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アレク様のキスは、甘くて心地良くて気持ち良くて、優を蕩けさせるようなキスなのに、紅のソレはまるで貪り尽くされるようなものだ。途中で息が出来ず頭が朦朧としてくる。
こんなのやだ、アレク様に見られているのに・・・。立っていられなくなった優を片腕で紅は支える。
「アレク様、助けて」
優は小声で言いながらアレク様に手を伸ばそうとするが、紅に遮られる。
朦朧とした頭で、優は願いの箱から『ユーカリの葉』を取り出し、紅に嗅がせる。すると紅はパタリと床に倒れ込み、爆睡し始めるのだ。
ふぅ~っと息を吐きながら、優はその場にへたり込む。紅にぶどうとキスは禁止だね。二度としない。眠っている紅はその姿を元の手乗りグリフィンへと変えていった。
「優、どうしてこうなったんだ?」
若干怒り気味のアレク様が問うので、果樹園作りから今に至るまでの話をする。そして、マークから聞いていた『グリフィンの生態』についても。ユーカリの葉はグリフィンの暴走を止めるために、眠らせる効果があると聞いたのでとっさに試してみたと。
「マークは優に教える事は何もないと落ち込んでいたが・・・、でかしたな。ユーカリの葉の事は俺も知らなかった。褒めてやらないと。で、今朝の馬の葉だが、何とか陛下は誤魔化せたが、ライ様は腑に落ちていないようだな。また、何か聞かれるだろう。力の加減は出来そうか?」
「果樹園作りをしながら調整してみたから、多分大丈夫かな??」
自信は微妙だけど。
その夜、アレク様のベッドに寝そべりながら、明日から優は城内にある古い剣をアレク様とライ様と見て回る予定になっていると聞く。
「でも、陛下はソレらしいモノは無かったって言ってたような?」
「ああ、でも、魔導師のライ様と優なら何か感じるかもしれないからな。ま、陛下は早く宝剣を探したいんだろうが」
「う~ん、願いの箱から出ないのかな?」
「出ないだろ、普通」
「念の為に、試してみる」
優は左手の願いの箱に意識を持っていき、未だ見ぬ宝剣へと思いを向ける。すると箱が開き、グレー色のゴツゴツした細長い物体が出てくる。
「・・・、アレク様。何か出ました」
「・・・、出たね。優」
細長い岩みたいなコレは何!?
こんなのやだ、アレク様に見られているのに・・・。立っていられなくなった優を片腕で紅は支える。
「アレク様、助けて」
優は小声で言いながらアレク様に手を伸ばそうとするが、紅に遮られる。
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ふぅ~っと息を吐きながら、優はその場にへたり込む。紅にぶどうとキスは禁止だね。二度としない。眠っている紅はその姿を元の手乗りグリフィンへと変えていった。
「優、どうしてこうなったんだ?」
若干怒り気味のアレク様が問うので、果樹園作りから今に至るまでの話をする。そして、マークから聞いていた『グリフィンの生態』についても。ユーカリの葉はグリフィンの暴走を止めるために、眠らせる効果があると聞いたのでとっさに試してみたと。
「マークは優に教える事は何もないと落ち込んでいたが・・・、でかしたな。ユーカリの葉の事は俺も知らなかった。褒めてやらないと。で、今朝の馬の葉だが、何とか陛下は誤魔化せたが、ライ様は腑に落ちていないようだな。また、何か聞かれるだろう。力の加減は出来そうか?」
「果樹園作りをしながら調整してみたから、多分大丈夫かな??」
自信は微妙だけど。
その夜、アレク様のベッドに寝そべりながら、明日から優は城内にある古い剣をアレク様とライ様と見て回る予定になっていると聞く。
「でも、陛下はソレらしいモノは無かったって言ってたような?」
「ああ、でも、魔導師のライ様と優なら何か感じるかもしれないからな。ま、陛下は早く宝剣を探したいんだろうが」
「う~ん、願いの箱から出ないのかな?」
「出ないだろ、普通」
「念の為に、試してみる」
優は左手の願いの箱に意識を持っていき、未だ見ぬ宝剣へと思いを向ける。すると箱が開き、グレー色のゴツゴツした細長い物体が出てくる。
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