15 / 44
15
しおりを挟む
葉月さんは、志乃さんが鍵を掛けた扉をガタガタと揺すってみるが、ビクともしない。模様が入っている窓を開けてみるが、外には出られない様に防犯対策の囲いがしてある。葉月さんは室内を歩き回り部屋の確認をする。元は多分和室なのだろうが、お洒落なホテルの部屋のようになっている。かなり今風のリノベがしてあるようだ。
「俺が知らない間に、知らない部屋がこんな風に改装されてるなんてな」
呆れた口調になっている。このリビングの様な部屋の奥にはベッドルームがあり、他には大きなお風呂やトイレもあった。
美緒がとりあえずソファに座っていたが、突然身体に変化が出てきた。
「は・・・っ。ふぅ」
何故か身体が、暑くなって来たのだ。熱だろうか?息苦しくなり、額には汗が浮かび、意識が朦朧としてくる。
「どうした?美緒」
葉月に腕を掴まれる。すると、そこから電流が流れたみたいに身体がピクピクする。そして動悸の様に、心臓がドキドキするのだ。
「あっ、いや・・・、触らないでぇ」
甘ったるい声で葉月の手を退けようとするが、力が入らない。構わず、葉月は美緒の状態を確認しようと顔に手を添えて、覗き込む。葉月はハッとする。
「媚薬か・・・っ!」
美緒の眼は、ウルウルしていて、焦点は合ってない。美緒は葉月の手から逃れたいが、身体が自由に動かないらしく、震えている。
三ノ宮家は代々毒物に対する耐性がある。先祖代々、子供の頃から弱い毒で慣らしているのだ。媚薬も然り。日本で手に入る媚薬は葉月には効かない。もちろん症状でどんなモノを飲まされたか、症状や対処法もある程度はわかっている。しかし、美緒には全く耐性が無かった様で、志乃に飲まされた媚薬の効果が出てしまったようだ。そして、美緒のこの状態は強い媚薬で、体内に精を受けないと治らない、厄介なヤツだ。
「チッ」
葉月は舌打ちする。さっきの、飲ませるべきじゃなかったな。どうする?
その間にも、美緒の呼吸はどんどん粗くなっていく。まずいな、与えなければ、3日はこのままか・・・。最悪、美緒の精神に異常をきたしてしまう。
「美緒・・・」
葉月が呼びかけるが、美緒は口を少し開いただけで言葉を発する言葉出来なかった。
葉月は苦渋の決断をする。
美緒を抱きかかえ、ベッドルームに運び、服を脱がしていく。汗ばんでいる下着まで脱がすと、美緒は小さく呟いた。
「たすけて・・・」
葉月はギリッと奥歯を噛み締めて、美緒丸い乳房に触れる。ビクッと少し身体を動かすが、美緒は瞳を閉じたままだ。
「すまないな、こんなカタチで抱かれてしまうなんてな」
美緒の眼から涙が溢れ落ちる。
さらに奥歯を噛み締めて、葉月は美緒を愛撫し、人形の様な美緒を抱くのだった。
「俺が知らない間に、知らない部屋がこんな風に改装されてるなんてな」
呆れた口調になっている。このリビングの様な部屋の奥にはベッドルームがあり、他には大きなお風呂やトイレもあった。
美緒がとりあえずソファに座っていたが、突然身体に変化が出てきた。
「は・・・っ。ふぅ」
何故か身体が、暑くなって来たのだ。熱だろうか?息苦しくなり、額には汗が浮かび、意識が朦朧としてくる。
「どうした?美緒」
葉月に腕を掴まれる。すると、そこから電流が流れたみたいに身体がピクピクする。そして動悸の様に、心臓がドキドキするのだ。
「あっ、いや・・・、触らないでぇ」
甘ったるい声で葉月の手を退けようとするが、力が入らない。構わず、葉月は美緒の状態を確認しようと顔に手を添えて、覗き込む。葉月はハッとする。
「媚薬か・・・っ!」
美緒の眼は、ウルウルしていて、焦点は合ってない。美緒は葉月の手から逃れたいが、身体が自由に動かないらしく、震えている。
三ノ宮家は代々毒物に対する耐性がある。先祖代々、子供の頃から弱い毒で慣らしているのだ。媚薬も然り。日本で手に入る媚薬は葉月には効かない。もちろん症状でどんなモノを飲まされたか、症状や対処法もある程度はわかっている。しかし、美緒には全く耐性が無かった様で、志乃に飲まされた媚薬の効果が出てしまったようだ。そして、美緒のこの状態は強い媚薬で、体内に精を受けないと治らない、厄介なヤツだ。
「チッ」
葉月は舌打ちする。さっきの、飲ませるべきじゃなかったな。どうする?
その間にも、美緒の呼吸はどんどん粗くなっていく。まずいな、与えなければ、3日はこのままか・・・。最悪、美緒の精神に異常をきたしてしまう。
「美緒・・・」
葉月が呼びかけるが、美緒は口を少し開いただけで言葉を発する言葉出来なかった。
葉月は苦渋の決断をする。
美緒を抱きかかえ、ベッドルームに運び、服を脱がしていく。汗ばんでいる下着まで脱がすと、美緒は小さく呟いた。
「たすけて・・・」
葉月はギリッと奥歯を噛み締めて、美緒丸い乳房に触れる。ビクッと少し身体を動かすが、美緒は瞳を閉じたままだ。
「すまないな、こんなカタチで抱かれてしまうなんてな」
美緒の眼から涙が溢れ落ちる。
さらに奥歯を噛み締めて、葉月は美緒を愛撫し、人形の様な美緒を抱くのだった。
0
あなたにおすすめの小説
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメンエリート軍団??何ですかそれ??【イケメンエリートシリーズ第二弾】
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団の異色男子
ジャスティン・レスターの意外なお話
矢代木の実(23歳)
借金地獄の元カレから身をひそめるため
友達の家に居候のはずが友達に彼氏ができ
今はネットカフェを放浪中
「もしかして、君って、家出少女??」
ある日、ビルの駐車場をうろついてたら
金髪のイケメンの外人さんに
声をかけられました
「寝るとこないないなら、俺ん家に来る?
あ、俺は、ここの27階で働いてる
ジャスティンって言うんだ」
「………あ、でも」
「大丈夫、何も心配ないよ。だって俺は…
女の子には興味はないから」
愛しい人、あなたは王女様と幸せになってください
無憂
恋愛
クロエの婚約者は銀の髪の美貌の騎士リュシアン。彼はレティシア王女とは幼馴染で、今は護衛騎士だ。二人は愛し合い、クロエは二人を引き裂くお邪魔虫だと噂されている。王女のそばを離れないリュシアンとは、ここ数年、ろくな会話もない。愛されない日々に疲れたクロエは、婚約を破棄することを決意し、リュシアンに通告したのだが――
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
夢見るシンデレラ~溺愛の時間は突然に~
美和優希
恋愛
社長秘書を勤めながら、中瀬琴子は密かに社長に想いを寄せていた。
叶わないだろうと思いながらもあきらめきれずにいた琴子だったが、ある日、社長から告白される。
日頃は紳士的だけど、二人のときは少し意地悪で溺甘な社長にドキドキさせられて──!?
初回公開日*2017.09.13(他サイト)
アルファポリスでの公開日*2020.03.10
*表紙イラストは、イラストAC(もちまる様)のイラスト素材を使わせていただいてます。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる