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甘えて、命令して、愛して
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【注意書き】
本作品は成人向けのBL(ボーイズラブ)小説です。
性的描写や官能的なシーンが含まれておりますので、18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
また、SM的な要素、軽いフェティッシュ表現(指挿入、四つん這いなど)も含まれております。苦手な方はご注意ください。
作品中のセーフワードや同意の描写はフィクションであり、実際の行為とは異なります。安全かつ合意のもとでのプレイを推奨します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「天馬に甘えたい」――恋人でありパートナーの天馬に抱きつき、甘える颯太。DomとSubの関係を結びながらも、天馬の前では可愛くて素直な“スイッチ”な彼は、今日も天馬にべったり。
香り、声、命令(コマンド)、キス――すべてが心地よく、くすぐったくて、恥ずかしくて、でも幸せでたまらない。
ドSな天馬の優しいコマンドが降り注ぐたび、颯太の心も身体も蕩けていく。
「今日はどうしたい?」と優しく尋ねるその声に、「甘やかされたい」と願う颯太。
天馬の大きな手、唇、言葉が、彼のすべてを包み込む――。
“Good boy”が聞きたくて、甘えたくて、命令されたい夜。
ふたりだけの、やさしく、えっちで、とろける愛の物語。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
天馬~と甘えた声を出し抱きついてくる。
「ん?何?」
鏡を見ながらソファーに座り、緩くハーフアップの団子にする。
「天馬に甘えたい」
ん、と手を広げる天馬。天馬の上に向き合ってひょこっと乗る颯太。
「やっぱり天馬いい匂い」
スーーっと天馬の胸元に顔を埋め、香りを吸い込む。
「猫吸いならぬ天馬吸い」
「匂いつけてやるって言っただろ?」
「直に吸うのがいいの!」
颯太は天馬とパートナーになってから、メンタルの薬は減り仕事の時だけDom性を強くする薬を飲んでいる。
「天馬とパートナーになれて良かった」
「今日は甘えんぼさんか?」
天馬の心地いい声が耳を撫で颯太はウトウトとしだす。
「起きろ」
「もう…今、日向ぼっこみたいに心地良かったのに…」
少しムスッとする颯太に、天馬は悪かった悪かったと頭を撫で回した。
「悪かったって思ってないでしょ!」
「思ってない、颯太が寝ると俺は好きにしていんか?」
「……!!」
思わず顔を真っ赤にする颯太。
「だ、ダメっ!!」
恥ずかしくて天馬の胸で顔を隠す。
「颯太、顔見せて」
優しく心地良い声で颯太の耳を撫で、天馬を見る。
「恥ずかしい?」
「…うん…久しぶりな気がする…こういう優しいコマンド」
「俺、いつも優しいと思うが?」
少し悪戯口調で喋る天馬。
「この間は死ぬかと思った!」
「悪い、颯太が可愛いからつい、でも、颯太もノリノリだったじゃん?」
「別に…乗ってない」
目線をずらし耳を赤くする。
颯太の髪の毛を耳に掛けながら、耳真っ赤と言いながら耳元に唇を落とす。
「んっ…」
颯太の腰をグッと抱き寄せ、首元に唇を落とす。
「天馬…くすぐったい」
「気持ちいいの勘違いじゃ?」
「耳元で喋んないでよ」
「なんで?」
少し颯太を見上げる様に颯太の顔に大きな手を添える。
