黒の創造召喚師

幾威空

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Extra Side Episode-025 語られなかったイベント②

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今回は対抗戦にて初登場となったキャラに焦点を当てたお話となります。
気に入っていただけたら幸いです。
それではお楽しみください。
********************

 Sクラスに所属するファウラ=アイギスは優秀な生徒だった。彼についての人となりを訊ねれば、「真面目かつ努力家」という周囲の評価がそのまま当て嵌まるほどの人物であった。常に自己鍛練を欠かさず、授業も真面目に受けているため教師陣からの評判も良い。だが、こうした評価が下されながらもそれに増長することなく人一倍努力を重ねるのにはある理由・・が存在した。それは彼の戦闘スタイル・・・・・・に由来するものである。
 彼の戦闘スタイルは、自らの拳と脚を使い己の身体のみで敵を倒す「格闘術」を主とする超接近戦だった。それは遠距離での戦闘を得意とする魔法や弓とは一線を画し、また剣や槍といった武器を用いて戦うスタイルとはカテゴリーを異にする肉弾戦である。
 剣や槍、魔法を用いた戦闘スタイルをとる生徒が多い学院において、ファウラの戦い方は極少数に分類される戦闘形式であった。こうした戦闘について、手取り足取り指導することができる教師は当然ながらおらず、ファウラは入学当初から苦しい立場にあった。
 にもかかわらず、Sクラスに入り他の生徒と互角に渡り合えるのは彼の努力と才能の賜物としか言いようがない。

「ハッ! ヤッ! シッ!」
 学内選抜戦も終わり、再び落ち着きを取り戻した頃。西へと陽が傾き、それを見計らうように三々五々と他クラスの生徒たちが帰っていく中、ファウラは額に汗を流しつつも未だ鍛練を続けている。その両腕に相棒であるガントレットを嵌め、一心に拳を振るう姿は美しくもあった。
「お疲れ様。まだやってたんだ……もうそろそろ止めたら? 無茶すると次の日に響くよ?」
 一人鍛練に励むファウラに、ふと横合いから声がかけられる。ちらりと声のした方に顔を向けると、そこには彼と同じクラスに所属するティオルナとシェルムの姿があった。彼女らはファウラと同じクラスに所属するクラスメイトであると同時に、先に行われた学内選抜戦で共に肩を並べて戦った仲間でもある。
「あぁ……そう、だな」
 用意していたタオルで汗を拭ったファウラは、どこか口惜しげに呟く。ファウラは普段から物静かで口数が少ないため、関わりが短いと感情を読み取り辛い。しかしながら、同じチームとして選抜戦を戦ったティオルナやシェルムは言葉の端々から彼の思いを察し、そっと声をかけた。
「いくら貴方の戦闘スタイルについて詳しく教えられる教師がいないからって、根を詰め過ぎると却って身体に毒よ?」
 シェルムの指摘にティオルナも頷きながらさらに言葉を重ねる。彼女らは何故ファウラがここまで努力をするのかを知る、数少ない者たちであった。
「そうだよ。そうやって毎日鍛練を欠かさずにいるんだから、そうそう悲観することはないと思うけど? 実力ってのは少しずつ高くなっていくもんじゃない?」
 ファウラは二人の言葉に幾分明るさを取り戻し、「そうだな」と短く答えてその日の鍛練を終えた。しかし、二人の提案にしたがう一方、心の中ではどこか引っかかる感覚が残っているのも確かだった。
(あの選抜戦で俺たちは負けた。なら……まだまだ向上する余地はあるということだ)
 彼のこの思いを映し出すように、選抜戦終了後ここ数日はこれまでにないほど鍛練に打ち込んだ。同級生・上級生かかわらず試合を申し込み、がむしゃらに自分のスタイルを磨き続けた。
 このままいけばきっとさらに自分は成長できる。そう信じ込ませるように。
 だが、翌日。ファウラは大きな挫折を味わい、これが彼の人生にとっての転機となる。それも自分より年下の黒づくめの少年によって。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 明くる日、指定された訓練場にはファウラやティオルナ、シェルムたちとFクラスの生徒たちが集まっていた。Fクラスとの合同授業は、集合前に理事長であるセフィールからの通達によるものである。ファウラは他クラスとの合同授業については、これまでにも幾度か経験していたために疑問に思うことがなかった。だが、開始と共に現れた一人の少年に思わず訝しげな表情を浮かべた。
 黒のジャケットに同色のズボン。そしてまるで夜空の如きその髪と瞳を持つ全身黒づくめのその少年は、「黒い先生」としてこの学院に赴任した人物であった。他の教師と比較しても圧倒的に若い、正直に言えば自分たちよりも年下のその少年がFクラスを指導したとシェルムやティオルナから聞かされると「こんな少年が……?」とファウラは思わずぽろりと言葉を漏らした。
 そしてその少年――ツグナは集まったSクラスの面々に向けて思いがけない言葉を放つ。
「それじゃあ始めるか。まず最初は……そこにいるSクラスの奴らからな。一人一人相手するのは時間がかかり過ぎるし……この際だ。まとめてかかって来い」
 ファウラの言葉を聞いていたのか、ニヤリと不敵な笑みを浮かべながら告げられたその一言により、Sクラスとツグナの戦いは幕を開けるのだった。

