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序章 【まれあ?】
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「う、うぅ……
うぅぅ……
【まれあ】ぁ……
【まれあ】ぁ……」
友人達が嗚咽を漏らし涙する。
【まれあ】――享年14歳。
美少女として生を受けたが普通の人生だった。
そして、突然の死。
それは、原因不明の病によるものだった。
感染を恐れた政府は非常事態宣言を発令。
【まれあ】は親族に見送られる事無く、火葬された……はずだった。
だが、彼女の骨は全く残っていなく、火葬業者は偽装のため、別の骨を骨壺に入れ家族の元に送った。
こうして、【まれあ】の【死】は家族に肯定されたのだった。
一方、【まれあ】の【死体】はどこへ行ったのか?
それは、何故か【宇宙空間】を漂っていた。
目の前には、言葉では表現しにくい【生命体?】の様なものが……
その【生命体?】は、
「………」
沈黙しているが、じっと彼女の【遺体】を見ている。
そして、するりと彼女の口から身体の中に入っていった。
そして、彼女の身体の中から身体を作り替える?
やがて……
「……おぉ……
これが、人間の身体かぁ~。
そして、人間の言葉。
うん。
なかなか良い。
良いね、これ。
顔も可愛いし。
スタイルも良い。
……気に入った。
これにしよう。
僕の新しい身体はこれだ。
名前は……
【まれあ】だな。
よぉ~し。
この身体で生活しよう」
と言った。
そして、そのまま【惑星プリローダ】に戻った。
両親の住む家に行き、
「お父さん、お母さん、
【まれあ】だよぉ~。
ただいまぁ~」
と言った。
母親は、
「いやぁぁぁぁ~っ
お化けぇ~っ」
と言って怯え、父親は、
「悪霊退散、
悪霊退散、悪霊退散、
悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、
悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、
悪霊退散、
なんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶ……」
と叫んだ。
そのまま家を追い出され、
【まれあ?】は、
「???
何で?
え?
何で?」
と疑問符を浮かべた。
娘が帰ったのに追い出されたので、びっくりしたのだ。
だが、両親に言わせると、葬ったばかりの愛娘が帰ってきたので、お化けか幽霊が出たんだと思ったのだ。
仕方なく、【まれあ?】は家の廻りをうろちょろしていた。
すると、近所から、
「不審者だぁ~
【まれあ】ちゃんの格好をした不審者だぁ~」
「まぁ……
亡くなったばかりなのに不謹慎な。
許せないわね」
「捕まえろ。
捕まえてマスクを引っぺがせぇ~」
「ふてぇやろうだ。
ふんづかまえろぉ~」
と聞こえてきた。
近所の人達が、【まれあ?】を捕まえに襲いかかってきたのだ。
近所でも人気があった【まれあ】の【死】は深い悲しみを持って受け入れられようとしていたのに、不届き者が現れたとして、住民達の怒りに火がついたのだ。
【まれあ?】は、
「こ、こりゃ、たまらん……
退散しよう……」
と言って、空中に浮いて、そのまま逃げた。
それを目撃した近所の人達は、
「そ、空を飛んだ……」
「ま、まさか【まれあ】ちゃんの幽霊?」
「成仏して。
若い身空で亡くなったのは辛いだろうけど、安らかに……
どうか、安らかに……」
と言って、【まれあ?】は【まれあ】の【幽霊】だったと言うことで認識された。
一方、逃げた【まれあ?】は、
「うーん……
僕の擬態は間違ってなかったはず。
何で、追いかけ回されたんだろう?
うーん……わからん。
人間はよくわからんなぁ?」
とつぶやいた。
【まれあ?】はどこか抜けていた。
仕方なく【まれあ?】は、実家から遠く離れた別の場所で暮らす事にしたのだった。
暮らすには生活基盤を築かないと行けない。
そこで、【まれあ?】は【商売】を始めたのだった。
【超高次元生命体?】である【彼女?】が作る物は、
「何だこれ?
どうやって動いているんだ?」
「すげぇ……
何だよこれ?」
「なんじゃこりゃ?
意味わからん」
「うわっ
すっげぇ~なこれっ」
「これ、欲しい。
いくら?」
と評判になり、【彼女?】はあっという間に大金持ちになったのだった。
彼女はメイドを1人雇い、屋敷で暮らす様になった。
【和田(わだ) まれあ】改め、【義川(よしかわ) まれあ?】。
第二の【人生?】の幕開けとなったのだった。
うぅぅ……
【まれあ】ぁ……
【まれあ】ぁ……」
友人達が嗚咽を漏らし涙する。
【まれあ】――享年14歳。
美少女として生を受けたが普通の人生だった。
そして、突然の死。
それは、原因不明の病によるものだった。
感染を恐れた政府は非常事態宣言を発令。
【まれあ】は親族に見送られる事無く、火葬された……はずだった。
だが、彼女の骨は全く残っていなく、火葬業者は偽装のため、別の骨を骨壺に入れ家族の元に送った。
こうして、【まれあ】の【死】は家族に肯定されたのだった。
一方、【まれあ】の【死体】はどこへ行ったのか?
それは、何故か【宇宙空間】を漂っていた。
目の前には、言葉では表現しにくい【生命体?】の様なものが……
その【生命体?】は、
「………」
沈黙しているが、じっと彼女の【遺体】を見ている。
そして、するりと彼女の口から身体の中に入っていった。
そして、彼女の身体の中から身体を作り替える?
やがて……
「……おぉ……
これが、人間の身体かぁ~。
そして、人間の言葉。
うん。
なかなか良い。
良いね、これ。
顔も可愛いし。
スタイルも良い。
……気に入った。
これにしよう。
僕の新しい身体はこれだ。
名前は……
【まれあ】だな。
よぉ~し。
この身体で生活しよう」
と言った。
そして、そのまま【惑星プリローダ】に戻った。
両親の住む家に行き、
「お父さん、お母さん、
【まれあ】だよぉ~。
ただいまぁ~」
と言った。
母親は、
「いやぁぁぁぁ~っ
お化けぇ~っ」
と言って怯え、父親は、
「悪霊退散、
悪霊退散、悪霊退散、
悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、
悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、悪霊退散、
悪霊退散、
なんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶなんまんだぶ……」
と叫んだ。
そのまま家を追い出され、
【まれあ?】は、
「???
何で?
え?
何で?」
と疑問符を浮かべた。
娘が帰ったのに追い出されたので、びっくりしたのだ。
だが、両親に言わせると、葬ったばかりの愛娘が帰ってきたので、お化けか幽霊が出たんだと思ったのだ。
仕方なく、【まれあ?】は家の廻りをうろちょろしていた。
すると、近所から、
「不審者だぁ~
【まれあ】ちゃんの格好をした不審者だぁ~」
「まぁ……
亡くなったばかりなのに不謹慎な。
許せないわね」
「捕まえろ。
捕まえてマスクを引っぺがせぇ~」
「ふてぇやろうだ。
ふんづかまえろぉ~」
と聞こえてきた。
近所の人達が、【まれあ?】を捕まえに襲いかかってきたのだ。
近所でも人気があった【まれあ】の【死】は深い悲しみを持って受け入れられようとしていたのに、不届き者が現れたとして、住民達の怒りに火がついたのだ。
【まれあ?】は、
「こ、こりゃ、たまらん……
退散しよう……」
と言って、空中に浮いて、そのまま逃げた。
それを目撃した近所の人達は、
「そ、空を飛んだ……」
「ま、まさか【まれあ】ちゃんの幽霊?」
「成仏して。
若い身空で亡くなったのは辛いだろうけど、安らかに……
どうか、安らかに……」
と言って、【まれあ?】は【まれあ】の【幽霊】だったと言うことで認識された。
一方、逃げた【まれあ?】は、
「うーん……
僕の擬態は間違ってなかったはず。
何で、追いかけ回されたんだろう?
うーん……わからん。
人間はよくわからんなぁ?」
とつぶやいた。
【まれあ?】はどこか抜けていた。
仕方なく【まれあ?】は、実家から遠く離れた別の場所で暮らす事にしたのだった。
暮らすには生活基盤を築かないと行けない。
そこで、【まれあ?】は【商売】を始めたのだった。
【超高次元生命体?】である【彼女?】が作る物は、
「何だこれ?
どうやって動いているんだ?」
「すげぇ……
何だよこれ?」
「なんじゃこりゃ?
意味わからん」
「うわっ
すっげぇ~なこれっ」
「これ、欲しい。
いくら?」
と評判になり、【彼女?】はあっという間に大金持ちになったのだった。
彼女はメイドを1人雇い、屋敷で暮らす様になった。
【和田(わだ) まれあ】改め、【義川(よしかわ) まれあ?】。
第二の【人生?】の幕開けとなったのだった。
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