31 / 117
第四章:Side Noa <互いの気持ちが徐々に>
前回までのあらすじ
しおりを挟む
希空が目を開けると、儀式をするような場所だった。希空は分からないまま、眠らされ、目覚めると、豪華な部屋のベッド上で、純白のノースリーブワンピースに着替えさせられていた。どうやら『願いを叶えてくれる魔法陣』は成功したようだ。
希空が喜んでいるところに、ドレッド大司教とエミュ司祭、そして、フィディスという護衛騎士がやってきた。
希空はドレッドから世界の摂理について話を聞く。聖樹が世界の均衡を保っていたが、その力は衰えており、聖樹の力を甦らせる必要があると。そのために、真の聖女を召喚する運びとなり、希空が召喚されたという。しかし、聖樹を甦らせるだけでは意味がないのではないかと希空は疑問に思う。
とりあえず魔力量を計測するために、大聖堂にある水晶玉に手をかざす希空。しかし、虫眼鏡で覗いてみないと分からない位の弱く小さな光の粒子だった。希空が聖女である事は間違いないが、それにしても、魔力量が低かった。
出会った時から希空に対して、難癖をつけてきたフィディスから『名ばかりの聖女』と言われる。希空はフィディスを見返してやるために、聖女になるための修行を決意する。
フィディスは相変わらず、希空に盾突いてくるが、エミュはフィディスとは違い、希空に様々な事を教えたり、身の回りの世話をしてくれた。
エミュとも打ち解けてきたある日、エミュはドレッドから聖女の魔力を増やす手段として、『魔力増幅技法についての過程とその考察』という禁書に書かれている儀式を行なうと言い渡される。この技法は公に出来ないため、皆が寝静まった時間帯に地下聖堂で行なうという事だ。
エミュは希空に儀式をやらない選択肢もあると伝えるが、ドレッドから拒否権は無いと言われる。希空は香炉から漂う香りで意識が朦朧とし、ドレッドに体の中を弄くり回される。儀式が終わると、希空は汚れた実験台の上に置かれた人形のようだった。
希空が喜んでいるところに、ドレッド大司教とエミュ司祭、そして、フィディスという護衛騎士がやってきた。
希空はドレッドから世界の摂理について話を聞く。聖樹が世界の均衡を保っていたが、その力は衰えており、聖樹の力を甦らせる必要があると。そのために、真の聖女を召喚する運びとなり、希空が召喚されたという。しかし、聖樹を甦らせるだけでは意味がないのではないかと希空は疑問に思う。
とりあえず魔力量を計測するために、大聖堂にある水晶玉に手をかざす希空。しかし、虫眼鏡で覗いてみないと分からない位の弱く小さな光の粒子だった。希空が聖女である事は間違いないが、それにしても、魔力量が低かった。
出会った時から希空に対して、難癖をつけてきたフィディスから『名ばかりの聖女』と言われる。希空はフィディスを見返してやるために、聖女になるための修行を決意する。
フィディスは相変わらず、希空に盾突いてくるが、エミュはフィディスとは違い、希空に様々な事を教えたり、身の回りの世話をしてくれた。
エミュとも打ち解けてきたある日、エミュはドレッドから聖女の魔力を増やす手段として、『魔力増幅技法についての過程とその考察』という禁書に書かれている儀式を行なうと言い渡される。この技法は公に出来ないため、皆が寝静まった時間帯に地下聖堂で行なうという事だ。
エミュは希空に儀式をやらない選択肢もあると伝えるが、ドレッドから拒否権は無いと言われる。希空は香炉から漂う香りで意識が朦朧とし、ドレッドに体の中を弄くり回される。儀式が終わると、希空は汚れた実験台の上に置かれた人形のようだった。
0
あなたにおすすめの小説
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
竜の生贄になった僕だけど、甘やかされて幸せすぎっ!【完結】
ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。
助けたドS皇子がヤンデレになって俺を追いかけてきます!
夜刀神さつき
BL
医者である内藤 賢吾は、過労死した。しかし、死んだことに気がつかないまま異世界転生する。転生先で、急性虫垂炎のセドリック皇子を見つけた彼は、手術をしたくてたまらなくなる。「彼を解剖させてください」と告げ、周囲をドン引きさせる。その後、賢吾はセドリックを手術して助ける。命を助けられたセドリックは、賢吾に惹かれていく。賢吾は、セドリックの告白を断るが、セドリックは、諦めの悪いヤンデレ腹黒男だった。セドリックは、賢吾に助ける代わりに何でも言うことを聞くという約束をする。しかし、賢吾は約束を破り逃げ出し……。ほとんどコメディです。 ヤンデレ腹黒ドS皇子×頭のおかしい主人公
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる