321 / 355
愛があるれる世界
320:口より雄弁な香り【マイクSIDE】
しおりを挟む甘い蜜の香りに私は理性が
揺らぐのを感じる。
それでもユウさまの言葉を待った。
「舐めますか?
それとも、触れて欲しいですか?」
わざと淡々と言うと、
顔を真っ赤にしたユウさまが
ゆるゆると私を見る。
可愛らしい顔に、
私は胸が鷲掴みされる。
それこそ、ユウさまの顔中を
舐めまわしたいと思うぐらいには。
私はあやつのように
愛玩動物になる気はないので
自制はしたが、ユウさまが眠った後は
ぜひ味わいたいとも思ってしまう。
そんな私の情欲など知らないユウさまは
わずかに両足を動かした。
「さ……触って」
小さな声がする。
「触るのですね」
私は内股を撫でた。
ぷるぷると内股が震え、
私はその白い肌を咬みつくように吸う。
あぁ、あまりにも可愛らしくて
触れるのではなく、咬みついてしまった。
けれど、もちろんユウさまから
お叱りの言葉はない。
それどころか、甘い息を吐き、
ユウさまは自らさらに足を広げた。
「ま、マイク……」
ねだる視線に私はわざと気づかないふりをする。
「申し訳ありません。
触れるように申されたのに、
ユウさまが可愛らしく、
つい舐めてしまいました」
そういうとユウさまは
ふるふる首を振る。
やはり、ユウさまは可愛らしい。
「も、もっと、して」
あぁ、やっとユウさまから「もっと」が聞けた。
「もっとですか?」
それでも私は知らぬ顔をする。
私の欲棒はすでに猛り、
痛いほどだったのに。
ユウさまが手を伸ばし
私を求める。
「もっと……触って。
マイクに……たくさん、触れられたい」
そんなおねだりに、
私は欲棒がズン、と膨らむのを感じた。
さすがに苦しくて、
シャツだけでなくズボンすらも脱ぎ捨てる。
「触れる……だけでしょうか」
そう言うと、ユウさまは小さく
「舐めて」と言われた。
可愛い仕草で、恥ずかしかったのだろう。
真赤な顔をシーツに押し付けて
隠そうとしている。
私はたまらず、ユウさまの秘所に
しゃぶりついた。
秘所の周囲を舐めまわし
舌先で先端を刺激する。
甘い蜜はどんどん溢れて来て
私はそれを舐めながら
花袋や樹幹も指で刺激をした。
丁寧に秘所を濡らし、
舌先を入れると、ユウさまの体内は
甘く、熱い。
舌を出し入れしながら吸うと、
ユウさまは悲鳴のような喘ぎ声を挙げた。
あやつがこの部屋を出て行ってから
すぐにこの部屋には誰も入れないように
結界を張ったので、
声も漏れることは無いと思う。
普段であれば、このように警備が
万全である宮殿の部屋に
結界など張らないが
ユウさまがいる時は別だ。
もちろん、ユウさまに私が
魔法を使っていることなど
一切、気づかせない。
私がユウさまが快適にすごせるよう
部屋の温度を魔力で操作していることも
こうしてお守りしていることも
ユウさまは何も知らなくていいのだ。
ただできればこうして、
私を求めて下されば。
私はそれだけで満足なのだ。
私はじゅるじゅるとユウさまの秘所を吸う。
零れる蜜を舐めていると、ビクビクと
内股を震わせるユウさまに気が付いた。
もしや絶頂がまじかではないかと思い、
私は顔を上げた。
ユウさまの樹幹はすでに可愛らしく勃ち上がり、
その先端からも蜜を零している。
私はためらうことなく樹幹の先端を舌で舐めた。
「……っ」
ユウさまの腰が浮く。
「ユウさま。もっと?」
と聞くと、ユウさまはコクコクと頷く。
そこで私は樹幹の先端を握り、
根元を片手で扱きながら、
口に入れた。
途端、ユウさまが、激しく体を硬直させ
私の口内に甘い蜜が広がった。
その蜜を飲みこむと、
私の体は媚薬に侵されたように
精液を開放することで頭がいっぱいになってくる。
ユウさまの蜜は、いつだって私を狂わせる。
いや、ユウさまが愛しすぎて
いつだって私はユウさまを狂うように
求めてしまうのだ。
私はユウさまの蜜を口の中で味わいながら
扱いていた指を秘所に当てた。
つぷ、と指は難なくユウさまの
体内に押し込まれる。
ユウさまの肉壁は狭く熱く、
早くことなかに入りたいと熱望してしまう。
私はユウさまの中を解すために
指の本数を増やした。
だが、解す必要もないほど
ユウさまの秘所からは密がトロトロと溢れ
いつでも私の欲棒を飲み込めそうだった。
それでも我慢して指を3本に増やして
私はユウさまの肉壁を広げるように指を動かした。
すると、少し奥に、小さなしこりのような場所を見つける。
閨の授業で学んだ場所だと私は思った。
以前、ユウさまにこの場所を刺激して差し上げた際、
ユウさまが驚くほど喘ぎ、快楽に堕ちて行ったことは
記憶に新しい。
私はその場所を指で押すと、
ユウさまは気持ちがいいほど喘ぎ声を挙げた。
可愛らしい声で「ソコ、ダメ!」と叫ぶ。
樹幹からはまたトプトプと蜜が溢れて来て
私は溜まらず指を引き抜いた。
そしてすでに猛狂っている
欲棒をユウさまの秘所に押し当てる。
本当はすぐにでもユウさまを貫きたかったが、
先端を秘所で突き、ユウさまの反応を伺うと、
ユウさまはかすれた声で「いれてぇ」と呟いた。
たまらず私は、一気に体重を掛けて
欲望でユウさまを貫いた。
瞬間、ユウさまの両足が突っ張るように伸び、
私の腹に熱い液がかかる。
私の一突きで、ユウさまは
絶頂に達してしまったらしい。
何て愛らしいのか。
このままユウさまと愛し合い、
ユウさまを独り占めしたい。
そんな叶いもしない願望が浮かぶ。
私はその願いを振り切るように
腰を動かし、ユウさまの体内を
欲望で貪り尽くした。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
悪役令息に転生したらしいけど、何の悪役令息かわからないから好きにヤリチン生活ガンガンしよう!
ミクリ21 (新)
BL
ヤリチンの江住黒江は刺されて死んで、神を怒らせて悪役令息のクロエ・ユリアスに転生されてしまった………らしい。
らしいというのは、何の悪役令息かわからないからだ。
なので、クロエはヤリチン生活をガンガンいこうと決めたのだった。
【完結】その少年は硝子の魔術士
鏑木 うりこ
BL
神の家でステンドグラスを作っていた俺は地上に落とされた。俺の出来る事は硝子細工だけなのに。
硝子じゃお腹も膨れない!硝子じゃ魔物は倒せない!どうする、俺?!
設定はふんわりしております。
少し痛々しい。
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結、恋愛ルート、トマといっしょに里帰り編、完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる