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13・俺の妖精
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俺とエレミアスは正式に
婚約する方向で話は進んでいる。
幸い、エレミアスが俺を
気に入ってくれたようで、
そのことが後押しになったようだ。
まだ口約束状態だが、
正式な書類も揃えられ、
婚約式の日取りも決まっている。
俺は騎士団を辞めて
バーンズ侯爵家に婿入り予定だが、
一応、まだ騎士団に籍は置いている。
ただし、所属は騎士団長補佐、
というありがたい役職を得て、
ほとんど、団長の雑用係に
なっていた。
もっとも、時間が空けば
団長は俺をバーンズ侯爵家に
行くように指示してくれるので
有難いと言えばありがたいが。
バーンズ侯爵家では、
俺はエレミアスの相手と、
領地経営について学んでいる。
と言っても、
俺はチンプンカンプンな
所があるのだが、
さすが、エレミアスは優秀だった。
座学が苦手な俺が
エレミアスを補佐することなど
できるのかと落ち込んでしまったが、
エレミアスは俺の手を取り、
俺の顔を覗き込んで言ったのだ。
「僕はガイみたいに
沢山走ったり、
初めて会う人とお話ししたり
できないから。
僕は僕ができることを頑張るから、
それ以外のことは、ガイが
頑張ってくれる?」
その可愛らしさに、
俺は跪いて愛を乞うてしまったが、
仕方がないと思う。
それを見ていた執事の
セバスチャンが冷めた目で
俺を見ていたが、それぐらいで
俺はへこんだりしない。
バーンズ侯爵家で残念な視線を
受けるのにはもう慣れた。
エレミアスは本当に可愛い。
妖精としか思えない。
今も庭のガゼボでお茶を飲んでいる
エレミアスの姿は、
美しい花々に囲まれて
崇高な笑顔を俺に見せてくれている。
エレミアスは花々が好きなようで、
晴れている時はいつも俺を
庭に案内してくれるのだが、
俺は花々を愛でる愛らしい姿に
邪な想いを隠すのが必至だ。
俺の妖精は可愛く、
愛らしく、そして甘え上手だ。
おそらく、騎士団長のせいだろう。
可愛く甘えた声で俺の名を呼び、
最初は遠慮していたようだが、
俺と会うことに慣れてくると
物凄く距離が近くなった。
どれぐらいかと言うと、
庭を散歩していると
自然に腕に抱きついてきたり、
俺がエスコートしようと
差し出した手を握ってきたり。
気を許すと俺の膝に
自ら座ることもある。
それも自然に座ってくるので
俺は拒絶もできずに、
ただ体を固くすることしかできない。
すぐそばにセバスチャンが
目を光らせているので、
可愛い身体に触れることも
出来ない。
その上、俺を煽るかのように
無邪気な妖精がは、
俺の膝の上で菓子を食べたり、
「あーん」と言いながら
俺に菓子を食べさせようとするのだ。
最初の頃一度だけ、
あまりにも自然に
俺の膝の上に座るものだから
「膝に乗るのか?」と聞いたら、
「うん」と頷かれた。
うん、ってなんだ?
そんな返事でいいのか?
ただ、騎士団長が屋敷に帰って来た時、
一緒にお茶を飲むことになったのだが。
その場でエレミアスが
何も言わずに、ちょこん、と
団長の膝に乗り、
甘えた様子でお菓子を食べさせて
もらっていたので、
あぁ、これか。と納得はした。
納得はしたが、これでいいのか?
屋敷の中なら良いのだろうが、
今後、成人をしたら
外の世界に出ることになる。
心配になってしまったが、
その不安を口にする前に
俺は騎士団長の鋭い視線に
何も言わずに口を閉ざした。
それをどうにかするのが
お前の存在意義だろう、と
言われたような気がしたからだ。
命を懸けて守ると誓ったな、と
冷たくとがった視線で言われ
俺は、心の中で「もちろんです」と
誓って騎士団長と視線を交わす。
エレミアスはそんな俺たちの
視線など気が付く様子もなく
「今度は兄様も食べて」と
小さなケーキを騎士団長に勧めていた。
世俗を知らない俺の妖精は
本当に可愛い。
だが、この愛らしい妖精を
貴族社会の悪意や欲から
どうやって守ればいいのかと
会うたびに不安になる。
「ぼっちゃま」
俺がお茶を飲むふりをしながら
エレミアスの可愛い唇に
クッキーが消えていく姿を
盗み見していると、
セバスチャンが声をかけて来た。
俺は、やましい気持ちがバレたのかと
慌てて紅茶をゴクゴク飲む。
俺は清らかな妖精の赤い唇が、
そこから見え隠れする可愛い舌や
白い歯を見ると、無性に体の奥が
滾ってくる感覚に陥ってしまう。
そう、ありていに言えば、
性欲、だ。
以前、サンルームで
エレミアスを抱きしめて
クッションの上に転がった時は
小さな白い身体に俺はうろたえた。
ずっと抱きしめたいと思っていた
可愛らしい身体が腕の中にいるのだ。
俺が抱きしめてしまったのは
完全に事故だと思うが、
その後、エレミアスが俺の膝に
乗って来た時は、参った。
細く白い首筋も、
甘えて俺に身体を預ける仕草も。
言いようのない衝動が
俺を襲った。
すると。
俺の不能のはずの男根が。
今までも回復の兆しがあり、
固くなりはしたものの、
明確な性欲と言う形で
力がみなぎることが
無かったモノが。
勢いよく力を得て
ぐいぐいと勃ちあがった。
夢精などという妄想で、
俺が知らない間に
勝手に体が反応したのではない。
俺の手が触れた柔らかい肌や、
白く美しい首筋。
そしてやや後ろから見える
赤く可愛い唇に、
俺の男根が力強く反応したのだ。
明確に、俺は目の前の
妖精に欲情していた。
これほどまでに
男根が熱を持ち、
力を得る感覚は久しい。
驚いたが、身体的な問題が
解決に向かうのは良いことだ。
そう、不能が解消されるのは
喜ばしいことだ。
……今でなければ。
俺は久々の感覚に、
そしてこんな場所で回復しようと
している自分の男根に慌てた。
そんな俺にエレミアスも
不思議に思ったのだろう。
小さな尻で俺の男根を
ぐりぐりしてくる。
余りの可愛さと
無邪気な煽りに俺は
必死で理性を総動員させて
事なきを得た。
俺の重症化した不能さえ、
意図せず治してしまうなど、
さすが俺の愛する妖精だと思う。
だが、俺はエレミアスと結婚するためには、
不能のままがいいことを
ちゃんと理解していた。
俺が可愛い姿に欲情していることを
知られたら、結婚は白紙になる可能性がある。
それどころか騎士団長に、
物理的に不能にさせられるかもしれない。
さすがにそれは恐ろしすぎる。
「ガイ、準備できたって」
俺が身震いしていると
エレミアスに声を掛けられた。
「準備?」
「うん、ガイの部屋だよ」
「俺の?」
首を傾げると、
セバスチャンがバーンズ侯爵家の
屋敷にも俺の部屋を用意してくれたと言う。
「早く、行こう」と手を引かれ、
連れていかれたのは
エレミアスの部屋の隣の部屋だった。
「ぼっちゃまの予備の部屋でしたが、
ぼっちゃまがご希望でしたので、
仕方なく、やむえず、
この部屋をガイディス様に
整えたのでございます」
と、なんの予備部屋なのか
わからなかったが、
物凄く不本意だと言わんばかりに
セバスチャンに説明を受けた。
ただ。
バーンズ侯爵家場の屋敷に
自分の部屋が、しかも、
エレミアスの隣の部屋に
用意されるというのは
自分がこの家に婿に入るという
実感がじわじわと湧いて来る。
部屋は落ち着いたトーンで
まとめられている。
部屋を見回すと、
何故かベットの上に
クマのぬいぐるみが置いてあった。
俺が不思議に思ってぬいぐるみを
手に取ると、「可愛いでしょ」と
エレミアスの小さな手が
クマを持つ俺の指に触れる。
「この子はね、
僕のお気に入りなの。
ずっと一緒に寝てたんだけど、
ガイにあげる」
え?
毎日一緒に寝てたクマを
俺にくれるのか?
