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Extra Side Episode-026 語られなかったイベント③
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※今回は視点が変わっています。お読みの際はご注意ください。
学外対抗戦、特別戦――王立高等学院の選手として試合会場に姿を現したツグナはカトランテ学園の教師を務めるニコラウスと激突する。その試合の最中、対峙していたニコラウスに異変が起きる。
彼の身体に宿る「模造魔書」が引き起こした魔物化現象。異形の姿と化し、咆哮を上げながら殺気を辺りにばら撒くその様子は、ツグナだけではなく観戦していたセフィールたちも目にすることとなった。
「な、なんじゃアレは!?」
「ウ、ウソ……あれは魔物……なの?」
セフィールの隣で同じく試合に見入っていたルドルフは、化物と姿を変化させたニコラウスを目にすると驚愕の表情で慌てて席を立つ。セフィールも目を見開きながら、もはや人間としての影も形もないニコラウスの変貌ぶりに言葉を漏らす。
二人だけではない。その場にいる誰もが目の前で起きている異常事態に戸惑い、即座に動けないでいた。異常事態を前にただ固まる彼らに対し、責任を問うのは酷というものだろう。
何故なら、教師の一人が突如としてその姿を恐ろしい魔物へと姿を変えたのだ。これまで数々の経験を積んで来た学院の長と言えど、こうした事態は全くの予想外だった。
「は、早く避難を!」
「そ、そうだ。こうしちゃいられない!」
「この場には一般人もいる。パニックになる前に行くぞ!」
やがて我を取り戻した他校の理事長たちが我先にと観客席に向かっていく。ルドルフも彼らに続こうと退出しようとした矢先、セフィールが未だその場を動かないことに違和感を覚えた。
「お前さんも早くするんじゃ。さもなければ――」
「さもなければ、全員殺されると? でも、避難するにしても、誰かがあれを食い止めなければならない。それに、これだけの人数を全員避難させるには相応の時間が必要となる。あの魔物は私たちが避難を終えるまで大人しく黙っていてくれるほど甘くはないでしょうね」
冷静に状況を分析するセフィールに、ルドルフは即座に反論できず押し黙る。それを見かねたセフィールは、さらに言葉を続けた。
「どの道、私たちにできることはないわ。私のトコの生徒は避難し始めているようだし。それとも、あの魔物に決死の覚悟で挑みたい?」
苦笑交じりに呟くセフィールに、ルドルフは眉根を寄せて「やけに落ちついとるのぅ」と声をかけるだけだった。確かにセフィールの言う通り、避難には相応の時間を要する。それまで誰かがあの化物を押さえつけておく必要がある。
だが、彼女の言葉にはまるで絶望感を感じない。その差が言い知れぬ違和感となってルドルフの心にこびりついていた。
「そうね。ただ、何故かしら。こんな状況を前にしても、不思議と『どうにかなる』って思えてしまうのよ。これも『彼』がいるからなんでしょうね」
「彼……とは?」
恐る恐る訊ねたルドルフに、セフィールは微笑を湛えながら質問に答える。
「貴方にも見えているでしょう? あの魔物と今まさに対峙している彼――ツグナ=サエキを」
「あの黒い少年か? いや、しかし彼は――」
ルドルフもセフィールの言葉を理解したのか、視線を会場に向ける。確かに魔物に立ちはだかるように、一人の少年が向き合っているのが見える。
「けれども彼はまだ――」
「子供だぞ」と続けようとしたルドルフの言葉を遮るように、セフィールが呟く。
「いいから、見てなさいな。きっと貴方が驚くようなことが起きるわよ?」
何かを企むような笑みを見せるセフィールに、ルドルフはそれ以上何も言えずただ黙って席に戻るのだった。
――そして事態は動く。
「な、なんと……!?」
ルドルフの視線の先、魔物と対峙するツグナがとった行動に思わず目を見開き声を上げた。左腕から引き抜かれるようにして現れたその一冊の本に、彼の目が釘付けとなる。
「あ、あれは……もしや」
呟く間にツグナは自らの魔法――創造召喚魔法を行使し、魔書の中に眠る従者たちを呼び出した。
青白い燐光の中に姿を現したのは、長らく生きているルドルフでさえも見たことのない者たちだ。
銀灰色の毛を揺らめかせる狼――リル
額から二本の角を生やした少年――サクヅキ
大空を舞う漆黒の鷹――コクヨウ
キラリと片眼鏡を光らせる少女――フラン
身の丈ほどの銃剣を担ぐようにして構える白髪赤眼の少年――白兎
「あらあら。これはこれは、何ともユニークな子たちねぇ……一体彼らはどんな力を持っているのかしら」
呆気に取られたルドルフの隣では、嬉しそうなセフィールの声が彼の耳朶を打っていた。ルドルフから見ても、その動きを見ればどれほどの実力を持つのかがある程度は推し量れる。呼び出されたリルたちが互いに連携して魔物化したニコラウスに果敢に挑むその姿に、彼は内心舌を巻く。リルやコクヨウの魔法、サクヅキや白兎の体捌き、後方で敵の動きを冷静に観察するフラン――そのどれをとってもルドルフの学院にいる生徒より遥かに実力があると断定できた。
「うぅむ……あの黒づくめの少年は、あれほどまでの実力を持つ子らを使役しているのか。それに、あの本……あれはまさしく――」
「そう。彼――ツグナ=サエキは貴方の推測通り『魔書』の保有者。そして『創造召喚魔法』というユニーク魔法の使い手なのよ」
「ユニーク魔法……そうか」
ぽろりと零れた言葉に被さるセフィールの返答に、ルドルフは合点がいったとばかりに軽く頷く。これまでの記憶を掘り返しても見当のつかない魔法。その正体が「ユニーク魔法」だと言われたのなら、驚いたのも無理はないというように。
ユニーク魔法を繰り出し、場内を駆け回るツグナとリルたちにを見ていたセフィールとルドルフは彼らの実力の高さに、心の内のどこかに安堵感が生まれていた。ツグナが放った刀術――一閃万破が炸裂し、魔物化したニコラウスの胴体に巨大な穴が空くと、その安堵感は一層強くなる。
しかし、その安堵とは裏腹に、魔物化したニコラウスは身体に穴が空いた状態でなおも襲い掛かる。よくよく注意してみると、先ほど空けられた穴が徐々に小さくなっていることにも気付いた。
「まさか自動回復……いや、自動修復かっ!?」
「そんな……あっ!」
驚くルドルフの横では魔物の攻撃によってダメージを受けるリルたちを見ていたセフィールの悲鳴が室内に響く。
「まずいな。このまま長期戦となれば、あの少年たちだけでは戦線を維持できなくなる恐れも出てくるのぅ……」
ルドルフがちらりと目を観客席に転じると、避難は進んでいるもののまだ観客が残されている状況にあった。このままツグナが戦えば、避難は完了できるだろうが魔物が会場外に飛び出す恐れもある。傷を負ったリルたちに長時間の戦闘を強いるわけにもいかない。
(そろそろワシらもあの魔物の前へと出ていく必要があるか……)
厳しい表情を浮かべて逡巡するルドルフ。だが、その考えは次の瞬間にツグナが見せた行動により裏切られることとなる。
「こうなればワシらも――って、あの少年……一体何を」
魔物の前に立つツグナは、一度抜いていた刀を静かに収めると、左腕から再度魔書を引き抜く。そして、彼の呼び声に答えた魔書が新たな力を与える。
――大罪召喚。
「……な、なんと」
その出現した武具を目にしたルドルフの口から、意図せず言葉が漏れる。彼の目に映るのは、人の頭蓋骨が冠された杖と無数の小さな蟲たちの姿だった。髑髏の窪んだ眼窩に青白い炎が灯ると同時、出現した数多の蟲たちが一斉に魔物へと突撃していく。その統率された蟲たちの動きは、この大罪召喚《暴食》のもつ力――眷群統御という力である。
後にツグナが持つこの大罪召喚の力を知ることになるルドルフだったが、今この瞬間だけはただただ彼の持つ力を呆然と眺める他できなかった。
その後、ほどなくして魔物と化したニコラウスはツグナの大罪召喚の力によって倒れ、塵となって消えた。魔物という脅威から解放され、安堵するルドルフの脳裏には、「ツグナ=サエキ」という名前が深く刻み込まれることとなるのであった。