「僕、天馬の手好き」
「知ってる、いつも手を握ってくるもんな」
「うん、ゴツゴツしててこの血管も好き」
ほら、と天馬は颯太の顔の前で掌を差し出し、颯太は指先で天馬の手の甲をなぞりながら、恥ずかしそうに微笑む。そして、颯太はゆっくり天馬の指と絡める。
「…煽ってる?」
腰をホールドされ、颯太の指は天馬と絡まり、更に天馬と距離が近くなる。
「あ、煽ってないよ!……天馬こそ…」
目を少し伏せ恥ずかしそうに天馬から目線を逸らした。
「LOOK」
急のコマンドに体が反応する。少し頬を赤らめ天馬をゆっくり見る。
「偉いな…すぐそんな顔する…コマンド強過ぎるか?」
颯太は首を左右に振り、そんな事ないとつぶやく。
そうかと呟き、颯太の頭に手を添え自分の方に近付ける。
颯太と呼ぶと恥ずかしそうに天馬を見る。
「KISS」
「んっ」
天馬の頬にキスをする。
「そこでいいの?こっちじゃなくて?」
意地悪しながら、颯太の唇を親指でなぞり、キスをする。
「俺はこっちが良かったんだけどなー…ほら、もう1回……KISS口づけろ」
顔を真っ赤にしながら天馬にキスした。
「Good boy」
恥ずかしかしさが勝ってしまい、天馬の首元に顔を埋める。
「また、慣れないか?」
頭を優しく撫でる。
「颯太、もっと出来る?」
耳元で囁かれ恥ずかしくて、天馬にしがみつく力が入る。
「…天馬の声好きだから、喋んないで…恥ずかしい」
「喋るなと言われてもなー」
意地悪にわざと颯太の耳元で喋る。すると、颯太はいきなり顔を上げると、天馬の口を塞ぐ。
「喋んないで!」
天馬は塞がれてる手を軽々退ける。
「お前のDomは弱いから効かないよ」
「関係なーい」
再び天馬の口を塞ぐが、颯太の腰に回してる手は離れない。
「……ん」
ペロッと颯太の指に天馬の舌が当たる。その反応を見た天馬は、揶揄う様に颯太の手をわざと舐める。
「…な、舐めるな」
顔を真っ赤にし目まで少し潤んでくる。
「ほうたがへをはなひてふれないと、さへれないからな(颯太が手を離してくれないと喋れないからな)」
と、天馬とわざと抵抗する。
段々颯太は天馬に手を舐められるのが、気持ちよくなってきたのか、目がとろーんとなってくる。
「これ、気持ちいい?」
ハッと我に返るとまた、颯太は天馬の口を塞いだ。
「喋んないで!」
パクッと颯太の指を咥えヂュルッと音を立て舐める。
「…っ…それ…やだ」
「嫌?嫌い?」
「見たくない…天馬…(えっちすぎる…)」
「俺がえっち過ぎるって?」
「なっ……そ、そんな事思ってない!」
「図星だな…颯太の顔に書いてある…そのうるうるな目に天馬の舐める姿がえっち過ぎるって」
「嘘、嘘だ!そんなの書いてないもん!」
「ベッド行くぞ…お前のずっと当たってる」
「天馬も…一緒じゃん」
颯太を抱っこで抱えたまま、ベッドに行く。
「今日はどうしたい?お前に合わせる」
「…天馬に甘やかされたい」
「さっきも甘えんぼだったろ、まだ、足りない?お姫様?」
「僕お姫様じゃない」
「俺のお姫様」
サラッと言う天馬に颯太は耳まで赤くし顔を両手で隠した。
「LOOK」
「…ずるい」
「KISS」
コマンドがどんどん颯太に降り注いでいく。
「颯太、そのキスじゃ足らない」
両手で颯太の顔を添え、息を吸う様に唇に触れ、舌を絡ませる。
「んっ…ふっ……天馬、もっといっぱいしたい」
息がかかるようなキスに、颯太の頭を撫でながら舌を絡め、水音が部屋に響く。
「欲張りだな」
ゆっくり颯太の体を起こし、Stripと囁く。
ボタンを外し、シャツを脱いでいく。柔らかい突起が露になった瞬間、天馬の舌が触れる。
「んっ…ま、待って…まだ脱いでないっ、ぁっ」
「こんな可愛い身体見て抑えられると思うか?」
「て、天馬が脱げって…んっ、あ」
「Stay」
「え……」
中途半端に服を脱いだまま止まってしまう。
「やだよ、なんで今日はこんなに意地悪なの?」
「んー…颯太が可愛いから」
颯太は文句を言いながら、天馬のコマンドには従順だった。
「颯太、Domの練習する?」
「え、良いの?」
「…でもDomの颯太は赤ちゃんだからな……言ってみ」
颯太の耳元でSwitchと言う。
「…天馬KISS」
「はーい」
天馬には効いてなかった。
息が出来ないほどにキスをして舌を絡ませる。その時に天馬はSwitchと囁く。
「目がとろーんとしてる、やっぱり俺の前だけSubが良いね」
天馬が服を脱ぎ、颯太の服を脱がせていく。
ベッドに座っている颯太の前に立つ。
「Lick」
颯太は天馬の膨張したアレに手を伸ばし、舌を這わす。
「んっ…Good boy」
頭を撫でられ、颯太はさらに頑張る。
「その颯太の顔、めっちゃ良い、堪らないね」
「天馬の舐めてる時の顔、好きそうだから、僕、天馬の舐めるの好き」
口に咥え、ゆっくり奥まで入れる。
「Stop」
苦しい状態で止まってしまう。思わず颯太は、涙目になる。
天馬は颯太の顔に手をやり、自分のモノから離すとそのままキスをした。
「ふぇ…」
「上手」
再びキスをして舌を絡める。湿った音が響き、口元から銀色の糸が引き、颯太は目が潤む。目を合わせるように、天馬はしゃがみ再びキスをし颯太のモノに触れる。
「ふっ、んっ…」
口を塞がれて息が上がる。
「はぁ、はぁ…」
「ここ、トロトロ」
透明な液が天馬の指に絡み糸を引く。
「このまま、颯太の中に入れるとどうなる?……Say」
「……お…おかしく…なる……かも」
恥ずかしそうに下を向き、モジモジしながら口を開く。
「じゃあ、これ入れようか」
そう言いながら、颯太の体をなぞる様に指を這わす。
「んっ…焦らさないで……天馬」
「焦らされるの好きじゃない?」
そう言いながらヌルッと颯太の中に指が入る。
「あぁっ…」
思わず体が仰け反りゾワッと鳥肌が立つ。
「セーフワード要るか?」
「ううん…天馬だから要らない…大丈夫」
トンッと颯太のいい所に当たる。
「ん゛っ…」
「相変わらず、気持ち良くて鳥肌立つね」
ウエストラインにもう片方の指を這わすように撫でる。
「ん、……天馬…そこ、気持ちいい」
「どこ?」
そう言いながら意地悪にいい箇所を当てる。
「ん゛っ…そ、こ…だってばっ…」
「ここ?」
「んぁ…っ…そこばっか……イッちゃう、って」
息が上がり、体が仰け反る。
「あ、やだ…い、イッ…くっ」
体が大きく震え、汗ばむ。
「大きくイッたな」
頭を撫で抱き締める。
「颯太の汗の匂いはいい匂いだな」
「…やだ…汗臭いって」
臭くないと言って颯太の身体中に舌を這わす。
「んっ…くすぐったい…」
体がねじれる。
「動くなって」
颯太の指を絡め柔らかい突起に舌を這わす。
「あっ…ふっ、んっ」
「てんまぁ…」
「ん?」
「も、天馬の…入れて?」
トロトロの顔で天満を見る。
「Crawl」
涙目で天馬を見ながら、颯太は四つん這いになる。
「Present」
「は、恥ずかしい…」
半泣きで天馬に見せるように、自分でおしりを掴む。
天馬は自分のモノにゴムをはめる。
「偉いな」
そう言うと、天馬のモノが颯太の中に入って来る。
「あぁっ!!」
一気に奥まで来ると、颯太は思わずシーツにしがみつく。目がチカチカして体が震える。
「痛いか?」
息が上がり声が出なく、首を左右に振る。
