俺のウェディングドレスと金魚すくい

小松進也は有名なウェディングドレスのデザイナー。小さい頃からの夢はゴージャスなドレスで王子様と結婚すること。しかしウツで3カ月入院している間に、アシスタントの考将(たかまさ)にチーフデザイナーの地位とモデルの彼氏を奪われた。
進也は青哉(せいや)というイケメンのデザイナー志望の若者に出会う。3カ月ご無沙汰だった進也は青哉と一夜を共にする。実は進也は青哉の最も尊敬するデザイナーだった。
進也は50あまりのブランドを抱えるアパレルの社員。部長命令で『金魚すくい』という聞いたこともないブランドに送られる。ところが会社はもう進也がいないのに人気ブランド名Shinya Komatsuを使い続けるという。
『金魚すくい』は地方のスーパーに卸す男性のカジュアルウエア。取引先の会社もひとつしかない。進也はアシスタントの麗良(れいら)以外の無能なスタッフを全員を首にして、青哉をアシスタントデザイナーに迎え新しい『金魚すくい』をスタートさせる。初めての展示会で進也はもうShinya Komatsuとは一切関係ないとマスコミに暴露し、これからは『金魚すくい』でユニークな服創りに専念すると発表。
そのためウェディングのオートクチュールが全てキャンセルされ、会社は億単位の損害をこうむる。部長は進也にまたShinya Komatsuに戻って来るように頼むが、その勝手な言い分に進也達は会社から独立する決心をする。
進也は部長に「そんなに金儲けしたいんだったら俺の才能に投資すれば?」と提案し、それを受け入れた部長はShinya Komatsuを縮小し『金魚すくい』に投資することに。お陰で自転車操業を続けていた『金魚すくい』のビジネスが本格的になる。
部長はかつて20才の進也をスカウトして一流のデザイナーに育て上げ、そしてふたりはロマンティックな関係だった。それを知った青哉はふたりに嫉妬するようになるが、尊敬するデザイナーの進也からデザインを学ぼうと努力する。 優秀な営業、光軌(こうき)が加わり小松進也の名前を大々的に使った『金魚すくい』は巨大なポスターが大手百貨店の壁を飾るまでになる。
進也は冬物のデザイン画を描いた途端またウツ病で入院していまい、彼の謎の記号だらけのデザイン画を見てスタッフ達は途方に暮れ宿敵、考将に助けを求めに行く。進也の描いたシルエットを使ってもいいという条件で考将は記号の意味を教えてくれる。
みんなの励ましで復帰した進也。その後『金魚すくい』は順調に成功を収め、海外からのバイヤーを迎えるようになる。初めてのアンテナショップを進也の育った古い商店街の、彼の家族が代々商っていたレトロな洋品店に作ることになる。楽しみにしているスタッフの面々。
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