僕が溶けて消える前に ―クリームソーダの夏―

僕、雪男の末裔なんだけど、今年の酷暑にはさすがに溶けて死んじゃいそう。嘘です。ごく普通の人間です。でも、死にかけなのは本当。
難病で余命一年と宣告された僕は、友達と田舎に静養に来た。
そこはルリスズメダイが空中を泳ぐ海辺の街。人の願いを叶えるというルリスズメダイの伝説を、両親と違って僕は信じていない。だけど、伝説を信じている女の子に出会って、この時間がずっと続けば良いのにと思った。
クリームソーダみたいに甘くてシュワシュワ溶ける、最後の夏が始まる。

※夏季贈答品です。暑中見舞申し上げます。
※作中の病気・地名などは、実際の病気の方が不快に思われないようにわざと描写をぼかしたり変えたりしています。ご了承ください。
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