【完結・R18】「いらない子」が『エロの金字塔』世界で溺愛され世界を救う、そんな話

たたら

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隣国へ

188:快感

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 体が、熱い。
これが『祝福』のせいなのか
それとも二人が私を求めている熱のせいなのか。

いや、私が二人を求めている熱なのかもしれない。

とにかく熱くて……。

私は何度も喘ぎ、蜜を吐き出した。

「ユウさま」
マイクが水を持って来たけれど、
それを口移しで飲まされる。

喉は乾いていたので
私はそれを受け入れると
マイクは水を飲ませると同時に
何度も私の舌を絡め取り、
口内を舌でまさぐった。

「おまえばかり愉しむなよ」

そばで水を飲んでいたディランが
苛立つように言い、
私の肩を掴んで、口づけてくる。

唇が重なったっと思うと
すぐに水が入ってきて、
私は咄嗟にそれを飲み込んだ。

けれど、飲み切れずに
唇から水が零れ落ちる。

「それも、えろいな」

水は唇から首を伝い、胸を濡らした。

ディランが水滴を目で追う。

長椅子の上で息を調えていたけれど、
急に風を感じて、私は空を見上げた。

星が出ている。

魔石の明かりで露天風呂は
あかるく照らされていたけれど、
気が付けば空には星が瞬いていた。

どれほどの時間、抱かれていたのか。

急に恥ずかしくなる。

「少し、風がでてきましたね」
マイクがそう言って、私の体を抱き上げた。

「場所移動を致しましょう」

ディランが反対の声を出す前に
マイクは私を寝ころび湯の場所に連れて行った。

寝ころび湯は平らな岩の上を、
暖かいお湯が常に流れているので、
座っているだけでぽかぽかして気持ちがいい。

私はマイクに体を下してもらった後、
体を隠すものがなくて
恥ずかしかったけど、仰向けに寝転がった。

お湯が髪や耳を濡らして
足もとへと流れていく。

あったかい。

「このような湯は珍しいですね」

マイクが私の隣に座った。

「俺の国にもないな」

ディランが逆隣に座る。

「これはね、私のいた世界では
寝ころび湯って言われてるのよ」

私は行ったこともない温泉の知識を
得意げに披露した。

工場バイトのおばちゃんたちから
聞いただけの知識だけど、
二人とも真剣に聞いてくれた。

「きっと私が無意識に女神ちゃんの
力を使ったから、この世界にはない湯も
出来ちゃったんだと思う」

私が想像した通りの露天風呂に
なったんだよね。

「なるほどな。
寝ながら温泉に入るから
寝ころび湯か、面白いな」

ディランがそんなことを言いながら
私の足に触れた。

「じゃぁ、せっかくだから
ここでもか」

にやり、とディランが嫌な顔で笑う。

私は慌てて起き上がろうとしたけれど、
マイクの手がやんわりと
私の胸に置かれて止められた。

「ここなら、寒くはありませんね、ユウさま」

「え? う、ん?」

笑顔でマイクは言うのだけれど、
その指は私の胸から、つーっとお腹へと
流れていく。

「あぁ、ユウさま、
先ほど気が付いたことがあるのですが、
試してもよろしいでしょうか」

マイクがさも今、思いついたかのように
私の顔を覗き込む。

「うん? 気が付いたこと?」

首を傾げたが、マイクはにこやかに
笑ったまま、私の片足を折り曲げた。

「おい」

逆の足を持っていたディランが
抗議の声を出す。

「ユウさまが悦こばれる場所を
見つけたのです」

マイクはディランを無視して、
私の秘所に触れた。

つぷ、と指の先体内に入る。

たったそれだけのことで、
私の秘所は再び熱を感じてしまう。

「ふふ、私が放ったものが
でてきてしまいましたね」

そんなことを言いながら
マイクは長く細い指を私の中に差し込んだ。

まるで体内の精液を掻き出すかのように
ぐちゃぐちゃと音を立てて、
マイクの指が私の体内をかき回す。

と、急に、私は物凄い刺激に呻いた。
キモチイイ、なんだと思う。

思うけれど、それはすごく強烈で、
それが快感だと気が付くのに一瞬、遅れた。

「あぁ、ここですね。
この奥の……少し膨らんだ、この場所」

マイクがさらにその場所を指で押してくる。

「私はユウさまの体しか知らなかったので、
なかなか探しあてることはできなかったのですが」

マイクは言いながら、
ガジュガジュと指を動かす。

「ここは
射精せずとも快感を得ることができる場所だと
閨の講義の時に聞いたことがあります。

ユウさまにも恐らくあるのではないかと
思っておりましたが……ユウさま?」

いかがですか、と言われても、
私は答えられない。

「そんな場所があるなら、
俺にも教えろよ」

そんな私の様子を見ていたディランが
無遠慮な声で私とマイクの間に入って来た。

「どの辺だ?」

急に秘所に、マイクとは違う太さの指が
強引に入ってくる。

二人の指がばらばらに動き、
私は強烈な……これが射精感と言えるのだろう。
快感がせり上がり、何かが樹幹から出そうになる。

「や……っ、待っ、でちゃ……っ」

尿がでてしまうかもしれない。
その恐怖で私は必死で二人を止めるが、
二人の指は止まらない。

「この、コリコリしたところか。
キモチイイか? ユウ」

ディランの声がする。
けれど、私から出るのは喘ぎだけだ。

だらだらと涎が垂れて、口を閉じることもできない。

「すげぇ乱れようだな」

「私が見つけた場所ですよ」

二人は私の体内で、競うように
キモチイイが生まれる場所を
押し、擦り、指を曲げて肉壁を刺激する。

「も、もれ……もれちゃ、う」

ダメだ、我慢できない。

「もれる? いいぜ」

「ユウさま、私が全て受け止めてさしあげます」

二人の指の本数が増えた。

二人の指の動きに、
秘所が左右開かれ、蜜と精液が混ざったものが
私の内股を濡らしていく。

ダメだ。
逆らえるはずがない。

「あぁあっ」

二人の指が私の奥を凌辱する。

太い指が、細く長い指が
私のキモチイイを生み出す場所を
激しく刺激する。

コリっとした感覚が絶え間なく与えられる。

「いや、……で、でちゃっ!」

私は我慢できずに、樹幹から液を
勢いよく吐き出した。


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