学外対抗戦、特別戦――王立高等学院の選手として試合会場に姿を現したツグナはカトランテ学園の教師を務めるニコラウスと激突する。その試合の最中、対峙していたニコラウスに異変が起きる。
彼の身体に宿る「模造魔書」が引き起こした魔物化現象。異形の姿と化し、咆哮を上げながら殺気を辺りにばら撒くその様子は、ツグナだけではなく観戦していたセフィールたちも目にすることとなった。
「な、なんじゃアレは!?」
「ウ、ウソ……あれは魔物……なの?」
セフィールの隣で同じく試合に見入っていたルドルフは、化物と姿を変化させたニコラウスを目にすると驚愕の表情で慌てて席を立つ。セフィールも目を見開きながら、もはや人間としての影も形もないニコラウスの変貌ぶりに言葉を漏らす。
二人だけではない。その場にいる誰もが目の前で起きている異常事態に戸惑い、即座に動けないでいた。異常事態を前にただ固まる彼らに対し、責任を問うのは酷というものだろう。
何故なら、教師の一人が突如としてその姿を恐ろしい魔物へと姿を変えたのだ。これまで数々の経験を積んで来た学院の長と言えど、こうした事態は全くの予想外だった。
「は、早く避難を!」
「そ、そうだ。こうしちゃいられない!」
「この場には一般人もいる。パニックになる前に行くぞ!」
やがて我を取り戻した他校の理事長たちが我先にと観客席に向かっていく。ルドルフも彼らに続こうと退出しようとした矢先、セフィールが未だその場を動かないことに違和感を覚えた。
「お前さんも早くするんじゃ。さもなければ――」
「さもなければ、全員殺されると? でも、避難するにしても、誰かがあれを食い止めなければならない。それに、これだけの人数を全員避難させるには相応の時間が必要となる。あの魔物は私たちが避難を終えるまで大人しく黙っていてくれるほど甘くはないでしょうね」
冷静に状況を分析するセフィールに、ルドルフは即座に反論できず押し黙る。それを見かねたセフィールは、さらに言葉を続けた。
「どの道、私たちにできることはないわ。私のトコの生徒は避難し始めているようだし。それとも、あの魔物に決死の覚悟で挑みたい?」
苦笑交じりに呟くセフィールに、ルドルフは眉根を寄せて「やけに落ちついとるのぅ」と声をかけるだけだった。確かにセフィールの言う通り、避難には相応の時間を要する。それまで誰かがあの化物を押さえつけておく必要がある。
だが、彼女の言葉にはまるで絶望感を感じない。その差が言い知れぬ違和感となってルドルフの心にこびりついていた。
「そうね。ただ、何故かしら。こんな状況を前にしても、不思議と『どうにかなる』って思えてしまうのよ。これも『彼』がいるからなんでしょうね」
「彼……とは?」
恐る恐る訊ねたルドルフに、セフィールは微笑を湛えながら質問に答える。
「貴方にも見えているでしょう? あの魔物と今まさに対峙している彼――ツグナ=サエキを」
「あの黒い少年か? いや、しかし彼は――」
ルドルフもセフィールの言葉を理解したのか、視線を会場に向ける。確かに魔物に立ちはだかるように、一人の少年が向き合っているのが見える。
「けれども彼はまだ――」
「子供だぞ」と続けようとしたルドルフの言葉を遮るように、セフィールが呟く。
「いいから、見てなさいな。きっと貴方が驚くようなことが起きるわよ?」
何かを企むような笑みを見せるセフィールに、ルドルフはそれ以上何も言えずただ黙って席に戻るのだった。
――そして事態は動く。
「な、なんと……!?」
ルドルフの視線の先、魔物と対峙するツグナがとった行動に思わず目を見開き声を上げた。左腕から引き抜かれるようにして現れたその一冊の本に、彼の目が釘付けとなる。
「あ、あれは……もしや」
呟く間にツグナは自らの魔法――創造召喚魔法を行使し、魔書の中に眠る従者たちを呼び出した。
青白い燐光の中に姿を現したのは、長らく生きているルドルフでさえも見たことのない者たちだ。
銀灰色の毛を揺らめかせる狼――リル
額から二本の角を生やした少年――サクヅキ
大空を舞う漆黒の鷹――コクヨウ
キラリと片眼鏡を光らせる少女――フラン
身の丈ほどの銃剣を担ぐようにして構える白髪赤眼の少年――白兎
「あらあら。これはこれは、何ともユニークな子たちねぇ……一体彼らはどんな力を持っているのかしら」
呆気に取られたルドルフの隣では、嬉しそうなセフィールの声が彼の耳朶を打っていた。ルドルフから見ても、その動きを見ればどれほどの実力を持つのかがある程度は推し量れる。呼び出されたリルたちが互いに連携して魔物化したニコラウスに果敢に挑むその姿に、彼は内心舌を巻く。リルやコクヨウの魔法、サクヅキや白兎の体捌き、後方で敵の動きを冷静に観察するフラン――そのどれをとってもルドルフの学院にいる生徒より遥かに実力があると断定できた。
「うぅむ……あの黒づくめの少年は、あれほどまでの実力を持つ子らを使役しているのか。それに、あの本……あれはまさしく――」
「そう。彼――ツグナ=サエキは貴方の推測通り『魔書』の保有者。そして『創造召喚魔法』というユニーク魔法の使い手なのよ」
「ユニーク魔法……そうか」
ぽろりと零れた言葉に被さるセフィールの返答に、ルドルフは合点がいったとばかりに軽く頷く。これまでの記憶を掘り返しても見当のつかない魔法。その正体が「ユニーク魔法」だと言われたのなら、驚いたのも無理はないというように。
ユニーク魔法を繰り出し、場内を駆け回るツグナとリルたちにを見ていたセフィールとルドルフは彼らの実力の高さに、心の内のどこかに安堵感が生まれていた。ツグナが放った刀術――一閃万破が炸裂し、魔物化したニコラウスの胴体に巨大な穴が空くと、その安堵感は一層強くなる。
しかし、その安堵とは裏腹に、魔物化したニコラウスは身体に穴が空いた状態でなおも襲い掛かる。よくよく注意してみると、先ほど空けられた穴が徐々に小さくなっていることにも気付いた。
「まさか自動回復……いや、自動修復かっ!?」
「そんな……あっ!」
驚くルドルフの横では魔物の攻撃によってダメージを受けるリルたちを見ていたセフィールの悲鳴が室内に響く。
「まずいな。このまま長期戦となれば、あの少年たちだけでは戦線を維持できなくなる恐れも出てくるのぅ……」
ルドルフがちらりと目を観客席に転じると、避難は進んでいるもののまだ観客が残されている状況にあった。このままツグナが戦えば、避難は完了できるだろうが魔物が会場外に飛び出す恐れもある。傷を負ったリルたちに長時間の戦闘を強いるわけにもいかない。
(そろそろワシらもあの魔物の前へと出ていく必要があるか……)
厳しい表情を浮かべて逡巡するルドルフ。だが、その考えは次の瞬間にツグナが見せた行動により裏切られることとなる。
「こうなればワシらも――って、あの少年……一体何を」
魔物の前に立つツグナは、一度抜いていた刀を静かに収めると、左腕から再度魔書を引き抜く。そして、彼の呼び声に答えた魔書が新たな力を与える。
――大罪召喚。
「……な、なんと」
その出現した武具を目にしたルドルフの口から、意図せず言葉が漏れる。彼の目に映るのは、人の頭蓋骨が冠された杖と無数の小さな蟲たちの姿だった。髑髏の窪んだ眼窩に青白い炎が灯ると同時、出現した数多の蟲たちが一斉に魔物へと突撃していく。その統率された蟲たちの動きは、この大罪召喚《暴食》のもつ力――眷群統御という力である。
後にツグナが持つこの大罪召喚の力を知ることになるルドルフだったが、今この瞬間だけはただただ彼の持つ力を呆然と眺める他できなかった。
その後、ほどなくして魔物と化したニコラウスはツグナの大罪召喚の力によって倒れ、塵となって消えた。魔物という脅威から解放され、安堵するルドルフの脳裏には、「ツグナ=サエキ」という名前が深く刻み込まれることとなるのであった。
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実はツグナを半年前から推している者です。作者さん本人に言えてよかったです、この作品を生み出してくれて本当にありがとうございます。番外編のほうの完結、楽しみに待っています
度々魔法適正無い事を悲観してるけどさ、それって自分が望んだからだよね?召喚以外の魔法は要らないって言ってたのに今更自分は恵まれてないとかどの口が言ってんだか。まぁそれ以外は普通に面白く読めてるけど