「い、いい、のか?」
「うん。
だからいつでも泊まってね」
満面の笑顔に、
俺は咄嗟に鼻を押さえた。
鼻血が出たかと思った。
ヤバイ。
こんな屋敷に泊まったら、
理性がいくらあっても足りない。
セバスチャンは見てないよな。
気が付いてないよな。
「あとね、あとね」と
俺の周りを可愛らしい仕草で
まとわりつくエレミアスに
癒されながら、俺は背中に感じる
セバスチャンの視線に堪えた。
平常心だ。
可愛い妖精を俺のものにするために
今は、堪えろ、俺。
婚約する方向で話は進んでいる。
幸い、エレミアスが俺を
気に入ってくれたようで、
そのことが後押しになったようだ。
まだ口約束状態だが、
正式な書類も揃えられ、
婚約式の日取りも決まっている。
俺は騎士団を辞めて
バーンズ侯爵家に婿入り予定だが、
一応、まだ騎士団に籍は置いている。
ただし、所属は騎士団長補佐、
というありがたい役職を得て、
ほとんど、団長の雑用係に
なっていた。
もっとも、時間が空けば
団長は俺をバーンズ侯爵家に
行くように指示してくれるので
有難いと言えばありがたいが。
バーンズ侯爵家では、
俺はエレミアスの相手と、
領地経営について学んでいる。
と言っても、
俺はチンプンカンプンな
所があるのだが、
さすが、エレミアスは優秀だった。
座学が苦手な俺が
エレミアスを補佐することなど
できるのかと落ち込んでしまったが、
エレミアスは俺の手を取り、
俺の顔を覗き込んで言ったのだ。
「僕はガイみたいに
沢山走ったり、
初めて会う人とお話ししたり
できないから。
僕は僕ができることを頑張るから、
それ以外のことは、ガイが
頑張ってくれる?」
その可愛らしさに、
俺は跪いて愛を乞うてしまったが、
仕方がないと思う。
それを見ていた執事の
セバスチャンが冷めた目で
俺を見ていたが、それぐらいで
俺はへこんだりしない。
バーンズ侯爵家で残念な視線を
受けるのにはもう慣れた。
エレミアスは本当に可愛い。
妖精としか思えない。
今も庭のガゼボでお茶を飲んでいる
エレミアスの姿は、
美しい花々に囲まれて
崇高な笑顔を俺に見せてくれている。
エレミアスは花々が好きなようで、
晴れている時はいつも俺を
庭に案内してくれるのだが、
俺は花々を愛でる愛らしい姿に
邪な想いを隠すのが必至だ。
俺の妖精は可愛く、
愛らしく、そして甘え上手だ。
おそらく、騎士団長のせいだろう。
可愛く甘えた声で俺の名を呼び、
最初は遠慮していたようだが、
俺と会うことに慣れてくると
物凄く距離が近くなった。
どれぐらいかと言うと、
庭を散歩していると
自然に腕に抱きついてきたり、
俺がエスコートしようと
差し出した手を握ってきたり。
気を許すと俺の膝に
自ら座ることもある。
それも自然に座ってくるので
俺は拒絶もできずに、
ただ体を固くすることしかできない。
すぐそばにセバスチャンが
目を光らせているので、
可愛い身体に触れることも
出来ない。
その上、俺を煽るかのように
無邪気な妖精がは、
俺の膝の上で菓子を食べたり、
「あーん」と言いながら
俺に菓子を食べさせようとするのだ。
最初の頃一度だけ、
あまりにも自然に
俺の膝の上に座るものだから
「膝に乗るのか?」と聞いたら、
「うん」と頷かれた。
うん、ってなんだ?
そんな返事でいいのか?
ただ、騎士団長が屋敷に帰って来た時、
一緒にお茶を飲むことになったのだが。
その場でエレミアスが
何も言わずに、ちょこん、と
団長の膝に乗り、
甘えた様子でお菓子を食べさせて
もらっていたので、
あぁ、これか。と納得はした。
納得はしたが、これでいいのか?
