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1章 白き貴公子と黒き皇帝との出会い
1-7 宰相と白き貴公子
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語り部さんが皇帝さんと遊んでいる間に、ルーシェは竜舎に出入りする者たちと親交を深めていた。
主に下級貴族の竜騎士と平民の世話担当と。
彼らからのルーシェに対する評判は総じて高い。
飛竜と真摯に向き合うルーシェの態度は模範となるべきものであるとわかっているからだ。
高位貴族の竜騎士たちは飛竜ボボにイタズラを仕掛けようとして撃沈した。
なぜ高位貴族自ら手を下そうなんて馬鹿なことを考えるかというと、竜舎には自らの従者や護衛たちを入れることができない。
飛竜の育て方や管理方法は、クエド帝国が守るべきそれだけの秘匿事項。
親族だろうと家の使用人だろうと、許可なく部外者を入れたとバレたら極刑となる。
同じ部隊の隊員であっても、イタズラを仕掛けようと馬鹿なことを考える者に部下はいない。
竜騎士隊は爵位にかかわらない指揮命令で動いている。
高位貴族といっても、身分を盾にして命令を他の隊員にしたことがバレても極刑。
そして、国の宝とも言える飛竜に嫌がらせをしたとなると、これまた極刑だ。
だから、イタズラ程度を他国の飛竜であるボボにしようとしていたのである。
原動力としては、嫉妬である。
クエド帝国でさえあの美しく白い飛竜を持たないのに、なぜサンテス王国の飛竜が、と。
彼らがまだ竜騎士であるがゆえの可愛い嫉妬である。
表面に出る直接的な鬱憤というのは、飛竜が強者であるためまだまだ可愛いものである。
裏で虎視眈々と機会を狙っている奴ほど悪質なものはない。
自分が疑われない場所にいて、罠に嵌めようと動いているのだから。
ルーシェがクエド帝国の皇城にある竜舎に自由に出入りすることができるのは、簡単な話で飛竜に乗れていたからである。
そして、セリア姫殿下の縁談相手。
「ルーシェ殿、朝早くから精が出ますね」
「おはようございます。宰相殿も飛竜の世話に?」
竜舎に現れたのは宰相トト・ジニル。
トトはストレートの長い灰色の髪を今日はまとめている。
いつもの裾が長い宰相服ではなく、竜騎士が着ているような上着の裾がお尻を隠す程度の長さの服である。
動きやすさでは騎士服の方が軍配が上がる。
何でも着こなしてしまうのは、本人のたゆまぬ努力のおかげである。
トトが体型を維持しているのは、皇帝の横に立つ者として自分のせいで皇帝の株まで下がるのは嫌なのである。
「ええ、私の飛竜はここには常駐していないので、一、二週間に一度顔を見せに来る程度なんですよ」
「山の方で暮らしているのですか?」
「戦時中でもなければ、大きな個体は自然に囲まれている方が好きですから」
トトのそばにやってきた飛竜は、ボボより一回りも二回りも大きい。
大きな黒い飛竜である。
トトは飛竜の体を磨き始める。
大きく育った飛竜は番を持つと、山で暮らすものも出てくる。
乗り手がそれを許すか許さないかではなく、飛竜がどこに住むかは勝手に決める。
決定権はいつだって飛竜にあり、人を優先するかどうかは飛竜によりけりである。
餌も寝床も人が世話しないと手に入れることができないような個体は、この竜舎内でさえも生き残るのは難しいだろう。
「だってさー、ボボも自然の中で暮らしたい?」
ルーシェが尋ねると、ボボは顔をグリグリとルーシェに押しつける。
「好かれてますねえ、ルーシェ殿。こちらに来て一週間ほどですが、どうです、我が国は」
ルーシェは飛竜の世話ばかりしているわけではなく、セリア姫の縁談相手としてこの国に来ている。
スケジュールが密になり過ぎない程度に、観光したり、お茶会や交流会等に顔を出している。
この国で暮らしていけるように、様々な人と縁を結ばせているのである。
まずはルーシェにクエド帝国のことを知ってもらいましょう、という計画だったし、セリア姫と破談になったとしてもそのままの予定で突き進む。
サンテス王国とクエド帝国にはほぼ交流がない。
敵国でもないが、さほど親しい間柄でもない。
隣国と言えども両国の間には険しい山が並んでおり、その間には幅が広くて深い川が流れている。物理的に寸断されており、陸路で向かうには違う国を経由して行かなければならない。
戦争するにも仲良くするにもお互いになかなか難しい土地なのであった。
もちろん何もなくとも、クエド帝国はサンテス王国にも間諜を送っているが。
ほぼ関係ない国であったとしても、相手から何か策略されるのは大嫌いなのである。
「いい国です。空を飛んで来れる者が多ければ、我が国とも交流が盛んになると思いますが、なかなか難しいでしょうね」
「そうですねえ、飛竜以外の手段はあるとはいえ、空の移動はまだまだ少ないですからねえ」
飛行魔法も存在するが長距離を移動する手段ではないし、飛竜のスピードに敵うものではない。
宰相トトはルーシェが単独でこちらに来ると知ったときほくそ笑んだ。
余計なお目付け役やら交渉役がついて来ないのもさることながら、一人だけということは丸め込める可能性が高いということでもあった。
丸め込む前に大破壊してくれたが。。。
世の中、先制パンチが有効なのは戦いの場だけではない。
先に交渉の主導権を得てしまったのはルーシェ側だ。
本人はさほど気にしていないが。
「ところで、竜舎で怪我人が多いと報告を受けましたが、貴方は大丈夫ですか」
貴方が狙われていませんか?という確認。
周囲が気づかぬように、陰湿な嫌がらせをされている場合もある。
「えっ、怪我する人が多いんですかっ?それは大変ですね。作業場所に問題でもありましたか?」
「あ、いえいえ、飛竜に薙ぎ倒された結果ですので、自業自得です」
「ここの飛竜はおとなしいのに?ああ、でも、ここは軍事訓練もするからいろいろあるんでしょうね」
ルーシェはボボに多少の躾程度の訓練をしたが、そのくらいだ。
サンテス王国での飛竜の躾はペット程度のものでしかない。
調教師がいたとしても、クエド帝国級の飛竜の調教師なども育っていないのである。
ルーシェとボボは遊び相手の友達である。
ここはクエド帝国、軍事国家。
ここまで立派な竜舎があるのも、軍事目的のためである。
飛竜が本当に気に入らない訓練を強要されて嫌がったら、竜騎士も調教師もただでは済まないのだろう。
それをどう訓練するかが乗り手の腕の見せ所なのだろうが。
「竜騎士の訓練に参加してみますか?」
「あー、それは訓練の邪魔になってしまうので遠慮しておきます。見学はしてみたいですが」
「調整しておきましょう。他に何か要望はございますか?」
宰相トトの言葉に、ルーシェが一瞬黙る。
それは違和感。
思ったことがつい口に出るような印象を、トトはルーシェに対して受けていたからだ。
要望はあるが、口にするのは相手に迷惑がかかる、そんな沈黙。
王族や貴族が衝動的な行動を許されるかというと、決してそうではない。
初対面でのクフィールへの求婚の衝撃が大き過ぎて、その直情的な印象がぬぐい切れないでいた。
クフィール皇帝陛下とデートしたい、とかそんなところだろうか、トトは勝手に推測した。
一日は難しくとも、二、三時間程度ならどうにかできるか。
クフィールのスケジュールを頭の中で確認し始めた。
恋人や婚約者とまではいかなくとも、友人としてでも進展しないだろうか。
クフィールは十五歳で皇帝になった。
学生時代は皇帝には遠いのに皇子なので煙たがられ、同学年の取り巻きもいなかった。
皇帝になったらなったで遠い存在なので友人はできない。
クフィールが心の奥から友人と呼べる者は数少ない。
裏表がなさそうなルーシェは最適なのだが。
トトは自分の飛竜を洗い終わり、見送りに竜舎の外に出る。
ルーシェも後ろから見送る。
この飛竜が暮らしている山には湖もあり、体も自分たちで洗えるのだが、トトを気に入っているためか、ここまでやって来る。
番を持って山暮らしになった途端、竜舎に戻って来なくなる飛竜もいる。
大きな飛竜が羽ばたく風圧で前髪もすべて後ろに流れる。
彼は空高く飛んでいく。
「この国は空が限りなく青いのが良いですね」
どこまでも青い空を背景にして、ルーシェのサラサラな金髪が光を浴びて輝いていた。
主に下級貴族の竜騎士と平民の世話担当と。
彼らからのルーシェに対する評判は総じて高い。
飛竜と真摯に向き合うルーシェの態度は模範となるべきものであるとわかっているからだ。
高位貴族の竜騎士たちは飛竜ボボにイタズラを仕掛けようとして撃沈した。
なぜ高位貴族自ら手を下そうなんて馬鹿なことを考えるかというと、竜舎には自らの従者や護衛たちを入れることができない。
飛竜の育て方や管理方法は、クエド帝国が守るべきそれだけの秘匿事項。
親族だろうと家の使用人だろうと、許可なく部外者を入れたとバレたら極刑となる。
同じ部隊の隊員であっても、イタズラを仕掛けようと馬鹿なことを考える者に部下はいない。
竜騎士隊は爵位にかかわらない指揮命令で動いている。
高位貴族といっても、身分を盾にして命令を他の隊員にしたことがバレても極刑。
そして、国の宝とも言える飛竜に嫌がらせをしたとなると、これまた極刑だ。
だから、イタズラ程度を他国の飛竜であるボボにしようとしていたのである。
原動力としては、嫉妬である。
クエド帝国でさえあの美しく白い飛竜を持たないのに、なぜサンテス王国の飛竜が、と。
彼らがまだ竜騎士であるがゆえの可愛い嫉妬である。
表面に出る直接的な鬱憤というのは、飛竜が強者であるためまだまだ可愛いものである。
裏で虎視眈々と機会を狙っている奴ほど悪質なものはない。
自分が疑われない場所にいて、罠に嵌めようと動いているのだから。
ルーシェがクエド帝国の皇城にある竜舎に自由に出入りすることができるのは、簡単な話で飛竜に乗れていたからである。
そして、セリア姫殿下の縁談相手。
「ルーシェ殿、朝早くから精が出ますね」
「おはようございます。宰相殿も飛竜の世話に?」
竜舎に現れたのは宰相トト・ジニル。
トトはストレートの長い灰色の髪を今日はまとめている。
いつもの裾が長い宰相服ではなく、竜騎士が着ているような上着の裾がお尻を隠す程度の長さの服である。
動きやすさでは騎士服の方が軍配が上がる。
何でも着こなしてしまうのは、本人のたゆまぬ努力のおかげである。
トトが体型を維持しているのは、皇帝の横に立つ者として自分のせいで皇帝の株まで下がるのは嫌なのである。
「ええ、私の飛竜はここには常駐していないので、一、二週間に一度顔を見せに来る程度なんですよ」
「山の方で暮らしているのですか?」
「戦時中でもなければ、大きな個体は自然に囲まれている方が好きですから」
トトのそばにやってきた飛竜は、ボボより一回りも二回りも大きい。
大きな黒い飛竜である。
トトは飛竜の体を磨き始める。
大きく育った飛竜は番を持つと、山で暮らすものも出てくる。
乗り手がそれを許すか許さないかではなく、飛竜がどこに住むかは勝手に決める。
決定権はいつだって飛竜にあり、人を優先するかどうかは飛竜によりけりである。
餌も寝床も人が世話しないと手に入れることができないような個体は、この竜舎内でさえも生き残るのは難しいだろう。
「だってさー、ボボも自然の中で暮らしたい?」
ルーシェが尋ねると、ボボは顔をグリグリとルーシェに押しつける。
「好かれてますねえ、ルーシェ殿。こちらに来て一週間ほどですが、どうです、我が国は」
ルーシェは飛竜の世話ばかりしているわけではなく、セリア姫の縁談相手としてこの国に来ている。
スケジュールが密になり過ぎない程度に、観光したり、お茶会や交流会等に顔を出している。
この国で暮らしていけるように、様々な人と縁を結ばせているのである。
まずはルーシェにクエド帝国のことを知ってもらいましょう、という計画だったし、セリア姫と破談になったとしてもそのままの予定で突き進む。
サンテス王国とクエド帝国にはほぼ交流がない。
敵国でもないが、さほど親しい間柄でもない。
隣国と言えども両国の間には険しい山が並んでおり、その間には幅が広くて深い川が流れている。物理的に寸断されており、陸路で向かうには違う国を経由して行かなければならない。
戦争するにも仲良くするにもお互いになかなか難しい土地なのであった。
もちろん何もなくとも、クエド帝国はサンテス王国にも間諜を送っているが。
ほぼ関係ない国であったとしても、相手から何か策略されるのは大嫌いなのである。
「いい国です。空を飛んで来れる者が多ければ、我が国とも交流が盛んになると思いますが、なかなか難しいでしょうね」
「そうですねえ、飛竜以外の手段はあるとはいえ、空の移動はまだまだ少ないですからねえ」
飛行魔法も存在するが長距離を移動する手段ではないし、飛竜のスピードに敵うものではない。
宰相トトはルーシェが単独でこちらに来ると知ったときほくそ笑んだ。
余計なお目付け役やら交渉役がついて来ないのもさることながら、一人だけということは丸め込める可能性が高いということでもあった。
丸め込む前に大破壊してくれたが。。。
世の中、先制パンチが有効なのは戦いの場だけではない。
先に交渉の主導権を得てしまったのはルーシェ側だ。
本人はさほど気にしていないが。
「ところで、竜舎で怪我人が多いと報告を受けましたが、貴方は大丈夫ですか」
貴方が狙われていませんか?という確認。
周囲が気づかぬように、陰湿な嫌がらせをされている場合もある。
「えっ、怪我する人が多いんですかっ?それは大変ですね。作業場所に問題でもありましたか?」
「あ、いえいえ、飛竜に薙ぎ倒された結果ですので、自業自得です」
「ここの飛竜はおとなしいのに?ああ、でも、ここは軍事訓練もするからいろいろあるんでしょうね」
ルーシェはボボに多少の躾程度の訓練をしたが、そのくらいだ。
サンテス王国での飛竜の躾はペット程度のものでしかない。
調教師がいたとしても、クエド帝国級の飛竜の調教師なども育っていないのである。
ルーシェとボボは遊び相手の友達である。
ここはクエド帝国、軍事国家。
ここまで立派な竜舎があるのも、軍事目的のためである。
飛竜が本当に気に入らない訓練を強要されて嫌がったら、竜騎士も調教師もただでは済まないのだろう。
それをどう訓練するかが乗り手の腕の見せ所なのだろうが。
「竜騎士の訓練に参加してみますか?」
「あー、それは訓練の邪魔になってしまうので遠慮しておきます。見学はしてみたいですが」
「調整しておきましょう。他に何か要望はございますか?」
宰相トトの言葉に、ルーシェが一瞬黙る。
それは違和感。
思ったことがつい口に出るような印象を、トトはルーシェに対して受けていたからだ。
要望はあるが、口にするのは相手に迷惑がかかる、そんな沈黙。
王族や貴族が衝動的な行動を許されるかというと、決してそうではない。
初対面でのクフィールへの求婚の衝撃が大き過ぎて、その直情的な印象がぬぐい切れないでいた。
クフィール皇帝陛下とデートしたい、とかそんなところだろうか、トトは勝手に推測した。
一日は難しくとも、二、三時間程度ならどうにかできるか。
クフィールのスケジュールを頭の中で確認し始めた。
恋人や婚約者とまではいかなくとも、友人としてでも進展しないだろうか。
クフィールは十五歳で皇帝になった。
学生時代は皇帝には遠いのに皇子なので煙たがられ、同学年の取り巻きもいなかった。
皇帝になったらなったで遠い存在なので友人はできない。
クフィールが心の奥から友人と呼べる者は数少ない。
裏表がなさそうなルーシェは最適なのだが。
トトは自分の飛竜を洗い終わり、見送りに竜舎の外に出る。
ルーシェも後ろから見送る。
この飛竜が暮らしている山には湖もあり、体も自分たちで洗えるのだが、トトを気に入っているためか、ここまでやって来る。
番を持って山暮らしになった途端、竜舎に戻って来なくなる飛竜もいる。
大きな飛竜が羽ばたく風圧で前髪もすべて後ろに流れる。
彼は空高く飛んでいく。
「この国は空が限りなく青いのが良いですね」
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おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
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ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
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Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
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名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
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