3 / 15
第二話「猪突猛進の用心棒」
しおりを挟む
アルト村は、貧しい村だった。
アースがリリアに案内されて足を踏み入れたその村は、彼が最初に目覚めた荒れ地と同じくらい、活気に乏しい場所だった。人々は痩せこけ、その目に輝きはない。家の壁は崩れ、畑にはまともな作物が育っている様子もなかった。
「これが……村の現状なんです」
リリアが悲しそうに呟く。彼女の話によれば、ここ数年、原因不明の土地の劣化が進み、作物がほとんど穫れなくなってしまったのだという。村人たちは、森で僅かな木の実を拾ったり、か細い獲物を狩ったりして、なんとか食いつないでいるらしかった。
そんな村に、アースが収穫した巨大なカボチャは、まさに天の恵みだった。
最初は遠巻きに見ていた村人たちも、アースがリリアを通じてカボチャを振る舞うと、その表情を驚きに変えた。
「な、なんだこの甘さは……!」
「こんなに美味しいカボチャ、食べたことがないぞ!」
アースのカボチャは、ただ大きいだけではなかった。【豊穣神の祝福】を受けた作物は、栄養価も味も、通常のものとは比較にならないほど向上していたのだ。甘く煮付けたカボチャの煮物、ホクホクに蒸かしただけのシンプルな一品、そして種を煎ったおやつ。どれもが、飢えた村人たちの心と体を温かく満たしていった。
子供たちがカボチャを頬張り、満面の笑みを浮かべる。その光景を見て、アースは胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。
(ああ、俺は、この笑顔のために農業がしたかったんだ)
前世では感じたことのなかった、確かな充足感がそこにはあった。
アースの畑は、村の希望の星となった。カボチャだけでなく、持ち込んだ他の種――ジャガイモ、トウモロコシ、トマト――も、次々と驚異的なスピードで育ち、村の食糧事情は劇的に改善されていった。村人たちはアースを「豊穣の神の使い」と呼び、心からの感謝と尊敬を寄せるようになった。
しかし、平穏な日々は長くは続かなかった。
問題となったのは、その豊かな作物が放つ、強烈な匂いだった。人間だけでなく、森に住む魔物たちにとっても、それは抗いがたい魅力を持っていたのだ。
ある晩、村の見張りが立てていた警鐘が、けたたましく鳴り響いた。
「魔物だ! クリムゾンボアの群れだぞ!」
その叫び声に、村は一瞬にしてパニックに陥った。クリムゾンボア。その名の通り、血のような赤い毛皮と、剃刀のように鋭い巨大な牙を持つ、猪型のモンスターだ。気性が荒く、一度狙った獲物は執拗に追い続ける。一頭でも厄介だが、群れとなれば村一つを壊滅させるほどの力を持っていた。
村の男たちが錆びついた槍や鍬を手に集まったが、その顔には絶望の色が濃く浮かんでいた。数も、力も、圧倒的に不利だった。
「みんな、家の中に隠れて!」
村長の叫びが響くが、誰もが足がすくんで動けない。地響きと共に、森の暗闇から何十頭ものクリムゾンボアが、血走った目で村の畑を目指して突進してくるのが見えた。
誰もが諦めかけた、その時だった。
「――俺の畑には、指一本触れさせない」
静かだが、鋼のような意志を宿した声が響いた。声の主は、アースだった。彼は鍬を一本肩に担ぎ、臆することなく畑の前に立ちはだかった。
「アースさん! 無茶です!」
リリアが悲鳴のような声を上げる。だが、アースは振り返らなかった。
彼は静かに目を閉じ、スキルに意識を集中させる。大地から、畑に植えられたカボチャのツルから、力が自分に集まってくるのを感じた。
(やれるはずだ。作物を育てるだけが、この力の使い方じゃない)
クリムゾンボアの先頭が、畑に到達する寸前。アースはカッと目を見開いた。
「喰らえ!」
その声に呼応するように、畑のカボチャのツルが、まるで生き物のようにうねり、地面から勢いよく飛び出した。ツルは瞬時に伸び、猪たちの足に絡みつき、その勢いを殺す。
「ブモォォォ!?」
予期せぬ妨害に、クリムゾンボアたちは次々ともんどりうって転倒した。だが、群れの勢いは止まらない。後続の猪たちが、仲間を踏み越えて迫ってくる。
「まだだ!」
アースは次に、畑に実っていた巨大なカボチャに意識を向けた。ツルが巨大な投石器(カタパルト)のようにしなり、人の頭ほどもあるカボチャを砲弾のように射出した。
轟音と共に放たれたカボチャは、正確にクリムゾンボアの頭部に命中。硬いカボチャの直撃を受けたモンスターは、悲鳴を上げる間もなく地面に沈んだ。
一発、二発、三発――。
アースは次々とカボチャを撃ち出し、正確無比な射撃で群れを混乱に陥れる。畑のツルは自在に動き回り、敵の足を絡めとり、身動きを封じる。それはもはや農業ではなく、一つの戦術だった。
常識外れの光景に、村人たちも、そしてクリムゾンボアたちも呆気に取られていた。やがて、リーダー格の巨大な個体をカボチャの集中砲火で仕留めると、残った猪たちは恐れをなし、蜘蛛の子を散らすように森の奥へと逃げ帰っていった。
後に残されたのは、夥しい数の気絶したクリムゾンボアと、静まり返った村、そして鍬を片手に仁王立ちするアースの姿だけだった。
「……勝った」
アースが呟くと、村人たちから割れんばかりの歓声が上がった。
この一件で、アースは村の英雄となった。しかし、彼は自分の無力さも痛感していた。今回はスキルのおかげで何とかなったが、またいつ同じようなことが起こるかわからない。自分一人で、この村と畑を常に守り続けるのは不可能だ。
「護衛が必要だな……」
翌日、アースは村の広場に用心棒を募集する立て札を立てた。報酬は、彼の作る作物の現物支給。「腹いっぱい食べられること」を保証するという、食いしん坊にはたまらない条件だった。
その日の昼下がり。二人の旅人が、その立て札の前に姿を現した。
一人は、しなやかな体躯に、腰まで伸びる美しい銀髪を揺らす女性。ピンと立った狼の耳と、フサフサの尻尾が、彼女が獣人であることを示していた。その金色の瞳は、まるで獲物を前にした肉食獣のように鋭い。
もう一人は、彼女より少し年下に見える、同じく銀髪と狼の耳を持つ少女。姉らしき女性とは対照的に、物静かで落ち着いた雰囲気を漂わせている。
「……ここか。美味い飯が腹いっぱい食えるって場所は」
姉らしき女性が、期待と疑いが半々といった声で呟いた。
「姉さん、あまり期待しない方が……」
妹らしき少女が冷静に窘める。
彼女たちこそ、食料を求めて各地を放浪していた狼の獣人姉妹、姉のフェンと妹のリゼだった。
アースは、二人を自分の小屋に招き入れた。そして、言葉で説明するよりも早いと、クリムゾンボアの肉を使ったステーキと、採れたてのジャガイモをふんだんに使ったポトフを振る舞った。
ジュウジュウと音を立てる分厚い肉、湯気の向こうで黄金色に輝くジャガイモ。その匂いを嗅いだ瞬間、フェンの喉がゴクリと鳴った。
無言で料理を口に運んだ姉妹は、次の瞬間、その目を大きく見開いた。
「なっ……! なにこれ、美味っ……!!」
フェンが、それまでのクールな雰囲気をかなぐり捨てるように叫ぶ。肉は驚くほど柔らかく、噛むほどに旨味のある肉汁が溢れ出す。ポトフの野菜は、一つ一つが信じられないほど味が濃く、優しい甘みが口の中に広がった。
リゼも、静かだが興奮を隠せない様子で、一心不乱にスプーンを動かしている。
あっという間に皿を空にした姉妹に、アースはにっこりと笑いかけた。
「どうだ? 俺の用心棒になれば、毎日こんな飯が腹いっぱい食えるぞ」
その言葉は、どんな甘言よりも姉妹の心を揺さぶった。
フェンは皿を舐めんばかりの勢いで綺麗に平らげると、ドン、とテーブルに皿を置いた。そして、決意に満ちた目でアースを見据える。
「決めた! あんたの用心棒、このフェン様が引き受けてやる! その代わり、約束は守ってもらうからな!」
「……姉さんがそう言うなら。私も、異存ありません」
リゼも、こくりと頷いた。
こうして、猪突猛進、戦闘力だけは折り紙付きの狼獣人姉妹が、アースの仲間に加わった。
最強の用心棒と、最高の食事。この出会いが、アースの農園をさらに大きく発展させ、そして新たな嵐を呼び込むことになるのを、まだ誰も知らなかった。
アースがリリアに案内されて足を踏み入れたその村は、彼が最初に目覚めた荒れ地と同じくらい、活気に乏しい場所だった。人々は痩せこけ、その目に輝きはない。家の壁は崩れ、畑にはまともな作物が育っている様子もなかった。
「これが……村の現状なんです」
リリアが悲しそうに呟く。彼女の話によれば、ここ数年、原因不明の土地の劣化が進み、作物がほとんど穫れなくなってしまったのだという。村人たちは、森で僅かな木の実を拾ったり、か細い獲物を狩ったりして、なんとか食いつないでいるらしかった。
そんな村に、アースが収穫した巨大なカボチャは、まさに天の恵みだった。
最初は遠巻きに見ていた村人たちも、アースがリリアを通じてカボチャを振る舞うと、その表情を驚きに変えた。
「な、なんだこの甘さは……!」
「こんなに美味しいカボチャ、食べたことがないぞ!」
アースのカボチャは、ただ大きいだけではなかった。【豊穣神の祝福】を受けた作物は、栄養価も味も、通常のものとは比較にならないほど向上していたのだ。甘く煮付けたカボチャの煮物、ホクホクに蒸かしただけのシンプルな一品、そして種を煎ったおやつ。どれもが、飢えた村人たちの心と体を温かく満たしていった。
子供たちがカボチャを頬張り、満面の笑みを浮かべる。その光景を見て、アースは胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。
(ああ、俺は、この笑顔のために農業がしたかったんだ)
前世では感じたことのなかった、確かな充足感がそこにはあった。
アースの畑は、村の希望の星となった。カボチャだけでなく、持ち込んだ他の種――ジャガイモ、トウモロコシ、トマト――も、次々と驚異的なスピードで育ち、村の食糧事情は劇的に改善されていった。村人たちはアースを「豊穣の神の使い」と呼び、心からの感謝と尊敬を寄せるようになった。
しかし、平穏な日々は長くは続かなかった。
問題となったのは、その豊かな作物が放つ、強烈な匂いだった。人間だけでなく、森に住む魔物たちにとっても、それは抗いがたい魅力を持っていたのだ。
ある晩、村の見張りが立てていた警鐘が、けたたましく鳴り響いた。
「魔物だ! クリムゾンボアの群れだぞ!」
その叫び声に、村は一瞬にしてパニックに陥った。クリムゾンボア。その名の通り、血のような赤い毛皮と、剃刀のように鋭い巨大な牙を持つ、猪型のモンスターだ。気性が荒く、一度狙った獲物は執拗に追い続ける。一頭でも厄介だが、群れとなれば村一つを壊滅させるほどの力を持っていた。
村の男たちが錆びついた槍や鍬を手に集まったが、その顔には絶望の色が濃く浮かんでいた。数も、力も、圧倒的に不利だった。
「みんな、家の中に隠れて!」
村長の叫びが響くが、誰もが足がすくんで動けない。地響きと共に、森の暗闇から何十頭ものクリムゾンボアが、血走った目で村の畑を目指して突進してくるのが見えた。
誰もが諦めかけた、その時だった。
「――俺の畑には、指一本触れさせない」
静かだが、鋼のような意志を宿した声が響いた。声の主は、アースだった。彼は鍬を一本肩に担ぎ、臆することなく畑の前に立ちはだかった。
「アースさん! 無茶です!」
リリアが悲鳴のような声を上げる。だが、アースは振り返らなかった。
彼は静かに目を閉じ、スキルに意識を集中させる。大地から、畑に植えられたカボチャのツルから、力が自分に集まってくるのを感じた。
(やれるはずだ。作物を育てるだけが、この力の使い方じゃない)
クリムゾンボアの先頭が、畑に到達する寸前。アースはカッと目を見開いた。
「喰らえ!」
その声に呼応するように、畑のカボチャのツルが、まるで生き物のようにうねり、地面から勢いよく飛び出した。ツルは瞬時に伸び、猪たちの足に絡みつき、その勢いを殺す。
「ブモォォォ!?」
予期せぬ妨害に、クリムゾンボアたちは次々ともんどりうって転倒した。だが、群れの勢いは止まらない。後続の猪たちが、仲間を踏み越えて迫ってくる。
「まだだ!」
アースは次に、畑に実っていた巨大なカボチャに意識を向けた。ツルが巨大な投石器(カタパルト)のようにしなり、人の頭ほどもあるカボチャを砲弾のように射出した。
轟音と共に放たれたカボチャは、正確にクリムゾンボアの頭部に命中。硬いカボチャの直撃を受けたモンスターは、悲鳴を上げる間もなく地面に沈んだ。
一発、二発、三発――。
アースは次々とカボチャを撃ち出し、正確無比な射撃で群れを混乱に陥れる。畑のツルは自在に動き回り、敵の足を絡めとり、身動きを封じる。それはもはや農業ではなく、一つの戦術だった。
常識外れの光景に、村人たちも、そしてクリムゾンボアたちも呆気に取られていた。やがて、リーダー格の巨大な個体をカボチャの集中砲火で仕留めると、残った猪たちは恐れをなし、蜘蛛の子を散らすように森の奥へと逃げ帰っていった。
後に残されたのは、夥しい数の気絶したクリムゾンボアと、静まり返った村、そして鍬を片手に仁王立ちするアースの姿だけだった。
「……勝った」
アースが呟くと、村人たちから割れんばかりの歓声が上がった。
この一件で、アースは村の英雄となった。しかし、彼は自分の無力さも痛感していた。今回はスキルのおかげで何とかなったが、またいつ同じようなことが起こるかわからない。自分一人で、この村と畑を常に守り続けるのは不可能だ。
「護衛が必要だな……」
翌日、アースは村の広場に用心棒を募集する立て札を立てた。報酬は、彼の作る作物の現物支給。「腹いっぱい食べられること」を保証するという、食いしん坊にはたまらない条件だった。
その日の昼下がり。二人の旅人が、その立て札の前に姿を現した。
一人は、しなやかな体躯に、腰まで伸びる美しい銀髪を揺らす女性。ピンと立った狼の耳と、フサフサの尻尾が、彼女が獣人であることを示していた。その金色の瞳は、まるで獲物を前にした肉食獣のように鋭い。
もう一人は、彼女より少し年下に見える、同じく銀髪と狼の耳を持つ少女。姉らしき女性とは対照的に、物静かで落ち着いた雰囲気を漂わせている。
「……ここか。美味い飯が腹いっぱい食えるって場所は」
姉らしき女性が、期待と疑いが半々といった声で呟いた。
「姉さん、あまり期待しない方が……」
妹らしき少女が冷静に窘める。
彼女たちこそ、食料を求めて各地を放浪していた狼の獣人姉妹、姉のフェンと妹のリゼだった。
アースは、二人を自分の小屋に招き入れた。そして、言葉で説明するよりも早いと、クリムゾンボアの肉を使ったステーキと、採れたてのジャガイモをふんだんに使ったポトフを振る舞った。
ジュウジュウと音を立てる分厚い肉、湯気の向こうで黄金色に輝くジャガイモ。その匂いを嗅いだ瞬間、フェンの喉がゴクリと鳴った。
無言で料理を口に運んだ姉妹は、次の瞬間、その目を大きく見開いた。
「なっ……! なにこれ、美味っ……!!」
