ザ・リベンジャー

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第七幕 新たなる領主

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 この領地は元はラブズレン領だが、現在は別の名前で呼ばれるようになった。

 ブラッド領、領主ブラッド、そして後見商人のブラーニによって領民に公布された税率、それは領民を驚愕させるものだった。

 税率二割、つまりラブズレン領であった頃よりも低い、かなり低い、それも元々最終的に七割という高額の税だったため、二割の良心さは誰でも理解できる変化だ。加えて、周辺領へ物が出る時の関税を五割とすることで他の領地からの買収に対する対策を立てた。

 正直、ブラーニは優秀過ぎた。王家への献上金、いくらなのかを聞いた時には正直苛立ちさえ覚えたくらいで、何せ白金貨百枚、金貨にして一千枚、一生遊んで暮らしても余るほどの金額だ。

 話によれば、ラブズレンの財産を全て集めても白金貨三十枚から四十枚がせいぜい、つまり領主を数人殺して奪わねば手に入れられない額になるわけだ。

 だが、ブラーニはそれを直ぐに用意してライバル関係にあるハフレンを出し抜き、そして、ハフレンが所有する財産を領主として俺が武力徴収した結果トントンにはなったらしい。

「ここがブラッド領か、ここでなら安心して暮らせるぞみんな!」

 俺が領主になって変化したことはそれだけではなく、領民が増加したことだ。もちろんその税率によるところが大きく、他の領地の税が低くても五割であることが要因になっている。

 だが、他の領地の領主がそうするのにも理由があって、それが献上金の高額さ故だった。

 初めは善意で領主になったとしても、毎年の献上金もあって、どう足掻いても税率は常に五割を保たねば釣り合わないのだ。

 その手段を選ばなければ、その領地は王家直轄の領地となり、税率は低いが女は奪われ、男は奴隷のように扱われるようになる。だから、他の領地の領主全員が悪い人間ではない、そうブラーニは俺に教えてくれた。

 そして、どうして俺の領地の税収が安く済むのか、それは俺の領地には他にない産業があるからだ。それが、水栓式のトイレ、下水道、川魚の養殖だ。

 それらは俺の知識をブラーニとその周囲の才のある者らで形にした。

 水栓式トイレに関しては河川敷ダムを用いて、井戸に下水が混ざらないようにする工夫もされている。

 その辺に関しては俺は何も触れていない、養殖に関してはまだまだ始まったばかりで、将来的には海から新鮮な魚を取り寄せるためのインフラも考えてはいる。

「だが、現状の税ではインフラは当分無理か……」
「ブラッド様、お体ご自愛下さい」
「クラエベールか、どうかしたか?」

 領主の部屋でブラーニの報告書と俺の知識とを見つめていると、秘書であるクラエベールが声をかけてくるのは、もうほぼ習慣になってきた。

「いいえ、最近のブラッド様は働きづめでいらっしゃる……、私は心配なのです」
「心配はありがたいが、俺は疲れを感じない。何せ悪魔と契約をした身だからな」

 俺としては住処をコロコロと変えてしまっていることに、皆が疲れていないかが心配だ。

「それよりもお前たちの方は大丈夫か?」

 ミレイユの体にも良くないからしばらくは例の屋敷で暮らしてもらっていたが、俺が忙しくて家を空けることが多くなってしまったばかりに、ミレイユにも寂しい想いをさせた。

「私たちは平気なのですが、やはりミレイユ様の体調が気がかりです」

 以前は料理もミレイユとクラエベールと一緒に作ったりできたが、領主となって忙しくてそれもできなくなってしまった。

 だが、ブラーニに建ててもらった新な屋敷で皆を連れて生活できるようになってから、忙しくとも傍にいられるようにはなった。

 元ラブズレン領、現ブラッド領の主要都市であるカナレラヌ。そこにはブラーニの資産や本拠地があり、領地運営で常に顔を出す必要がある場所だ。

 そこに建てられた屋敷は俺の注文通り、ミレイユの体を気遣った造りになっている。バリアフリーにしたことで、木製の車椅子生活の彼女の苦痛を少しでも和らげばと考えて発注した。

「やはり式などしている場合ではないのか」
「いいえ、ミレイユ様は式だけを今は楽しみにされています」

 そして明日は俺とミレイユの結婚式。そんなに派手にはできないが、彼女にドレスを着てもらうのは俺の願望だ。そして、もうすぐエシューナが孕んだ俺の子を出産する。

 悪魔と契約する前の子だから、あまり心配はしていないが、もしミレイユがこれからから孕むとすれば、それは悪魔と契約した俺の子になる。はたして、普通に生まれてきてくれるのだろうか、そもそも人として育つのだろうかと心配でならない。

