【完結・R18】「いらない子」が『エロの金字塔』世界で溺愛され世界を救う、そんな話

たたら

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隣国へ

161:激しく愛される2【マイクSide】

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 ユウさまの涙を呆然と見つめたが、
ユウさまの御心が傷付いていることに
私は我に返る。

そしてユウさまの手を取った。

ディランが先に動き、
ユウさまに激しく口づける。

ユウさまの顎を掴み、
押さえ込むように口を塞いでいる。

羨ましい、と正直に思う。

嫉妬も、ある。

あのように、ただユウさまを
求めることが出来たら
どんなに良いか。

私はユウさまの腰を抱き、
その下に自身の身体をすべりこませた。

衣服は着ていなかったので
すぐに肌が密着してしまうが、
ユウさまの肌が床に座ったままだったので
それならば、と思ったのだ。

可愛らしいユウさまの肌が、
ディランとの口づけで赤く染まっていく。

感じていらっしゃるのだろうか。

そう思うと口惜しく、
私はユウさまの樹幹に指を伸ばす。

優しく手で包み込めば、
ユウさまの幼い樹幹は片手に
すぐに収まってしまった。

少し扱いただけで、
ユウさまの樹幹の先端は
蜜をにじませる。

甘い匂いが立ち込めた。

愛しくて。
樹幹に蜜を擦りつけるように
指でなぞると、ユウさまは
蕩けたような顔をする。

その顔に私は自分の欲棒が
固くなっていくのを感じた。

すでのソレはユウさまの
可愛らしい双丘に挟まっている。

ユウさまが身じろぎするたびに
双丘に欲棒が擦られて
もどかしい快感を呼び起こす。

「いい顔だな、ユウ」

ディランが言う。

「欲しがってる顔だ」

違う。
ユウさまが欲しているのは、私だ。

「ユウさまは……私を求めて
下さっているのですね?」

確かめるように背中から聞くと、
「うん。欲しい」とユウさまが言う。

その言葉に、歓喜が沸き起こる。
今すぐにでも、ユウさまを組み敷き、
あの温かい体内を味わいたい。

ユウさまは双丘を私の欲棒に擦りつけてくる。

あぁ、ユウさまも、私を欲してくださっているのだ。

「……ユウ、さま」

私はたまらず、
後ろからユウさまを抱きしめた。

だがそんなユウさまの前に、
ディランが猛った欲棒を見せつけてくる。

「ユウ、欲しいって言えよ。
俺の、舐めたいって」

そんなわけがない。
そう思ったが、お優しいユウさまが
ディランの望む言葉を口にすることが
予想され、私は思わずユウさまの樹幹を
強く扱く。

案の定、ユウさまは喘ぎ、
ディランの望む言葉は口にしなかった。

「嫉妬深い神官だな」

と言われたが、
気になどならない。

だがディランは私の些細な阻止など
関係ないと言わんばかりに
ユウさまの口を指で開けた。

「でも、舐めたいよな?」

ユウさまの口の中に
ディランの太い指が入っていく。

淫らに唾液を流すユウさまに
私はさらに欲情した。

そんな私の変化を見取ったのだろう。
ディランは私を見て煽る。

ユウさまを抱かないのか、と。

「俺は……ユウをアイシテルし、
独り占めしたい。
だから、おまえは邪魔だ。

だがユウがお前を欲するなら
仕方ないと思ってる。

ユウは……俺だけのモンにはならねぇ。
それだけは理解してるからな」

ユウさまを四つん這いにして、
ディランは優しい手つきで
ユウさまの髪を撫でた。

「だが俺は嫉妬するし、
ユウを無茶苦茶に抱きたいし、
ユウを誰かと共有するのも、ほんとは嫌だ。

だけど、そうでないとユウが手に入らないなら
それでいいと思うようにした。

お前はどうするんだ?

