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ルビーは歩く。
あてもなく。
「さようなら、ルビー様」
周囲の声も聞こえずに。
ルビーに声をかけた生徒たちは、いつもと違い挨拶を返さないルビーの様子を不思議がりながらも、余計な詮索をすることなくルビーとすれ違った。
公爵令嬢の考えていることを、ただの貴族が邪推することさえおこがましい。
――ダイヤを救いたいなんて、ただの私のエゴなのかしら。私に、そんな資格はあるのかしら。
ルビーの頭の中では、絶えず自身への問いかけが続いていた。
自らの行いに、正義があるのかと。
一人では答えの出せない問いを前に、ルビーの頭の中には二つの声が生まれた。
ルビー・スカーレットとして生きた記憶の声と、赤口瑠璃として生きた記憶の声。
二つの声は、ゆっくりと話し合いを始めた。
とはいえ、ルビーの転生は、赤口瑠璃の記憶を思い出したという表現が正しく、二つの人格が共存している訳ではない。
つまり話し合いと言う名の独り言でしかない。
――ルビー・スカーレット。貴女は、赤口瑠璃によって人生を壊された?
――壊れてはいないけど、チャンスを一つ逃したわね。私が座れたかもしれない皇太子妃の席は、まんまと平民の女に奪われたわ。
――私は、酷い女だった?
――ええ。私の人生を変えた、最悪の女ね。
――ごめんなさい。
――今更よ。
――貴女は、そんなに皇太子妃の席が欲しかったの?
――当然でしょ。この世界に、皇太子妃の席を欲しがらない女なんていないわ。私も、貴女も。
――私は、皇太子妃の席なんていらなかった。
――はあ?
――私は、トパーズの横にいられることが、嬉しいから。
――それは、あんたがトパーズを推しキャラとか言ってるからでしょ。てゆーか、何よ推しキャラって。
――そうなんだけど、そうじゃなくて。
――何?
――私は貴女で、貴女は私。貴女である私は、トパーズの横にいられることが嬉しいの。幸せなの。
――何が言いたいの?
――貴女も、トパーズの横にいられる今が幸せじゃないの?
――トパーズよりもオニキス様の方が、ずっと地位が高く魅力的よ。
――地位って、権力って、そんなに大切?
――大切に決まってるでしょ。貴女のいた世界と、私のいる世界は違うの。地位がなければ、何も手に入らない。自由も、幸せも。
――そう。
――さっきから、貴女は何が言いたいの?
――え?
――私が幸せかどうかなんて訊いて。
――それは。
――当ててあげる。貴女は今、転生した自分を、赤口瑠璃を肯定しようとしている。
――っ!?
――図星ね。ま、それはそうよね。これから同じ転生者のダイヤを、体から追い出すつもりなんだから。同じ穴の狢の、転生者の貴女が。
――……。
――だから、赤口瑠璃の転生が、ルビー・スカーレットにとっては幸せなものだったんだって思い込みたいんでしょう。ダイヤの転生はダイヤモンド・レグホーンを不幸にする転生だから追い出すんだって、大義名分が欲しいんでしょ。
――そ、そんなことは。
――大義名分じゃなきゃ、言い訳?
――……。
廊下を歩くルビーは足を止め、目を瞑ってからすうっと深く呼吸をする。
赤口瑠璃が、落ち着くために。
ルビー・スカーレットが、猶予を与えるために。
――何? そんなんじゃないって。ただ友達を助けたいだけだって言いたいの?
――……。
――そんな綺麗ごと。
――違うよ。
――ん?
――そう、大義名分が欲しいんだよ。言い訳が欲しいんだよ。自分のことを棚に上げて、ダイヤを助けたいのよ!
――何故?
――友達だからよ!
――結局、私が最初に言ったことじゃない。
――あ。
――ふん。
――……。
――ま、いいんじゃない?
――え?