「天馬ので…いっぱいで……嬉しい」
奥をグリグリ押されると全身に鳥肌が立つ。
「あっ、やだ…そこ……」
「これ好きだもんな」
良い所にも擦れ、声が漏れる。
「もっと、声聞かせて、颯太」
「あっ…待って…そこばっか、ムリ、ムリっ」
口元からヨダレが垂れ、シーツを掴む手に力が入る。
「可愛い顔がえっちな顔に変わったな」
天馬が背後から覆いかぶさり首筋に下を這わす。
「やだ……見ないで」
「俺は颯太の顔を見ながらイキたい」
耳元で喋ると颯太は体をビクッと震わし、たら~と白濁した液が垂れる。
「今、俺の声でイッたの?」
嬉しそうな声色で颯太に囁く。
「やだ…天馬の声…」
「嫌か?」
「耳元で、喋んない…で……限界だから…天馬イッて」
嬉しそうな顔で颯太の腰を掴み腰を打ち付ける。
「あ、あぁっ…待って…そん、な、に」
「早くイッて欲しんだろ?」
「…バカ、そんな、に…したら…また、イッ…ちゃ、うって……あぁ!!」
吐き出すと颯太はぐったりする。
ぐったりした颯太に天馬はゆっくり抜き、颯太の体を拭く。
「天馬のバカ」
「颯太のバカ」
「なんでよ!」
「お前がそんな顔するのが悪い」
「悪くないもん」
「その顔も可愛いな」
颯太にキスをした。
𝑒𝑛𝑑
最後まで読んで頂きありがとうございます♡
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【注意書き】
本作品は成人向けのBL(ボーイズラブ)小説です。
性的描写や官能的なシーンが含まれておりますので、18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
また、SM的な要素、軽いフェティッシュ表現(指挿入、四つん這いなど)も含まれております。苦手な方はご注意ください。
作品中のセーフワードや同意の描写はフィクションであり、実際の行為とは異なります。安全かつ合意のもとでのプレイを推奨します。
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「天馬に甘えたい」――恋人でありパートナーの天馬に抱きつき、甘える颯太。DomとSubの関係を結びながらも、天馬の前では可愛くて素直な“スイッチ”な彼は、今日も天馬にべったり。
香り、声、命令(コマンド)、キス――すべてが心地よく、くすぐったくて、恥ずかしくて、でも幸せでたまらない。
ドSな天馬の優しいコマンドが降り注ぐたび、颯太の心も身体も蕩けていく。
「今日はどうしたい?」と優しく尋ねるその声に、「甘やかされたい」と願う颯太。
天馬の大きな手、唇、言葉が、彼のすべてを包み込む――。
“Good boy”が聞きたくて、甘えたくて、命令されたい夜。
ふたりだけの、やさしく、えっちで、とろける愛の物語。
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天馬~と甘えた声を出し抱きついてくる。
「ん?何?」
鏡を見ながらソファーに座り、緩くハーフアップの団子にする。
「天馬に甘えたい」
ん、と手を広げる天馬。天馬の上に向き合ってひょこっと乗る颯太。
「やっぱり天馬いい匂い」
スーーっと天馬の胸元に顔を埋め、香りを吸い込む。
「猫吸いならぬ天馬吸い」
「匂いつけてやるって言っただろ?」
「直に吸うのがいいの!」
颯太は天馬とパートナーになってから、メンタルの薬は減り仕事の時だけDom性を強くする薬を飲んでいる。
「天馬とパートナーになれて良かった」
「今日は甘えんぼさんか?」
