INFECT-とある晴れた日の平凡な日常の事。-

シモ・サピエンス

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いつもとは違う懐かしい話

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健一郎と俺はようやく家にたどり着いた。

家に帰るのがこんなに大変だとは。

「ただいまー。」

玄関を開ける。

!!!

まるで泥棒でも入ったかのように荒らされていた。

「何だよこりゃ、、、おやじー!!おかんー!!!」

返事はない。

家はもぬけの殻だ、2階の自分の部屋に向かう。

「うちと同じだな。」

健一郎、確かにこれは辛いな。
そこのあった当たり前が知らない間に壊されている、怒りで気が狂いそうだ。

ぽん

健一郎が俺の背中を叩いた。
何も言わない、何も言ってくれないがその顔が全てを語っていた。

ありがとう。

「よし、今夜はとりあえずここで朝を待つことにしよう。」

俺は家にある食材と、使えそうなものをとにかくリュックに詰め込んだ。いつ何が起こるか分からない、いつでも逃げられるようにしておかなくては。

家にあるもので適当に腹を満たし、健一郎と今後について話し合う。

「とりあえず、咲といつきを探すのが最優先だろう。」

「そうだね、まずは合流しないと。連絡は来てないの?」

「それが俺の携帯ずっと圏外なんだよな、健一郎は?」

「俺のも圏外だ。」

「・・・このままだとまた別々になっても連絡が取れない。もしものために集合場所を決めておこう。」

「うん、そうだね。バラバラになったらとにかくそこに向かおう。場所は?」

「秘密基地でいいんじゃないか?」

「そうだね、あそこならバレにくしちょうどいいかも。」

「よし、じゃあそうしよう。とにかく今日はもう寝て明日、いつきと咲の家に行ってみるか。」

「うん。」

「よし、じゃあ電気消すぞ。」

電気が消えて真っ暗になる。

・・・・・

無言の中健一郎が口を開く。

「でもさ、こうして薫の家で泊まるのも久しぶりだな。」

「確かになー小学生の時以来か。なんか懐かしい感じがする。」

「確かあの時は薫めっちゃ小さくて泣き虫でさー。」

「おいーやめろやめろー、昔の話じゃねぇか。」

「今もあんま変わってないと思うよ。」

「おい、マジかぁ。」

「あれ覚えてる?薫が蜂に刺されそうになってさ、俺がかばって刺されたやつ。」

「めっちゃ覚えてる。あれは非常に申し訳なかった。」

「今となってはいい思い出だよ。」

「そう思ってくれる優しいやつでよかったよ。」

「確かにね。」

「・・・ふっ。」

「「ハハハハハハハハハ」」

2人して笑った。

「あーあ、懐かしいな。明日起きたら元に戻ってりゃいいのにな。」

「本当にね、夢だったらいいのに。」

そんな現実逃避をしながら2人は眠りについた。


「薫、起きて。」

「ん?、、、どうしたけん、、いち、、郎。」

「足音がする。」

ガタ、、ガタ、、ガタ、、ガタ

確かに何かが階段を上がってくる。

誰だ?おやじか、、それとも咲といつき?

扉の前まできて足音が止まる。

・・・

息を潜めて身を隠す。

・・・

扉が開いた。

そこにいたのは親父でも仲間でもない。


奴だ。

部屋の中をキョロキョロ見渡している。

よし、今のうちにこっそり裏に回って脱出するぞ。

健一郎にアイコンタクトを送る。

ゆっくり、ゆっくり四つん這いになって扉へと向かう。

あともう少しだ、リュックを背負う。

その時。

近くにあったビンが倒れた。

カラン。

奴がこっちに向き直った。

それと同時に。

「グオオオオオオオ!!!!」

こっちに向かって突進してきた。:
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