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2章
α
しおりを挟むバース性は一般的に第二次性徴期である中学の頃に検査され判明するが、バース性を調べずとも高確率でαを作る方法がある。
それがα婚。
αこそが至高だと妄執する輩の…現代では少しずつ廃れつつある風習。
なぜ廃れるかは当たり前だ。
まず血液には他の遺伝子が含まれているのだから、αができるのは100%じゃない。
さらにその悪習が、Ωへの差別や偏見を招くとテレビ番組で説く評論家達もいる。
けれど、重ねれば重ねるほど血は濃くなり優秀と呼ばれるαが生まれやすくなるのは事実。
いまだにその風習を捨てられず、αであることをステータスにしている連中はいて
そうして、生まれたのが菊池雅之という人間。
そして義理の弟も同じように生まれた…。
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