「もし、化け物の子を孕まされたなら、俺は恨まれるのだろうか」

 だったら嫌だな、彼女に嫌われるのは。

「ブラッド様の子ならば私は喜んで孕みます」

 思考に留めていたつもりが、存外俺も疲れているのかもしれん。

「声に出していたか?クラエベール」

「ええ、差し出がましいかもしれませんが、ミレイユ様も想いは同じと伺っています」
「悪魔と契約している俺の子だぞ……怖くはないのか?」

 俺の言葉にクラエベールは真剣な表情で見つめ返す。

「ブラッド様の子を産めるなら、私はエシューナのように恨まれても構いません、虐げられようと、貴方の子を産めるならそれだけで――」

 そういうものなのか、救われた者、しかも女の考えはさすがに分かりかねる。

 だが、一つ分かるのは彼女もまた俺を愛しているのだろう、それに報いることが果たして俺にできるだろうか。

 翌日、俺とミレイユの結婚式は小規模ながら華やかに行われた。だが、その幸せは本当に短く、この世界は再び俺に牙を剥く。


「敵の総数十万!」

 北の領地、アルフ領より押し寄せる軍勢だ。

 アルフを焚きつけたのは、ブラーニのライバルであるハフレンの甥にあたるダレンという男だそうだ。ハフレンはその拠点ごと徹底的なまでに潰しているが、血縁までは追えずに今回のように大事になった。

「これに関しては俺の落ち度だ、ブラーニ」
「いいえ、私もこの展開を読めていませんでした……参謀失格ですよ」

 大軍を相手にすることになる今回、丁度試してみたいスキルがあった。

 レベル二十を越えた俺の使命、ジョブにあたるダークナイトのスキル、【混沌喰らい】カオスイーター、これを今回の戦いで使用する。

 しかし、スキルというものは毎回使用しないとその効果が分からないのは少し不安だな、少しは楽しみもあるが何とも心にくる演出に思える。

 レベル十で覚えた【血の沼】ブラッドカーペットというスキルは、名前の通りに中々に巨大な血溜まりが作れた……が、それだけ、ただ血溜まりができただけ。確かに血の支配者との併用は利くとは思うがあまりにつまらない。

「ブラッド?何を考えているの?」

 夜中にベットで上の空、ミレイユが心配して俺に声をかけた。

「明日の事をな、それにエシューナの事も少し気になってな」
「エシューナのことなら心配しないわ、出産は心配してもいいけど、結局は戦うのは彼女なんだから」

 エシューナは数日前から産気づき、ブラーニのつてで安全な村で出産の準備に入っている。

 憎しみでの関係でも子という存在で繋がると、不思議と憎しみも和らいで、今では少し心配をしているくらいだ。一人では不安だとエルナとナナシに付き添ってもらっているが、正直焼け石に水それでも心配してしまう。

「でもよかった……エシューナは良い子よ、私は彼女が貴方の子を授かった人でよかったと思ってるの、たとえあなたにとって憎くてもね」

 確かに、よく二人だけで過ごしているし、エシューナがミレイユの車椅子を押しているところを何度も見かけた。

「エシューナは……俺の事を憎んでいるだろう、気を許した途端復讐してくるかもしれん」

 俺のそのネガティブな言葉に、ミレイユは珍しく怒った様子で言う。

「だめ、ブラッド、彼女のことを分からなさすぎです。いくら無理矢理に始まった関係でも、今では私と変わらないくらい貴方を大切にしているし想っているの。だから、あの子の気持ちを無下にしないであげて」

「……そうだな、猛省しよう」

 そう言って俺は、ミレイユにキスをして満足するまで彼女を抱いた。


 翌日は早朝からフルプレートを身に着け、ブラーニの私兵を後に従えて、北の平原に兵を配置するアルフ軍に対峙した。

「さすがに十万人……人がゴミのようだ」
「ははは!ブラッド殿、たしかに貴方にとってはそうでしょうが、どうかまずは私の作戦を聞いてはいただけませんか」

 どうやらブラーニは俺の冗談を本気にとらえたようで、俺は少し気まずくなり咳払いをしてからその作戦とやらを聞くことにした。

「実は向こうにいる何人かの将に離反の密書を送っています」

「そんなことしなくても負けはしないだろう」
「人それすなわち力、得られるのなら今から集めておくと後に役立ちます」

「教訓か?」
「いえ、実体験です」
 ブラーニは特別な力はないが、特別な才能を持ち得ている。それに関しては俺が自然に得られることはないものだ。

「ですが、このままでは寝返る者は少ないでしょう、ですから一つ、例のスキルを見せてもらえないでしょうか?」
「ただ地面が血まみれになるだけだぞ、そんなのでいいのか?」

