8 / 9
いつもとは違う懐かしい話
しおりを挟む
健一郎と俺はようやく家にたどり着いた。
家に帰るのがこんなに大変だとは。
「ただいまー。」
玄関を開ける。
!!!
まるで泥棒でも入ったかのように荒らされていた。
「何だよこりゃ、、、おやじー!!おかんー!!!」
返事はない。
家はもぬけの殻だ、2階の自分の部屋に向かう。
「うちと同じだな。」
健一郎、確かにこれは辛いな。
そこのあった当たり前が知らない間に壊されている、怒りで気が狂いそうだ。
ぽん
健一郎が俺の背中を叩いた。
何も言わない、何も言ってくれないがその顔が全てを語っていた。
ありがとう。
「よし、今夜はとりあえずここで朝を待つことにしよう。」
俺は家にある食材と、使えそうなものをとにかくリュックに詰め込んだ。いつ何が起こるか分からない、いつでも逃げられるようにしておかなくては。
家にあるもので適当に腹を満たし、健一郎と今後について話し合う。
「とりあえず、咲といつきを探すのが最優先だろう。」
「そうだね、まずは合流しないと。連絡は来てないの?」
「それが俺の携帯ずっと圏外なんだよな、健一郎は?」
「俺のも圏外だ。」
「・・・このままだとまた別々になっても連絡が取れない。もしものために集合場所を決めておこう。」
「うん、そうだね。バラバラになったらとにかくそこに向かおう。場所は?」
「秘密基地でいいんじゃないか?」
「そうだね、あそこならバレにくしちょうどいいかも。」
「よし、じゃあそうしよう。とにかく今日はもう寝て明日、いつきと咲の家に行ってみるか。」
「うん。」
「よし、じゃあ電気消すぞ。」
電気が消えて真っ暗になる。
・・・・・
無言の中健一郎が口を開く。
「でもさ、こうして薫の家で泊まるのも久しぶりだな。」
「確かになー小学生の時以来か。なんか懐かしい感じがする。」
「確かあの時は薫めっちゃ小さくて泣き虫でさー。」
「おいーやめろやめろー、昔の話じゃねぇか。」
「今もあんま変わってないと思うよ。」
「おい、マジかぁ。」
「あれ覚えてる?薫が蜂に刺されそうになってさ、俺がかばって刺されたやつ。」
「めっちゃ覚えてる。あれは非常に申し訳なかった。」
「今となってはいい思い出だよ。」
「そう思ってくれる優しいやつでよかったよ。」
「確かにね。」
「・・・ふっ。」
「「ハハハハハハハハハ」」
2人して笑った。
「あーあ、懐かしいな。明日起きたら元に戻ってりゃいいのにな。」
「本当にね、夢だったらいいのに。」
そんな現実逃避をしながら2人は眠りについた。
「薫、起きて。」
「ん?、、、どうしたけん、、いち、、郎。」
「足音がする。」
ガタ、、ガタ、、ガタ、、ガタ
確かに何かが階段を上がってくる。
誰だ?おやじか、、それとも咲といつき?
扉の前まできて足音が止まる。
・・・
息を潜めて身を隠す。
・・・
扉が開いた。
そこにいたのは親父でも仲間でもない。
奴だ。
部屋の中をキョロキョロ見渡している。
よし、今のうちにこっそり裏に回って脱出するぞ。
健一郎にアイコンタクトを送る。
ゆっくり、ゆっくり四つん這いになって扉へと向かう。
あともう少しだ、リュックを背負う。
その時。
近くにあったビンが倒れた。
カラン。
奴がこっちに向き直った。
それと同時に。
「グオオオオオオオ!!!!」
こっちに向かって突進してきた。:
家に帰るのがこんなに大変だとは。
「ただいまー。」
玄関を開ける。
!!!
まるで泥棒でも入ったかのように荒らされていた。
「何だよこりゃ、、、おやじー!!おかんー!!!」
返事はない。
家はもぬけの殻だ、2階の自分の部屋に向かう。
「うちと同じだな。」
健一郎、確かにこれは辛いな。
そこのあった当たり前が知らない間に壊されている、怒りで気が狂いそうだ。
ぽん
健一郎が俺の背中を叩いた。
何も言わない、何も言ってくれないがその顔が全てを語っていた。
ありがとう。
「よし、今夜はとりあえずここで朝を待つことにしよう。」
俺は家にある食材と、使えそうなものをとにかくリュックに詰め込んだ。いつ何が起こるか分からない、いつでも逃げられるようにしておかなくては。
家にあるもので適当に腹を満たし、健一郎と今後について話し合う。
「とりあえず、咲といつきを探すのが最優先だろう。」
「そうだね、まずは合流しないと。連絡は来てないの?」
「それが俺の携帯ずっと圏外なんだよな、健一郎は?」
「俺のも圏外だ。」
「・・・このままだとまた別々になっても連絡が取れない。もしものために集合場所を決めておこう。」
「うん、そうだね。バラバラになったらとにかくそこに向かおう。場所は?」
「秘密基地でいいんじゃないか?」
「そうだね、あそこならバレにくしちょうどいいかも。」
「よし、じゃあそうしよう。とにかく今日はもう寝て明日、いつきと咲の家に行ってみるか。」
「うん。」
「よし、じゃあ電気消すぞ。」
電気が消えて真っ暗になる。
・・・・・
無言の中健一郎が口を開く。
「でもさ、こうして薫の家で泊まるのも久しぶりだな。」
「確かになー小学生の時以来か。なんか懐かしい感じがする。」
「確かあの時は薫めっちゃ小さくて泣き虫でさー。」
「おいーやめろやめろー、昔の話じゃねぇか。」
「今もあんま変わってないと思うよ。」
「おい、マジかぁ。」
「あれ覚えてる?薫が蜂に刺されそうになってさ、俺がかばって刺されたやつ。」
「めっちゃ覚えてる。あれは非常に申し訳なかった。」
「今となってはいい思い出だよ。」
「そう思ってくれる優しいやつでよかったよ。」
「確かにね。」
「・・・ふっ。」
「「ハハハハハハハハハ」」
2人して笑った。
「あーあ、懐かしいな。明日起きたら元に戻ってりゃいいのにな。」
「本当にね、夢だったらいいのに。」
そんな現実逃避をしながら2人は眠りについた。
「薫、起きて。」
「ん?、、、どうしたけん、、いち、、郎。」
「足音がする。」
ガタ、、ガタ、、ガタ、、ガタ
確かに何かが階段を上がってくる。
誰だ?おやじか、、それとも咲といつき?
扉の前まできて足音が止まる。
・・・
息を潜めて身を隠す。
・・・
扉が開いた。
そこにいたのは親父でも仲間でもない。
奴だ。
部屋の中をキョロキョロ見渡している。
よし、今のうちにこっそり裏に回って脱出するぞ。
健一郎にアイコンタクトを送る。
ゆっくり、ゆっくり四つん這いになって扉へと向かう。
あともう少しだ、リュックを背負う。
その時。
近くにあったビンが倒れた。
カラン。
奴がこっちに向き直った。
それと同時に。
「グオオオオオオオ!!!!」
こっちに向かって突進してきた。:
0
あなたにおすすめの小説
愚者による愚行と愚策の結果……《完結》
アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。
それが転落の始まり……ではなかった。
本当の愚者は誰だったのか。
誰を相手にしていたのか。
後悔は……してもし足りない。
全13話
☆他社でも公開します
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
欠席魔の公爵令嬢、冤罪断罪も欠席す 〜メイリーン戦記〜
水戸直樹
ファンタジー
王太子との婚約――それは、彼に恋したからでも、権力のためでもなかった。
魔王乱立の時代。
王も公爵も外征に出ている王都で、公爵令嬢メイリーンは“地味な婚約者”として王城に現れる。
だが、王太子は初顔合わせに現れなかった。
にもかかわらず、記録に残ったのは「公爵令嬢の欠席」。
抗議はしない。
訂正もしない。
ただ一つ、欠席という事実だけを積み上げていく。
――それが、誰にとっての不合格なのか。
まだ、誰も気づいていない。
欠席から始まる、静かなるファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる