悲しみを食らう獣

僕は君の苦しみや悲しみを食べて生きている。
君が幸せになって悩むことをやめたら、僕は餓死してしまうんだ。

日々悪夢にうなされる彼女は、朝になると辛い夢の内容も全て忘れてしまう。
彼女が眠っている間、彼は夢の世界で彼女を悪夢から守り、悲しみや苦しみを食べていた。
悲しみを食べる方法、それは彼女と体を重ねる事だった。罪悪感を感じながら朝になると忘れてしまう彼女を抱きしめる。
朝になって目を覚ました彼女は、何か大切な事を忘れてしまっているような感覚を覚えた。


ノベルアッププラスで連載していたものを移しました(*^O^*)

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