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第11章
第292話
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「だいぶ長居してしまったな。2人ともこれまでありがとうな」
「そんなことありません。いつまでもいてほしいくらいです」
エナグア王との謁見を済ませ、とうとうケイは魔人大陸から出て行く日になった。
迎えに来てくれているドワーフ国の使者たちが待つところへ向かう途中、生活面でのサポートをしてくれていたオシアスとラファエルの兄弟に、感謝の言葉を述べる。
ケイの言葉に対し、兄のオシアスはすぐに答えを返す。
その言葉に嘘はない。
両親を失い、兄弟2人の所に急にきた形のケイ。
そんな自分たちに、ケイは多くのことをしてくれた。
土魔法により、隙間風だらけだった家の修復をしてくれたり、食事に関しても王都の周りの魔物を狩ることで、毎日満腹になるほどの食事ができるようになった。
「ケイしゃま……」
「元気出せ! 悲しんでたらケイ様が別れづらいだろ?」
ケイが拾ってきた卵から孵化した鳥を頭に乗せたラファエルは、ケイとの別れに今にも泣きそうな表情をしている。
そんな弟の背中を優しく撫でながら、オシアスは元気を出すように励ます。
「ピピッ?」
主人が悲しそうな表情をしているのを察したのか、頭の上にいた鳥も励ますかのようにラファエルの周りを飛び回る。
「ラファエル。お前は魔法の才がある。このまま頑張って強い男になれよ!」
「……うん」
ケイが教えた魔法をすぐに覚えて行ったラファエル。
このまま訓練を重ねれば、成人する頃にはこの国でトップに立てるくらいの人間になれるかもしれない。
それだけの才能があるので、このまま訓練を続けてほしいことを頭を撫でつつケイが告げると、ラファエルは素直に頷いた。
「オシアス。お前は学問に才がある。エナグア王より図書の閲覧をさせてもらえるように言っておいたから、近いうちにこのカードを持って王城側の図書館へ行ってみろ」
元々、魔力の操作を覚えさせようと思ったのはオシアスの方が先だ。
その過程でラファエルの才能に気付いたのだが、弟と比べるとオシアスの魔法の才能は普通と言わざるを得ない。
しかし、彼は頭が良い。
まずそのことに気付いたのは、ケイが料理を教えた時だ。
兄妹2人だけになってから始めた料理らしいが、まずい者は出たことがなかった。
なので、ケイは料理を覚えたらこの先役に立つのではないかと思い、簡単に作れる料理を幾つか教えることにした。
教えた料理は1回でマスターしてしまうので、もしかしたらと思って読み書き計算の勉強を教えたらどんどん吸収していった。
基本の学問は身に着いたので、後は図書館などで色々な分野の知識を伸ばしていってもらいたい。
そのためにも、この国唯一の図書館に入れる権利を与えてほしいとエナグア王に頼んでみた所、あっさりと了承された。
その権利の証明書の代わりに渡されたカードを、ケイはオシアスに渡した。
「えっ!? 私がよろしいのですか?」
「あぁ。これからも勉強して、この国を導けるような人間になれよ」
「はい! ありがとうございます!」
この先やり方次第ではこの国は発展できる可能性がある。
それを他国の人間であるケイが指導するのがこの国にとっていいとは思えないので、この国のことはこの国の人間に任せる方が良い。
それを導く者として、オシアスはもしかしたら貢献してくれるのではないかとケイは考えている。
そうなることを期待して、ケイはオシアスの頭を撫でた。
この国でも15歳は一応成人なのだが、父とのことを思い出したのか、オシアスはケイに黙って撫でられる。
「ケイ殿!」
「おいおい、みんなで送ってくれることなかったのに……」
世話になった兄弟に別れを告げ、ドワーフの使者と共にこの国から出て行こうとしたケイだったが、そこにバリレオたちエナグアの兵たちが揃って向かってきた。
どうやら見送りに来てくれたらしい。
昨日のうちに挨拶は済ませていたので、ケイとしてはわざわざ来てもらって申し訳ない気がする。
「いえ、ケイ殿には多くのことを学ばせていただきました」
「「「「「ありがとうございました!」」」」」
バレリオたちからすると、今回の人族との戦いで大きな自信を付けることができた。
それは、この大陸の魔物に対しても同じだ。
強力なため、これまで多くの人間が魔物に殺られてきたが、これからはきっとそれも少なくすることができるだろう。
そんな自信を付けてくれたケイに対し、改めて感謝の言葉を言いたかったようで、みんな声をそろえて頭を下げてきた。
「みんなこれまで通り訓練を頑張ってな」
「はいっ! 今度は我々の力だけで人族を退けてみせます!」
ケイの励ましの言葉にエドアルドが反応する。
彼らの中で、今回はケイの指導とドワーフの援助があったからこそ得た勝利だと思っているようだ。
今回攻めてきたエヌーノ王国だけでなく、人族側のどこかの国がまた攻めて来る可能性がある。
その時にケイが助けに来れるかは分からない。
それが分かっているのか、彼は次回は自分たちだけで勝利することを誓った。
「人族の奴らは、魔人は魔物のような人間と言う風に言うが、それは違う。魔人とは魔力を多く持った人間のことだ。その魔力を生かせれば、数で負けていても決して他の種族には劣らない。それが分かっていればこれからこの国は魔人族においてトップの国になれる」
最後に、ケイはわざわざ集まってくれたみんなに対しエールの意味を込めた話をすることにした。
その話をみんな黙って聞いてくれている。
「いつか豊かになったこの国にまた来れる日を楽しみにしているよ」
「ケイ殿……」
ケイの挨拶に感動したのか、バレリオは若干目が赤くなっている。
バレリオだけでなく、他の魔人たちも少なからず胸に来るものがあるらしく、少し湿っぽい空気になってしまった。
「「「「「ケイ殿! ありがとうございました!」」」」」
ケイの言葉を受けた彼らは、最後にまた揃った声で感謝の言葉をかけて一礼してた。
これによって、湿っぽくなっていまった雰囲気も吹き飛ばしてくれた。
「2人もまたな!」
「はい! ありがとうございました」「……はい!」
みんなとの別れもできて、最後にオシアスとラファエルの兄弟に別れを告げると、やっぱりラファエルは笑顔にならない。
もしかしたら、ケイのことを父親のように思っていたのかもしれない。
それゆえに別れなければならないことが耐えられないのだろう。
3歳の子供ならそう思うのも仕方がない。
「そうあまり落ち込むな。そのうちまた来るから」
「……ほんとうでしゅか?」
悲しそうな顔で見送られるのはケイとしても心苦しい。
そのため、どうにかラファエルを元気づけようとする。
目線を合わせるように屈んで頭を優しく撫でてあげるが、表情は変わらない。
なので、最終手段として、ケイはまた来ることを約束することにした。
「やくそくでしゅ!」
「あぁ、きっとまた来るよ!」
世話になっている間にケイが教えたことを覚えていたラファエルは、小指を差し出してきた。
その小指に、ケイも小指を出して絡ませる。
約束としての指切りだ。
破った時のバツがエグイ事を教えた時、ラファエルは真剣に怯えていたのが懐かしい。
指を斬り、拳骨万回、更に針を1000本飲ませるなんて、本当にやったら鬼畜の所業だろう。
出来ればその内、本当にバツを与えるのではないことを教えないと、良くないのではないかと思っている。
「じゃあ! みんな元気で!」
「またきてくだしゃい!」「お待ちしております!」
「「「「「またのお越しをお待ちしております!!」」」」」
ケイが最後にみんなに別れを告げて、ドワーフの使者たちと共に門から出て行くと、その背中にみんなが声をかけてくれた。
それに対し、ケイはみんなの姿が見えなくなるまで何度も振りかえって手を振ったのだった。
「そんなことありません。いつまでもいてほしいくらいです」
エナグア王との謁見を済ませ、とうとうケイは魔人大陸から出て行く日になった。
迎えに来てくれているドワーフ国の使者たちが待つところへ向かう途中、生活面でのサポートをしてくれていたオシアスとラファエルの兄弟に、感謝の言葉を述べる。
ケイの言葉に対し、兄のオシアスはすぐに答えを返す。
その言葉に嘘はない。
両親を失い、兄弟2人の所に急にきた形のケイ。
そんな自分たちに、ケイは多くのことをしてくれた。
土魔法により、隙間風だらけだった家の修復をしてくれたり、食事に関しても王都の周りの魔物を狩ることで、毎日満腹になるほどの食事ができるようになった。
「ケイしゃま……」
「元気出せ! 悲しんでたらケイ様が別れづらいだろ?」
ケイが拾ってきた卵から孵化した鳥を頭に乗せたラファエルは、ケイとの別れに今にも泣きそうな表情をしている。
そんな弟の背中を優しく撫でながら、オシアスは元気を出すように励ます。
「ピピッ?」
主人が悲しそうな表情をしているのを察したのか、頭の上にいた鳥も励ますかのようにラファエルの周りを飛び回る。
「ラファエル。お前は魔法の才がある。このまま頑張って強い男になれよ!」
「……うん」
ケイが教えた魔法をすぐに覚えて行ったラファエル。
このまま訓練を重ねれば、成人する頃にはこの国でトップに立てるくらいの人間になれるかもしれない。
それだけの才能があるので、このまま訓練を続けてほしいことを頭を撫でつつケイが告げると、ラファエルは素直に頷いた。
「オシアス。お前は学問に才がある。エナグア王より図書の閲覧をさせてもらえるように言っておいたから、近いうちにこのカードを持って王城側の図書館へ行ってみろ」
元々、魔力の操作を覚えさせようと思ったのはオシアスの方が先だ。
その過程でラファエルの才能に気付いたのだが、弟と比べるとオシアスの魔法の才能は普通と言わざるを得ない。
しかし、彼は頭が良い。
まずそのことに気付いたのは、ケイが料理を教えた時だ。
兄妹2人だけになってから始めた料理らしいが、まずい者は出たことがなかった。
なので、ケイは料理を覚えたらこの先役に立つのではないかと思い、簡単に作れる料理を幾つか教えることにした。
教えた料理は1回でマスターしてしまうので、もしかしたらと思って読み書き計算の勉強を教えたらどんどん吸収していった。
基本の学問は身に着いたので、後は図書館などで色々な分野の知識を伸ばしていってもらいたい。
そのためにも、この国唯一の図書館に入れる権利を与えてほしいとエナグア王に頼んでみた所、あっさりと了承された。
その権利の証明書の代わりに渡されたカードを、ケイはオシアスに渡した。
「えっ!? 私がよろしいのですか?」
「あぁ。これからも勉強して、この国を導けるような人間になれよ」
「はい! ありがとうございます!」
この先やり方次第ではこの国は発展できる可能性がある。
それを他国の人間であるケイが指導するのがこの国にとっていいとは思えないので、この国のことはこの国の人間に任せる方が良い。
それを導く者として、オシアスはもしかしたら貢献してくれるのではないかとケイは考えている。
そうなることを期待して、ケイはオシアスの頭を撫でた。
この国でも15歳は一応成人なのだが、父とのことを思い出したのか、オシアスはケイに黙って撫でられる。
「ケイ殿!」
「おいおい、みんなで送ってくれることなかったのに……」
世話になった兄弟に別れを告げ、ドワーフの使者と共にこの国から出て行こうとしたケイだったが、そこにバリレオたちエナグアの兵たちが揃って向かってきた。
どうやら見送りに来てくれたらしい。
昨日のうちに挨拶は済ませていたので、ケイとしてはわざわざ来てもらって申し訳ない気がする。
「いえ、ケイ殿には多くのことを学ばせていただきました」
「「「「「ありがとうございました!」」」」」
バレリオたちからすると、今回の人族との戦いで大きな自信を付けることができた。
それは、この大陸の魔物に対しても同じだ。
強力なため、これまで多くの人間が魔物に殺られてきたが、これからはきっとそれも少なくすることができるだろう。
そんな自信を付けてくれたケイに対し、改めて感謝の言葉を言いたかったようで、みんな声をそろえて頭を下げてきた。
「みんなこれまで通り訓練を頑張ってな」
「はいっ! 今度は我々の力だけで人族を退けてみせます!」
ケイの励ましの言葉にエドアルドが反応する。
彼らの中で、今回はケイの指導とドワーフの援助があったからこそ得た勝利だと思っているようだ。
今回攻めてきたエヌーノ王国だけでなく、人族側のどこかの国がまた攻めて来る可能性がある。
その時にケイが助けに来れるかは分からない。
それが分かっているのか、彼は次回は自分たちだけで勝利することを誓った。
「人族の奴らは、魔人は魔物のような人間と言う風に言うが、それは違う。魔人とは魔力を多く持った人間のことだ。その魔力を生かせれば、数で負けていても決して他の種族には劣らない。それが分かっていればこれからこの国は魔人族においてトップの国になれる」
最後に、ケイはわざわざ集まってくれたみんなに対しエールの意味を込めた話をすることにした。
その話をみんな黙って聞いてくれている。
「いつか豊かになったこの国にまた来れる日を楽しみにしているよ」
「ケイ殿……」
ケイの挨拶に感動したのか、バレリオは若干目が赤くなっている。
バレリオだけでなく、他の魔人たちも少なからず胸に来るものがあるらしく、少し湿っぽい空気になってしまった。
「「「「「ケイ殿! ありがとうございました!」」」」」
ケイの言葉を受けた彼らは、最後にまた揃った声で感謝の言葉をかけて一礼してた。
これによって、湿っぽくなっていまった雰囲気も吹き飛ばしてくれた。
「2人もまたな!」
「はい! ありがとうございました」「……はい!」
みんなとの別れもできて、最後にオシアスとラファエルの兄弟に別れを告げると、やっぱりラファエルは笑顔にならない。
もしかしたら、ケイのことを父親のように思っていたのかもしれない。
それゆえに別れなければならないことが耐えられないのだろう。
3歳の子供ならそう思うのも仕方がない。
「そうあまり落ち込むな。そのうちまた来るから」
「……ほんとうでしゅか?」
悲しそうな顔で見送られるのはケイとしても心苦しい。
そのため、どうにかラファエルを元気づけようとする。
目線を合わせるように屈んで頭を優しく撫でてあげるが、表情は変わらない。
なので、最終手段として、ケイはまた来ることを約束することにした。
「やくそくでしゅ!」
「あぁ、きっとまた来るよ!」
世話になっている間にケイが教えたことを覚えていたラファエルは、小指を差し出してきた。
その小指に、ケイも小指を出して絡ませる。
約束としての指切りだ。
破った時のバツがエグイ事を教えた時、ラファエルは真剣に怯えていたのが懐かしい。
指を斬り、拳骨万回、更に針を1000本飲ませるなんて、本当にやったら鬼畜の所業だろう。
出来ればその内、本当にバツを与えるのではないことを教えないと、良くないのではないかと思っている。
「じゃあ! みんな元気で!」
「またきてくだしゃい!」「お待ちしております!」
「「「「「またのお越しをお待ちしております!!」」」」」
ケイが最後にみんなに別れを告げて、ドワーフの使者たちと共に門から出て行くと、その背中にみんなが声をかけてくれた。
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