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だって具が入ってるよ
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「お弁当が来ましたよ~」
「はい、…はい」
大将の店から本日のお昼が届いているのだが、お金の支払いを担当する店の常連社員は、ちょうど電話応対している最中である。
ジャラ
しかし、そこ対応をしながらも、なんとかこちら側にコミュニケーションを取ろうとしてくる、身振り手振りでここにお金があるから、誰か代わりに受け取って来てほしいと伝えてくる。
「わかりました、俺が行きます」
それを受けとると、スケジュールの確認をしながらも感謝を返してかた。
エントランスに行くと、奥さんがカートにお弁当を乗せていたが、この暑さから食べ物を守るために『おかずガード』をセットしているところに、この店の食に関する意識の高さがうかがえる。
「おかずガードか」
「どうしたの?あなた、それ気になるの?」
「いや、これがあれば配達するときに、慌てなくてもいいかなって」
クーラーボックスなどでは保冷剤などで気温を下げることで管理するが、おかずガードはそれだけではなく、傷みの元となる根本に目をつけた、新開発の素材をつかいなどの説明で、大将はときめいていたので、奥さんが取り扱いの営業所に問い合わせした。
この時にはどうするかなと思っていたが、天気予報に高温注意が出たこともあり。
「何かがあってからでは遅いし、実際に高温日になってからだと、営業所に問い合わせが増えるから、余裕を持って今買います」
その英断がもう結果に繋がっている。
「はい、数はあってますね」
ただ一段コンテナが多い気がする。
「こちらの焼きそばはサービスですから、みなさんでどうぞ」
そのまま社内にお弁当が到着。
「メシだ~」
と喜ぶ社員、しかしお弁当を運んできた社員は不思議な顔をしている。
「あれ?焼きそばは誰が頼んだの?」
「これはサービスだって」
「えっ?だって具が入ってるよ」
「そう!それだ」
サービスだから、味付けした麺ぐらいならばわからなくもない。
「はほう、これは…」
社員の一人が焼きそばのパックを開けて、具材チェック。
「納豆のパック1.5個の透明な容器に、ん~このアロマは」
某メーカーの焼きそばソース。
具材はキャベツ、にんじん、もやし。
「さすがに肉は入ってないけども、サービスならこれで十分じゃん」
「今日の朝、ギリギリだったから駅についてからメシを食ったんだけどもさ」
四桁行きましたからのこの値段と量の昼。
「まっ、自分の常識が壊されるよね」
「なんでわかるんだよ」
「その道はすでに通ったからさ」
お弁当とサービス焼きそばで本日もハッピープライスです!
「あの~」
来客であるが、見たことある顔。同じ建物の別会社の社員さんで。
「すいません、そちらで注文していたお弁当のことで少々お尋ねしたいことがありまして」
自分のお昼を買ってきたところに、お弁当の引き渡しが行われており、ちょうど自分で買ってきたもののレシートを見てまた値上がりかと思っていたところに、とんでもない値段が聞こえてきたのである。
でもまあ、そのぐらい安いのならば会社が補助つけているとか、社食みたいなものだろうから他の人は買えないんだろうなで通りすぎようとしていたら。
「この値段で誰でも買えるのはすごいですよね」
「頑張ってますよ、でもお客さんっていうのは、安くてもいきなり増えるわけではありませんから、そこはじっくりとやっていくしかありませんね」
ありがとうございました。
またお願いします。
そうあいさつをし、奥さんは店に戻り、社員は弁当を運んでいく。
いまのやり取りを聞いて迷ったが、ここで勇気を出すことにした。
「もしも、試しに注文するなら、うちで注文したときに一緒に持ってきてもらえばいいよ」
ここの社員であり、店の古参の常連がそういいだし。
「えっ?いいんですか?」
「お弁当注文のグループあるから」
そこで招待をし。
「あっ、これ、焼きそばだけども食べてみて」
焼きそばを渡して、焼きそばもらった問い合わせ社員は、後で連絡しますと自社に戻っていった。
「こんにちは」
「さっきいただいた焼きそば美味しかったです」
そういって焼きそばの写真をアップしてグループ会話にメッセージを残した。
「初めまして」
「初めまして、よろしくお願いします」
こうしてお弁当注文グループは会社の垣根を越えた参加者が加わった。
「いつもありがとうございます」
そういって大将は古参の常連の前に、本日の焼き魚を置いた。
それを聞いてから、花冷えの辛口をグイッと飲み干し。
「良いってことよ」
「もうツンデレなんだから」
「ツンツンはしてないでしょ、ちゃんと推しているでしょ!」
「はいはい」
男二人だけだとこんな感じなのだが、なんだか楽しそうであった。
「はい、…はい」
大将の店から本日のお昼が届いているのだが、お金の支払いを担当する店の常連社員は、ちょうど電話応対している最中である。
ジャラ
しかし、そこ対応をしながらも、なんとかこちら側にコミュニケーションを取ろうとしてくる、身振り手振りでここにお金があるから、誰か代わりに受け取って来てほしいと伝えてくる。
「わかりました、俺が行きます」
それを受けとると、スケジュールの確認をしながらも感謝を返してかた。
エントランスに行くと、奥さんがカートにお弁当を乗せていたが、この暑さから食べ物を守るために『おかずガード』をセットしているところに、この店の食に関する意識の高さがうかがえる。
「おかずガードか」
「どうしたの?あなた、それ気になるの?」
「いや、これがあれば配達するときに、慌てなくてもいいかなって」
クーラーボックスなどでは保冷剤などで気温を下げることで管理するが、おかずガードはそれだけではなく、傷みの元となる根本に目をつけた、新開発の素材をつかいなどの説明で、大将はときめいていたので、奥さんが取り扱いの営業所に問い合わせした。
この時にはどうするかなと思っていたが、天気予報に高温注意が出たこともあり。
「何かがあってからでは遅いし、実際に高温日になってからだと、営業所に問い合わせが増えるから、余裕を持って今買います」
その英断がもう結果に繋がっている。
「はい、数はあってますね」
ただ一段コンテナが多い気がする。
「こちらの焼きそばはサービスですから、みなさんでどうぞ」
そのまま社内にお弁当が到着。
「メシだ~」
と喜ぶ社員、しかしお弁当を運んできた社員は不思議な顔をしている。
「あれ?焼きそばは誰が頼んだの?」
「これはサービスだって」
「えっ?だって具が入ってるよ」
「そう!それだ」
サービスだから、味付けした麺ぐらいならばわからなくもない。
「はほう、これは…」
社員の一人が焼きそばのパックを開けて、具材チェック。
「納豆のパック1.5個の透明な容器に、ん~このアロマは」
某メーカーの焼きそばソース。
具材はキャベツ、にんじん、もやし。
「さすがに肉は入ってないけども、サービスならこれで十分じゃん」
「今日の朝、ギリギリだったから駅についてからメシを食ったんだけどもさ」
四桁行きましたからのこの値段と量の昼。
「まっ、自分の常識が壊されるよね」
「なんでわかるんだよ」
「その道はすでに通ったからさ」
お弁当とサービス焼きそばで本日もハッピープライスです!
「あの~」
来客であるが、見たことある顔。同じ建物の別会社の社員さんで。
「すいません、そちらで注文していたお弁当のことで少々お尋ねしたいことがありまして」
自分のお昼を買ってきたところに、お弁当の引き渡しが行われており、ちょうど自分で買ってきたもののレシートを見てまた値上がりかと思っていたところに、とんでもない値段が聞こえてきたのである。
でもまあ、そのぐらい安いのならば会社が補助つけているとか、社食みたいなものだろうから他の人は買えないんだろうなで通りすぎようとしていたら。
「この値段で誰でも買えるのはすごいですよね」
「頑張ってますよ、でもお客さんっていうのは、安くてもいきなり増えるわけではありませんから、そこはじっくりとやっていくしかありませんね」
ありがとうございました。
またお願いします。
そうあいさつをし、奥さんは店に戻り、社員は弁当を運んでいく。
いまのやり取りを聞いて迷ったが、ここで勇気を出すことにした。
「もしも、試しに注文するなら、うちで注文したときに一緒に持ってきてもらえばいいよ」
ここの社員であり、店の古参の常連がそういいだし。
「えっ?いいんですか?」
「お弁当注文のグループあるから」
そこで招待をし。
「あっ、これ、焼きそばだけども食べてみて」
焼きそばを渡して、焼きそばもらった問い合わせ社員は、後で連絡しますと自社に戻っていった。
「こんにちは」
「さっきいただいた焼きそば美味しかったです」
そういって焼きそばの写真をアップしてグループ会話にメッセージを残した。
「初めまして」
「初めまして、よろしくお願いします」
こうしてお弁当注文グループは会社の垣根を越えた参加者が加わった。
「いつもありがとうございます」
そういって大将は古参の常連の前に、本日の焼き魚を置いた。
それを聞いてから、花冷えの辛口をグイッと飲み干し。
「良いってことよ」
「もうツンデレなんだから」
「ツンツンはしてないでしょ、ちゃんと推しているでしょ!」
「はいはい」
男二人だけだとこんな感じなのだが、なんだか楽しそうであった。
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