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第三章 軍の影
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【まれあ?】は、今日も【イーナ】に起こしてもらう。
【イーナ】は、
「お嬢様。
お嬢様。
起きてください。
お嬢様。
朝ですよ。
朝。
早くしないと遅刻しますよ」
と言って起こしにかかる。
いつもの光景だ。
【まれあ?】は、
「むにゃむにゃむにゃ……
ふわぁぁぁっ……
もう、朝ぁ?
たまにはゆっくり眠りたいなぁ~……
後、5分。
いや……
3分で良いから寝かせて……」
と寝ぼけていた。
どうやら、昨日遅くまで【漫画】を読みふけって居たようだ。
少々、寝不足気味だった。
【イーナ】は、
「駄目ですよ。
お嬢様。
起きてください。
お・き・て。
早くしないと朝ご飯、冷めちゃいますよ。
起きてくれたら良いことありますよ~」
と言った。
【まれあ?】は、
「え?
ホント?
何々?
何があるの?
【イーナ】さんのおっぱい揉ませてくれるの?」
と興奮した。
【イーナ】は、
「だから、セクハラですってば。
そんなんだったら、またお仕置きですよ。
お仕置き。
良いんですか?
おしりペンペンしちゃいますよ」
と言った。
【まれあ?】は、
「おしりペンペン……
【イーナ】さんにされるなら良いかも……
なぁんて……
とぅっ。
朝のスキンシップ」
と言ってまた、【イーナ】の胸に飛びこんでぐりぐりした。
そして、
「うはは……
役得、役得ぅ」
と言って喜んだ。
【イーナ】は、
「あぁん……
……だ・か・ら、
それをやめいと言っている」
と言って突き飛ばした。
【まれあ?】は、
「あーん……
【イーナ】さんのいけずぅ……」
と言った。
「バカやってないで、ご飯ですよ」
「それでさぁ……
良いことってなんなの?」
「それは、お嬢様の大好きなクリームバターとハニーシロップをたっぷりつけたトーストがでまぁす。
それが良いことです」
「え?
それだけ?」
「そう。
それだけです」
「えぇ~?」
「いらないんですか?」
「入ります。
いりますよぉ~。
でも、物足りないっていうか……」
「おいたは駄目ですよ。
今日、終われば三連休じゃないですか。
金土日とかけてやることがあるんじゃないんですか?」
「おっと、そうだった。
じゃあ、早速仕事の方を片付けちゃうか。
その前に朝ご飯っと」
「その前に顔を洗ってください。
寝癖、ついてますよ」
「はいはい。
わかりましたよ」
といつもの光景が繰り広げられた。
そうして、【彼女?】は【リモート出勤】した。
【まれあ?】が、
「おはよう。
みんな。
今日もよろしく。
それじゃ、早速今日の指示を出すね……
えーっと……」
と言うと、社員の1人が、
「社長。
ちょっとよろしいですか?」
と言った。
【まれあ?】は、
「えーっと、君は……」
と言うと、その社員は、
「【君塚(きみづか)】です。
社長、いい加減名前くらい、覚えてください」
と言った。
【まれあ?】は、
「ごめんごめん。
男子の名前は覚えにくくて……
女子の名前なら一発で覚えるんですけど……」
と言った。
【まれあ?】が男性社員の名前を覚えられないのはいつもの事なので他の社員は大して気にしない。
たまに、覚えて欲しいとして、【君塚】氏の様に自己主張してくる社員が居るくらいだった。
「それで、【君塚】君。
何かしら?」
と聞いた。
「え?
あぁ。
そうですね。
それは、あれの事ですよ。
【クラウストラ(錠)】からの我が社への圧力の問題です。
どうするんですか?
社長判断をいただきたく思っているんですけど……」
「え?
【クラウストラ(錠)】って?」
「知らないんですか?
軍に我が社の技術を提供しろって言ってきてるんですよ。
うちとしては社長の許可無く、それは出来ないと言って突っぱねているんですけど、それもそろそろ限界なんですよ。
どうにかして欲しいんですけど……」
「そんな事になってんの?」
「そうですよ。
また、戦争でもおっぱじめようって事なんでしょうけど。
全く迷惑な話ですよ。
余所でやって欲しいですよね。
余所で。
戦争屋はこれだから……」
「そっかぁ~。
そんな風になってたんだね」
「社長が出社しないからですよ。
いつも、いつも、リモートばっかで。
たまには出社してくださいよ。
お願いしますから」
「だからね。
僕は男性に触れるとじんましんが出る病気で……
その男の人がいっぱい居る会社には……」
「ホントにそんな病気あるんですか?
なんか疑わしいんですけど……?」
「ホントだってば。
出社したくても出来ないの。
そこは理解して欲しいな」
「わかりました。
そこは譲歩します。
でも、【クラウストラ(錠)】との交渉。
それは社長がやってくださいよ。
営業部じゃもう、限界って声が届いてきているんですから。
良いですね?」
「あ、うん。
わかった。
やるよ。
じゃあ、後で、【クラウストラ(錠)】の連絡先を教えてね。
その前に今日の作業指示を出します。
他の人、宜しいですか?」
と話したのだった。
結局、【まれあ?】は他の社員に今日の分の作業指示を出して、その後、【君塚】氏から教えてもらった、【クラウストラ(錠)】の【情報部】との交渉をする事になったのだった。
やはり、【軍】は男性が多いだろうという事で【リモート】での交渉となる。
【まれあ?】は、
(……あぁ……
面倒臭いなぁ……
なんで僕がこんな事……)
と思いつつも、営業スマイルで【クラウストラ(錠)】の【情報部】と【リモート】で対話する。
【まれあ?】は、
「初めまして。
ぼ……私は【まれあ屋本舗】の社長、【義川(よしかわ) まれあ?】です。
何か、連絡をいただいたそうで……
どのようなご用件でしょうか?」
と伝えた。
対して、【クラウストラ(錠)】側は、【渋沢(しぶさわ)】と言う大尉が対応した。
【渋沢大尉】は、
「……なんだ、小娘じゃないか。
こんなガキが社長をやっているのか?
大丈夫か?」
と小馬鹿にした様な態度だった。
【まれあ?】は、
(なんで、僕はこんな冴えない男にバカにされないと行けないんだろう……)
と思いつつ、
「はい。
ベンチャー企業として立ち上げましたが、おかげさまで、上場企業の仲間入りをさせていただいております」
と引きつった笑顔で対応した。
【渋沢大尉】は、
「ふん。
小娘と話しても埒があかないとは思うが、お前が代表と言うことならお前と話すしかないな。
喜べ。
お前の会社の技術。
我が軍のために使う事になった。
これは名誉な事である。
謹んで受けるが良い」
と傲岸不遜な態度でのたまわった。
【まれあ?】は、
(こ、こんにゃろ……)
と思いつつ、
「あの……
おっしゃっている意味がよくわかりません。
もう少し詳しくお聞かせいただけますか?」
と言った。
「うむ。
良かろう。
では説明してやるから心して聞くが良い」
(……偉そうに……)
「ん?
何か言ったか?」
「いいえぇ~
何でも無いですぅ。
どうぞ。
説明をしてくださいな」
「うむ。
では説明する。
我が軍は、戦力増強を考えて、ある大会を開く事になっておる」
「ある大会?」
「そうだ。
【巨兵部(きょへいぶ)】が主催する【プグナ・ギガース(戦闘巨人)】による模擬戦を行う。
そこで、貴様等には、【プグナ・ギガース(戦闘巨人)】の新兵器構想を考えてもらいたいのだ」
「そう言われましても、ぼく……わたくしどもは【プグナ・ギガース(戦闘巨人)】について何も知らないのでご協力と言われましても……」
「聞いておるぞ。
貴様等の会社は文明の一歩も二歩も先を行った発明を数多くしていると。
だったら、兵器の1つや2つ簡単に作れるのでは無いか?」
(無茶苦茶な事を……
兵器目的のものなんか作ってないっつうの……)
「どうだ?
作ってみんか?
貴様なら作れると上層部の方も期待しておる。
推薦した私の方も鼻が高いと言うものだ」
(……こいつ……
自分の出世に僕達の会社を利用するつもりか……
ふざけた真似を……)
「もちろんタダでとは言わん。
多大なる戦果を上げた暁には貴様に対して軍の方から勲章が出る事になる。
光栄であろう?」
(いらないっつうの、そんなの……)
「どうだ?断る話でもなかろう?」
「い、いえ……
私の方としましては、何とも……」
「……そうだな。
【プグナ・ギガース(戦闘巨人)】がなんたるか知らずに作る事は不可能だな」
「そうですよ。
ねぇ……」
「では、見学に来るが良い」
「い、いえ……
ですが仕事が……」
「これは命令だ。
拒否権は無い。
そもそも、誰のおかげでのうのうと暮らせると思っておる。
我々が戦っておるからお前達は安心して暮らせるのだ。
それをゆめゆめ忘れるな」
(……なんて勝手な理屈だ。
醜い。
醜すぎる。
何なんだこの人間は……?)
「では、一週間後の今日、我が軍の駐屯地に来るが良い。
特別に、貴様に【プグナ・ギガース(戦闘巨人)】というものを見せてやる。
予定を空けておけ。
以上だ」
「えぇ~……?」
「えぇとは何だ。
はいと言わんか、はいと。
無礼であるぞ」
(無礼はそっちでしょ……)
「返事はぁ~っ!」
「はいぃ~……」
「通信を終了する。
絶対に来いよ」
と言う会話となった。
通話が終わって【まれあ?】は、
「むきぃ~っ
何なんだあれは?
無茶苦茶な理屈で僕のライフワークを邪魔して。
許せない。
絶対に許せない。
どうしてくれようか……」
と怒鳴った。
そこへ、昼食の準備が整ったと伝えに来た【イーナ】は、
「どうしたんですかお嬢様?
珍しく凄い剣幕で」
と聞いた。
【まれあ?】は、
「聞いてよ【イーナ】さぁん。
無茶苦茶なんだよ、あいつ等ぁ」
と言って、事情を説明した。
「……そうですか。
それは大変な事になりましたね。
軍を怒らせたら大変な事になりますし、お受けするしかないか……とそう、思いますけど」
「えぇ~?
嫌だよ。
僕は戦争の道具なんか作りたくないもん。
戦争とかは創作だから成立するんだよ。
本当に戦うなんて嫌だよぉ~。
僕が作った兵器で誰かが死ぬかも知れないんだよ?
そんなの嫌だよぉ~」
「お気持ちはわかります。
ですが、軍に逆らえば財産は没収されてしまいますよ。
この国で生きたければ、従うしかない。
そう言うルールになっているんです」
「何なんだ、その無茶苦茶なルールは?
戦争なんかあいつらが勝手に始めた事じゃないの?
何でそんなものに僕らが巻き込まれなくちゃならないの?
理不尽だよ、そんなの」
「理不尽でも何でもそれがこの世のルールです。
ご理解ください。
このままではこの生活も無くなりますよ」
「ずるい。
幸せに生きているのに。
それを奪うなんて。
悔しい。
悔しいよ、そんなの……」
「軍に逆らえば、国家反逆罪が適用されて捕まってしまいます。
国民の多くは軍のやっている事に不満を持っていますが、それを表だって言うことはありません。
銃殺刑になっても文句は言えない行為ですから。
それだけ、軍がこの国において大きな力を持っているのです」
「腐っている。
腐っているよ、そんなの」
「わかってます。
ですが、どうしようもないのです。
兵器を持っている軍に対しては我々は何も出来ない。
耐えるしかないのです。
お嬢様、別に殺される訳ではないのです。
どうか。
どうか、ご理解ください」
「いや……
無理。
無理だから、そんなの……」
「じゃあ、どうされるのです?
このままでは従うしか無いじゃありませんか?」
「そうだねぇ……
このままじゃ、従うしかないねぇ……」
「諦めて。
見学なさって来てください」
「見学には行くけど諦めない。
要は軍が機能しなくなれば良いんでしょ?
そうなったら、無茶苦茶な理屈で僕の幸せを奪えない。
そう言う事だよね?」
「は?
それはどういう意味ですか?」
「軍の方には解散してもらおうかな?って思って。
それなら、煩わしい事されずに済むでしょ?」
「ど、どうやって?
それが出来るなら誰も苦労しませんよ」
「まぁ、見ててよ。
まずは、敵を知らなきゃね。
知らなきゃ、やりようがない。
まずは、見学をしてくるよ」
「お嬢様、何をされるおつもりですか?
ってそのお顔は……
何かありますね?
その顔をされる時はいつも私達が驚くような事を考えていますからね。
……信じて良いのですよね?
この国を軍の理不尽な支配から解放させる良い案が」
「まだ、わかんないよ。
とにかく見てくる。
そうと決まったら、来週の火曜日から、しばらく会社を休むと伝えないとね。
色々と準備があるからね」
と言った。
【まれあ?】の顔はまるでいたずらっ子が悪戯をする道具を得た様な顔になっていた。
【まれあ?】は、再び会社に連絡を入れる。
「あ、お昼中だったよね。
ごめんね。
ちょっと、来週の金曜日、僕は軍の方を見学に行くことになったので、しばらく会社を休む事にしたよ。
そこで、月曜日に当分の間の仕事の指示を出すのでそのつもりで居てね。
他の社員の人達にもそれを伝えておいてね。
んじゃ、よろしくね。
バイバイっ」
と言って通信を切った。
【まれあ?】は、
「さて、次はお昼だ。
午後からは制作しなくちゃね。
こっちもしばらく休む事になるからそのつもりで頑張らないとね。
漫画とかは今日は良いや。
続けて6時以降も制作にしよう。
作り貯めだ」
と言って昼食を食べた。
そして、早速、午後の制作に入る。
まずは、ブログの更新だ。
【タイトル/予定変更のお知らせ】
【本文/こんにちは。
【まれあんぬ】です。
ごめんなさい。
今日は予定変更のお知らせをしなくてはなりません。
実は所用で、僕はしばらく、制作が出来なくなってしまいました。
所用がどのくらいかかるかわかりませんが、頑張ってなるべく早く戻ってきますので、見捨てないでくださいね。
それで今日の予定ですが、昨日の予告では、【小説祭り】として、
【一目会った時から】、
【十三傑の聖女】、
【七色仮面】、
【カース】、
【アイディアル・レディー】、
そして僕の十大小説の【レジェンダ・ミート】、
を作る予定でしたね。
それと動画を撮る予定でした。
これはもちろんやります。
でも、晩ご飯を食べる前に作業を終わらせて、続きの作業は来週の月曜日に……と言うのがいつものパターンでしたが、今日は、晩ご飯の後も制作をします。
今日は制作デーにします。
晩ご飯の後は、【漫画祭り】をやります。
【読み切り漫画】を5本作ります。
【聖なる者】、
これは、戦いに明け暮れる傭兵が1人の少女と出会って、その無垢な心に惹かれて行くというお話になる予定です。
【伝言】、
これは、死に行く娘が遠方で暮らす母に伝言を残そうとするというちょっと悲しいお話になる予定です。
【スカイ】、
これは、空を飛びたいと夢見る子供が試行錯誤をして、飛ぶ事が出来る様になるという【夢】をテーマにしたお話になる予定です。
【ラッキー☆スター】、
これは、貧乏な家庭に育った女子が【ラッキー☆スター】と言う星屑を拾った事でドンドン幸せになっていくというストーリーになる予定です。
【プリティーキッス】、
これは、動物にキスをすると動物達が、主人公のために奮闘してくれるというお話になる予定です。
以上、
【聖なる者】、
【伝言】、
【スカイ】、
【ラッキー☆スター】、
【プリティーキッス】、
この5作品の公開を目指します。
それと【動画】をもう一本取ります。
【小説祭り】が終わった時点で、一度、【ホームページ/まれあんぬの部屋】を更新して、夜、【漫画祭り】が終わった後、もう一度【ホームページ】を更新いたします。
という訳で、今日は2回更新です。
頑張らせていただきますのでどうかよろしくお願いします。
では、時間が惜しいので早速作業に取りかからせていただきます。
それでは後ほどにまた】
とした。
すると、ものすごい勢いで【コメント】が届いた。
【【まれあんぬ】さん。
頑張ってください。
いつも応援しています】
【ご用事が出来たとか?
【まれあんぬ】さんの更新を楽しみにしていた者としては残念ですが、あなたにも用事はありますよね?
わかりました。
頑張って来てくださいね。
私はいつでもあなたの味方です】
【残念です。
【まれあんぬ】さんの作品がしばらく見れないなんて。
【まれあんぬ】ロスになってしまいます。
ですから、早く戻ってきてくださいね。
私に日々の糧を運んできてくださっている【まれあんぬ】さんに幸あれ】
【うおおぉぉ……
【まれあんぬ】さん。
お休みされるんですか?
早く帰って来てくださいよ。
俺、ずっと待ってますから。
ずっと、チェックしてますから。
それまでは、【まれあんぬ】さんの過去作を読み返します。
【まれあんぬ】さんの作品はいっぱいあるから、飽きませんしね。
新作、楽しみにしてます。
必ず戻ってきてください。
このまま、フェードアウトなんて無しですよ】
【誰ですか?
【まれあんぬ】さんに用事をさせた奴は?
あなたは作品を作っていれば良いのです。
他はする必要は無いのです。
だから、新作プリーズ】
【応援してます。
いつまでも応援してます。
ファイト、
ファイト、
ファイト、
ファイトぉぉぉぉぉぉっ……】
【【まれあんぬ】さんの作品が無いと俺は……
俺は……
俺は【まれあんぬ】ジャンキーなんで。
早く新しい【作品】をくれぇぇぇ……】
【【まれあんぬ】っ、
【まれあんぬ】っ
頑張れ頑張れ【まれあんぬ】っ】
【【まれあんぬ】さんの応援歌。
作りました。
聞いてください。
って誰も聞いてない?
こりゃ、お呼びじゃないようでぇ~っ
って冗談はさておきとして、ホントに早く戻ってきてくださいよ。
応援している人がたくさんいるんですからっ】
【私は充電期間ととらえます。
ますますパワーアップしたハイパー【まれあんぬ】作品を期待します。
それまでは、我慢します。
カムバーック【まれあんぬ】】
~……などの熱いコメントがたくさん届いた。
【まれあ?】は、ジーンと熱くなり、
「うぅっ……。
みんな。
応援ありがと。
絶対この場所を確保するからね」
と言った。
そして、また、分裂して、創作活動を開始する。
この制作タイムを誰にも邪魔されたくない。
【彼女?】はそう思ったのだった。
【イーナ】は、
「お嬢様。
お嬢様。
起きてください。
お嬢様。
朝ですよ。
朝。
早くしないと遅刻しますよ」
と言って起こしにかかる。
いつもの光景だ。
【まれあ?】は、
「むにゃむにゃむにゃ……
ふわぁぁぁっ……
もう、朝ぁ?
たまにはゆっくり眠りたいなぁ~……
後、5分。
いや……
3分で良いから寝かせて……」
と寝ぼけていた。
どうやら、昨日遅くまで【漫画】を読みふけって居たようだ。
少々、寝不足気味だった。
【イーナ】は、
「駄目ですよ。
お嬢様。
起きてください。
お・き・て。
早くしないと朝ご飯、冷めちゃいますよ。
起きてくれたら良いことありますよ~」
と言った。
【まれあ?】は、
「え?
ホント?
何々?
何があるの?
【イーナ】さんのおっぱい揉ませてくれるの?」
と興奮した。
【イーナ】は、
「だから、セクハラですってば。
そんなんだったら、またお仕置きですよ。
お仕置き。
良いんですか?
おしりペンペンしちゃいますよ」
と言った。
【まれあ?】は、
「おしりペンペン……
【イーナ】さんにされるなら良いかも……
なぁんて……
とぅっ。
朝のスキンシップ」
と言ってまた、【イーナ】の胸に飛びこんでぐりぐりした。
そして、
「うはは……
役得、役得ぅ」
と言って喜んだ。
【イーナ】は、
「あぁん……
……だ・か・ら、
それをやめいと言っている」
と言って突き飛ばした。
【まれあ?】は、
「あーん……
【イーナ】さんのいけずぅ……」
と言った。
「バカやってないで、ご飯ですよ」
「それでさぁ……
良いことってなんなの?」
「それは、お嬢様の大好きなクリームバターとハニーシロップをたっぷりつけたトーストがでまぁす。
それが良いことです」
「え?
それだけ?」
「そう。
それだけです」
「えぇ~?」
「いらないんですか?」
「入ります。
いりますよぉ~。
でも、物足りないっていうか……」
「おいたは駄目ですよ。
今日、終われば三連休じゃないですか。
金土日とかけてやることがあるんじゃないんですか?」
「おっと、そうだった。
じゃあ、早速仕事の方を片付けちゃうか。
その前に朝ご飯っと」
「その前に顔を洗ってください。
寝癖、ついてますよ」
「はいはい。
わかりましたよ」
といつもの光景が繰り広げられた。
そうして、【彼女?】は【リモート出勤】した。
【まれあ?】が、
「おはよう。
みんな。
今日もよろしく。
それじゃ、早速今日の指示を出すね……
えーっと……」
と言うと、社員の1人が、
「社長。
ちょっとよろしいですか?」
と言った。
【まれあ?】は、
「えーっと、君は……」
と言うと、その社員は、
「【君塚(きみづか)】です。
社長、いい加減名前くらい、覚えてください」
と言った。
【まれあ?】は、
「ごめんごめん。
男子の名前は覚えにくくて……
女子の名前なら一発で覚えるんですけど……」
と言った。
【まれあ?】が男性社員の名前を覚えられないのはいつもの事なので他の社員は大して気にしない。
たまに、覚えて欲しいとして、【君塚】氏の様に自己主張してくる社員が居るくらいだった。
「それで、【君塚】君。
何かしら?」
と聞いた。
「え?
あぁ。
そうですね。
それは、あれの事ですよ。
【クラウストラ(錠)】からの我が社への圧力の問題です。
どうするんですか?
社長判断をいただきたく思っているんですけど……」
「え?
【クラウストラ(錠)】って?」
「知らないんですか?
軍に我が社の技術を提供しろって言ってきてるんですよ。
うちとしては社長の許可無く、それは出来ないと言って突っぱねているんですけど、それもそろそろ限界なんですよ。
どうにかして欲しいんですけど……」
「そんな事になってんの?」
「そうですよ。
また、戦争でもおっぱじめようって事なんでしょうけど。
全く迷惑な話ですよ。
余所でやって欲しいですよね。
余所で。
戦争屋はこれだから……」
「そっかぁ~。
そんな風になってたんだね」
「社長が出社しないからですよ。
いつも、いつも、リモートばっかで。
たまには出社してくださいよ。
お願いしますから」
「だからね。
僕は男性に触れるとじんましんが出る病気で……
その男の人がいっぱい居る会社には……」
「ホントにそんな病気あるんですか?
なんか疑わしいんですけど……?」
「ホントだってば。
出社したくても出来ないの。
そこは理解して欲しいな」
「わかりました。
そこは譲歩します。
でも、【クラウストラ(錠)】との交渉。
それは社長がやってくださいよ。
営業部じゃもう、限界って声が届いてきているんですから。
良いですね?」
「あ、うん。
わかった。
やるよ。
じゃあ、後で、【クラウストラ(錠)】の連絡先を教えてね。
その前に今日の作業指示を出します。
他の人、宜しいですか?」
と話したのだった。
結局、【まれあ?】は他の社員に今日の分の作業指示を出して、その後、【君塚】氏から教えてもらった、【クラウストラ(錠)】の【情報部】との交渉をする事になったのだった。
やはり、【軍】は男性が多いだろうという事で【リモート】での交渉となる。
【まれあ?】は、
(……あぁ……
面倒臭いなぁ……
なんで僕がこんな事……)
と思いつつも、営業スマイルで【クラウストラ(錠)】の【情報部】と【リモート】で対話する。
【まれあ?】は、
「初めまして。
ぼ……私は【まれあ屋本舗】の社長、【義川(よしかわ) まれあ?】です。
何か、連絡をいただいたそうで……
どのようなご用件でしょうか?」
と伝えた。
対して、【クラウストラ(錠)】側は、【渋沢(しぶさわ)】と言う大尉が対応した。
【渋沢大尉】は、
「……なんだ、小娘じゃないか。
こんなガキが社長をやっているのか?
大丈夫か?」
と小馬鹿にした様な態度だった。
【まれあ?】は、
(なんで、僕はこんな冴えない男にバカにされないと行けないんだろう……)
と思いつつ、
「はい。
ベンチャー企業として立ち上げましたが、おかげさまで、上場企業の仲間入りをさせていただいております」
と引きつった笑顔で対応した。
【渋沢大尉】は、
「ふん。
小娘と話しても埒があかないとは思うが、お前が代表と言うことならお前と話すしかないな。
喜べ。
お前の会社の技術。
我が軍のために使う事になった。
これは名誉な事である。
謹んで受けるが良い」
と傲岸不遜な態度でのたまわった。
【まれあ?】は、
(こ、こんにゃろ……)
と思いつつ、
「あの……
おっしゃっている意味がよくわかりません。
もう少し詳しくお聞かせいただけますか?」
と言った。
「うむ。
良かろう。
では説明してやるから心して聞くが良い」
(……偉そうに……)
「ん?
何か言ったか?」
「いいえぇ~
何でも無いですぅ。
どうぞ。
説明をしてくださいな」
「うむ。
では説明する。
我が軍は、戦力増強を考えて、ある大会を開く事になっておる」
「ある大会?」
「そうだ。
【巨兵部(きょへいぶ)】が主催する【プグナ・ギガース(戦闘巨人)】による模擬戦を行う。
そこで、貴様等には、【プグナ・ギガース(戦闘巨人)】の新兵器構想を考えてもらいたいのだ」
「そう言われましても、ぼく……わたくしどもは【プグナ・ギガース(戦闘巨人)】について何も知らないのでご協力と言われましても……」
「聞いておるぞ。
貴様等の会社は文明の一歩も二歩も先を行った発明を数多くしていると。
だったら、兵器の1つや2つ簡単に作れるのでは無いか?」
(無茶苦茶な事を……
兵器目的のものなんか作ってないっつうの……)
「どうだ?
作ってみんか?
貴様なら作れると上層部の方も期待しておる。
推薦した私の方も鼻が高いと言うものだ」
(……こいつ……
自分の出世に僕達の会社を利用するつもりか……
ふざけた真似を……)
「もちろんタダでとは言わん。
多大なる戦果を上げた暁には貴様に対して軍の方から勲章が出る事になる。
光栄であろう?」
(いらないっつうの、そんなの……)
「どうだ?断る話でもなかろう?」
「い、いえ……
私の方としましては、何とも……」
「……そうだな。
【プグナ・ギガース(戦闘巨人)】がなんたるか知らずに作る事は不可能だな」
「そうですよ。
ねぇ……」
「では、見学に来るが良い」
「い、いえ……
ですが仕事が……」
「これは命令だ。
拒否権は無い。
そもそも、誰のおかげでのうのうと暮らせると思っておる。
我々が戦っておるからお前達は安心して暮らせるのだ。
それをゆめゆめ忘れるな」
(……なんて勝手な理屈だ。
醜い。
醜すぎる。
何なんだこの人間は……?)
「では、一週間後の今日、我が軍の駐屯地に来るが良い。
特別に、貴様に【プグナ・ギガース(戦闘巨人)】というものを見せてやる。
予定を空けておけ。
以上だ」
「えぇ~……?」
「えぇとは何だ。
はいと言わんか、はいと。
無礼であるぞ」
(無礼はそっちでしょ……)
「返事はぁ~っ!」
「はいぃ~……」
「通信を終了する。
絶対に来いよ」
と言う会話となった。
通話が終わって【まれあ?】は、
「むきぃ~っ
何なんだあれは?
無茶苦茶な理屈で僕のライフワークを邪魔して。
許せない。
絶対に許せない。
どうしてくれようか……」
と怒鳴った。
そこへ、昼食の準備が整ったと伝えに来た【イーナ】は、
「どうしたんですかお嬢様?
珍しく凄い剣幕で」
と聞いた。
【まれあ?】は、
「聞いてよ【イーナ】さぁん。
無茶苦茶なんだよ、あいつ等ぁ」
と言って、事情を説明した。
「……そうですか。
それは大変な事になりましたね。
軍を怒らせたら大変な事になりますし、お受けするしかないか……とそう、思いますけど」
「えぇ~?
嫌だよ。
僕は戦争の道具なんか作りたくないもん。
戦争とかは創作だから成立するんだよ。
本当に戦うなんて嫌だよぉ~。
僕が作った兵器で誰かが死ぬかも知れないんだよ?
そんなの嫌だよぉ~」
「お気持ちはわかります。
ですが、軍に逆らえば財産は没収されてしまいますよ。
この国で生きたければ、従うしかない。
そう言うルールになっているんです」
「何なんだ、その無茶苦茶なルールは?
戦争なんかあいつらが勝手に始めた事じゃないの?
何でそんなものに僕らが巻き込まれなくちゃならないの?
理不尽だよ、そんなの」
「理不尽でも何でもそれがこの世のルールです。
ご理解ください。
このままではこの生活も無くなりますよ」
「ずるい。
幸せに生きているのに。
それを奪うなんて。
悔しい。
悔しいよ、そんなの……」
「軍に逆らえば、国家反逆罪が適用されて捕まってしまいます。
国民の多くは軍のやっている事に不満を持っていますが、それを表だって言うことはありません。
銃殺刑になっても文句は言えない行為ですから。
それだけ、軍がこの国において大きな力を持っているのです」
「腐っている。
腐っているよ、そんなの」
「わかってます。
ですが、どうしようもないのです。
兵器を持っている軍に対しては我々は何も出来ない。
耐えるしかないのです。
お嬢様、別に殺される訳ではないのです。
どうか。
どうか、ご理解ください」
「いや……
無理。
無理だから、そんなの……」
「じゃあ、どうされるのです?
このままでは従うしか無いじゃありませんか?」
「そうだねぇ……
このままじゃ、従うしかないねぇ……」
「諦めて。
見学なさって来てください」
「見学には行くけど諦めない。
要は軍が機能しなくなれば良いんでしょ?
そうなったら、無茶苦茶な理屈で僕の幸せを奪えない。
そう言う事だよね?」
「は?
それはどういう意味ですか?」
「軍の方には解散してもらおうかな?って思って。
それなら、煩わしい事されずに済むでしょ?」
「ど、どうやって?
それが出来るなら誰も苦労しませんよ」
「まぁ、見ててよ。
まずは、敵を知らなきゃね。
知らなきゃ、やりようがない。
まずは、見学をしてくるよ」
「お嬢様、何をされるおつもりですか?
ってそのお顔は……
何かありますね?
その顔をされる時はいつも私達が驚くような事を考えていますからね。
……信じて良いのですよね?
この国を軍の理不尽な支配から解放させる良い案が」
「まだ、わかんないよ。
とにかく見てくる。
そうと決まったら、来週の火曜日から、しばらく会社を休むと伝えないとね。
色々と準備があるからね」
と言った。
【まれあ?】の顔はまるでいたずらっ子が悪戯をする道具を得た様な顔になっていた。
【まれあ?】は、再び会社に連絡を入れる。
「あ、お昼中だったよね。
ごめんね。
ちょっと、来週の金曜日、僕は軍の方を見学に行くことになったので、しばらく会社を休む事にしたよ。
そこで、月曜日に当分の間の仕事の指示を出すのでそのつもりで居てね。
他の社員の人達にもそれを伝えておいてね。
んじゃ、よろしくね。
バイバイっ」
と言って通信を切った。
【まれあ?】は、
「さて、次はお昼だ。
午後からは制作しなくちゃね。
こっちもしばらく休む事になるからそのつもりで頑張らないとね。
漫画とかは今日は良いや。
続けて6時以降も制作にしよう。
作り貯めだ」
と言って昼食を食べた。
そして、早速、午後の制作に入る。
まずは、ブログの更新だ。
【タイトル/予定変更のお知らせ】
【本文/こんにちは。
【まれあんぬ】です。
ごめんなさい。
今日は予定変更のお知らせをしなくてはなりません。
実は所用で、僕はしばらく、制作が出来なくなってしまいました。
所用がどのくらいかかるかわかりませんが、頑張ってなるべく早く戻ってきますので、見捨てないでくださいね。
それで今日の予定ですが、昨日の予告では、【小説祭り】として、
【一目会った時から】、
【十三傑の聖女】、
【七色仮面】、
【カース】、
【アイディアル・レディー】、
そして僕の十大小説の【レジェンダ・ミート】、
を作る予定でしたね。
それと動画を撮る予定でした。
これはもちろんやります。
でも、晩ご飯を食べる前に作業を終わらせて、続きの作業は来週の月曜日に……と言うのがいつものパターンでしたが、今日は、晩ご飯の後も制作をします。
今日は制作デーにします。
晩ご飯の後は、【漫画祭り】をやります。
【読み切り漫画】を5本作ります。
【聖なる者】、
これは、戦いに明け暮れる傭兵が1人の少女と出会って、その無垢な心に惹かれて行くというお話になる予定です。
【伝言】、
これは、死に行く娘が遠方で暮らす母に伝言を残そうとするというちょっと悲しいお話になる予定です。
【スカイ】、
これは、空を飛びたいと夢見る子供が試行錯誤をして、飛ぶ事が出来る様になるという【夢】をテーマにしたお話になる予定です。
【ラッキー☆スター】、
これは、貧乏な家庭に育った女子が【ラッキー☆スター】と言う星屑を拾った事でドンドン幸せになっていくというストーリーになる予定です。
【プリティーキッス】、
これは、動物にキスをすると動物達が、主人公のために奮闘してくれるというお話になる予定です。
以上、
【聖なる者】、
【伝言】、
【スカイ】、
【ラッキー☆スター】、
【プリティーキッス】、
この5作品の公開を目指します。
それと【動画】をもう一本取ります。
【小説祭り】が終わった時点で、一度、【ホームページ/まれあんぬの部屋】を更新して、夜、【漫画祭り】が終わった後、もう一度【ホームページ】を更新いたします。
という訳で、今日は2回更新です。
頑張らせていただきますのでどうかよろしくお願いします。
では、時間が惜しいので早速作業に取りかからせていただきます。
それでは後ほどにまた】
とした。
すると、ものすごい勢いで【コメント】が届いた。
【【まれあんぬ】さん。
頑張ってください。
いつも応援しています】
【ご用事が出来たとか?
【まれあんぬ】さんの更新を楽しみにしていた者としては残念ですが、あなたにも用事はありますよね?
わかりました。
頑張って来てくださいね。
私はいつでもあなたの味方です】
【残念です。
【まれあんぬ】さんの作品がしばらく見れないなんて。
【まれあんぬ】ロスになってしまいます。
ですから、早く戻ってきてくださいね。
私に日々の糧を運んできてくださっている【まれあんぬ】さんに幸あれ】
【うおおぉぉ……
【まれあんぬ】さん。
お休みされるんですか?
早く帰って来てくださいよ。
俺、ずっと待ってますから。
ずっと、チェックしてますから。
それまでは、【まれあんぬ】さんの過去作を読み返します。
【まれあんぬ】さんの作品はいっぱいあるから、飽きませんしね。
新作、楽しみにしてます。
必ず戻ってきてください。
このまま、フェードアウトなんて無しですよ】
【誰ですか?
【まれあんぬ】さんに用事をさせた奴は?
あなたは作品を作っていれば良いのです。
他はする必要は無いのです。
だから、新作プリーズ】
【応援してます。
いつまでも応援してます。
ファイト、
ファイト、
ファイト、
ファイトぉぉぉぉぉぉっ……】
【【まれあんぬ】さんの作品が無いと俺は……
俺は……
俺は【まれあんぬ】ジャンキーなんで。
早く新しい【作品】をくれぇぇぇ……】
【【まれあんぬ】っ、
【まれあんぬ】っ
頑張れ頑張れ【まれあんぬ】っ】
【【まれあんぬ】さんの応援歌。
作りました。
聞いてください。
って誰も聞いてない?
こりゃ、お呼びじゃないようでぇ~っ
って冗談はさておきとして、ホントに早く戻ってきてくださいよ。
応援している人がたくさんいるんですからっ】
【私は充電期間ととらえます。
ますますパワーアップしたハイパー【まれあんぬ】作品を期待します。
それまでは、我慢します。
カムバーック【まれあんぬ】】
~……などの熱いコメントがたくさん届いた。
【まれあ?】は、ジーンと熱くなり、
「うぅっ……。
みんな。
応援ありがと。
絶対この場所を確保するからね」
と言った。
そして、また、分裂して、創作活動を開始する。
この制作タイムを誰にも邪魔されたくない。
【彼女?】はそう思ったのだった。
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