雪原に堕ちる月の盾

とある戦いに敗北したあと、生き残るためにあらゆるものを踏み台にして逃げ延びた騎士がいた。

彼の名はアンダース・ロートリンゲン。

月盾騎士団の軍旗の下、僅かに残る麾下の兵士たちを率いる月盾の長。
まだ年若い騎士は、軍の総司令官であった父の遺骸を捨て、騎士団長であった兄を裏切り、そして付いてきた仲間たちを薪のように火にくべ続ける。ただ己が生き残るために。

降り積もる雪の中、故郷に帰ろうと足掻く孤影は、その果てに何を思うのか。


*これは「最後の騎士 ~第六聖女遠征の果て~」の外伝になります。
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