天馬の心地いい声が耳を撫で颯太はウトウトとしだす。
「起きろ」
「もう…今、日向ぼっこみたいに心地良かったのに…」
少しムスッとする颯太に、天馬は悪かった悪かったと頭を撫で回した。
「悪かったって思ってないでしょ!」
「思ってない、颯太が寝ると俺は好きにしていんか?」
「……!!」
思わず顔を真っ赤にする颯太。
「だ、ダメっ!!」
恥ずかしくて天馬の胸で顔を隠す。
「颯太、顔見せて」
優しく心地良い声で颯太の耳を撫で、天馬を見る。
「恥ずかしい?」
「…うん…久しぶりな気がする…こういう優しいコマンド」
「俺、いつも優しいと思うが?」
少し悪戯口調で喋る天馬。
「この間は死ぬかと思った!」
「悪い、颯太が可愛いからつい、でも、颯太もノリノリだったじゃん?」
「別に…乗ってない」
目線をずらし耳を赤くする。
颯太の髪の毛を耳に掛けながら、耳真っ赤と言いながら耳元に唇を落とす。
「んっ…」
颯太の腰をグッと抱き寄せ、首元に唇を落とす。
「天馬…くすぐったい」
「気持ちいいの勘違いじゃ?」
「耳元で喋んないでよ」
「なんで?」
少し颯太を見上げる様に颯太の顔に大きな手を添える。
「僕、天馬の手好き」
「知ってる、いつも手を握ってくるもんな」
「うん、ゴツゴツしててこの血管も好き」
ほら、と天馬は颯太の顔の前で掌を差し出し、颯太は指先で天馬の手の甲をなぞりながら、恥ずかしそうに微笑む。そして、颯太はゆっくり天馬の指と絡める。
「…煽ってる?」
腰をホールドされ、颯太の指は天馬と絡まり、更に天馬と距離が近くなる。
「あ、煽ってないよ!……天馬こそ…」
目を少し伏せ恥ずかしそうに天馬から目線を逸らした。
「LOOK」
急のコマンドに体が反応する。少し頬を赤らめ天馬をゆっくり見る。
「偉いな…すぐそんな顔する…コマンド強過ぎるか?」
颯太は首を左右に振り、そんな事ないとつぶやく。
そうかと呟き、颯太の頭に手を添え自分の方に近付ける。
颯太と呼ぶと恥ずかしそうに天馬を見る。
「KISS」
「んっ」
天馬の頬にキスをする。
「そこでいいの?こっちじゃなくて?」
意地悪しながら、颯太の唇を親指でなぞり、キスをする。
「俺はこっちが良かったんだけどなー…ほら、もう1回……KISS口づけろ」
顔を真っ赤にしながら天馬にキスした。
「Good boy」
恥ずかしかしさが勝ってしまい、天馬の首元に顔を埋める。
「また、慣れないか?」
頭を優しく撫でる。
「颯太、もっと出来る?」
耳元で囁かれ恥ずかしくて、天馬にしがみつく力が入る。
「…天馬の声好きだから、喋んないで…恥ずかしい」
「喋るなと言われてもなー」
意地悪にわざと颯太の耳元で喋る。すると、颯太はいきなり顔を上げると、天馬の口を塞ぐ。
「喋んないで!」
天馬は塞がれてる手を軽々退ける。
「お前のDomは弱いから効かないよ」
「関係なーい」
再び天馬の口を塞ぐが、颯太の腰に回してる手は離れない。
「……ん」
ペロッと颯太の指に天馬の舌が当たる。その反応を見た天馬は、揶揄う様に颯太の手をわざと舐める。
「…な、舐めるな」
顔を真っ赤にし目まで少し潤んでくる。
「ほうたがへをはなひてふれないと、さへれないからな(颯太が手を離してくれないと喋れないからな)」
と、天馬とわざと抵抗する。
段々颯太は天馬に手を舐められるのが、気持ちよくなってきたのか、目がとろーんとなってくる。
「これ、気持ちいい?」
ハッと我に返るとまた、颯太は天馬の口を塞いだ。
「喋んないで!」
パクッと颯太の指を咥えヂュルッと音を立て舐める。
「…っ…それ…やだ」
「嫌?嫌い?」