「それこそ彼らの心へ攻撃する最も効果的なスキルです」

 ブラーニの言っていることは分からないが、俺は彼に言われるまま、スキル【血の沼】を発動させ、ついでに血の支配者でその禍々しさを誇張させてみせた。

「我が力をみよ!ブラッドカーペット!」

 腕から無尽蔵に血が噴き出して、それが川の流れのように主戦場一体へと広がる。

 広まった血に三つの点を作れば、シミュラクラ現象によって人の顔のように見えてしまう。

「ば、化け物!」

 あながち間違いでもない、この力は人外のものだからな。

「見て下さい!部隊の一部が離反しています!」

 ブラーニが言うように、約十万の軍隊の中から一部が東側へと移動し始めていた。

「ならばそろそろ、始めようか――」

 スキルを使うのは感覚で、使命のレベルが一定に到達すると取得することができる。そして、取得の時にその使用方法も理解する仕組みになっている。

「カオス!イーター!」

 表記の【混沌喰らい】では味気ないため、何となくそう言ってみたが、やはり横文字の方が格好がつく。

 視界に【混沌喰らい】の文字、そして、体中がそのスキルを使用する準備に入るのが分かる。

 このスキルの使用法は分かっていてもその威力は未知数、ともなればハズレである可能性もある。その時は、見た目だけだった血の沼を利用し血の支配者でどうにでもする。

「ん?何か……起こりましたか?」
「……いや……」

 この何が起こるか分からない感じ、実際に自身で体験すると困惑が尋常でない。

 まずは俺の体の変化に注目、特に変化なし。次に周囲に注目、特に変化なし。最後にブラーニに注目、彼に何か異変があればかなり申し訳ないからだ。

 結局のところ、それらに変化はなかった。が、俺も知らないところで異変は始まっていた。

「ぐぅ……あがぁぁぁあああ!」

「うぎゃぁあぁああ!」

 何か妙に相手側が騒がしくなっているようで、数分ほど様子を見ていると、同士討ちが始まっているようだった。

「相手方で同士討ち多数!戦列は崩れ!一部逃走する兵もいる様子!」

 ブラーニの兵の言葉で大体理解したが、状況の理解が追い付かない。

 そう考えていると、俺の背後でも同じように喚き散らして一人前進してくる男がいた。

「……あれはバナルト!ブラッド殿を狙う者として私が秘密裏に気にかけていた男です!」
「なるほど、ようやくスキルの効果が分かってきた」

 このスキルの発動条件は、【敵意】ないし【悪意】であるのだろう。

 俺に敵意を向けたが最後、その思考は変換され、仲間と意識している者への敵意に変わる。

「カオスイーターとは名前負けだな」

 地味で分かり辛いが、敵同士が戦っている光景はカオスなのは確かだ。

 が、しかし、混沌喰らいの能力はこれで終わりではなかった。死した者たちが、死して尚立ち上がり戦い続けていたのだ。

「死者さえも起き上がり戦わせる――か、これがカオスイーターの神髄かも知れんな」

 だが、やはり時間がかかるのは圧倒的とは言わない。

「強者とは圧倒的でなければならない――」

 血の支配者によって、約十万未満の兵の足元の血が針のように突き刺す。

 それにより、混沌喰らいの比ではない阿鼻叫喚が戦場を埋め尽くした。

 さすがのブラーニも引くくらいの状況で俺は彼に言う。

「あと数分待てば戦意も絶えるだろう」
「で、ですね」

 ブラーニが戸惑うのは彼が優しい男だからだ、そうと分かっているからこそ彼の反応は気にならない。

 そして、数十分経って悲鳴が止む頃、その戦いにおいての死者は一万人ほどで、大量の軽症者に少量の重傷者がでた。

 アルフは降伏し、その首を俺が刎ね、ダレンの首も刎ねた。

 この時にアルフの子の首を刎ねるのをブラーニが反対したが、俺は彼を押しのけてその首を刎ねた。その後、アルフの妻を見てその肥えた様子に溜息を吐きつつ、アルフの娘たち三人を俺の屋敷へと連れ帰ることにした。

「どうするおつもりですか?エシューナ姫のように犯すおつもりですか?」
「ブラーニ、俺は性に貪欲ではない、彼女らは優しくしても育ちは治らない。だから俺の屋敷でこき使ってやるんだ、場合によってはそれなりの対応をするだろう」

