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第二章 強制と挑発
※11 癒して
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◇
「インカ様」
呼ばれて目を開けると二人が心配そうに覗き込んでいる。全身痛い。いつの間にか空が暗くなり始めている。
「……腹減った」
「俺に何が出来ますか? 少し傷が治るまで待った方がいいですか? 怪我も酷い……」
口内が血で粘ばついている。
「いや、精力がいる。どうせもう濡れているし今はあんまし動きたくないから、このままルキが挿れてくれるないか? 空腹が少し収まれば回復掛けられるから」
ヒュートが俺の力の抜けた表情に無言で頭を撫でると立ち上がる。
「……私は周りを見張ってくる」
「ヒュート。大丈夫だとは思うが、もしあの三人が戻ってきたら俺を絶対に呼べよ」
ヒュートは無言で俺を見てから草木の中を搔き分けて離れていく。
ルキはシャツを脱ぐとそれを地面に広げる。
「後ろからか前から、どっちの方が楽ですか?」
「後ろかな」
ゆっくり俺を抱えてシャツに横たえ、姿勢変えるのを手伝ってくれる。
「本当、ルキはいい男だ」
その紳士的な振る舞いに目を閉じて少し微笑む。
ルキが俺の後孔を無言で見ている気配がする。すぐに後ろに柔らかい濡れた感触がする。
「え、おい! 今は汚いって!」
「大丈夫だから」
ルキが三人の精液が入り混じった切れた孔をゆっくりと優しく舐める。柔らかな舌が何度も傷をなぞるように優しく舐める。最初痛かったのが少しずつ甘い鈍痛に変化してくる。
「指、中に入れるね」
中にまた異物が入ってくる感覚に体が強張る。どんどん内腿に体液が垂れていく。彼のシャツに濁った体液が滴り落ちる。
――――中のを掻き出してくれているのか
「挿れるよ」
俺は無言で頷く。傷だらけで熱く腫れた局部にルキの肉棒が触れる。
「……っ」
彼が非常にゆっくりと挿入ってきてくれるのに、中が荒れていて痛い。動く度に裂けるような痛みが走る。ルキの手が優しく身体中を撫でてくれる。背中に優しくキスをしてくれる。
腰を動かす度に少しずつ奥の方へと滑り込んでくる。まだ中に残っている精液が彼の肉棒に絡まって体外へ排除されていく。
ゴリッ
前立腺に当たって体が跳ねる。先程強制的に射精させようと爪で引っ掻かれ過ぎてその表面が傷付いている。
ポタ ポタポタ
目を閉じたまま体を強張らせていると背中に雫が落ちてくる。後ろを振り向くとルキが苦痛で顔を歪ませて泣いている。
「ごめんなさい。ごめん。この状態は物凄く痛いのを知っているのに……気持ちがいい。インカ様の中、凄く、気持ちがいい」
彼が一度体を離す。俺はゆっくり姿勢を変え、前から彼を優しく抱き寄せて舌を絡ませる。彼の熱い肉棒を後ろに当てるとヌルヌルと滑って時間を掛けて挿入ってはまた動き出す。その間ずっと柔らかなキスを繰り返す。
「俺もルキは気持ちが良いよ。俺を気持ち良くしてくれる分だけ回復出来るから。だからルキも気持ち良くなって大丈夫だ」
ルキは無言で涙を流しながら優しく腰を動かす。
何度も温かい体温を分け合うように唇を重ねる。彼の味に安心する。彼の柔らかな精力が流れ込んでくる。
自分よりも俺が気持ち良くなるように腰を動かす彼の肉棒に、少しずつ喘ぎ始める。元気がなかった俺の陰茎が徐々に立ち上がり始める。ルキがそれを緩く扱きながら全身を愛撫してくれる。
やがて俺の体の強張りが完全に解け、透明な体液で彼の指を濡らした。
「インカ様」
呼ばれて目を開けると二人が心配そうに覗き込んでいる。全身痛い。いつの間にか空が暗くなり始めている。
「……腹減った」
「俺に何が出来ますか? 少し傷が治るまで待った方がいいですか? 怪我も酷い……」
口内が血で粘ばついている。
「いや、精力がいる。どうせもう濡れているし今はあんまし動きたくないから、このままルキが挿れてくれるないか? 空腹が少し収まれば回復掛けられるから」
ヒュートが俺の力の抜けた表情に無言で頭を撫でると立ち上がる。
「……私は周りを見張ってくる」
「ヒュート。大丈夫だとは思うが、もしあの三人が戻ってきたら俺を絶対に呼べよ」
ヒュートは無言で俺を見てから草木の中を搔き分けて離れていく。
ルキはシャツを脱ぐとそれを地面に広げる。
「後ろからか前から、どっちの方が楽ですか?」
「後ろかな」
ゆっくり俺を抱えてシャツに横たえ、姿勢変えるのを手伝ってくれる。
「本当、ルキはいい男だ」
その紳士的な振る舞いに目を閉じて少し微笑む。
ルキが俺の後孔を無言で見ている気配がする。すぐに後ろに柔らかい濡れた感触がする。
「え、おい! 今は汚いって!」
「大丈夫だから」
ルキが三人の精液が入り混じった切れた孔をゆっくりと優しく舐める。柔らかな舌が何度も傷をなぞるように優しく舐める。最初痛かったのが少しずつ甘い鈍痛に変化してくる。
「指、中に入れるね」
中にまた異物が入ってくる感覚に体が強張る。どんどん内腿に体液が垂れていく。彼のシャツに濁った体液が滴り落ちる。
――――中のを掻き出してくれているのか
「挿れるよ」
俺は無言で頷く。傷だらけで熱く腫れた局部にルキの肉棒が触れる。
「……っ」
彼が非常にゆっくりと挿入ってきてくれるのに、中が荒れていて痛い。動く度に裂けるような痛みが走る。ルキの手が優しく身体中を撫でてくれる。背中に優しくキスをしてくれる。
腰を動かす度に少しずつ奥の方へと滑り込んでくる。まだ中に残っている精液が彼の肉棒に絡まって体外へ排除されていく。
ゴリッ
前立腺に当たって体が跳ねる。先程強制的に射精させようと爪で引っ掻かれ過ぎてその表面が傷付いている。
ポタ ポタポタ
目を閉じたまま体を強張らせていると背中に雫が落ちてくる。後ろを振り向くとルキが苦痛で顔を歪ませて泣いている。
「ごめんなさい。ごめん。この状態は物凄く痛いのを知っているのに……気持ちがいい。インカ様の中、凄く、気持ちがいい」
彼が一度体を離す。俺はゆっくり姿勢を変え、前から彼を優しく抱き寄せて舌を絡ませる。彼の熱い肉棒を後ろに当てるとヌルヌルと滑って時間を掛けて挿入ってはまた動き出す。その間ずっと柔らかなキスを繰り返す。
「俺もルキは気持ちが良いよ。俺を気持ち良くしてくれる分だけ回復出来るから。だからルキも気持ち良くなって大丈夫だ」
ルキは無言で涙を流しながら優しく腰を動かす。
何度も温かい体温を分け合うように唇を重ねる。彼の味に安心する。彼の柔らかな精力が流れ込んでくる。
自分よりも俺が気持ち良くなるように腰を動かす彼の肉棒に、少しずつ喘ぎ始める。元気がなかった俺の陰茎が徐々に立ち上がり始める。ルキがそれを緩く扱きながら全身を愛撫してくれる。
やがて俺の体の強張りが完全に解け、透明な体液で彼の指を濡らした。
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