「見たくない…天馬…(えっちすぎる…)」
「俺がえっち過ぎるって?」
「なっ……そ、そんな事思ってない!」
「図星だな…颯太の顔に書いてある…そのうるうるな目に天馬の舐める姿がえっち過ぎるって」
「嘘、嘘だ!そんなの書いてないもん!」
「ベッド行くぞ…お前のずっと当たってる」
「天馬も…一緒じゃん」
颯太を抱っこで抱えたまま、ベッドに行く。
「今日はどうしたい?お前に合わせる」
「…天馬に甘やかされたい」
「さっきも甘えんぼだったろ、まだ、足りない?お姫様?」
「僕お姫様じゃない」
「俺のお姫様」
サラッと言う天馬に颯太は耳まで赤くし顔を両手で隠した。
「LOOK」
「…ずるい」
「KISS」
コマンドがどんどん颯太に降り注いでいく。
「颯太、そのキスじゃ足らない」
両手で颯太の顔を添え、息を吸う様に唇に触れ、舌を絡ませる。
「んっ…ふっ……天馬、もっといっぱいしたい」
息がかかるようなキスに、颯太の頭を撫でながら舌を絡め、水音が部屋に響く。
「欲張りだな」
ゆっくり颯太の体を起こし、Stripと囁く。
ボタンを外し、シャツを脱いでいく。柔らかい突起が露になった瞬間、天馬の舌が触れる。
「んっ…ま、待って…まだ脱いでないっ、ぁっ」
「こんな可愛い身体見て抑えられると思うか?」
「て、天馬が脱げって…んっ、あ」
「Stay」
「え……」
中途半端に服を脱いだまま止まってしまう。
「やだよ、なんで今日はこんなに意地悪なの?」
「んー…颯太が可愛いから」
颯太は文句を言いながら、天馬のコマンドには従順だった。
「颯太、Domの練習する?」
「え、良いの?」
「…でもDomの颯太は赤ちゃんだからな……言ってみ」
颯太の耳元でSwitchと言う。
「…天馬KISS」
「はーい」
天馬には効いてなかった。
息が出来ないほどにキスをして舌を絡ませる。その時に天馬はSwitchと囁く。
「目がとろーんとしてる、やっぱり俺の前だけSubが良いね」
天馬が服を脱ぎ、颯太の服を脱がせていく。
ベッドに座っている颯太の前に立つ。
「Lick」
颯太は天馬の膨張したアレに手を伸ばし、舌を這わす。
「んっ…Good boy」
頭を撫でられ、颯太はさらに頑張る。
「その颯太の顔、めっちゃ良い、堪らないね」
「天馬の舐めてる時の顔、好きそうだから、僕、天馬の舐めるの好き」
口に咥え、ゆっくり奥まで入れる。
「Stop」
苦しい状態で止まってしまう。思わず颯太は、涙目になる。
天馬は颯太の顔に手をやり、自分のモノから離すとそのままキスをした。
「ふぇ…」
「上手」
再びキスをして舌を絡める。湿った音が響き、口元から銀色の糸が引き、颯太は目が潤む。目を合わせるように、天馬はしゃがみ再びキスをし颯太のモノに触れる。
「ふっ、んっ…」
口を塞がれて息が上がる。
「はぁ、はぁ…」
「ここ、トロトロ」
透明な液が天馬の指に絡み糸を引く。
「このまま、颯太の中に入れるとどうなる?……Say」
「……お…おかしく…なる……かも」
恥ずかしそうに下を向き、モジモジしながら口を開く。
「じゃあ、これ入れようか」
そう言いながら、颯太の体をなぞる様に指を這わす。
「んっ…焦らさないで……天馬」
「焦らされるの好きじゃない?」
そう言いながらヌルッと颯太の中に指が入る。
「あぁっ…」
思わず体が仰け反りゾワッと鳥肌が立つ。
「セーフワード要るか?」
「ううん…天馬だから要らない…大丈夫」
トンッと颯太のいい所に当たる。
「ん゛っ…」
「相変わらず、気持ち良くて鳥肌立つね」
ウエストラインにもう片方の指を這わすように撫でる。
「ん、……天馬…そこ、気持ちいい」
