首輪 〜性奴隷 律の調教〜

M

文字の大きさ
5 / 40

S side 律 10歳の日の狂宴 ep2

しおりを挟む
大人二人がリツの唇を交互に奪い合い、見ていられないような濃厚な口付けを交わす。リツは嫌がるでもなく、恍惚とするでもなく、やはり遠くの現実を見ているような表情で口の周りを唾液でべったりと汚しながら小さな口で男の舌にちゅう、と音を立てながら吸い付き、勃起した男達の男根を撫でていた。
原田の赤黒いズル剥けのペニスを根元から扱きながら、尾田の完全に皮の被ったペニスの先端の包皮の入口に指を這わせて僅かな露出部分をくるくると小さな弧を描くように丁寧に撫でている。

この少年は、そこらへんの娼婦よりも余程熟達していて経験も豊富なようだった。その事実に何故か胸の奥が疼く。深く考えるとこの目の前の狂った光景自体に耐えられなくなりそうだった。

尾田と原田はベッドに膝立ちになり、リツの顔の前に一物を遣る。リツは当然のように猛った二本の肉棒を両手で握り、舌を這わせた。
原田のペニスの先端を飴でもしゃぶるようにじっくり舐めた後、子供の性器がそのまま大きくなったような尾田の包茎ペニスの皮の中へ舌先を入れて、ぐるりと中を掃除するように舌を一周させる。尾田が分かりやすく身震いして小さく呻く。リツはその美しく整った顔に僅かな微笑みを浮かべて舌を出し、その上に掻き集められた白い恥垢を見せ付ける。
尾田の表情はこの上なく満たされたように見えた。
「今日のはチーズみたいに濃厚だねぇ」
リツのピンクの舌に乗った唾液と幾つもの小さな白い塊を、指で混ぜるように触りながら醜い顔を歪ませて笑う。
「…はい。食べても良いですか?」
舌を摘まれて上手く話せないリツが、想像したくもない事を平然と言った。
「駄目だよ。欲しいんなら、ちゃんとおねだりしないと」
尾田は明らかな興奮状態で、息を荒くしながら自分のものを扱きながらニタニタと笑っている。
リツは口に突っ込まれた尾田の指に媚びるように吸い付いてから、水音を立てて唇を離した。
その光景に部屋中の誰もが息を飲む。
「……尾田様の、美味しいチンカスを食べさせて下さい。僕のお口の便器に、ごっくんさせて下さい」
「あぁ、そこまで言うなら食べなさい」
ようやく尾田はリツの口から指を抜く。リツは口を閉じ、喉の音を立てて口の中のものを飲み込んだ。

そこでしばらく蚊帳の外の扱いだった原田が尾田を押し退けてリツの前を陣取る。
「リツくんの大好きな窒息プレイをしてあげようね」
その歳で、と感心する程反り上がったペニスは欲情故か凶暴さを感じるサイズになっていた。
原田はリツの後頭部の髪を掴むとどう考えてもサイズ的に無理があるリツの口にねじ込む。リツのふがっ、という苦しげな声が聞こえたがそこからはただひたすらに、男根を刺激する為だけにリツの喉が使われているようだった。
原田が腰を振る度、必死に酸素を取り込もうとリツが息を荒げる。
リツの顔が青白くなり始めるが、お構いなしに原田はリツの体をベッドへ押し倒して、リツの顔を跨ぐような格好でイラマチオに耽る。

俺の立っている場所からは太った男の背中だけが見え、リツの顔が確認出来なくなり、思わず前へと歩み出た。
観客の男の何人かはこのシーンで絶頂を迎えたようで、荒い息遣いがあちらこちらで聞こえた後、備え付けの簡易テーブルの上のティッシュを取る音が聞こえた。

俺はベッドを回り込み、やっとリツの顔が見えるポジションまでやって来ると、リツは真っ青な顔で原田の太腿に手を回していた。
上から喉の奥に太い物を突き込まれる苦しさに我慢出来なくなったのか、リツの口からは胃液とも唾液とも言えないものが逆流している。リツの足がバタつき始める。瞳からは大粒の涙が溢れていた。
「ほーら、休んじゃ駄目じゃないか。ちゃんと喉でシコシコしないと」
原田が歯を剥き出しにして笑う。

止めるべきか迷われたその時、薄く見開かれていたリツの視線が何かを探すように部屋に向けられる。
それは意識が遠のいて瞳が揺れているだけにも見えた。
しかし、扉近くの一点を見ると開きかけていた瞳孔がまた焦点を結び、原田の方へと向き直って一心不乱に頭を振って奉仕を再開した。

扉の方を見ると、そこには心底冷めた顔で腕を組んでベッドを眺めている飯塚が立っていた。

ああ。そうか。
俺はその時理解した。

尾田がローションまみれにした自分のペニスをリツのアナルにねじ込み、声を上げながら腰を振っている。
観客は自然とベッドとの距離を詰め、ある者はリツを口汚く詰り、ある者は雄叫びのような声を上げて射精する。狂ったパーティがクライマックスを迎えていた。

リツは苦しさを堪えながら、必死に喉の粘膜で原田の太いペニスを締め付け、尾田の動きに合わせて腰を振っている。

リツは、恐らく飯塚の為だけにこの行為に身を投じているのだろう。男に犯されて、死にそうな思いをしても、飯塚がリツを見ている限り全てに堪えるつもりだと、あのリツの目を見て気付いてしまった。

破滅的に真っ直ぐなその忠誠心。

それに気付いた時、俺はその場にそれ以上留まることが出来なかった。

絶頂が近いベッドの男二人の声が響く中、足早に出口に向かう。今一番話したくない男がその前に、まるでこのショーの部外者のような顔をして立っている。

「ああ、桐山くん。もうお帰りかな?あれはお気に召しませんでしたか?」
まるでデザートを食べずにレストランを出る客に尋ねるような、少し困ったような軽い飯塚の笑顔に俺は吐き気を覚える。
「いえ…。所用で」
「そうかい。まぁ今日は途中でへばってしまったから、気に入らなくても仕方ないよ。こう言ってはなんだけどね、このショーもそろそろ終わりにしようと思っているんだ」
相手の話す意図が掴めず、何も言えずにいる俺に構わず飯塚は話を続ける。
「リツもだんだん緊張感が無くなってきたしね。あれじゃまるで淫売だろう。まぁ、それならそれで良いと思ってね。今度からは個人的に貸し出すことにしようと思うんだ」

俺は、今まで感じたことのない胸糞の悪さに言葉が直ぐに出なかった。こいつは、あの子供が、自分の為だけに生きていることを重々承知の上でこの台詞を吐いている。本気で苦しい時に、一目見るだけであの虐待に堪えられる程、一途に愛されていること分をかっていて言っているんだ。

その時、俺は嫌悪感が顔に出ていることに気付くが、飯塚はそれを見て尚、笑みを濃くした。
「随分、リツを気に入ってくれたみたいだね」












高速道路を降りて少し走ると、窓の外の景色は周囲は閑静な住宅街へと移り変わる。俺は大きく溜息を吐いた。

律との記憶を振り返ると、当時の自分の若さと未熟さを否応無しに思い出す。

一戸一戸の敷地が徐々に大きくなり、古風なガス燈が道を挟んで点いている。一時的に律を預ける旧友の自宅付近だ。車は徐々にスピードを落とし、重厚な門構えの屋敷の前でゆっくりと停車した。
しおりを挟む
感想 58

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

少年探偵は恥部を徹底的に調べあげられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ふたなり治験棟

ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。 男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

敗戦国の王子を犯して拐う

月歌(ツキウタ)
BL
祖国の王に家族を殺された男は一人隣国に逃れた。時が満ち、男は隣国の兵となり祖国に攻め込む。そして男は陥落した城に辿り着く。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...