推しの猫になりまして

朝比奈夕菜

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第二話

人は見かけによらない(4)

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 冬馬くんはほぼほぼ家にいなかった。
 くたくたになって早朝や深夜に帰宅することもザラにある。いろんな時間に帰ってくる冬馬くんを、迅くんは早朝だろうが深夜だろうがいつもきちんと出迎えて、家に入ろうとする幽霊を祓っていた。
 今日は朝の四時に帰ってきたので、迅くんは爆発した頭とあんまり開いていない目で玄関へ向かい、いつも通り幽霊を祓っていた。
 最初の方は私もめちゃくちゃ驚いていたし、今でも怖いことに変わりないが、あまりにも迅くんが淡々と祓うので正直耐性がついてきた。あ、また来た、って感じになっている。
 今日冬馬くんが連れて帰ってきたのは、頭に金輪をはめて蝋燭を立てた鬼女の様な出立ちの女の古き良き幽霊だった。
 引き連れて帰って来た当の本人である冬馬くんは「昔から思ってたけど、やっぱり家が落ち着くなぁ。なんか体が軽くなる」と言いながら呑気に大きなあくびをしていた。
 そりゃああんな得体の知れないものを引っ付けていたら体調も悪くなるでしょうよ、と私は思う。
 お風呂に入って仮眠をした後、迅くんの用意した朝食を食べて、六時には家を出ていった。
 冬馬くんを見送った迅くんは、ふわぁとあくびをしながらシンクに立って朝食の片付けに入る。私だったら二度寝した後でする所だが、彼は食器をそのままにして眠ることはない。
 冬馬くんが家を出ると怖いものも無くなるし、意外と迅くんが大目に見てくれているので家の中を比較的自由に行き来している。
 シンク前の調理台に登り、いつものように迅くんが食器を洗っているのを眺めながら口を開いた。
『料理するの、嫌になったりしないの?』
 純粋な疑問を投げかけた。
 毎日ほぼ三食、ちゃんと作っていて本当に偉い。今は学校が冬休みだからか学校に毎日行く必要はなさそうだが、空いた時間にはきちんと大学の課題らしきものに取り組んでいる姿もよく見かける。
「まぁ、うまいもん食うの好きだし。兄貴が作ったら漏れなく焦げるし、下手すりゃ火事だからな」
 手元から視線を動かさず、迅くんが淡々と言う。
 ここまでくるともう驚かない。爆発が起こらないだけマシかとすら思えてくるのだから、慣れは怖いなと思った。
『私は塩胡椒かかってればオッケーなので、そこまでこだわって料理できるのがすごいと思う』
 それまで手元を見ていた迅くんが、ものすごく哀れなものを見るような目でこちらを見てきた。そしてまた再びシンクに視線を落として洗い物を再開する。
 私も下を向いて、食器が洗われていく様を眺めていたのだが、なんだかむずむずしてきた。
「水が気になるんだろ」
 シンクから目を上げずに迅くんが言う。
『な、なんで?』
「前に居たやつもそうだった」
 前に居たやつ。
 以前もここで猫を飼っていたということだろう。
 そうと分かれば色々合点がいく。
 クローゼットの奥に仕舞われていたケージや餌や水を入れる用の皿、猫のおもちゃなど普通動物を飼っていなかったら無いようなものが、この家ではすぐに出てきた。いや、冬馬くんが散らかしながら出してきたのですぐには出てこなかったが。
 そういえば私に構いたがる冬馬くんを諌める時、迅くんが「あんまり構いすぎると前みたいに嫌われんぞ」と言っていた。
 前に居た猫はどうなったのだろう、と水の流れを見つめながらぼんやり思っていたら、皿か何かに跳ね返った水がピャッと飛んでくる。
『ぎゃっ!?』
「あっ」
 びっくりして顔を振ると、バランスを崩して落っこちた。相変わらず着地はうまくいったが、顔についた水が気持ち悪くてジタバタ暴れてしまう。
『わわわわわわ!!』
「お、おい!」
 一生懸命顔を振って水を払おうしたのだが、どうにも気持ち悪さが拭えない。やがてはちゃめちゃに走り回っていたら、ごちん! と派手に頭をぶつけて上からバサバサと布が落ちてきた。
『いたたた……』
 洗剤の香りが強くするので、どうやらぶつかった衝撃で洗濯して畳んでいたものが落ちてきたのだろう。大変申し訳ない……。
 洗濯物をくぐり抜け、なんとか頭が出すと、とっても既視感のあるものがたくさんあった。
『すごー……』
 パニックになった末に辿り着いた先の部屋には、冬馬くんのポスターが部屋一面に貼られており、ライブでのグッズも綺麗にケースに並べられていた。私の一人暮らしの部屋と同じような雰囲気だが、整理整頓が行き届き方がレベル違いだ。
 冬馬くんがデビューしたての頃のグッズとかも並んでいてびっくりする。しかもそのどれもが保存状態が良い。
 昔テレビ番組で有名人の実家に行ってみたという企画を見たのだが、どの人のご実家もやはり有名人当人のグッズを飾る部屋というものが存在していた。
 やはり家族総出で応援しているんだなぁと思って部屋を眺めていると、背後に気配を感じた。
「…………見たな」
『ひっ!?』
 後ろから地を這うような低い声が聞こえてきて、思わず飛び上がる。
 振り返ると、迅くんが仁王立ちしていた。目つきが悪い上に遥か頭上から見下ろされて、威圧感がすごいことになっている。
『ごごごごごごめんなさい! 水にびっくりして……!』
 必死に土下座して謝る。
 いくらアクシデントとはいえ、居候に家の中を勝手に歩き回られたら良い思いはしないだろう。私だって嫌だ。
 追い出されたらどうしよう。
 せっかく置いてもらえることになったのに。フローリングの板目を見つめながら、ぐるぐると悪い想像ばかりしてしまう。
 許しを乞う罪人のように頭を垂れていると、頭上から重々しいため息が落ちてきた。
「……いや、元はと言えば俺が水を飛ばしたのが原因だし、自分の部屋の扉をちゃんと閉めてなかったのも俺が悪い。すまん」
『いえいえこちらこそ……ん?』
 必死に謝り倒していたが、彼の言った言葉に引っ掛かりを覚えた。
 自分の、部屋?
『えっ、自分の、部屋……? えっ、もしかしてここって迅くんの部屋、ナンデスカ……?』 
「ああ、そうだけど」
 迅くんは私が落としてしまったタオルを拾い集めながら頷く。
 さっきまでのものすごい怒気は霧散していた。
『てっきりご家族で作った冬馬くんのコレクション部屋かと……』
 私の呟きの意味が分からなかったようで、迅くんは眉間にシワを寄せて頭の上にハテナを飛ばしているのが見えた。
『ほら、有名人のご家族ってグッズ系を集めて一部屋埋まっちゃうっていうのあるじゃない? てっきりそれだと思って、まさか、迅くんの部屋だとは……』
 私の言葉を聞くにつれ、迅くんの耳が赤くなっていくのが分かった。そして膝に乗せていた洗濯物に顔を埋める。
 相手はうまく勘違いしていたのに。自分から隠したい秘密を暴露して、文字通り墓穴を掘ってしまったのである。それは埋まりたくもなる。
『あ、あの……』
「なんだよ」
 迅くんは洗濯物に顔を埋めたままドスのきいた声で凄んでくるが、耳が真っ赤なので全く怖くない。
『すごい初期のグッズまであって、本当すごいなって。保存状態も良いし、大切にしてるのがひとめ見ただけで分かるよ』
 Seven Seasがデビューしたのは七年前。私がハマったのは五年前で社会人一年目の時だった。まだ自分が追いかけていなかった時も、彼はSeven Seasを追いかけていたのだと思うと、純粋に羨ましかった。迅くんは私の知らないSeven Seasを、一条冬馬を知っているのだから。
 私がファンになってから五年。私も変わらずSeven Seasを追いかけているが、私以上の猛者がここにいた。いや、家族なんだからそりゃあ一番身近で見ていたファンだろう。
「……ったりめーだろ」
 迅くんはようやく洗濯物から顔を上げた。前髪が持ち上がって、おでこが見えて幼く感じる。
「Seven Seasがデビューした時はまだガキだったから、大してグッズ買えなかったけど、小遣い貯めて、バイトして、一生懸命買ったやつだ」
 思った以上に健気なエピソードが飛び出してきて、思わず胸が苦しくなる。
 私自身、至って普通の社会人ではあるが、金に物を言わせてバカスカいろんな物を買い漁っている。だが、物を大切にできているかと問われれば否だ。全く整理のできていない自宅のグッズに思いを馳せて遠い目になってしまう。
「はじめて行ったライブが通路席で、中学生の男の客なんて他にいなかったから、すんげぇ目立ってさ。そこで兄貴にはじめてファンサもらって、あの時は三日くらい興奮して眠れなかった」
 うわぁ~お兄ちゃん大好きすぎんじゃん。弟がこんな応援してくれてるなんて、冬馬くんめちゃくちゃ嬉しいだろうなぁ。
「そんで高校生になった時、うちのお袋が再婚するって言い出して」
 うん? 再婚? 突然話の方向性が変わったような気がしないでもないが、まぁ話の腰を折るのも良くないと思ってそのまま黙って聞く。
「今の父親の連れ子が兄貴でさ」
 え。
 うん、待って待って。迅くんのお母さんが再婚して、新しいお父さんの連れ子が兄貴? えっ、順序がなんか思っていたのと違う。
『えっと、話を整理すると、お母さんの再婚によって、ある日突然推しがお兄ちゃんになったと?』
「おう」
『展開がラノベだ……』
 言って良いいかどうかを考える間もなく、つい感想が口から滑り出てしまった。
「それは俺も思った」
 そう聞いて思わずホッとしてしまう。
 てことはあのグッズは親族のよしみでもらったものではなく、正真正銘、ありし日の迅少年がお小遣いやバイト代をコツコツ貯めて買ったものというわけである。
 もう涙なしでは語れないだろ。ちょっとでも羨ましいとか思ってしまって本当にすみません。しかも今だから分かるけど、彼の言うバイトっていうのは絶対一〇〇%健全なやつだ。新聞配達とかパン屋さんとか、引っ越し屋さんとか。賭けたっていい。
「推しが義理でも兄貴になるって分かった時はどうなるかと思ったけど、兄貴あんな感じだからよ。俺がしっかりして兄貴支えないと、ってなったわ」
『最早母性本能目覚めてんじゃん』
 さっきからツッコミが止まらない。言った後に自分でうわっ、って思う。
 じろりと睨まれ、やば、怒られると思って身構えた。
「……あんたはなんでSeven Seas推してんだよ」
 これはお前も話せ、と暗に言われている。正直言って暗に、ではないが。
 まぁ、相手の情報ばかり知るのも気が引ける。こちらの方が怪しいのに今も変わりはないのだから、色々とこちらの事をある程度明かしておくことは向こうにとっての安全材料にもなるだろう。
『ええっと……迅くんと違ってありきたりな理由で恥ずかしいんだけどさ……』
 記憶を手繰り寄せながら、口を開く。
 五年前、当時の私は慣れない仕事と環境に適応するのに必死で、学生時代まで楽しかったことに何一つ触れることのできない毎日を送っていた。
 見るもの全てが灰色で、食べるものも美味しいとか感じなくなって、ただ食べないと体が動かないので、体を動かすためだけに食事をするという作業になっていた。
 休みの日は平日溜めた疲れをどうにかする為眠るのに精一杯で、今まで自分が何を好きで、何の為に日々を生きているのか分からなくなってきていた。
 生きる為に働いているのか、働く為に生きているのか。後者なら、生きている意味なんてそんなにないんじゃないかとすらぼんやり思っていた。
 そんな時、私のことを心配した友達が、チケットが余っているからと言って誘ってくれたのがSeven Seasのライブだった。
 あの時はまだまだ小さな会場でライブをしていて、あんなに近くでキラキラ輝く人を見たのは生まれて初めてだった。
 私の周りは、自分の好きなことに熱中している、いわゆるいろんなジャンルのオタクがいた。私はそこまで情熱を持つことはできなかったけれど、何かに夢中になっている彼女たちはとても楽しそうで、実際その世界を垣間見てみると奥が深くて面白かった。
 だから、何度かアニメや漫画のイベントに行ったり、アイドルやアーティストのライブに行ったりはしていた。
 でも、あんなに胸がドキドキして、心が震えたのは生まれてはじめてだった。
 特に、冬馬くんの歌声に私は射抜かれてしまったのである。繊細で、でもしなやかで強い歌声が、疲れ切った心臓にダイレクトに響いた。
 心が動いたと感じるのはいつぶりだろうか。しかも、その動きの大きさに驚いて、涙が溢れ出て止まらない始末。
 私があまりにも号泣するので、連れて来てくれた友達が大層心配していた。
 これが、見たい。この人の歌をずっと聴いていたい。
 生きる意味を失っていた私に、Seven Seasと冬馬くんは再び生きる意味を与えてくれた。
 その御恩は海よりも深く山よりも高い。
 なるべく分かりやすく、短く、と心の中で唱えながら自分の推しごとのきっかけを話す。でも端折りすぎて伝わらなかったらダメだしな、と思って分かりやすく、きちんと伝わるようにと話したことは結局随分と長くなってしまった。
 話しているうちに熱が入ってしまって、はたと気がついて恥ずかしくなってきた。
 迅くんは最初の方は相槌を打ってくれていたが、途中から気づいたら無言になっていた。恐る恐る見上げたら、
「…………っ」
 彼は目頭を押さえて涙を堪えていた。
『えっ、な、なんで泣いて……?』
 指の間からキラキラしたものが落ちる。ガチで泣いている。
 彼の膝に前足を置いて、恐る恐る覗き込むとやはり泣いていた。一度こぼれると堪えきれなくなってしまったのか、ボロボロと後から後から涙が溢れてくる。
「っ、だって、そんなボロボロになってしんどい時にさぁ、生きる理由を見出せたことが、どれだけあんたの救いになったのかって思うと、胸がぎゅうってなった……」
『おおぅ……』
 ずびずびと涙と鼻水を啜りながら、途切れ途切れに迅くんが言葉を紡ぐ。畳んでいた洗濯物で乱暴に目元を拭った。想像以上に感受性が高い。
 確かに彼の言う通り、過去の私を死の淵の一歩手前で救い出してもらった。あの時あのまま推しに出会わなかったらどうなっていたんだろうと思うとゾッとする。
 だが、当人の私よりも当時の私に感情移入してもらえると、思わず冷静になってしまう。
 本当に人は見かけによらないを地で行く子だなぁとしみじみと思った。
「なのに、その生きがいの推しのライブの神席を横から掠め取られるなんてありえねぇ。あんたがきちんとした手順でチケットを取っているのに、本当にありえねぇ……」
 涙目で鼻を啜りながらではあるが、迅くんは眉間にシワを寄せて険しい表情を浮かべる。
 迅くんのギャップが凄すぎて、温度差で風邪を引きそうだ。
 近くにあったボックスティッシュから何枚か勢いよくティッシュを引き抜いて、迅くんは思いっきり鼻をかむ。
「ライブまであと一ヶ月ある。何がなんでもあんたのチケットを掠め取った奴をとっちめて、チケット取り戻すぞ。そんであんたは元の体に戻って、神席に座る。なにがなんでもだ」
『う、うっす!』
 まさかここまで私の境遇に思いを馳せてくれるとは思ってもいなかったが、奇しくも強力な相棒を得ることができた。
 しかし、私の中にはとある懸念事項が頭を掠めていた。
『あの、一緒に生活を送っていく上で一つ、問題点がございまして……』
「あ? なんだよ。言ってみろ」
 おずおずと申し出ると、丸めたティッシュをゴミ箱にシュートしながら迅くんが顎をしゃくって促す。
 うーん、と言い淀んでいたのだが、迅くんの目つきが「早く言え」と言っているのが分かった。
 推し活はいわば宗教のようなものだ。いろんな考え方があって当然である。推す推しは同じでも推し方は千差万別。これは私の譲れない気持ちなのだから、迅くんが受け入れられるかどうかは別として一応伝えておくべきだろう。
 迅くんの顔を見上げて、覚悟を決めた。
『わたっ、私、同担拒否なんです……!』
 同担拒否。自分と同じ推しを推す人が苦手な事を指す。
 迅くんはパチパチと目を瞬いた後、
「………」
 眉間のシワと口をもにょもにょと動かして、なんとも言えない表情を浮かべていた。


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