――私は、ルビー・スカーレットは、自分の望みを叶えるためならどんな手でも使う女よ? 自分のことを棚上げにするなんて、些細なことじゃない。
――ええ……。
――ダイヤを助けたいんでしょ? いいじゃない。矛盾してようが、理不尽だろうが、やりたいことをやるのがルビー・スカーレットよ。
――そうかな。
――そうよ。悩むなんて、ルビー・スカーレットらしくないわ。。
――……わかった。私は、ダイヤを助ける。
――そう決めたのなら、そうしましょう。
――うん。
――あと、そうね。
――ん?
――ルビー・スカーレットの記憶と赤口瑠璃の記憶が混ざったからと言って、私の感情が消えたわけじゃないわ。
――そうだね。
――私はいつだって、自分が幸せになるように生きてるってことよ。さ、もう納得できたでしょ。私たちの友達を不幸にするやつにを、お仕置きに行くわよ。
――うん!
ルビーは静かに目を開ける。
ただの独り言を終えた時、ルビーの心は軽くなっていた。
自己中で、暴力的で、苛烈な解決方法ではある。
しかし、それこそがルビー・スカーレットであると、ルビーはいっそ自信を持っていた。
「……あれ?」
同時に気づいた。
ダイヤモンドの転生の異質さに。
「お休みのところ申し訳ありません、サファイア様」
「構いませんよ、ルビー様」
ルビーは、サファイアのもとを訪れていた。
日も沈み終え、翌日に向けて休息をとっていたというのに、サファイアはルビーの訪問を快く迎えてくれた。
先日のこともあり、サファイアの使用人は少々複雑な表情をしていたが、主人であるサファイアが受け入れているのであれば何も言えなかった。
「サファイア様。人払いを、お願いできるかしら」
「わかりました」
二人の使用人は速やかに部屋を後にし、残されたのはルビーとサファイアの二人だけ。
「それで、お話とは何でしょうか?」
「はい、サファイア様。私の友達を……ダイヤを救うため、力を貸していただけないでしょうか」
「わかりました」
真剣な表情のルビーに対し、サファイアは穏やかな表情で即答した。
あまりに早すぎたため、逆にルビーが驚いたほどだ。
「よ、よろしいのですか?」
「ええ。ルビー様には、大きな借りがありますから。それに、ルビー様のお友達であれば、私のお友達も同然。私がお役に立てることであれば、なんなりと」
「ありがとうございます!」
サファイアの中には、ルビーに救われたという思いが残っている。
ルビーがいなければ、今頃、自分が破滅していたと思うほどの大きな借り。
それゆえ、サファイアはルビーの言葉を受け入れた。
一つ目の要望が通ったことで、ルビーの心は少しだけ軽くなっていた。
一呼吸置き、サファイアへと向き合う。
「それで、詳しくお聞きしても?」
「今のダイヤは、転生者の可能性があります」
「転生者……」
ダイヤモンドの豹変。
それは、サファイアも知るところであり、ルビーの仮説をすんなりと飲み込めた。
「それも、私たちとは違う転生です」
「違う?」
しかし、次のルビーの言葉は、サファイアにはすんなりと飲み込めないものだった。
ルビーは補足するように、自身の仮説を述べていく。
「ええ。理由は二つ。一つ目。今のダイヤからは、ダイヤモンド・レグホーンの人格が感じられないの」
「人格?」
「記憶、と言ったほうがいいかもしれませんね。私は、苛烈な性格のルビー・スカーレットへと転生しました。その影響か、赤口瑠璃の時よりも、苛烈で自分に自信を持った行動をしがちなところがあります」
「まあ、そうね」
「サファイア様、貴女にも心当たりはありませんか?」
ルビーの言葉に、サファイアは自身の行いを振り返る。
青瀬紗里奈の時の、自身の行いを。
「私、ニートだったので、あまり自分で動かない性格は似てる気が」
「それ以外でお願いします!」
「あ、でも思い返せば、自分が破滅しないためなら他の誰がどうなっても構わないという冷酷さは、青瀬紗里奈の頃にはなかったですね。たぶん、他の誰かに迷惑をかけていることさえ、自分の重荷になっていたと思います」
「ですよね!」
苛烈な性格のルビー・スカーレット。
冷酷な性格のサファイア・インディゴ。
二人の転生は、記憶の上書きではなく追加だ。
であれば、人格はどちらか一方のものではなく、影響しあい変化するはずである。
今のダイヤモンドは、あまりにもダイヤモンド・レグホーンの人格を見せなさ過ぎている。
サファイアは、一応の納得の表情を見せたが、完全ではない。
「しかし、それだけでは私たちと違う転生とは言い切れないのでは? たまたま、私たちが見ていないだけかもしれませんし」
「そうですね。なので、理由はもう一つ。ダイヤは、転生のことを知っていました」
「転生を?」
「ええ。私が転生者であることを名乗り、ダイヤに転生者かと聞いたとき、ダイヤはこう言いました。『なぜ、貴様が転生の存在を知って』と」
「転生の存在を知って、ですか。確かに、違和感のある言葉ですね」
日本の記憶を持って転生している二人にとって、転生とは日本から純白の少女シリーズの世界への転生を指す。
ダイヤモンドも同様の転生者であれば、ルビーの質問に驚くのは必然。
ただし、ルビーが転生者だと名乗った以上、ダイヤモンドが驚く理由は自分以外にも転生者がいたことに対して、のはずだ。
しかし、ダイヤモンドの言葉は、転生の存在を知っていることに対する驚きだ。
この驚きは、純白の少女シリーズの世界という、転生の概念が存在しない世界を生きる者しか選べない言葉だ。
「今のダイヤは、日本からの転生者じゃなくて、この世界からの転生者である可能性があります」
つまり、純白の少女シリーズの世界を生きていた者の言葉。
あてもなく。
「さようなら、ルビー様」
周囲の声も聞こえずに。
ルビーに声をかけた生徒たちは、いつもと違い挨拶を返さないルビーの様子を不思議がりながらも、余計な詮索をすることなくルビーとすれ違った。
公爵令嬢の考えていることを、ただの貴族が邪推することさえおこがましい。
――ダイヤを救いたいなんて、ただの私のエゴなのかしら。私に、そんな資格はあるのかしら。
ルビーの頭の中では、絶えず自身への問いかけが続いていた。
自らの行いに、正義があるのかと。
一人では答えの出せない問いを前に、ルビーの頭の中には二つの声が生まれた。
ルビー・スカーレットとして生きた記憶の声と、赤口瑠璃として生きた記憶の声。
二つの声は、ゆっくりと話し合いを始めた。
とはいえ、ルビーの転生は、赤口瑠璃の記憶を思い出したという表現が正しく、二つの人格が共存している訳ではない。
つまり話し合いと言う名の独り言でしかない。
――ルビー・スカーレット。貴女は、赤口瑠璃によって人生を壊された?
――壊れてはいないけど、チャンスを一つ逃したわね。私が座れたかもしれない皇太子妃の席は、まんまと平民の女に奪われたわ。
――私は、酷い女だった?
――ええ。私の人生を変えた、最悪の女ね。
――ごめんなさい。
――今更よ。
――貴女は、そんなに皇太子妃の席が欲しかったの?
――当然でしょ。この世界に、皇太子妃の席を欲しがらない女なんていないわ。私も、貴女も。
――私は、皇太子妃の席なんていらなかった。
――はあ?
――私は、トパーズの横にいられることが、嬉しいから。
――それは、あんたがトパーズを推しキャラとか言ってるからでしょ。てゆーか、何よ推しキャラって。
――そうなんだけど、そうじゃなくて。
――何?
――私は貴女で、貴女は私。貴女である私は、トパーズの横にいられることが嬉しいの。幸せなの。
――何が言いたいの?
――貴女も、トパーズの横にいられる今が幸せじゃないの?
――トパーズよりもオニキス様の方が、ずっと地位が高く魅力的よ。
――地位って、権力って、そんなに大切?
――大切に決まってるでしょ。貴女のいた世界と、私のいる世界は違うの。地位がなければ、何も手に入らない。自由も、幸せも。
――そう。
――さっきから、貴女は何が言いたいの?
――え?
――私が幸せかどうかなんて訊いて。
――それは。
――当ててあげる。貴女は今、転生した自分を、赤口瑠璃を肯定しようとしている。
――っ!?
――図星ね。ま、それはそうよね。これから同じ転生者のダイヤを、体から追い出すつもりなんだから。同じ穴の狢の、転生者の貴女が。
――……。
――だから、赤口瑠璃の転生が、ルビー・スカーレットにとっては幸せなものだったんだって思い込みたいんでしょう。ダイヤの転生はダイヤモンド・レグホーンを不幸にする転生だから追い出すんだって、大義名分が欲しいんでしょ。
――そ、そんなことは。
――大義名分じゃなきゃ、言い訳?
――……。
廊下を歩くルビーは足を止め、目を瞑ってからすうっと深く呼吸をする。
赤口瑠璃が、落ち着くために。
ルビー・スカーレットが、猶予を与えるために。
――何? そんなんじゃないって。ただ友達を助けたいだけだって言いたいの?
――……。
――そんな綺麗ごと。
――違うよ。
――ん?
――そう、大義名分が欲しいんだよ。言い訳が欲しいんだよ。自分のことを棚に上げて、ダイヤを助けたいのよ!
――何故?
――友達だからよ!
――結局、私が最初に言ったことじゃない。
――あ。
――ふん。
――……。
――ま、いいんじゃない?
――え?
――私は、ルビー・スカーレットは、自分の望みを叶えるためならどんな手でも使う女よ? 自分のことを棚上げにするなんて、些細なことじゃない。
――ええ……。
――ダイヤを助けたいんでしょ? いいじゃない。矛盾してようが、理不尽だろうが、やりたいことをやるのがルビー・スカーレットよ。
――そうかな。
――そうよ。悩むなんて、ルビー・スカーレットらしくないわ。。
――……わかった。私は、ダイヤを助ける。
――そう決めたのなら、そうしましょう。
――うん。
――あと、そうね。
――ん?
――ルビー・スカーレットの記憶と赤口瑠璃の記憶が混ざったからと言って、私の感情が消えたわけじゃないわ。
――そうだね。
――私はいつだって、自分が幸せになるように生きてるってことよ。さ、もう納得できたでしょ。私たちの友達を不幸にするやつにを、お仕置きに行くわよ。
――うん!
ルビーは静かに目を開ける。
ただの独り言を終えた時、ルビーの心は軽くなっていた。
自己中で、暴力的で、苛烈な解決方法ではある。
しかし、それこそがルビー・スカーレットであると、ルビーはいっそ自信を持っていた。
「……あれ?」
同時に気づいた。
ダイヤモンドの転生の異質さに。
「お休みのところ申し訳ありません、サファイア様」
「構いませんよ、ルビー様」
ルビーは、サファイアのもとを訪れていた。
日も沈み終え、翌日に向けて休息をとっていたというのに、サファイアはルビーの訪問を快く迎えてくれた。
先日のこともあり、サファイアの使用人は少々複雑な表情をしていたが、主人であるサファイアが受け入れているのであれば何も言えなかった。
「サファイア様。人払いを、お願いできるかしら」
「わかりました」
二人の使用人は速やかに部屋を後にし、残されたのはルビーとサファイアの二人だけ。
「それで、お話とは何でしょうか?」
「はい、サファイア様。私の友達を……ダイヤを救うため、力を貸していただけないでしょうか」
「わかりました」
真剣な表情のルビーに対し、サファイアは穏やかな表情で即答した。
あまりに早すぎたため、逆にルビーが驚いたほどだ。
「よ、よろしいのですか?」
「ええ。ルビー様には、大きな借りがありますから。それに、ルビー様のお友達であれば、私のお友達も同然。私がお役に立てることであれば、なんなりと」
「ありがとうございます!」
サファイアの中には、ルビーに救われたという思いが残っている。
ルビーがいなければ、今頃、自分が破滅していたと思うほどの大きな借り。
それゆえ、サファイアはルビーの言葉を受け入れた。
一つ目の要望が通ったことで、ルビーの心は少しだけ軽くなっていた。
一呼吸置き、サファイアへと向き合う。
「それで、詳しくお聞きしても?」
「今のダイヤは、転生者の可能性があります」
「転生者……」
ダイヤモンドの豹変。
それは、サファイアも知るところであり、ルビーの仮説をすんなりと飲み込めた。
「それも、私たちとは違う転生です」
「違う?」
しかし、次のルビーの言葉は、サファイアにはすんなりと飲み込めないものだった。
ルビーは補足するように、自身の仮説を述べていく。
「ええ。理由は二つ。一つ目。今のダイヤからは、ダイヤモンド・レグホーンの人格が感じられないの」
「人格?」
「記憶、と言ったほうがいいかもしれませんね。私は、苛烈な性格のルビー・スカーレットへと転生しました。その影響か、赤口瑠璃の時よりも、苛烈で自分に自信を持った行動をしがちなところがあります」
「まあ、そうね」
「サファイア様、貴女にも心当たりはありませんか?」
ルビーの言葉に、サファイアは自身の行いを振り返る。
青瀬紗里奈の時の、自身の行いを。
「私、ニートだったので、あまり自分で動かない性格は似てる気が」
「それ以外でお願いします!」
「あ、でも思い返せば、自分が破滅しないためなら他の誰がどうなっても構わないという冷酷さは、青瀬紗里奈の頃にはなかったですね。たぶん、他の誰かに迷惑をかけていることさえ、自分の重荷になっていたと思います」
「ですよね!」
苛烈な性格のルビー・スカーレット。
冷酷な性格のサファイア・インディゴ。
二人の転生は、記憶の上書きではなく追加だ。
であれば、人格はどちらか一方のものではなく、影響しあい変化するはずである。
今のダイヤモンドは、あまりにもダイヤモンド・レグホーンの人格を見せなさ過ぎている。
サファイアは、一応の納得の表情を見せたが、完全ではない。
「しかし、それだけでは私たちと違う転生とは言い切れないのでは? たまたま、私たちが見ていないだけかもしれませんし」
「そうですね。なので、理由はもう一つ。ダイヤは、転生のことを知っていました」
「転生を?」
「ええ。私が転生者であることを名乗り、ダイヤに転生者かと聞いたとき、ダイヤはこう言いました。『なぜ、貴様が転生の存在を知って』と」
「転生の存在を知って、ですか。確かに、違和感のある言葉ですね」
日本の記憶を持って転生している二人にとって、転生とは日本から純白の少女シリーズの世界への転生を指す。
ダイヤモンドも同様の転生者であれば、ルビーの質問に驚くのは必然。
ただし、ルビーが転生者だと名乗った以上、ダイヤモンドが驚く理由は自分以外にも転生者がいたことに対して、のはずだ。
しかし、ダイヤモンドの言葉は、転生の存在を知っていることに対する驚きだ。
この驚きは、純白の少女シリーズの世界という、転生の概念が存在しない世界を生きる者しか選べない言葉だ。
「今のダイヤは、日本からの転生者じゃなくて、この世界からの転生者である可能性があります」
つまり、純白の少女シリーズの世界を生きていた者の言葉。
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