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31~40話
38a、私は足腰の状態をわかっていない
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優しく呼ぶ声に目が覚めて、着た覚えのない寝衣を着ていても、身体がさっぱりと綺麗になっていても、もう驚かない。
「ぅん……ガルさま……、ふゎぁ」
ぼやけた視界にガルを捉え、シーツに埋もれたまま大きな口で欠伸を一つ。
自分の声が妙に掠れている。
「マヤ、おはよう。起こしてしまってすまない。目覚めた時に独りでは、寂しいだろうと思って」
「おはようございます……ガル様は、もうお仕事ですか?」
もそもそと起き上がり、制服を着込んですっかり支度を終えたガルを見る。
「ああ。本当は休みを取って一緒にいたかったんだがな……。どこか痛むろころはないか?」
そう言われて意識を向ければ、ナカはじんじんヒリヒリと痛んでいるし、未だに何か挟まっているような違和感がある。
長時間開きっぱなしにされた股関節も凝り固まってガチガチだし、内ももは筋肉痛になっていて、先ほどから喉も痛い。
でもその一つ一つが、昨日の幸せな出来事が夢ではないのだと教えてくれる。
「……大丈夫ですよ。ガル様はお仕事頑張ってきてくだっ……あれ?」
「マヤっ!」
仕事へ行くガルを見送るためベッドを出ようとした瞬間、カクンと脚の力が抜けたようにその場にへたり込んだ。
「ぅん……ガルさま……、ふゎぁ」
ぼやけた視界にガルを捉え、シーツに埋もれたまま大きな口で欠伸を一つ。
自分の声が妙に掠れている。
「マヤ、おはよう。起こしてしまってすまない。目覚めた時に独りでは、寂しいだろうと思って」
「おはようございます……ガル様は、もうお仕事ですか?」
もそもそと起き上がり、制服を着込んですっかり支度を終えたガルを見る。
「ああ。本当は休みを取って一緒にいたかったんだがな……。どこか痛むろころはないか?」
そう言われて意識を向ければ、ナカはじんじんヒリヒリと痛んでいるし、未だに何か挟まっているような違和感がある。
長時間開きっぱなしにされた股関節も凝り固まってガチガチだし、内ももは筋肉痛になっていて、先ほどから喉も痛い。
でもその一つ一つが、昨日の幸せな出来事が夢ではないのだと教えてくれる。
「……大丈夫ですよ。ガル様はお仕事頑張ってきてくだっ……あれ?」
「マヤっ!」
仕事へ行くガルを見送るためベッドを出ようとした瞬間、カクンと脚の力が抜けたようにその場にへたり込んだ。
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