【完結・R18】「いらない子」が『エロの金字塔』世界で溺愛され世界を救う、そんな話

たたら

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隣国へ

157:激しく愛される

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 私が「愛して」と言ったら、
2人は驚いた顔をしたけれど。

ディランは笑顔で。
マイクは優しい顔で、私の手を取った。

ディランに引き寄せられ、
息ができない程口づけられる。

何度も唇が重なり、
舌が口内に潜り込んできた。

ディランに引き寄せられたため
少し浮いたお尻の下に、
すばやくマイクの腕が滑り込む。

そしてマイクは私を下から支えて、
膝の上に乗せてしまった。

私のお尻の下には、裸の……マイクの
下半身がある。

後ろからマイクは私の樹幹に触れてくるけど、
それに合わせてマイクの欲棒が
どんどん固くなっていくのがわかった。

ディランは私の舌を吸い上げながら、
胸の突起を指先でもてあそぶ。

「いい顔だな、ユウ」

私から口を離して、ディランはニヤリとした。

「欲しがってる顔だ」

うん。だって欲しいもの。
ディランの愛も。
マイクの愛も。

欲しくて欲しくて仕方ない。

「ユウさまは……私を求めて
下さっているのですね?」

マイクが背中から耳元で確認するように言う。

首筋に息がかかり、ぞくぞくした。

「うん。欲しい」

2人が。

マイクの欲棒が固く、勃ちあがりはじめる。
私の双丘をぐいぐい押してくるのがわかる。

マイクも私が欲しいのだと思って、
私は体を動かし、双丘をマイクの欲棒に擦りつける。

「……ユウ、さま」

後ろから抱きしめられ、
背中に舌が這う。

そんな私の目の前でディランは
すでに猛った欲棒を私の目の前に差し出した。

ガシュガシュと自慰をするように
私に見せつけるように欲棒を扱く。

先走りの液で濡れた先端が
いやらしく光っていた。

「ユウ、欲しいって言えよ。
俺の、舐めたいって」

私より先に、マイクがその言葉に反応した。

マイクの指が私の樹幹を扱いたのだ。

強い刺激に、私はうめく。

咄嗟に口が動き、
ディランの欲望に先端に唇が当たった。

「っ。嫉妬深い神官だな」

ディランはそう言うと、
指で私の口を開ける。

「でも、舐めたいよな?」

口の中でディランの指が
舌を摘まみ、歯の裏側まで触ってくる。

私は口を閉じれず、
だらだらと、唾液を零した。

そして指が口から引き抜かれると、
次はこっちだ、とディランの欲棒を差し出される。

「このままでもいいが……おまえも、
ユウに入れたいだろ?」

ディランがマイクに向かってそう言い、
私の肩を引く。

私は自然にディランに向かって体が倒れ、
お尻をマイクに突き出すように
四つん這いにさせられた。

「ユウのナカは良かったぜ?」

煽るように、ディランが言う。

「俺は……ユウをアイシテルし、
独り占めしたい。
だから、おまえは邪魔だ。

だがユウがお前を欲するなら
仕方ないと思ってる。

ユウは……俺だけのモンにはならねぇ。
それだけは理解してるからな」

ディランは四つん這いになった私の髪を
優しい手つきで撫でた。

「だが俺は嫉妬するし、
ユウを無茶苦茶に抱きたいし、
ユウを誰かと共有するのも、ほんとは嫌だ。

だけど、そうでないとユウが手に入らないなら
それでいいと思うようにした。

お前はどうするんだ?

このままなし崩しにユウを抱いて、
手に入れたつもりになって、満足か?」

覚悟を決めろ、とディランは続けて言った。

「ユウに触れることすら躊躇うおまえに
ユウが求めるモンを与えることができるのか?」

マイクが息を飲む。

違う、と言いたくなった。

愛されたいのは、私の我がままだ。
私が勝手に求めて欲しいと、
愛して欲しいと言っているだけだ。

マイクがそれに従う理由はないし、
私が望む愛し方をマイクがする必要はない。

ただ、私に触れるときは自由に。
女神信仰など忘れて欲しいとは思っているけど、
それをするかどうかは、マイクの自由意志だ。

だから……。

振り返ろうと思った。
マイクに今のままでいいと、言おうと思った。

愛する覚悟なんて、いらない。
私だって、愛される覚悟も愛する覚悟も、ない。

愛されたいけど。
2人のことは大好きだけど、
私はその愛を、返せてはいないのだから。

だから、マイクもそれでいいのだと、
言おうとした口に、ディランの欲棒がねじ込まれた。

「う……ぅっ」

苦しくて呻いてしまったけど、
ディランの欲棒は出ていく気配はなかった。

「な、俺が欲しいのなら、舐めてくれよ」

髪を撫でられ、私はそれに従う。
息苦しいほどに、欲棒は大きくて。
それを舐めることで、口から出してもらえると思ったのだ。

だが、欲棒は口に居座り続ける。

「どうする?
欲しいモンは、自分から動かないと
手に入らないんだぜ。

ユウにばかり気を遣わせて、
それで、いいのか?

自分の意志でユウを抱く気がないなら
そこで黙って見てろ」

マイクは喉を震わせた。

「何を勝手なことばかり……。
私がユウさまを愛す覚悟がないだと?
バカなことを!

私がユウさまをどれだけ愛しているか!
ただ、私はユウさまを傷つけたくないのだ。

私の欲で!
ユウさまをムチャクチャにしたいという
卑しい欲で……。

本能に生きる貴様にはわからないだろうがな」

「あぁ、わからないな。
ユウがそれを望んでいるのに
勝手に自己完結して、無理やり優しいふりをする
臆病者の気持ちはな」

ディランの欲棒が私の口から引き出される。

「ユウは無茶苦茶に愛されたいんだろ?
俺に。
……こいつからも」

無茶苦茶にされたいとは思わない。
けど、私は頷く。

「乱暴にされたいわけじゃないけど、
愛してくれるのは、嬉しい。
でもそこに遠慮とかあったら、寂しい」

そう言うと、
マイクの気配が、私の双丘に近づいた。

「私は……ユウさまにすべてを捧げております。
女神の信徒として、敬愛し、
一人の人間として、ユウさまを愛しております。

そのどちらかの立場を選ぶことなどできません」

私の腰に、マイクの指が触れる。

「ですが、ユウさまがそのように
言ってくださるのであれば……

こうして肌を重ねるときだけは、
自由に……ユウさまを求めることを
お赦しいただけますか?」

今更だ。
今更な言葉だけれど。

マイクにとっては大切なことだと私は思った。

ただ雰囲気に流されて私を抱くのではなく、
私を欲して、求めるままに抱くのだと
マイクはそう宣言したのだ。

「嬉しい」

と言った声は、マイクに届いただろうか。

なにせ四つん這いになっていて
背中からの告白だ。

顔も見れないし、
目の前にはディランの欲棒がある。

苦笑するしかないシチュエーションだけど
この世界は女神ちゃんの作った『エロの金字塔』の
世界なんだもの。

こういうのも、アリなのかもしれない。

だから私は四つん這いのまま
顔だけ、後ろに向けた。

「マイク、好きに……愛して?」

そう言った瞳が潤んだのを、
私は見逃さなかった。




 
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