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ライ様が式を飛ばし昼食を待つ間、先程の軍の会議で決定した事項をざっくりまとめて話してくれる。まずは地理から。ストニアはラビリオ国の首都ラビリンから見ると北西にあり、エトニア北東にあり、丁度3国の交わる所に山がある。その山から尾根が北に伸びており、尾根の東西でストニア・エトニアが分断されている。
今回の遠征では、まずエトニア全土の作物や土地、川、山の状態をグリフィン騎士団が空から確認する。そして4ブロックに分け1番深刻な地域から優が虹色の雨を降らせる。その間に日照りの原因を突き止め今後の対策を練る。
「一応、こんな感じかな。アレク補足ある?」
いつのまにかアレク様が入り口のドアにもたれかかりながら聞いている。
「特には」
アレク様が首を振りながら答える。
「ストニアの特産物のが知りたいです。もし種も厳しい状態なら持って行った方が良いと思います」
「穀物類はあまり変わらないかな。特産物は綿花だな。あと、草木染めの染料か。あの国の服は草木染めがかなり発達していて、服の色も豊かだ」
優の質問にライ様が答えながら、いくつかの本の挿絵を見せてくれる。そこには綺麗な色の草木やそれを使って染められた布が説明付きで書いてある。
その後は、遠征チームの編成を行う。マークとベテラン竜騎士合わせて4人が選出され、ライ様・アレク様・優の合計7人が今回の遠征チームになる。
ストニア側から食料類の提供は無いが、国王の離宮を借りられる様だ。テント生活にならないのは良かった。持って行く物も厳選するが。
「ま、いざとなれば『願いの箱』があるから心強いな」
ライ様の言葉に優は。
「生きてる物は出せないので、鳥とか牛とかの動物系は必要ですよ?穀物がダメなら多分家畜系も持って行った方がいいと思うな?」
優はブツブツ言う。
「実際問題、家畜をどう運ぶかだな。数頭ならグリフィンに運ばせれない事は無いが。やはり、陸路か。陸路だと約1週間、先に行かせるか」
アレク様も真剣に考える。
うっ、アレク様の真剣な顔、素敵だっ!
「そうだな、ヒナや子牛・子豚・仔馬はグリフィンで一括で運んで育っているものは陸路にしてもらおう」
ふむふむ、と紙に書きライ様は式を飛ばす。
いつの間にか届いていた昼食を食べながら、話はまとまって行く。
「で、いつから行く?」
ライ様がアレクにたずねる。
「明日の午後は早いですか?正午に出れば日没までにグリフィンなら着きます」
「陛下も早く片付けて欲しそうだったから、明日の正午出発にしよう。そうと決まれば今日は早く仕事を片付けよう。明日は朝から荷物の取りまとめがあるからな」
ライ様の言葉に頷き、アレク様は騎士塔に向かう。
「優も今日はもういいよ。明日からの荷造り頑張って」
ライ様は手をヒラヒラ振りながら、色々な所に式を飛ばすのだった。
今回の遠征では、まずエトニア全土の作物や土地、川、山の状態をグリフィン騎士団が空から確認する。そして4ブロックに分け1番深刻な地域から優が虹色の雨を降らせる。その間に日照りの原因を突き止め今後の対策を練る。
「一応、こんな感じかな。アレク補足ある?」
いつのまにかアレク様が入り口のドアにもたれかかりながら聞いている。
「特には」
アレク様が首を振りながら答える。
「ストニアの特産物のが知りたいです。もし種も厳しい状態なら持って行った方が良いと思います」
「穀物類はあまり変わらないかな。特産物は綿花だな。あと、草木染めの染料か。あの国の服は草木染めがかなり発達していて、服の色も豊かだ」
優の質問にライ様が答えながら、いくつかの本の挿絵を見せてくれる。そこには綺麗な色の草木やそれを使って染められた布が説明付きで書いてある。
その後は、遠征チームの編成を行う。マークとベテラン竜騎士合わせて4人が選出され、ライ様・アレク様・優の合計7人が今回の遠征チームになる。
ストニア側から食料類の提供は無いが、国王の離宮を借りられる様だ。テント生活にならないのは良かった。持って行く物も厳選するが。
「ま、いざとなれば『願いの箱』があるから心強いな」
ライ様の言葉に優は。
「生きてる物は出せないので、鳥とか牛とかの動物系は必要ですよ?穀物がダメなら多分家畜系も持って行った方がいいと思うな?」
優はブツブツ言う。
「実際問題、家畜をどう運ぶかだな。数頭ならグリフィンに運ばせれない事は無いが。やはり、陸路か。陸路だと約1週間、先に行かせるか」
アレク様も真剣に考える。
うっ、アレク様の真剣な顔、素敵だっ!
「そうだな、ヒナや子牛・子豚・仔馬はグリフィンで一括で運んで育っているものは陸路にしてもらおう」
ふむふむ、と紙に書きライ様は式を飛ばす。
いつの間にか届いていた昼食を食べながら、話はまとまって行く。
「で、いつから行く?」
ライ様がアレクにたずねる。
「明日の午後は早いですか?正午に出れば日没までにグリフィンなら着きます」
「陛下も早く片付けて欲しそうだったから、明日の正午出発にしよう。そうと決まれば今日は早く仕事を片付けよう。明日は朝から荷物の取りまとめがあるからな」
ライ様の言葉に頷き、アレク様は騎士塔に向かう。
「優も今日はもういいよ。明日からの荷造り頑張って」
ライ様は手をヒラヒラ振りながら、色々な所に式を飛ばすのだった。
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