その未来に幸はあり

ミレニア国

4話

「なんじゃ？お主は後ろの方にいた子じゃな」

「あぁ、ちょっと聞きたい事がある」

「なんじゃ、本当に俺たちを呼んだのはお前たちじゃないんだな？」

「何故そのように思うのじゃ？」

「この国が魔力があるものが少なく
戦える状態でない事は分かったが、どうも上手く俺たちがこの国の領域に飛ばされ、森の中でピンポイントにマシューさんと会うなんて、ただの偶然とは思えなくてな」

「ふぉふぉふぉあの状態の中、お主だけが冷静に分析していたのじゃな…まぁ、そんな事を知って誰が得をするのじゃ、帰れないものは帰れないのじゃ」

「ふぅ、つまり俺たちがこの国を救わなければ帰させないと言うことか…全くひどいもんだな…」

「ふぉふぉふぉ、そう言うお前は何かしらこの世界について気づいたのか？」


この世界は俺が生きていた時より確かに変わってしまった…

しかし、俺が前世と同じ力を使えるのは、ただの偶然とは思えないな…

「300年前アマリア国を封じたときの事を教えてくれ」

「ふぉふぉ、ルーカス・ホワードという男が1人で３つの国を救ったようじゃ、
伝説の男じゃが、その男は確か３つの属性に加え高度な治癒魔法など、あるゆる力を備えアマリアを封じたそうじゃが、救った日に忽然と消えてしまったらしいのじゃ、詳しくは分からないのじゃがな……まぁその男の子供がワシの先祖らしいのじゃ……」

ルーカス・ホワード……ねぇ

「闇の一族のことはその男が1番知り尽くしているのじゃが…な」

「この世界には冒険者という者たちが多数おる…Sランクまでいってやっと闇の一族とやりあえると言われておる…それくらいアマリアは凄いのじゃ…」


「まぁ、とにかく分かんねーけど、俺たちは冒険者にはなれるのか？」

「勿論なれるぞ、冒険者ギルドに行き登録すればな、、、明日他の者たちにも勧めようと思っていたのじゃ、この国にいるより、都市部を出た方が、鍛えられるのは間違いなしじゃ…それに、攻めてくると言ったもののこちらも闇の一族に関する情報はゼロに近いしのぉ」

「外に出た方が、より情報が入るかもしれないって事か」

「そういうことじゃ」

「まぁ、何となくはわかった、とりあえず今日は休む…ありがとな」

「ふぉふぉ、聞きたい事が有れば、いつでも来ると良い、話せる事が有れば話すぞ」


……

とにかく、部屋に戻ったら、残り２つ使えるか確かめなければな……