「オラァッ! どうしたどうしたぁ! Sクラスってのはこの程度の実力しか持たない半端者ばっかりなのか!?」
「うぐっ!? クソッ……!」
 ツグナの言葉に反論する余裕もなく、ファウラは振るわれた木刀を咄嗟に腕のガントレットを楯のように眼前に掲げてガードする。攻撃は直撃しなかったものの、その力は予想外に重くファウラの顔面が苦渋に歪む。
「ファウラ!? クソッ! このおおおっ!」
 ファウラと競り合っていたツグナに、横からティオルナが双短剣を手にカバーへと入る。しかし、ツグナは自分に迫りくる刃を事前に察知していたため、彼女の振るわれた短剣は虚しく空を切った。
「うえっ!?」
「阿呆が。カバーに入るのはいいが、勢いに任せ過ぎだ。もっと考えて攻撃しな」
「ぐあっ!」
 ティオルナの攻撃をしなやかな動きで回避したツグナは、御礼とばかりに強烈な一撃をお見舞いする。胴をめがけて振り抜かれた木刀は、ティオルナの身体をくの字に折り曲げながら水平に吹っ飛ばした。
「――っ!」
 木刀を振り抜いたツグナに、ファウラはその直後を見計らい撃ち抜くように拳を突き出す。攻撃を終えた直後は、わずかながら相手に隙が生じることをファウラはこれまでの経験から学んでいた。彼の放った拳はまるで吸い込まれるようにツグナへと向かう。彼自身「当たる!」と十中八九感じていたその攻撃は――ツグナの見せた動きによって見事に裏切られた。
「ほぅ……なかなかどうしてやるじゃねぇか。だが、そんな攻撃が当たるほど、俺はヤワじゃねぇぞ」
 右手で木刀を握っていたツグナは、迫りくるファウラの腕にそっと左手をあてがうと、左足を軸ににしてくるりと身を翻す。ツグナが行った円運動によって、右手に握る木刀がファウラの右わき腹へと打ち込まれた。
「ぐっ!?」
 一瞬何が起きたのかも分からず、ファウラは身体を駆け巡る痛みに耐え切れずその場にうずくまった。
「い、今のは……」
 じくじくと痛むわき腹を抑えつつ立ち上がったファウラは、先ほどのツグナの一撃を脳裏に思い浮かべながら訊ねる。
(ただ単純に受け流されただけじゃない……あの一撃は俺の攻撃を利用したものだった)
 彼の疑問に、ツグナは右手に木刀を持ちながら解説し始める。その言葉はこれまで拳を当てることだけに専念していたファウラにとって驚くべきものであった。
「今のは相手の攻撃を利用する戦い方――まぁいわゆる『合気あいき』っつうヤツだ。もっとも俺のは完璧じゃないが……お前は見たところ格闘がメインの戦い方だし、これはもってこいだろうよ」
 木刀を担ぐように構えながら話し始めたツグナに、ファウラは目の鱗が落ちる思いがした。単純に攻撃を当てるだけではなく、「相手の力を利用する」という戦い方ができれば戦術の幅が広がる。
「それに魔闘技も習得できれば、魔法も回避しやすくなる。魔術師との相性も幾分よくなるだろうな」
 ツグナの言葉に、ファウラは静かに頷くと礼儀正しくその場で頭を下げて「宜しくお願いします」と口にした。もはやここまでの実力差を見せつけられ、自分の力をさらに一段も二段も上にできるのなら年下だろうが彼にとっては関係がなかった。

 その後、ツグナに連れられファウラやシェルム、ティオルナたちSクラスの対抗戦出場者はかの森に足を踏み入れる。そこで行われる「特訓」はファウラの受けてきた授業の中で一番辛く、そして有意義な時間となる。
「違うわこのボケェ! もっとよく相手を観察してどこに力が入ってるのかを意識しろっつってるだろうが! 何遍言わせる気だ!」
「は、はいっ!」
「アホゥ! ただ受け流すだけに意識を集中させるな! 体勢を崩すポイント、自分との距離、接触点を把握して回転の押し引きを利用して相手の力を攻撃に転化しろ!」
 森の中、モンスターとの戦いや教官たちとの模擬戦を通しつつ、ファウラは素直にツグナの教えを学んでいった。見るのと実際に行うのとでは大違いで、当初はツグナに叱られる一方であったがもともと格闘のセンスがあったおかげで叱られる回数も日を追うごとに少なくなっていった。
 また、同時並行でファウラの攻撃力そのものを高める特訓も行われ、それこそ血の滲むような修練の果てに「乾坤一擲けんこんいってき」という技を獲得するまでに至る。その破壊力は凄まじく、最終日に遭遇したアイアンマンティスの硬質な外殻をその拳で砕いたほどである。
「へぇ……こりゃ驚いた。あの硬い殻に拳でヒビを入れるなんてな」
 その凄まじさを物語るように、彼の横で刀を手にアイアンマンティスを細切れにしたツグナが、目を見開きながら呟いていた。

 そして対抗戦でその力を発揮したファウラは、Sクラス所属というせいもあってか王国の騎士団――その上層部にいる人物たちの目にとまることとなる。


 ファウラ=アイギス。後にその戦闘スタイルと他者が羨むほどの強さから「拳帝けんてい」と称される彼の物語はここから始まるのだった――
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