フェンが、それまでのクールな雰囲気をかなぐり捨てるように叫ぶ。肉は驚くほど柔らかく、噛むほどに旨味のある肉汁が溢れ出す。ポトフの野菜は、一つ一つが信じられないほど味が濃く、優しい甘みが口の中に広がった。
リゼも、静かだが興奮を隠せない様子で、一心不乱にスプーンを動かしている。
あっという間に皿を空にした姉妹に、アースはにっこりと笑いかけた。
「どうだ? 俺の用心棒になれば、毎日こんな飯が腹いっぱい食えるぞ」
その言葉は、どんな甘言よりも姉妹の心を揺さぶった。
フェンは皿を舐めんばかりの勢いで綺麗に平らげると、ドン、とテーブルに皿を置いた。そして、決意に満ちた目でアースを見据える。
「決めた! あんたの用心棒、このフェン様が引き受けてやる! その代わり、約束は守ってもらうからな!」
「……姉さんがそう言うなら。私も、異存ありません」
リゼも、こくりと頷いた。
こうして、猪突猛進、戦闘力だけは折り紙付きの狼獣人姉妹が、アースの仲間に加わった。
最強の用心棒と、最高の食事。この出会いが、アースの農園をさらに大きく発展させ、そして新たな嵐を呼び込むことになるのを、まだ誰も知らなかった。
5
あなたにおすすめの小説
【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった
黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった!
辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。
一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。
追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
追放勇者の土壌改良は万物進化の神スキル!女神に溺愛され悪役令嬢と最強国家を築く
黒崎隼人
ファンタジー
勇者として召喚されたリオンに与えられたのは、外れスキル【土壌改良】。役立たずの烙印を押され、王国から追放されてしまう。時を同じくして、根も葉もない罪で断罪された「悪役令嬢」イザベラもまた、全てを失った。
しかし、辺境の地で死にかけたリオンは知る。自身のスキルが、実は物質の構造を根源から組み替え、万物を進化させる神の御業【万物改良】であったことを!
石ころを最高純度の魔石に、ただのクワを伝説級の戦斧に、荒れ地を豊かな楽園に――。
これは、理不尽に全てを奪われた男が、同じ傷を持つ気高き元悪役令嬢と出会い、過保護な女神様に見守られながら、無自覚に世界を改良し、自分たちだけの理想郷を創り上げ、やがて世界を救うに至る、壮大な逆転成り上がりファンタジー!
無能と追放された鑑定士の俺、実は未来まで見通す超チートスキル持ちでした。のんびりスローライフのはずが、気づけば伝説の英雄に!?
黒崎隼人
ファンタジー
Sランクパーティの鑑定士アルノは、地味なスキルを理由にリーダーの勇者から追放宣告を受ける。
古代迷宮の深層に置き去りにされ、絶望的な状況――しかし、それは彼にとって新たな人生の始まりだった。
これまでパーティのために抑制していたスキル【万物鑑定】。
その真の力は、あらゆるものの真価、未来、最適解までも見抜く神の眼だった。
隠された脱出路、道端の石に眠る価値、呪われたエルフの少女を救う方法。
彼は、追放をきっかけに手に入れた自由と力で、心優しい仲間たちと共に、誰もが笑って暮らせる理想郷『アルカディア』を創り上げていく。
一方、アルノを失った勇者パーティは、坂道を転がるように凋落していき……。
痛快な逆転成り上がりファンタジーが、ここに開幕する。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる