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第12章
第322話
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「グウゥゥー!!」
戦闘が開始されて30分の時間が経過した。
様々な場所に斬り傷を負ったケクロプスが唸り声を上げる。
交互に攻撃しては下がるを繰り返し、戦いはオスカルとラファエルのコンビが優勢に事を運んでいた。
「このまま削るぞ!」
「おうっ!」
普段は小さなことで口喧嘩をしている2人も、こんな時まではそんなことはせず、息の合った連携で動き回っている。
一撃で大ダメージとはいかないが、地道にケクロプスを弱らせているという実感がある。
それに喜ぶようなことはせず、2人はこれまで通りにケクロプスへの攻撃を続けた。
「「っ!!」」
動き続けているため汗を掻いてはいるが、2人ともまだまだこの程度で尽きるような体力ではない。
それなのに、少し前から何故か足が重く感じている。
そして、それが段々とひどくなり、動くのを止めなくてはならないほど鈍くなってしまった。
お互いが足を止めたことに、今さらになって2人は事態の異常さに気が付いた。
「……フゥ、やっとか……」
足を止めた2人を見て、ケクロプスは息を吐いて笑みを浮かべる。
そして、まるでこうなることが分かっていたかのように呟いた。
「これは……」
「……まさか、毒か?」
いつの間にかケクロプスの策にハマっていたことを感じ取ったオスカルとラファエルは、ようやく自分たちが置かれている状況に気が付いた。
どうやら、ケクロプスの血液には毒が流れているらしく、その返り血を受けていた2人は、その毒で動けなくなっているようだ。
「……これで動けない」
ケイの指導により、2人は毒に関する耐性をつける訓練はおこなってきた。
しかし、それはどんな毒も絶対効かないという訳ではない。
症状が出るのを遅くさせ、解毒する機会を長くするという耐性でしかない。
才能があり、下手に毒に侵されることがなかったせいか、2人とも気付くのが遅くなってしまったようだ。
「く、くそっ!」
「くっ!」
足だけでなく全身が重く感じる。
それに耐えるようにして、オスカルは魔法の指輪から解毒薬を取り出す。
そして、震える手に持つ解毒薬のビンを口に運んだ。
同じくラファエルも取り出した解毒薬を飲もうとした。
「ハッ!!」
「っ!!」
解毒薬を飲むまで待つわけもなく、ケクロプスはラファエルが飲むのを阻止するように、得意の高速突進をしてラファエルに斬りかかった。
毒によって動きが鈍くなった足に、鞭打つようにしてラファエルはその場から跳び退く。
せっかく取り出した解毒薬も、飲むのを中断して放り投げるしかなかった。
「ぐっ!」
必死になって跳び退いたラファエルは、ケクロプスの攻撃を完全に躱せてはいなかった。
転がるようにしてケクロプスから距離を取ったラファエルは、僅かに左肩を斬られ出血する腕を抑えて痛みを堪える。
その傷も治したいところだが、それよりも動きの鈍った体を治す方が先決。
そう考えたラファエルは、座り込んだままもう一度解毒薬のビンを取り出した。
「させん!」
「っ!!」
ラファエルに解毒薬を飲ませることを阻止するべく、ケクロプスの攻撃は続く。
そのまま部屋の壁に突っ込むようにして進んだかと思うと、そのまま尾の部分をバネのように利用して反動による直進速度を上げてきた。
先程以上の突進速度に、ラファエルは避けきれないことを覚悟した。
「ガッ!!」
「ラファエルばかり狙ってんじゃねえよ!!」
ケクロプスの突進による攻撃がラファエルに迫ったが、それはオスカルによって阻止される。
横から飛んできた巨大な魔力弾の直撃によって、ケクロプスの突進の軌道がずれた。
それを見たラファエルは、横に跳んでそのまま解毒薬を飲み干した。
「助かった! オスカル!」
「気にすんな!」
解毒薬によって、ラファエルは段々と体調が元に戻っていくのを感じた。
オスカルの援護がなくあのまま突進攻撃を食らっていたら、自分はただでは済まなかった。
危ないところを助けられたラファエルは、オスカルへと感謝の言葉をかける。
このケクロプスとの戦いは、ケイの指導を受けられるかの最終試験のようなものだ。
ライバルであるラファエルを見捨てるようなことをして、ケイが認めてくれるとは思わないし、そんなことをしたら自分が許せないと思ったから動いたことだ。
なので、オスカルはなんてことないように返事をしたのだった。
「こっからは魔法で倒すぞ!」
「あぁ!」
オスカルの言葉にラファエルが頷く。
近付くとまた毒の血液を受ける可能性があるため、接近攻撃をするのは控えるべきだ。
それを悟った2人は、ケクロプスから距離を取って魔法攻撃を開始した。
「水刃!!」
「風刃!!」
オスカルが水の刃を飛ばし、ラファエルが風の刃を飛ばす。
父のカルロスに似たのか、オスカルは水系統の魔法が得意だ。
ラファエルはどの系統も満遍なく得意でなのだが、風魔法が一番好きなためか選んだのは風の刃だった。
「ぐっ!! がっ!!」
ダンジョンの成長により、階層ボスは普通に魔闘術を使うようになっている。
しかし、その纏った魔力を突破し、2人の魔法がケクロプスの体へ傷をつける。
「効いてる! このまま攻めるぞ!!」
「了解!!」
最初に放った牽制の魔法では通用しないが、一発一発威力を込めた魔法は通用する。
それに気付いたラファエルが、魔法攻撃の継続を提案する。
それに賛成したオスカルも、続けて魔法の連射をおこない始めた。
「がっ……」
ケクロプスも土魔法を使って防御をしたり反撃をしたりするが、動き回り攻撃する2人の魔法の手数に対応できない。
そうしているうちに細かい怪我を受け続け、時間が経った今はボロボロの状態へとなっていた。
「「止めだ!!」」
「グアッ……!!」
苦し紛れの突進攻撃も出すことすらできなくなり、あらゆる個所からの出血でフラフラのケクロプスへ、2人は容赦なく魔法を放つ。
いっぺんに何十発もの水と風の刃が襲い掛かり、防ぎきれずに傷を増やしたケクロプスは、とうとう意識を失い前のめりに崩れ落ちたのだった。
「ふぅ~……」
「やった!」
時間をかけた地道な勝利に、オスカルとラファエルはようやく安堵の笑みを浮かべた。
長時間の魔闘術に、魔法連発で魔力も結構消費している。
それによって、疲労がジワジワ襲い掛かってきたため、2人はその場に座り込んだ。
「……ご苦労さん」
「じいちゃん!」「ケイ様!」
ずっと何も言わずに戦いを見ていたケイが、ケクロプスを倒した2人にねぎらいの言葉をかけた。
気配を消していたこともあり、2人は今更になってケイの存在のことを思いだした。
「毒に気付くのが遅かった気がするが、とりあえず勝ったから合格点としよう」
「「本当(ですか)!?」」
元々、この戦いはケイに直接指導してもらうための試験としてのものだ。
ケイの息子のレイナルドやカルロスも強いが、やはり島で一番強のはケイだ。
直接指導を受けたいという者が多いため、試験の突破が条件になっていた。
10層のボスと20層のボスの討伐。
1層のザコキャラですら魔人大陸並の魔物が出現するというのに、魔族レベルのボスキャラの相手を突破しろという無茶な要求をこの2人は成功したのだ。
そのことが嬉しくて、2人は揃って声をあげた。
「「これで直接指導してもらえるんだよね(ですよね)?」」
「あぁ、そうだな」
「「よっしゃー!!」」
2人そろっての確認の言葉に、ケイも笑みを浮かべて頷きを返す。
その頷きに、2人は抑えきれないと言うように喜びを爆発させた。
魔王とか言う存在を討伐するために若い力も鍛えておこうと思っていたが、どうやらこの2人がメインになりそうだ。
それからケイは、自分の成長と共に2人の指導を始めることにしたのだった。
戦闘が開始されて30分の時間が経過した。
様々な場所に斬り傷を負ったケクロプスが唸り声を上げる。
交互に攻撃しては下がるを繰り返し、戦いはオスカルとラファエルのコンビが優勢に事を運んでいた。
「このまま削るぞ!」
「おうっ!」
普段は小さなことで口喧嘩をしている2人も、こんな時まではそんなことはせず、息の合った連携で動き回っている。
一撃で大ダメージとはいかないが、地道にケクロプスを弱らせているという実感がある。
それに喜ぶようなことはせず、2人はこれまで通りにケクロプスへの攻撃を続けた。
「「っ!!」」
動き続けているため汗を掻いてはいるが、2人ともまだまだこの程度で尽きるような体力ではない。
それなのに、少し前から何故か足が重く感じている。
そして、それが段々とひどくなり、動くのを止めなくてはならないほど鈍くなってしまった。
お互いが足を止めたことに、今さらになって2人は事態の異常さに気が付いた。
「……フゥ、やっとか……」
足を止めた2人を見て、ケクロプスは息を吐いて笑みを浮かべる。
そして、まるでこうなることが分かっていたかのように呟いた。
「これは……」
「……まさか、毒か?」
いつの間にかケクロプスの策にハマっていたことを感じ取ったオスカルとラファエルは、ようやく自分たちが置かれている状況に気が付いた。
どうやら、ケクロプスの血液には毒が流れているらしく、その返り血を受けていた2人は、その毒で動けなくなっているようだ。
「……これで動けない」
ケイの指導により、2人は毒に関する耐性をつける訓練はおこなってきた。
しかし、それはどんな毒も絶対効かないという訳ではない。
症状が出るのを遅くさせ、解毒する機会を長くするという耐性でしかない。
才能があり、下手に毒に侵されることがなかったせいか、2人とも気付くのが遅くなってしまったようだ。
「く、くそっ!」
「くっ!」
足だけでなく全身が重く感じる。
それに耐えるようにして、オスカルは魔法の指輪から解毒薬を取り出す。
そして、震える手に持つ解毒薬のビンを口に運んだ。
同じくラファエルも取り出した解毒薬を飲もうとした。
「ハッ!!」
「っ!!」
解毒薬を飲むまで待つわけもなく、ケクロプスはラファエルが飲むのを阻止するように、得意の高速突進をしてラファエルに斬りかかった。
毒によって動きが鈍くなった足に、鞭打つようにしてラファエルはその場から跳び退く。
せっかく取り出した解毒薬も、飲むのを中断して放り投げるしかなかった。
「ぐっ!」
必死になって跳び退いたラファエルは、ケクロプスの攻撃を完全に躱せてはいなかった。
転がるようにしてケクロプスから距離を取ったラファエルは、僅かに左肩を斬られ出血する腕を抑えて痛みを堪える。
その傷も治したいところだが、それよりも動きの鈍った体を治す方が先決。
そう考えたラファエルは、座り込んだままもう一度解毒薬のビンを取り出した。
「させん!」
「っ!!」
ラファエルに解毒薬を飲ませることを阻止するべく、ケクロプスの攻撃は続く。
そのまま部屋の壁に突っ込むようにして進んだかと思うと、そのまま尾の部分をバネのように利用して反動による直進速度を上げてきた。
先程以上の突進速度に、ラファエルは避けきれないことを覚悟した。
「ガッ!!」
「ラファエルばかり狙ってんじゃねえよ!!」
ケクロプスの突進による攻撃がラファエルに迫ったが、それはオスカルによって阻止される。
横から飛んできた巨大な魔力弾の直撃によって、ケクロプスの突進の軌道がずれた。
それを見たラファエルは、横に跳んでそのまま解毒薬を飲み干した。
「助かった! オスカル!」
「気にすんな!」
解毒薬によって、ラファエルは段々と体調が元に戻っていくのを感じた。
オスカルの援護がなくあのまま突進攻撃を食らっていたら、自分はただでは済まなかった。
危ないところを助けられたラファエルは、オスカルへと感謝の言葉をかける。
このケクロプスとの戦いは、ケイの指導を受けられるかの最終試験のようなものだ。
ライバルであるラファエルを見捨てるようなことをして、ケイが認めてくれるとは思わないし、そんなことをしたら自分が許せないと思ったから動いたことだ。
なので、オスカルはなんてことないように返事をしたのだった。
「こっからは魔法で倒すぞ!」
「あぁ!」
オスカルの言葉にラファエルが頷く。
近付くとまた毒の血液を受ける可能性があるため、接近攻撃をするのは控えるべきだ。
それを悟った2人は、ケクロプスから距離を取って魔法攻撃を開始した。
「水刃!!」
「風刃!!」
オスカルが水の刃を飛ばし、ラファエルが風の刃を飛ばす。
父のカルロスに似たのか、オスカルは水系統の魔法が得意だ。
ラファエルはどの系統も満遍なく得意でなのだが、風魔法が一番好きなためか選んだのは風の刃だった。
「ぐっ!! がっ!!」
ダンジョンの成長により、階層ボスは普通に魔闘術を使うようになっている。
しかし、その纏った魔力を突破し、2人の魔法がケクロプスの体へ傷をつける。
「効いてる! このまま攻めるぞ!!」
「了解!!」
最初に放った牽制の魔法では通用しないが、一発一発威力を込めた魔法は通用する。
それに気付いたラファエルが、魔法攻撃の継続を提案する。
それに賛成したオスカルも、続けて魔法の連射をおこない始めた。
「がっ……」
ケクロプスも土魔法を使って防御をしたり反撃をしたりするが、動き回り攻撃する2人の魔法の手数に対応できない。
そうしているうちに細かい怪我を受け続け、時間が経った今はボロボロの状態へとなっていた。
「「止めだ!!」」
「グアッ……!!」
苦し紛れの突進攻撃も出すことすらできなくなり、あらゆる個所からの出血でフラフラのケクロプスへ、2人は容赦なく魔法を放つ。
いっぺんに何十発もの水と風の刃が襲い掛かり、防ぎきれずに傷を増やしたケクロプスは、とうとう意識を失い前のめりに崩れ落ちたのだった。
「ふぅ~……」
「やった!」
時間をかけた地道な勝利に、オスカルとラファエルはようやく安堵の笑みを浮かべた。
長時間の魔闘術に、魔法連発で魔力も結構消費している。
それによって、疲労がジワジワ襲い掛かってきたため、2人はその場に座り込んだ。
「……ご苦労さん」
「じいちゃん!」「ケイ様!」
ずっと何も言わずに戦いを見ていたケイが、ケクロプスを倒した2人にねぎらいの言葉をかけた。
気配を消していたこともあり、2人は今更になってケイの存在のことを思いだした。
「毒に気付くのが遅かった気がするが、とりあえず勝ったから合格点としよう」
「「本当(ですか)!?」」
元々、この戦いはケイに直接指導してもらうための試験としてのものだ。
ケイの息子のレイナルドやカルロスも強いが、やはり島で一番強のはケイだ。
直接指導を受けたいという者が多いため、試験の突破が条件になっていた。
10層のボスと20層のボスの討伐。
1層のザコキャラですら魔人大陸並の魔物が出現するというのに、魔族レベルのボスキャラの相手を突破しろという無茶な要求をこの2人は成功したのだ。
そのことが嬉しくて、2人は揃って声をあげた。
「「これで直接指導してもらえるんだよね(ですよね)?」」
「あぁ、そうだな」
「「よっしゃー!!」」
2人そろっての確認の言葉に、ケイも笑みを浮かべて頷きを返す。
その頷きに、2人は抑えきれないと言うように喜びを爆発させた。
魔王とか言う存在を討伐するために若い力も鍛えておこうと思っていたが、どうやらこの2人がメインになりそうだ。
それからケイは、自分の成長と共に2人の指導を始めることにしたのだった。
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