このままなし崩しにユウを抱いて、
手に入れたつもりになって、満足か?」

ガツン、と殴られたような気がした。

曖昧に。
信仰心とユウさまへの愛との狭間で
ふらふらした態度を取っていた私に
ディランは気が付いていたのだ。

そして、ディランは自分の欲を認め、
ユウさまを愛することを決めていた。

だから私に聞いてきたのだ。

「お前にユウを愛する覚悟はあるのか」と。

そう聞かれ、ある、と私は即答できなかった。

「ユウに触れることすら躊躇うおまえに
ユウが求めるモンを与えることができるのか?」

ユウさまが愛情を求めていることには気が付いていた。
だから、求められるままユウさまを抱いていた。

本当はユウさまを無理やり凌辱したいと
思う程に求めていたが、
私はその思いには蓋をした。

そしてユウさまが求めて下さるからと
言い訳をして、私はユウさまと肌を重ねた。

その曖昧な……私の卑怯なところを、
ディランは容赦なく責めたのだ。

私が返答できない間に、
ディランはユウさまの口に欲棒をねじ込む。

「俺が欲しいのなら、舐めてくれよ」

その言葉に、ユウさまが反応した。

嫌だと、そんなユウさまを見たくないと思い、
逆に求められるのは自分だけであって欲しいと言う
欲に気が付いた。

「どうする?
欲しいモンは、自分から動かないと
手に入らないんだぜ。

ユウにばかり気を遣わせて、
それで、いいのか?

自分の意志でユウを抱く気がないなら
そこで黙って見てろ」

強い口調で言われ、
私は……怒りに我を忘れた。

「何を勝手なことばかり……。
私がユウさまを愛す覚悟がないだと?
バカなことを!

私がユウさまをどれだけ愛しているか!
ただ、私はユウさまを傷つけたくないのだ。

私の欲で!
ユウさまをムチャクチャにしたいという
卑しい欲で……。

本能に生きる貴様にはわからないだろうがな」

私はユウさまを傷つけたいわけではないのだ。
ただ愛して差し上げたい。
優しく、包み込むような愛を捧げたい。

女神が与える愛のような
優しい愛を与えて下さるユウさまに、
私も同じものを返したいのだ。

なのに、ディランはそんな私をあざ笑う。

「あぁ、わからないな。
ユウがそれを望んでいるのに
勝手に自己完結して、無理やり優しいふりをする
臆病者の気持ちはな」

ディランの欲棒がユウさまの口から引き出される。

「ユウは無茶苦茶に愛されたいんだろ?
俺に。
……こいつからも」

ユウさまがそのようなことを
望むわけがない。

けれど、ユウさまは。
「愛してくれるのは、嬉しい。
でもそこに遠慮とかあったら、寂しい」

と小さな声で言う。

その声に、私はユウさまに一歩、近づいた。

ユウさま。
女神の愛し子であり、私が愛するたった一人の稀有な方。

「私は……ユウさまにすべてを捧げております。
女神の信徒として、敬愛し、
一人の人間として、ユウさまを愛しております。

そのどちらかの立場を選ぶことなどできません」

私は偽りを言うことはできない。

だから、私の迷いもそのままに、
ユウさまに告げる。

「ですが、ユウさまがそのように
言ってくださるのであれば……

こうして肌を重ねるときだけは、
自由に……ユウさまを求めることを
お赦しいただけますか?」

いいだろうか。
愛するまま、求めるままに
ユウさまに触れても。

それは……赦されることなのか。

「嬉しい」

とユウさまの声が聞こえた。

ユウさまは四つん這いになっていて、
お顔を見ることはできない。

けれど。
確かに、嬉しい、と聞こえた。

私に触れられるのが。
求められるのが嬉しいと、
そう解釈していいのだろうか。

ユウさまは。
私を、こんな醜い欲を持っている私を
受け入れて下さるのか。

「マイク、好きに……愛して?」

ユウさまが振り返る。

なんてことだ。
私は不覚にも、泣きそうになった。





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