裕だったので、様子を見ながら追加した結果3回分の材料が投入可能になっていた。
出来たポーションは今まで使っていたポーション瓶と寸分違わぬ瓶に入っていて、なんと120本! 3回分の材料で6回分の量……2倍の生産が出来るとは!!
素材を集めるのは薬草畑で育てているので苦労はないし、作れる量が多くなったからとっても楽ちん♪
神様からのメッセージを信じて、前回は時間が掛かったクリームやシャンプーなども、ポイポイ素材を入れてクルクルクル~♪ 蓋を閉めて錬金釜がポワ~ッと光ったら完成!
ホントステキ! クリームも何もかも、一気に大量生産が出来てる~! 思わず錬金釜に抱き着いてスリスリスリスリスリスリ♡
〔〔〔〔エア……〕〕〕〕
〔エア~、嬉しかったのは分ったから戻ってこい。用意する物は終わったのか?〕
はっ! 失礼、興奮しすぎてしまいました。落ち着いて、冷静に……ん? "ポーション以外にも"ってなってたよね?
もしかして……?
思い付いた通り、出来てしまいました! イェ~!!
錬金釜でワックスペーパーも、もちろん蜜蝋もだけど、何よりも驚いたのは、お薬キャンディーと普通の飴ちゃんがキッチリワックスペーパーに包まれた状態で出来た事……包むのもなかなか手間のかかる作業なので助かるけど♪
「それどうなってるんだ!? 何で紙を入れてないのに、包まれて出てくるんだ!?」
「凄~い、これいいね、仕事がはかどるね~」
「さすがエアさんの持ち物ですね。1度に出来る量も凄いですが、完成品になるとは」
「……これで楽になる……良かった。エアは頑張りすぎ」
ザックさん達が錬金釜の高性能さ加減に興奮したり感動したり、わたしの仕事量が増えている事を気にしてくれたりと忙しいけど、飴ちゃん作りからはキッチンで始めた事もあり、側でキョトンと見ていたマルセルさんとシモンさんは……
「え、あれ? 錬金釜ってこんな事出来たっけ!?」
「いや、前に見たことが一度あるが……絶対違った! でもエアさんだから」
またか~!! またよく聞く"エアだから"だ……でもいいんだもん! 本当に助かるからね♪
そんなこんなしながら皆の協力があって、補充分が完成~!
お店にはマルセルさん達に届けてもらって、別荘に残ったわたしは……今出来る事をする!
「⦅ザックさん、ちょっと森に行ってくるね! ビャク達行こう⦆」
〔〔いく~♪ なにするの?〕〕
「⦅ふふふ、美味しい物を作るのに必要な道具作りだよ~⦆」
そう美味しい物……ハムやベーコンの燻製室とかなんだけど、ただね? 嬉しい誤算があったの♪
カカオなんだけど本当ならカカオポッドからカカオ豆の取り出しや発酵とか時間と手間がかかるんだけど、この世界のカカオはアボカドに似ていて果肉も種もチョコになるんだけど、果肉はホワイトチョコで種は茶色いチョコになるんだよ!
でもその結果、発酵が要らないって事になったんだけど……果肉はそのまま加熱で良いけど、種は焙煎が必要なのは変わらない。
おっと、話がそれてしまったが、わたしが急いで作りたいのは燻製室なの! ハム、ベーコンもだけど、ウインナーが食べたいんだ~!! あとサラミ~
密閉性の高い物の方が、温度も保たれやすいし香りも付きやすい。棚を作って並べられる所がいるけど煙と熱が通るように網が良いし、吊るせる場所がいる。
チップに食材からの脂が落ちるといけないのでチップ置き場には傘がいるし……
身近にいるのがよく食べる人ばかりなので、完成したのは燻製屋さんでも開くのかと思えるほど大きな燻製室ではなく、燻製小屋……いやこれは家だね。
流石にやり過ぎたかと思ったけど、いっぱい作れて便利だし"大は小を兼ねる"って言うし別にいいか♪
燻製の仕込みに取り掛かる。魔法を使って上手くいけば今日中に食べれる物が出来るかも?
燻煙法は種類があるけど、食材を考えてまずはベーコンにするのに温燻、その後生ハムで冷燻かな? 工程も簡単な物で、味付けもしくは塩漬け→乾燥→燻煙だし。
あ~!! ソーセージ作ってなかった~! 燻製下準備の休ませ中に解体して……ダメだ……ギルドに出す分しか残ってない……
インベントリ内のオークの数を思い出して思わず膝から崩れ落ちてしまった……。
〔どうした!? 何か問題か?〕
ルンルンしていたのに突然崩れ落ちたのを心配して、ビャク達モフモフ軍団を始めザックさん達も寄ってきた
「⦅持ってたオークを全部ギルドに出す約束しちゃったからね、今思い付いたことが出来ない事に気付いちゃったんだよ……
次外に出る時までのお預けなんだ……⦆」
〔それは新しい食べ方か?〕
「⦅ん~? あるかどうかわかんないんだよね~。ミンチにしたお肉の料理なんだけど⦆」
〔オークが良いのか? 他のでは無理なのか〕
「⦅ダブルホーンブル、ミノタウロスでもいけるかも!? それならある、やってみよう! じゃあ、その前に燻製から♪⦆」
水と砂糖、塩コショウとハーブに1日~2日間漬け込み、塩抜き1時間ほどしたらボイルして乾燥のタイプと、塩コショウとハーブを直接揉み込んで寝かせるタイプの2種類に挑戦してみることに。
お肉を寝かせるのはウエストポーチで出来るから簡単だしね♡
初挑戦だから不安だけど、失敗しても何とか調理して食べれるはず! ジャーキーも作ってみようっと♪
解体していたミノタウロスの腸を調べてみたら……綺麗になってるけどケーシングにはなってなかったので、イメージの力を利用して創造魔法を実行。
「⦅うふふふふふ……できた~! やったよ、やりました! これで出来る……と思う⦆」
世界辞書と創造魔法様様だね~、一瞬で完成するなんて♪
この際中身もミノタウロスにしようとミンサーにどんどん入れていき、塩コショウに少しの砂糖、タイムなどのハーブを加え手の熱で肉の脂が溶けないように、ボールの表面をほんの少し冷やしながら魔法で混ぜる作業を大量に作っていく。
同じ味ばかりではなくハーブを変えて数種類を、お店への商品補充を終えて戻ってきたマルセルさん達も一緒になって作っていく……が、もうかなりのお肉が用意できたしそろそろいいかな~? と思うのに何故か全員から"まだまだ足りない!"と猛反対されて延々と作り続けている。
どんだけ作ればいいんでしょうか!? 流石にもういいでしょう!?
ミンサーを2台複製して合計3台で手分けをして、ケーシングに肉を詰めていくが詰め過ぎると破れてしまうので様子を見ながら……でもさすが厨房に立っていただけあって、マルセルさんもシモンさんも簡単な説明ですぐコツを掴むから早く詰め終えたので、今度は食べやすい長さにねじりまとめたら吊るして乾かす。
とんでもない量になりました……ウインナー屋さんに転職かな!?
表面が乾く程度に風を当てたら80度のお湯で15~20分茹でればいいはず!
確か高温で茹でたら破れやすいんだったかな? 魔法は良いよね~、何度も感じるけど今回のお湯にしても温度計要らないもん♪
「できちゃ~!!」
「これで完成ですか!?」
「なかなか大変ですが、この道具のお陰でかなり楽ですね」
マルセルさんとシモンさんは、やっぱり気になる所が料理人だわ。そして……食いしん坊さん達は……
〔〔もうたべれる?〕〕
〔〔気になるな! 早く食べてみたい〕〕
「「「もう食べていいの!? 味が気になる」」」
「これがオークでしたかった調理法ですか? ミノタウロスの出来が気になりますね、ミノタウロスは高級肉ですが、どう変わったのか?」
〔お肉という事だけでなく、エアさんが作った事でさらに気になります〕
かなり興味津々だ~! でも確かに気になるよね……まずそのままと、軽く焼いて味見してみようかな?
「「「「おっっいし~い!!」」」」
凄い力入ってたな……でも出来立て食べるの初めてだけど、ホント美味しいコレ!
〔〔〔〔〔おいしい!〕〕〕〕〕
「これはまた……肉の旨味がとんでもない」
「初めて食べました、とても美味しいですね!」
「こんじょは、かりゅく、やいちぇみよ~!」
「焼くんですか? 分かりました」
フライパンで表面に焼き色が軽く付く程度に……やばい……いい匂いが~
「食べる前から分かる、間違いなく美味しい!」
「……匂いが……早く」
「良かった~、いっぱい作って。これ絶対間違いなく皆たくさん食べるよ~、止まらないね、想像だけど~」
「いや間違ってないだろう。見ろ……凄いから……」
ん? おぉぅ……凄い事になってるねビャク達全員、アサギちゃんまでも大量のヨダレが
「さっきのもお肉の感じが強くておいしかったですが、今度は噛んだときプリッて!!」
「プリッでジュワッ~。たまりません!」
マルセルさん達興奮し過ぎ、落ち着いて~。
〔〔えあ~、もうない~?〕〕
「もうちょっと食べたいよ~。これ美味しい~」
「……あともう一本……おねがい」
「だめでしゅよ? こりぇは、あじみでしゅかりゃにぇ?」
まったく何を言っているのか……みんなお仕事中で頑張っているんですよ!? ふ~、やれやれ。
311
あなたにおすすめの小説
ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
チートな転生幼女の無双生活 ~そこまで言うなら無双してあげようじゃないか~
ふゆ
ファンタジー
私は死んだ。
はずだったんだけど、
「君は時空の帯から落ちてしまったんだ」
神様たちのミスでみんなと同じような輪廻転生ができなくなり、特別に記憶を持ったまま転生させてもらえることになった私、シエル。
なんと幼女になっちゃいました。
まだ転生もしないうちに神様と友達になるし、転生直後から神獣が付いたりと、チート万歳!
エーレスと呼ばれるこの世界で、シエルはどう生きるのか?
*不定期更新になります
*誤字脱字、ストーリー案があればぜひコメントしてください!
*ところどころほのぼのしてます( ^ω^ )
*小説家になろう様にも投稿させていただいています
私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!
りーさん
ファンタジー
ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。
でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。
こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね!
のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる