【7人の魔王5】魔王様の食卓 〜今日も嫁(おれ)の飯がマズいらしいが、愛があるなら乗り越え(あきらめ)てくれ〜

羊に甘い魔王様ザマァ仕立て 1

魔王軍相手に身代金払わねえとか何考えてるんだ父ちゃん。……なぁんにも考えてねえんだろうなあ…。大神官の愛人も切り捨てられちゃったか。ジルベールばりの美少年なのに。でも性格は悪かったしなあ。


「……気になるか？」

「あー…兄ちゃんは気になるんだけど、あとはどうでもいいかな？アマルテイアが虐められたりしゃぶらされた思い出しかねえし、どっか遠くに行ってくれりゃ死んでようと生きてようと気にしな……ヒエッ！？」

「……ん？どうした？」

「えっ…え……えーっとぉ……どうしたの陽咲？顔が怖い……」

「怖くないぞ？大丈夫。……で？誰に虐められて誰に犯された？」

「えっ、ケツは無事だぞ！口に無理矢理チンコ突っ込まれただけ！それに虐めって言っても指に針をブッ刺される躾？で傷が残らないやつだから！」

「ほう…？」


ええええええ！？なに！？どうしたのおおおおお！？

給仕の巨大猫とメルに視線で助けを求めたけど、猫は目を逸らすしメルは顔を手で覆って「こんっなにおバカだとは思わなかった…！」って泣いてるし。えええ…なんでえ…！？


「メル、家畜のところに行く」

「は…はい、陽咲様…」

「奏、マシな服に着替えろ」

「ふぇっ！？」







「虐げられていた子羊おまえは魔王おれの嫁になって幸せになりました。……良い物語じゃねえか。見せつけてやろうぜ？」