屋敷の中なら良いのだろうが、
今後、成人をしたら
外の世界に出ることになる。
心配になってしまったが、
その不安を口にする前に
俺は騎士団長の鋭い視線に
何も言わずに口を閉ざした。
それをどうにかするのが
お前の存在意義だろう、と
言われたような気がしたからだ。
命を懸けて守ると誓ったな、と
冷たくとがった視線で言われ
俺は、心の中で「もちろんです」と
誓って騎士団長と視線を交わす。
エレミアスはそんな俺たちの
視線など気が付く様子もなく
「今度は兄様も食べて」と
小さなケーキを騎士団長に勧めていた。
世俗を知らない俺の妖精は
本当に可愛い。
だが、この愛らしい妖精を
貴族社会の悪意や欲から
どうやって守ればいいのかと
会うたびに不安になる。
「ぼっちゃま」
俺がお茶を飲むふりをしながら
エレミアスの可愛い唇に
クッキーが消えていく姿を
盗み見していると、
セバスチャンが声をかけて来た。
俺は、やましい気持ちがバレたのかと
慌てて紅茶をゴクゴク飲む。
俺は清らかな妖精の赤い唇が、
そこから見え隠れする可愛い舌や
白い歯を見ると、無性に体の奥が
滾ってくる感覚に陥ってしまう。
そう、ありていに言えば、
性欲、だ。
以前、サンルームで
エレミアスを抱きしめて
クッションの上に転がった時は
小さな白い身体に俺はうろたえた。
ずっと抱きしめたいと思っていた
可愛らしい身体が腕の中にいるのだ。
俺が抱きしめてしまったのは
完全に事故だと思うが、
その後、エレミアスが俺の膝に
乗って来た時は、参った。
細く白い首筋も、
甘えて俺に身体を預ける仕草も。
言いようのない衝動が
俺を襲った。
すると。
俺の不能のはずの男根が。
今までも回復の兆しがあり、
固くなりはしたものの、
明確な性欲と言う形で
力がみなぎることが
無かったモノが。
勢いよく力を得て
ぐいぐいと勃ちあがった。
夢精などという妄想で、
俺が知らない間に
勝手に体が反応したのではない。
俺の手が触れた柔らかい肌や、
白く美しい首筋。
そしてやや後ろから見える
赤く可愛い唇に、
俺の男根が力強く反応したのだ。
明確に、俺は目の前の
妖精に欲情していた。
これほどまでに
男根が熱を持ち、
力を得る感覚は久しい。
驚いたが、身体的な問題が
解決に向かうのは良いことだ。
そう、不能が解消されるのは
喜ばしいことだ。
……今でなければ。
俺は久々の感覚に、
そしてこんな場所で回復しようと
している自分の男根に慌てた。
そんな俺にエレミアスも
不思議に思ったのだろう。
小さな尻で俺の男根を
ぐりぐりしてくる。
余りの可愛さと
無邪気な煽りに俺は
必死で理性を総動員させて
事なきを得た。
俺の重症化した不能さえ、
意図せず治してしまうなど、
さすが俺の愛する妖精だと思う。
だが、俺はエレミアスと結婚するためには、
不能のままがいいことを
ちゃんと理解していた。
俺が可愛い姿に欲情していることを
知られたら、結婚は白紙になる可能性がある。
それどころか騎士団長に、
物理的に不能にさせられるかもしれない。
さすがにそれは恐ろしすぎる。
「ガイ、準備できたって」
俺が身震いしていると
エレミアスに声を掛けられた。
「準備?」
「うん、ガイの部屋だよ」
「俺の?」
首を傾げると、
セバスチャンがバーンズ侯爵家の
屋敷にも俺の部屋を用意してくれたと言う。
「早く、行こう」と手を引かれ、
連れていかれたのは
エレミアスの部屋の隣の部屋だった。
「ぼっちゃまの予備の部屋でしたが、
ぼっちゃまがご希望でしたので、
仕方なく、やむえず、
この部屋をガイディス様に
整えたのでございます」
と、なんの予備部屋なのか
わからなかったが、
物凄く不本意だと言わんばかりに
セバスチャンに説明を受けた。
ただ。
バーンズ侯爵家場の屋敷に
自分の部屋が、しかも、
エレミアスの隣の部屋に
用意されるというのは
自分がこの家に婿に入るという
実感がじわじわと湧いて来る。
部屋は落ち着いたトーンで
まとめられている。
部屋を見回すと、
何故かベットの上に
クマのぬいぐるみが置いてあった。
俺が不思議に思ってぬいぐるみを
手に取ると、「可愛いでしょ」と
エレミアスの小さな手が
クマを持つ俺の指に触れる。
「この子はね、
僕のお気に入りなの。
ずっと一緒に寝てたんだけど、
ガイにあげる」
え?
毎日一緒に寝てたクマを
俺にくれるのか?
「い、いい、のか?」
「うん。
だからいつでも泊まってね」
満面の笑顔に、
俺は咄嗟に鼻を押さえた。
鼻血が出たかと思った。
ヤバイ。
こんな屋敷に泊まったら、
理性がいくらあっても足りない。
セバスチャンは見てないよな。
気が付いてないよな。
「あとね、あとね」と
俺の周りを可愛らしい仕草で
まとわりつくエレミアスに
癒されながら、俺は背中に感じる
セバスチャンの視線に堪えた。
平常心だ。
可愛い妖精を俺のものにするために
今は、堪えろ、俺。
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