「どこ?」
そう言いながら意地悪にいい箇所を当てる。
「ん゛っ…そ、こ…だってばっ…」
「ここ?」
「んぁ…っ…そこばっか……イッちゃう、って」
息が上がり、体が仰け反る。
「あ、やだ…い、イッ…くっ」
体が大きく震え、汗ばむ。
「大きくイッたな」
頭を撫で抱き締める。
「颯太の汗の匂いはいい匂いだな」
「…やだ…汗臭いって」
臭くないと言って颯太の身体中に舌を這わす。
「んっ…くすぐったい…」
体がねじれる。
「動くなって」
颯太の指を絡め柔らかい突起に舌を這わす。
「あっ…ふっ、んっ」
「てんまぁ…」
「ん?」
「も、天馬の…入れて?」
トロトロの顔で天満を見る。
「Crawl」
涙目で天馬を見ながら、颯太は四つん這いになる。
「Present」
「は、恥ずかしい…」
半泣きで天馬に見せるように、自分でおしりを掴む。
天馬は自分のモノにゴムをはめる。
「偉いな」
そう言うと、天馬のモノが颯太の中に入って来る。
「あぁっ!!」
一気に奥まで来ると、颯太は思わずシーツにしがみつく。目がチカチカして体が震える。
「痛いか?」
息が上がり声が出なく、首を左右に振る。
「天馬ので…いっぱいで……嬉しい」
奥をグリグリ押されると全身に鳥肌が立つ。
「あっ、やだ…そこ……」
「これ好きだもんな」
良い所にも擦れ、声が漏れる。
「もっと、声聞かせて、颯太」
「あっ…待って…そこばっか、ムリ、ムリっ」
口元からヨダレが垂れ、シーツを掴む手に力が入る。
「可愛い顔がえっちな顔に変わったな」
天馬が背後から覆いかぶさり首筋に下を這わす。
「やだ……見ないで」
「俺は颯太の顔を見ながらイキたい」
耳元で喋ると颯太は体をビクッと震わし、たら~と白濁した液が垂れる。
「今、俺の声でイッたの?」
嬉しそうな声色で颯太に囁く。
「やだ…天馬の声…」
「嫌か?」
「耳元で、喋んない…で……限界だから…天馬イッて」
嬉しそうな顔で颯太の腰を掴み腰を打ち付ける。
「あ、あぁっ…待って…そん、な、に」
「早くイッて欲しんだろ?」
「…バカ、そんな、に…したら…また、イッ…ちゃ、うって……あぁ!!」
吐き出すと颯太はぐったりする。
ぐったりした颯太に天馬はゆっくり抜き、颯太の体を拭く。
「天馬のバカ」
「颯太のバカ」
「なんでよ!」
「お前がそんな顔するのが悪い」
「悪くないもん」
「その顔も可愛いな」
颯太にキスをした。
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憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
世界で一番優しいKNEELをあなたに
珈琲きの子
BL
グレアの圧力の中セーフワードも使えない状態で体を弄ばれる。初めてパートナー契約したDomから卑劣な洗礼を受け、ダイナミクス恐怖症になったSubの一希は、自分のダイナミクスを隠し、Usualとして生きていた。
Usualとして恋をして、Usualとして恋人と愛し合う。
抑制剤を服用しながらだったが、Usualである恋人の省吾と過ごす時間は何物にも代えがたいものだった。
しかし、ある日ある男から「久しぶりに会わないか」と電話がかかってくる。その男は一希の初めてのパートナーでありSubとしての喜びを教えた男だった。
※Dom/Subユニバース独自設定有り
※やんわりモブレ有り
※Usual✕Sub
※ダイナミクスの変異あり
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