「……もし命を奪うことになるときは私を呼んで下さい、私もその瞬間に立ち会いますから」

 俺にも、そのブラーニの言葉の意味はすぐに理解できた。

 彼は、俺がこれからすることの全てに同じ立場で罪を背負うつもりなのだ。

「ブラーニ、俺はお前を尊敬しているぞ」
「……ありがたいお言葉です、私もブラッド殿を尊敬し、いざという時には、お傍でこの身を楯としましょう」

 武装を放棄した兵に関してはブラーニに任せて、俺はアルフの娘を連れて行く。

 アルフ夫人の肥えようとは違い、エシューナのようにただ無垢に育てられた彼女らは、父や兄らを殺されたことに怒りを覚えつつも俺という存在に恐怖し抵抗はしなかった。

 長女のエレナは十七歳でエシューナと同じ年、二人は面識があるかもしれないが、出産準備をしている今は確かめようもない。

 次女のティーレ十四歳は、終始泣いて怯えて母を呼び続けている。

 そして、意外にも三女十三歳のレニアは泣きも喚きも怒りもしないで、姉たちとは違った様子でいた。

「母をどうしたのですか!父を殺し兄を殺し!それでも足りずに!母をも手にかけるか!」

 容姿は整っている、まぁあの肥えた母もああなる前はそれなりの容姿をしていたはず。妻一人、悪評も無しとなると、アルフはまともな領主だったかもしれない。

「お前の母は無駄なぜい肉を落として心を入れ替えたらまた会えるだろう、が、それもお前たちとその母の努力次第だ、足りぬようなら会うことは叶わんだろうがな」

 こうまじまじと観察すると、エシューナは大人びてはいた、歳の割に彼女らは子どもで幼いように感じる。

「お母様ぁぁああ!」

 泣き喚くティーレを放置していると、急にレニアが彼女の元へ行き頬を叩く。

「へ?……レ、レニアがぶったぁぁあああ!」
「泣き止みなさい」

 さらにもう一度レニアが姉をブツとティーレは黙り、エレナはティーレを庇ってレニアを睨む。

「養女の身でよくも妹をぶったわねレニア!本当の妹のように思っていたのに!」

 エレナがブツために右手を上げたため、俺はその手を掴みとる。

「レニア、キミは養女なのか?アレフはどんな父だった」

 俺の言葉に怯むこともなく幼い彼女は言う。

「私の父アレフはケダモノでした」
「レニア!父のことを悪く言うなんて!この恩知らず!」

 むきになるエレナを、胸を掴み抱き寄せて黙らせる。

「レニア、詳しく話してくれ」
「はい」

 レニアが大人びて見えた理由、それはやはり彼女が何かしら複雑な事情を抱えているが故だろうと察していた。

「私は両親をアレフに殺され、身寄りがなくなったのち彼の養女となりました。初めはその事実を知らず、私を助けてくれた優しいお方だと認識してましたが、私が十二になった日、アレフはその事実を私に話、そして私を犯しました」

 アレフとの嫌な思い出を思い出したのか、レニアは小さな手で自身の服をグッと掴む。

「そして、その時に彼が自身の娘にもその歪んだ愛を向けている事を知りました。ですが、二人に穢れた想いで触れられない彼は、その身代わりとして私を手に入れたのだと言ったのです。日々私は、彼の歪んだ想いから彼の子を守るという理不尽な理由で、この身を汚され続けました。ですが私は拒絶しなかった、私は……姉たちが好きだったから」

 レニアの言葉にエレナの体から力が抜けるのを感じた。

「私がエレナ姉様とティーレ姉様を助けられると思えば、苦痛にも耐えられました。いつも私を気にかけてくれるエレナ姉様、泣き虫で妹みたいなティーレ姉様はおやつを私に譲ってくれるお優しい方です」

 泣いていたティーレも、いつの間にかレニアの話に聞き入っている。

「でも、私がそう思っていると知ると、アレフは日に日に私に対する行為が酷くなっていきました」

 そう言って彼女は、自身の服を背中を向けて脱ぎ始めた。

 そのまだ幼い体には無数の傷があり、傷跡の中には紐で縛られた痕が視覚で分かるほどに刻まれていた。

「それでも、私は耐えられた、でもある事実を知って私は絶望しました」

 レニアは俺が捕らえているエレナの服をたくし上げて、そのドレスの下を見ながら言う。

「彼は自身の娘にも私と同じように酷いことをしていたのです、妹を助けるために他言すれば妹も同じ目にとでも言って……違いますかエレナ姉様」

 エレナは涙を流しながら、レニアに言う。

「お願いだから、父を悪く言わないで……どんなに変わってしまっても、昔は優しい父だったの……、また昔のように優しくなるって私は……私は――」

「エレナ姉様――」

 二人が抱き合っていた後、ティーレも二人に寄りそう。

 そんな彼女の服の下を俺が確認すると二人と同じような痕があった。それを確認した後はブラーニを呼び、事情を説明して彼女らの事を任せることにした。

 彼女らは加害者ではなく、一番身近な被害者だった。

 時に、貴族のその非道は家族にも及ぶのだと、俺はこの時理解して彼女らにも救いがあらんことを心の底から願った。

「……アレフがクズだと理解したが、もう少し苦しめてやるべきだった」

 次からはその罪を確認してから、罰とともに死を与えることにしようと決心した。
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